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東京都江戸川区の無料口腔がん検診について

口腔がんの基礎知識

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前がん病変

前がん病変とは

人間の体の臓器には常に「がん」が発生するリスクがあります。ある臓器に正常な状態とは明らかに異なる癌が発生しやすい細胞が出現すれば、これを「前がん病変」と言います。口腔内では、白板症(はくばんしょう)と紅板症(こうばんしょう)が挙げられます。

また、口の中に潰瘍やびらんが出来たら速やかに歯科クリニックを受診することをお薦めします。

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白板症(はくばんしょう)

白板症

日本人では白板症が最も発生しやすい場所は歯肉です。次いで舌、頬粘膜の順になっていますが、それ以外の場所でも発生します。痛みを全く感じない為、本人が自覚する事もなく歯科医院の受診の際に発見されることがほとんどです。

この白斑はこすっても取れることは無く、形態も様々で、少し盛り上がったものや平坦なもの、しわ状のものなどがあります。男性と女性の比率は男性が約2倍で、50歳台になって発現する頻度が最も高いです。

原因ははっきりと解っていませんが、長期間何らかの物(合わない入れ歯、虫歯などの歯牙の尖った所、不良補綴物)によって刺激された場所に発生することが多く、喫煙者では更に発生リスクが高いことが知られています。

白板症が癌に移行する割合は、日本においては、約6~9%、欧米では、5~17%となっています。

治療法は、外科的切除が最も有力です。白板症は必ずしも癌になるわけではないので、広範囲に渡っている場合には、切除は難しく予後観察ということもあり得ます。

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紅板症(こうばんしょう)

紅板症

左写真は、上顎口蓋歯肉に発生した紅板症です。境界のはっきりした鮮紅斑が認められた典型的なケースです。この紅板症は自覚症状を伴うことがほとんどで、熱いものや辛いものがしみるといった刺激痛を伴うのが特徴です。男女差はほとんど無く、50歳以上で見られるようになります。

細胞の変異の程度は白板症よりもはるかに強く、癌に移行するケースが約40%とかなり高い確率になっています。ただし、紅板症のケースは白板症に比べると、はるかに頻度は低いと言えます。

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口腔がん

口腔がんとは

口の中や唇に出来るすべての癌を口腔がんと呼んでいます。白板症や紅板症の様な前がん病変から癌に進展するものや前駆症状を伴わず、いきなり癌が発症するものがあります。

日本人における口腔がんの発生比率は全癌の約1~2%程度です。

国立がん研究センターの統計によると、口腔・咽頭癌の罹患者数は男性約9,200人、女性3,200人、そのうち死亡した人数は男性:5,258人、女性:2,122人(2015年)で、男性が女性の約2倍以上になっています。口腔・咽頭癌の5年相対生存率は男性57.3%、女性66.8%で、女性の方が僅かに男性よりも生存率が高くなっています。

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口腔がんの出来やすい部位

口腔がん(舌がん)

左写真は、舌に出来た口腔がんです。日本では、舌がんが口腔がん全体の60%と最も多く、次いで歯肉、口腔粘膜、口底、口峡咽頭部、唾液腺、顎骨などの部位が続いています。

欧米では、唇や頬粘膜に発生するがんが多く、食生活やたばこなどの生活習慣の違いや人種的な遺伝的要素の違いではないかと考えられています。

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科顎顔面機能再建学講座の写真を引用しています。

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口内炎との違い

舌に出来た口内炎

左写真は、舌に出来た口内炎です。一般に口内炎と言えば、左写真の様なアフタ性口内炎を指すことが多いです。アフタ性口内炎は直径2~10mmの楕円形の潰瘍です。接触痛があり再発を繰り返します。通常は1~2週間程度で治癒します。歯科医院では、ステロイド軟膏のケナログ軟膏の処方が一般的です。

口内炎は、アフタ性口内炎以外に潰瘍性口内炎、壊疽性口内炎、カタル性口内炎の4つに大別されます。

東京医科大学口腔外科学分野の写真を引用しています。

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口腔がんの治療

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外科的摘出手術

口腔がんの外科的摘出手術

口腔分野においては、一般的に歯肉や顎骨に癌が出来た場合には手術が第1選択と考えられています。日本人で最も多い舌癌の場合、放射線療法が優先されることが多いようです。同時に化学療法も併用され治療成績を上げています。

もちろん治療方針は、全身に起こる癌と同様に細胞診の結果での悪性度の違いやステージの違い、年齢・体力なども当然のことながら考慮されます。

口腔がんの多くは早期に頚部リンパ節に転移が起こると言われています。その場合、頸部郭清術と言って頸部リンパ節を含め筋肉、血管、脂肪組織などをすべて取り除く手術が、原発巣のがんの摘出と共に併用されます。

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放射線治療を受けた後の抜歯時の注意点

口腔がんの放射線治療を受けた時の注意点

放射線が直接照射された部位にある歯に問題があっても、抜歯は禁忌です。当該歯に治療が必要な場合には、放射線の照射前に行っておく必要があります。

放射線照射後、当該歯の抜歯をした場合、顎骨まで炎症が波及する事が多く、顎骨骨髄炎を併発するリスクがあるためです。ただし、自然脱落した場合には、この限りではありません。

抗癌剤を服用中の場合、ヘルペスなどの治療薬・抗ウイルス剤との併用や歯周病の歯周組織再生剤(リグロス)との併用は禁忌です。歯科医に抗癌剤を服用中であることを告げてください。

