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口臭を起こさないために
原因の舌苔の除去 、唾液の役割
自臭症と他臭症の違い

皆様の健康をトータルサポート。

口臭最大の原因、舌苔の除去法。ポイックウォーターで口全体を綺麗にする方法。歯周病の口臭の特徴などについて解説。

目次

口臭を起こさないために

この匂いなんとかならないの..口臭を治すにはどうしたらいいの?
1

口臭の原因

1-1

口腔細菌が作り出すガスと唾液の量と性状

細菌と唾液がカギ

口臭は他人にとって迷惑なことと、それ以上に本人が気になるものです。 原因は口の中の細菌が作り出すガスと唾液の量と性状です。 ニオイの元は細菌が作り出す揮発性硫黄化合物(VSC)です。


代表的なものに硫化水素, メチルメルカプタン, ジメチルサルファイドなどのガスがあります。 これらのガスのほとんどは舌の背の部分に作られる「舌苔」から発生しています。舌苔を除去することでガスの発生を減少させられます。


歯周病や虫歯などの問題があって起こる他臭症と生理的ニオイを強く自覚してしまう自臭症とに分けて解説します。

口腔内細菌顕微鏡画像
口腔内細菌

お口の中には一生懸命歯ブラシをしても2種類の沢山の細菌が存在しています。

 ①嫌気性菌:酸素が嫌いな菌

 ②好気性菌:酸素の好きな菌

口臭を発生させるのは嫌気性菌です。酸素が少なくなるほど活発に活動し「揮発性硫黄化合物」という原因物質を発生させます。酸素が少ない状態とは唾液の分泌が低下して、お口の中が乾燥した状態で起こります。

唾液
唾液

嫌気性菌が作った「揮発性硫黄化合物」は直ちに唾液に溶け、口の中が苦くなっていきます。

お口の中が乾燥し、ネバネバしてきたら要注意です。

唾液には口腔内をきれいにする「自浄作用」があります。

唾液の分泌量が低下すると菌が増殖し、口臭を起こしやすい状態となります。

1-2

口臭を多く発生させる場所

舌苔

舌の奥の部位にできた舌苔が最もお多くのVSCを作ります。 従来、歯周病による口臭の原因が歯周ポケットから起こっているものと信じられていましたが、主な発生源が舌苔であることが明らかにされました。

口臭をなくすには舌苔を舌清掃することによって除去することが最も効果的であります。

(注)強くやりすぎると、舌乳頭までも剥ぎ取ってしまい口臭を悪化させてしまうことになりますので、適正な舌みがき用器具を使い、優しく行ってください。

黄色く見えるのが舌苔
黄色く見えるのが舌苔
2

舌苔とは

2-1

舌苔の構成成分

粘膜から脱離した上皮細胞
脱離した上皮細胞

① 粘膜から脱落した上皮細胞・・・・口臭の源
構成成分の中で最も多いのが、粘膜から脱落した上皮細胞です。この脱落した上皮細胞に細菌が多数付着しています。とくに口臭患者の舌苔の中に存在する嫌気性菌がVSCを発生させます。