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放射線治療を受けた後の放射線性う蝕

放射線治療を受けた後の放射線性う蝕

放射線が照射された部位が大唾液腺(耳下腺、顎下腺)などにかかった場合、唾液の分泌低下が起こる可能性があります。大唾液腺が障害を受ければ、唾液の分泌低下により口腔内が乾燥し自浄作用の低下が起こります。そんな場合、短期間に各歯牙に虫歯が発生してしまうことが考えられます。

そんな場合は、保湿剤の使用や徹底した口腔内メンテナンスが必要です。

う蝕予防においてはリカルデントやフッ素、キシリトールが有効です。

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全身の癌で化学療法時の歯科としての注意点

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白血球数が激減する骨髄抑制期

白血球数が激減する骨髄抑制期のイラスト

骨髄抑制期とは

抗がん剤が投与されると白血球や好中球数が激減する期間が投与後1週間~3週間の間に訪れます。そのピークは二週間後です。その間は極めて感染しやすく、慢性炎症があるとその部位の急性化が起こりやすくなります。急性化すると顎骨骨髄炎から顎骨壊死に至るリスクが存在します。

骨髄抑制期に起こる歯科の問題とは

白血球・好中球減少による歯性感染(歯周病、インプラント周囲炎、根尖病巣、知歯周囲炎)

血小板減少による出血傾向(歯肉からの出血)

赤血球現象による貧血

口腔カンジダ

口腔乾燥

粘膜炎

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歯科で観血的処置が出来る白血球数の目安

化学療法中の血液検査データ

白血球数(WBC):2,000/μl以上
好中球数:1,000/μl以上
血小板(PLT):4万~5万/μl以上

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抗がん剤投与で歯周病の慢性炎症が急性化

重度歯周病
重度歯周病

赤丸の歯の周辺の骨は歯周病の進行によりほとんど溶けてしまっています。そこには歯周病菌などの悪玉菌がバイオフィルムを形成し慢性炎症が起こっています。このまま抗癌剤の投与を行うと急性化し、骨髄炎や腐骨の形成を起こす危険性があります。このような歯は、抗がん剤投与前に抜歯をしておく必要があります。

中等度以下の歯周病においても可能な限り健全な細菌叢にしておく必要があります。

インプラント周囲炎
インプラント周囲炎

インプラントが埋入された骨の周りには天然歯と同様に歯周病の様なインプラント周囲炎が起こることがあります。インプラント周囲炎になるとインプラントの上部の骨が次第に溶けて「骨の裂開」という状態が発生します。この部位には歯周病菌がバイオフィルムを形成し慢性炎症か起こっています。写真くらいのインプラント周囲炎なら歯周病と同様の治療で問題ないかもしれませんが、これ以上進行した場合には抗がん剤投与前にインプラントの撤去が推奨されます。

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抗がん剤投与で根尖病巣の慢性炎症が急性化

根尖病巣
根尖病巣

虫歯が歯髄(神経)まで達すると根管内は細菌に感染します。その状態を放置すると細菌は根管から歯槽骨へ出て、炎症を引き起こします。慢性化すると骨に膿の袋を形成します。これを根尖病巣といいます。上写真の根の周りの黒い部分が根尖病巣です。

抗癌剤の投与前に根尖病巣の治療を完了しとく必要があります。

根管治療後の根尖病巣の治癒
根管治療後の根尖病巣の治癒

根管治療により根の周りの黒い影が消えているのが分ります。この状態なら抗癌剤の投与により問題が起こることはありません。

根管治療には一定の治療期間が必要な為、抗癌剤の投与のタイミングを待っていられない場合があります。そんな時は、事前に抜歯が推奨されます。

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骨代謝調整薬(Bone Modifying Agents) BMAとは

BMAとは

破骨細胞の働きを抑制するなど、骨の修飾作用を有する薬剤
・ビスフォスフォネート製剤
・デノスマブ(抗RANKL抗体)

BMAが使用される疾患

・乳がん、肺がん、前立腺がん、腎臓がんなどの骨転移の予防
・多発性骨髄腫における骨関連の予防・軽減
・悪性腫瘍の高カルシウム血症の治療
・骨粗鬆症

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ビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死

放射線治療を受けた後の放射線性う蝕

がんの骨転移の予防処置としてビスホスホネート系薬剤やデノスマブを使用した後、抜歯や歯周外科などの外科的侵襲の強い処置を行った場合、顎骨壊死や顎骨骨髄炎が起こることがあります。

左写真は上顎の骨が壊死し、むきだしになっています。ビスフォスフォネート製剤を使う前に当該歯の抜歯を行っておけば、ここまでひどくならなかったと思われます。


左写真は徳島大学病院がん診療連携センターから転載

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ビスフォスフォネート製剤使用の顎骨骨髄炎のリスクファクター

局所的リスクファクター

・抜歯、歯周外科など骨の侵襲的な歯科処置
・口腔衛生状態の不良
・歯周病
・根尖病巣
・不適合義歯

全身的リスクファクター

・悪性腫瘍の治療
・がんの化学療法
・がんの放射線療法
・ステロイド剤の使用

口腔がん検診

受診方法

ふかさわ歯科クリニックでは40歳以上の江戸川区民を対象に口腔がん検診を無料(検診のみ)で行なっております。
口腔がんは早期発見が重要です。自覚症状がないうちの受診をお勧め致します。

•対象者 : 40歳以上の江戸川区民の方 ※2年に1回受診出来ます。
•実施期間 : 通年実施
•受診方法 : がん予防・事業係へ電話(03-5661-2463)申込後、当院へ電話予約をお願いします。
•持参物 : 保険証・口腔がん検診受診券
•検査内容 : 触視診

検診を希望される方は、郵送される受診券と保険証を持ち電話予約の上、ご来院下さい。
●江戸川区口腔がん検診のページはこちら

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