② 細菌・・・・・・口臭の原因。

③ 食べかす・・・一部は口臭の源。

④ 血球・・・・口臭の源。

2-2

舌苔が出来るメカニズム

現在、舌苔が出来るメカニズムは完全には解明されていません。

以下は考えられる舌苔形成のメカニズムです。

1.人は頻繁に唾液を飲み込みます。唾液は舌背を必ず通過します。

2.唾液中には粘膜から脱落した上皮細胞が含まれます。

3.細菌によって脱落した上皮細胞の破壊が進みます。

4.上皮細胞の破壊が進むと比重が増加し、沈殿しやすくなります。

5.舌背には舌乳頭が非常に多く、重たくなった細胞は容易に舌乳頭に沈着します。

舌苔形成のメカニズム
細菌により破壊された上皮細胞は比重が増加し容易に舌乳頭に捕らえられる
3

舌苔を綺麗に清掃

3-1

舌乳頭の破壊に注意

舌乳頭
舌乳頭
  • ・白っぽい点状のものが舌乳頭。
正常の舌乳頭断面の顕微鏡画像
正常の舌乳頭
  • ・正常の舌乳頭断面の顕微鏡画像。舌乳頭先端が尖っています。
先端が破壊され丸味を帯びた舌乳頭断面の顕微鏡画像
先端が破壊された舌乳頭
  • ・舌乳頭の先端が破壊され丸味を帯びています。
3-2

舌乳頭の役割

舌の表面に唾液を溜める役割

舌の表面には舌乳頭と呼ばれる微細な組織がびっしりと存在しています。 この舌乳頭は非常にデリケートで、歯ブラシでゴシゴシ磨いたりすると簡単に剥げ落ちてしまいます。ちぎれた舌乳頭の一部は唾液中に浮遊します。唾液は白くにごり、唾液自体が匂いを帯びて来ます。


また、舌乳頭は舌の表面に唾液を溜める働きがあります。歯ブラシで舌の表面をゴシゴシ磨くと、舌乳頭がなくなり、つるつるになってしまいます。そのため唾液を溜めることができなくなり、口の中は乾燥し、口臭の発生へとつながっていきます。


舌苔を除去するには専用のものを使い 舌乳頭が剥げ落ちないように、優しく行ってください。

3-3

舌乳頭を破壊する合成界面活性剤

合成界面活性剤・ラウリル硫酸ナトリウム配合の歯磨き粉はNG
界面活性剤ラウリル硫酸ナトリウムはNG

ハミガキ剤の成分表示には、研磨剤・湿潤剤・発泡剤・粘結剤・香味剤(香料)・薬用成分・保存料などが書いてあります。

この中の洗浄・発泡剤として入っているラウリル硫酸ナトリウムが合成洗剤と同じ合成界面活性剤です。このラウリル硫酸ナトリウムにより舌乳頭が破壊されます。また、これはクリームなどにも乳化剤として入っているもので、動物実験では受精卵障害や成長障害が報告されているものです。

歯磨きの後に味が変わる理由は!

舌乳頭の下部には味を感じる味蕾(みらい)という細胞があります。この味蕾がハミガキ剤に含まれているラウリル硫酸ナトリウムなどの合成界面活性剤によって損傷を受けているのです。これは同時に舌乳頭が剥がれ落ち、ちぎれた舌乳頭の一部は唾液中に浮遊することを意味します。

3-3

舌乳頭を傷つけずに舌苔を取る方法

スワン社 オラブラシ
スワン社 オラブラシ

舌ブラシで最も安全性が高いと考えられるのはスワン社 オラブラシ クリアブルーです。
極細でソフトなプラスチックブラシが多数植毛された舌ブラシ型です。

潤いベロジェル
潤いベロジェル

「潤いベロジェル」を舌の上に2~3滴ほど垂らし、舌を上顎にこすりつけるようにしてジェルを まんべんなく舌の表面になじませます。

そのまま10秒ほどおいて浮き上がった舌苔を舌ブラシでかきとります。奥から手前に引き、流水でブラシを洗浄し、ジェルの中に舌苔が確認できなくなるまで2・3度行います。

(注意)決して強くかきとらないでください。舌の表面にある舌乳頭という組織がはぎとられてしまいます。

3-1

様々な舌清掃用具

舌べラ型 軟性樹脂タイプ
舌べラ型 軟性樹脂タイプ
舌べラ型 薄板状タイプ
舌べラ型 薄板状タイプ
舌ブラシ型 ワイヤー植毛
舌ブラシ型 ワイヤー植毛
舌ブラシ型と舌ベラ型の比較
舌ブラシ型と舌ベラ型の比較

舌ブラシ型と舌ベラ型のVSC産生減少を比較すると、舌ブラシ型の方が、その量の減少およびその持続時間が長いことが実験的に確かめられました。

舌ブラシ型は舌乳頭間が清掃可能であり、その部位に生息するVSC産生菌を効率よく除去しているものと推察されます。

4

揮発性硫黄化合物(VSC)

4-1

揮発性硫黄化合物(VSC)の種類

硫化水素

最も多く検出され、生理的口臭の原因となります。


メチルメルカプタン

歯周病の進行により大量に発生します。


ジメチルサルファイド

歯周病が進行するとともに量が増していきます。

4-2

揮発性硫黄化合物(VSC)以外の口臭原因物質

アセトン

糖尿病・・・甘酸っぱい匂い。 


アンモニア

肝機能障害、腎機能障害。


ジメチルアミン・トリメチルアミン

腎機能障害・・・さかなの腐ったようなにおい


※上記疾患が重症の場合のみ口臭が認められます。原疾患の治療をする必要があります。

4-3

揮発性硫黄化合物(VSC)の発生メカニズム

脱落した粘膜上皮細胞、白血球、食べかすなどを口腔内の嫌気性菌の代謝によって揮発性硫黄化合物(VSC)が作られます。とくに歯周病を引き起こす嫌気性菌の中には非常に高いVSC産生能を有するものが多く存在しています。

5

口の中全体を綺麗にするには

家庭でできる口臭対策

《歯周病を予防し、口臭を防ぐ口腔ケア》
歯科医師が推奨する口腔ケア用品(ポイックウォーター 【 POIC WATER 】、オーラループフォープラス (ORALOOP4+)、電動歯ブラシソニッケアー)は歯磨き時に使います。

ポイックウォーター
ポイックウォーター
  • ・脱落した粘膜上皮細胞、白血球、食べかすなどのタンパク汚れを次亜塩素酸イオン(OCl–)により分解洗浄し、次いで細菌に対して次亜塩素酸(HOCL)により殺菌力を発揮する様に設計された治療水です。
オーラループフォープラス (ORALOOP4+)
オーラループフォープラス
  • ・主成分のポリリン酸の作用により歯面や歯肉にダメージを与えずにたんぱく汚れを落とすことができ、塩化マグネシウムの作用で抗カビ効果、歯質強化が行えます。
電動歯ブラシソニッケアー
電動歯ブラシソニッケアー
step1

水以外が口に入った時(飲食後)水によるPHコントロール

・水を口に含んでブクブクする。

・水を口に含んで舌をごしごしする。

・水を口に含んでガラガラをする。

この時、味や臭気がなくなるまで行うこと(その水は飲んでもよい)。 飲まずに吐き出す場合には、その分の水を飲むこと。

(何度もうがいをすると、唾液を失うことになりますので、その分の水分の補給は絶対に行ってください。)

step2

ポイックウォーターでうがい

温めたポイックウォーターで20秒間うがいをします。

口臭の最大の原因は、酸素が嫌いな嫌気性菌が出す揮発性硫黄化合物(VSC)です。 嫌気性菌は酸素が届きにくい歯周ポケット内や舌の後方に棲みついています。

そのためブラッシングだけでは嫌気性菌の除去は難しく、舌クリーナーで清掃しても、うがいをしても、舌乳頭の間の深い部分に存在する嫌気性菌がすぐにまた揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させてしまうのです。

口臭の原因である口内の嫌気性菌に次亜塩素酸(HOCL)が働き、同時に次亜塩素酸イオン(OCl–)で硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物を分解、消滅させてしまいます。

step3

オーラループフォープラスで歯肉マッサージ

歯ブラシに、ワンプッシュし、歯と歯茎に塗布し軽くマッサージします。

6

口臭予防で重要な歯磨きのタイミング

口臭予防で重要な歯磨きのタイミング
朝、起きてすぐの歯磨き

睡眠中は、唾液の分泌が著しく低下しているため、歯周病菌や虫歯菌の繁殖がとても起こりやすくなっています。 そのため、朝起きた時には“お口の中が細菌だらけ”ということになります。

夜寝る前にできるだけ歯垢を取り除くことで、寝ている間の細菌の繁殖を少なくできます。 (朝食後、昼食事後に歯の間に詰まった食べカスは口を水で軽くすすぐか、食べカスを取る目的で歯ブラシには何も付けずに20~30秒程度のブラッシングを行うとようでしょう。また、舌に付いた食べカスは舌クリーナーで除去してもOKです。)

夕食後すぐの歯磨き

ブラッシングの主な目的はプラークの除去であり、食べカスを取ることではありません。 夕食後すぐに歯磨きを行うことで食べカスの除去と同時にプラーク(細菌の塊)の除去が可能です。

口腔内の細菌の量を減少させて、就寝中のプラークの増殖を最小限に抑えることができます。 ※舌クリーナー(舌ブラシ型)で舌の食べかすを取ります。 食べかすが一番残るのは、舌です。食後市販の歯磨き剤を使ってゴシゴシ磨いても、食べカスの多くは舌に残ったままです。

7

口臭の自己チェック

下記に一つでも該当する場合、口臭の原因となりえます。

1.虫歯がある
2.歯石があり、歯周病である
3.全身的な病気がある
4.お口が常に開いている(口呼吸)
5.舌を歯ブラシでゴシゴシ磨いている
6.朝食を食べない
7.ストレスがたまっている

虫歯による口臭
7-1

虫歯

虫歯によって歯に穴があくとそこに食べカスがたまり細菌により分解されます。これが口臭の原因となります。


また、虫歯の神経まで達すると歯髄(神経)に強い感染が起こり、腐敗臭が起こり、これも口臭の原因となります。

歯周病による口臭
7-2

歯石が付着し歯周病が進行

歯石は歯ブラシを丁寧に行っても付着してしまうものです。この歯石には大量のプラーク(歯周病菌の塊)が付着しています。


歯石が付着することで歯周病に罹患しやすくなり、歯周ポケット(歯肉の溝)には嫌気性菌が大量に生息し、炎症を起こし、歯茎が腫れたり、膿が出たりします。これが口臭の原因となります。

全身的な病気による口臭
7-3

全身的な病気がある

代謝系の病気糖尿病・・・甘酸っぱい匂い
肝機能障害・・・ねずみ臭
腎不全・・・アンモニア臭

消化系の病気胃潰瘍・・・腐敗臭

呼吸器系の病気慢性気管支炎・・・腐敗臭

鼻や咽頭の病気蓄膿症・・・腐敗臭

口呼吸による口臭
7-4

口呼吸

口で呼吸すると口腔内は乾燥し、嫌気性菌が活発に活動しやすい環境となります。

舌を歯ブラシでゴシゴシ磨くことによる口臭
7-5

舌を歯ブラシでゴシゴシ磨いている

舌の表面には舌乳頭と呼ばれる微細な組織がびっしりと存在しています。


この舌乳頭は非常にデリケートで、歯ブラシでゴシゴシ磨いたりすると簡単に剥げ落ちてしまいます。


ちぎれた舌乳頭の一部は唾液中に浮遊します。唾液は白くにごり、唾液自体が匂いを帯びて来ます。

朝食を食べないことによる口臭
7-6

朝食を食べない

朝食は口腔内の生理的機能の安定化をもたらします。生理的口臭「緊張時口臭」や「空腹時口臭」の予防に役立ちます。


また,午前中に起こりやすい朝食はパサパサした食べ物は避けましょう。和食や果物を取ることをおすすめします。


果物は大量の水分を含んでいるため、唾液を容易に作り出します。また果物は人間にとってすでに消化された食べものであり、すぐに栄養となり、全身的な生理的機能の安定化および増進をもたらしてくれるものと考えられています。

ストレスが溜まることによる口臭
7-7

ストレスがたまっている

ストレスは精神的な緊張を引き起こし、口腔内まで緊張させてしまいます。それにより舌の動きが停止してしまい、唾液の分泌の減少を引き起こします。


その結果口腔内は乾燥し、口臭の発生へとつながっていきます。

自臭症と他臭症

1

口臭の分類

1-1

生理的口臭

各種生理的口臭

1. 起床時・・・唾液の分泌がほぼ停止しますので口の中がカラカラになり細菌が増えることで起こります。
2. 空腹時・・・血液中の代謝産物の影響と口腔内の生理的な機能が悪化して起こります。
3. 緊張時・・・不安や緊張を感じると唾液の分泌が停止するため起こります。
4. 妊娠・思春期・・・血液中のホルモンの変化や代謝が関係して起こります。
5. 月経時・・・生理の時に精神的不調、体調不良から起こります。


原因の70%は、舌や歯の汚れと細菌が産生する成分によるものです。唾液の自浄作用できれいにされるお口の中も、睡眠やストレス、口呼吸などで唾液分泌が少ないと、細菌が増殖して臭いの元がたくさん作られます。そのため、朝起きたとき、空腹のとき、緊張したときなどは、ふだん臭いの無い人でも強くなります。

1-2

病気が原因の口臭

病的口臭

1. 歯垢・歯石による虫歯、歯周病などの口腔疾患・・・嫌気性菌が存在し、強い匂いを発生さます。義歯・ブリッジなどで口腔清掃が適切に行いにくい場合も口臭の発生原因となります。

2. 全身的病気によるもの・・・慢性鼻炎、蓄膿症、慢性気管支炎、糖尿病、肝機能障害、腎不全など。

1-3

食事や嗜好品による口臭

にんにくやニラの口臭

にんにくやニラの口臭

にんにくやニラなど食事の内容によっては、食べた食品の臭いが口臭として感じられることがあります。お酒の飲みすぎやタバコの吸い過ぎでも息が臭います。

ニンニクを食べると胃から匂うのでしょうか? にんにくの成分であるアリシンという物質が体内に入ることによって再度分解され、アリルメルカプタンと呼ばれるものになり、これが原因になります。

にんにくによる口の臭いは単に口の中に残っている臭いや胃から発生しているのでなく、体内に取りこまれた臭いの元になる成分が胃で消化され、血液を介して全身を循環し、肺を経由して皮膚や口から吐き出されています。

2

自臭症と他臭症の違い

2-1

自臭症の特徴

他人のしぐさや言葉が気になる

他人のしぐさや言葉が気になる

① いつも口の臭いを感じている。

② 以前に他人から口臭を指摘され、それ以降気になりだした。

③ よく歯磨きをしている方だと思う。

④ 他人のしぐさが気になる。 (他人が鼻を触ったしぐさを見て、自分の口臭が原因ではないかと思ってしまうなど。)

⑤ 他人の言葉が気になる。 (部屋に入ってきた人が「この部屋臭くない?」と言うと、自分の口臭が原因ではないかと考えてしまうなど。)

2-2

他臭症の特徴

自分の口臭を気にしていない

自分の口臭を気にしていない

① 自分の口が臭いとは思っていない。

② よく歯磨きをしている方だとは思わない。

③ 歯医者に行って、歯石を取ってもらったことがない。

④ 虫歯があるのに放置している。

⑤ 家族から「口が臭いから歯医者に行って治してもらいなさい」と言われた。

3

自臭症発症のメカニズム

自臭症発症のメカニズム
3-1

自臭症の細菌量は他臭症より格段に少ない

口臭が発生するメカニズムは、他臭症と同じで、酸素が嫌いな細菌(嫌気性菌)が出すガスと、口腔内の自浄作用をつかさどる唾液の分泌量に関係しています。

自臭症の方の細菌量は他臭症と比べると、格段に少ないのが特徴です。それでも匂いを自覚します。

その理由は断続的に臭いが発生するからです。臭覚は連続した臭いに対しては麻痺してしまいますが、断続的に臭いが発生した場合には、逆にいつも臭いがあると感じてしまいます。(ただしその臭いには強弱があります。)

生理的口臭の「起床時」「空腹時」「緊張時」は通常だれでも起こりうるものですが、自臭症の方の口腔内の細菌量は少ないため、唾液の分泌量の変化に対して、細菌の活動が敏感に影響を受けるものと考えられます。

3-2

自臭症の人が常に臭いと感じるウェバー・ヘッヒナーの法則

匂い曲線 ウェバー・ヘッヒナーの法則
ウェバー・ヘッヒナーの法則

口臭の原因(細菌)を90%除去しても、本人は10%程しか除去できていないと感じてしまう生理的現象です。実際にはなくなっている(他人が感じられないくらいのもの)にもかかわらず、本人は、ほとんど改善していないと思い込んでしまうのが自臭症です。

3-3

自臭症の人が強く口臭を感じるタイミング

起床時口臭
起床時口臭
  • ・睡眠中は唾液の分泌が停止するため、口腔内の細菌が増殖します。そのため、朝起きると同時に口臭を感じます。
空腹時口臭
空腹時口臭
  • ・午前11時頃、空腹から起こる空腹時口臭があります。 食事中は唾液の分泌が活発になり、自浄作用(食事をすることで臭いの元である細菌の数が減少する)により臭いを感じにくくなるものです。
緊張時口臭
緊張時口臭
  • ・現代社会においては人と接する機会が多く、仕事や人前でのプレゼンなど緊張時に臭いが発生します。
緊張時口臭more

通常、緊張すると声を発することが少なくなります。このことにより、舌の動きが停止し、同時に唾液の分泌も停止します。 すると嫌気性菌の活動が活発になり、口の中が臭いで充満してきます。これが「緊張時口臭」です。

そして、会話した瞬間に臭いニオイの息が出ることになります。その際、他人も臭いと感じる場合もありまが、その臭いの程度は他臭症のそれとは格段に低いものです。

このことを断続的に繰り返しているため、本人は連続して口臭があると勘違いをしてしまっています。

3-4

自臭症に多い性格

他人に気遣いができる

自臭症患者に多いのは他人に気遣いができる人が多いことです。言い換えれば、人からどう思われているのかを大変気にしているということもできます。

そのため人のしぐさが気になります。 それが内的なストレスとなっていきます。

また、通常、誰でも日常生活を営む上では外的なストレスを少なからず受けているものです。自臭症患者の多くはそういったストレスを受けやすい性格ということもできます。

それらのストレスによって唾液の分泌が低下して、口の中は酸性となり、口臭の発生とつながります。


自律神経の働きを正常に

ニオイの起こらない健康な口腔内を作るためには、自律神経の働きを正常にしていくことが大変重要です。

自律神経は生活のリズムの影響を強く受けるため、生活習慣を規則正しくする必要があります。

 1. 睡眠を適切にとる。

 2. 運動をする。

4

自臭症改善に重要な唾液

4-1

唾液を増やす飲料水

唾液の量と質の改善する飲料水

唾液の量と質の改善

自臭症の方の唾液の量を計測すると極めて少ない方がほとんどです。そのため自浄作用が低下し口臭の発生へとつながっています。水の補給をまめに行ってください。常にペットボトルを用意し、こまめに飲んでください。

口腔内の自浄作用を高めるためには唾液の質も極めて重要です。ネバネバ唾液では自浄作用は起こりにくいものです。サラサラ唾液にするにはやはり水の補給をこまめに行うことが重要です。

4-2

唾液が出にくくなるドライマウス(口腔乾燥症)

1. 病気等のために薬剤を服用している時

抗精神病薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、メチルドパ、鎮静薬、利尿薬


2. 唾液腺の機能障害を起こす病気にかかっている時

パーキンソン病、慢性の痛み、HIV感染症、うつ病、シェーグレン症候群、甲状腺の病気


3. 癌治療時

化学療法や、頭部や頸部への放射線照射後(放射線照射量が大量に場合には唾液分泌の低下は一生つづきます。)


4. 精神的問題がある時

不安やストレス、寝不足などのために体調が悪い、緊張している


5. 唾液腺が腫れた時

結石、おたふくかぜ、ある種の細菌感染、シェーグレン症候群、エイズ、糖尿病、サルコイドーシス、腫瘍


6. 水分の摂取量が少ない時。

5

口臭防止のための食事の取り方

口臭防止のための食事の取り方

パサパサしたものは避ける

・必ず和食(水分の多いもの)を中心に取ること。

・唾液分泌を促す上で、一口30回以上かむこと。

・緑茶・ウーロン茶・紅茶・コーヒーなどは、食後に1杯だけにすること。(これらの飲み物にはカテキンが含まれています。カテキンは殺菌作用があることが知られていますが、その一方で、PHを下げたり唾液の分泌を低下させるので、唾液による自浄作用が低下して、細菌の活性が上がり、口臭の発生につながります。)

・水分の補給は、こまめに水を飲んでください。(唾液をたくさん出すため)

・寝る4時間前は飲食禁止。ただし、水はOK。

6

口臭が気になったら舌を動かせ!

コロコロガム法
コロコロガム法

日中、人と会話をするときや、緊張する場面の時など特に口臭が気になる時は、意識的に舌を動かしましょう。そうすると唾液の分泌が促進され自浄作用が高まります。

コロコロガム法のやり方 ガムを球体にして舌の上におくだけ。 舌を使い、常に球体をキープすることがポイントです。 舌は無意識に微妙に動き、酸素に満ちたサラサラ唾液が絶え間なく出てきます。

アドバンスとして、ガムを舌の奥のほうで、舌の表面と口の天井の奥部分との間に挟み、ぺちゃんこにします。このまま前後に舌を動かします。こうすると舌と口の天井の間にスペースができて、臭いがこもらなくなります。

7

他臭症

7-1

他臭症の原因

原因は大量の嫌気性菌

口の中に、実際に問題があります。 例えば、「歯周病・歯槽膿漏」や「大きな虫歯がある」など、炎症があり、膿が出ている場合に起こります。

つまり、問題を起こしているのは細菌です。その中でも、酸素が嫌いな細菌(嫌気性菌)です。 特に歯周病・歯槽膿漏の症状が進行した場合に強いニオイとなります。 他人にとっては、強烈なニオイを感じるものですが、本人はまったく感じません。ですから、周りの人間はとても不快でたまらないのですが、本人は指摘されるまで気づきません。

7-2

他臭症では口臭を自覚しない

匂いが連続的に発生

なぜ自覚できないかというと細菌によって作り出されるガスは絶え間なく発生しています。つまり臭いを引き起こす原因が連続して起こっているためです。

臭覚は常に臭いが存在すると麻痺してしまい、まったく臭いを感じなくなります。にんにくを食べた時に臭いを自覚できない事で容易に理解できるはずです。

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歯周病による口臭

8-1

歯周病の口臭が強い理由

生理的口臭と歯周病の口臭の強度
生理的口臭と歯周病の口臭の強度

生理的(起床時、緊張時など)において検出されるVSCのほとんどが硫化水素です。一方、歯周病患者から検出されるVSCの多くがメチルメルカプタンと硫化水素です。


メチルメルカプタンと硫化水素ではそのにおいの強度がメチルメルカプタンの方がはるかに強いため、硫化水素のみの生理的なものと比較して、仮に同じ量のVSC濃度であったとしても歯周病患者の臭いは強くなります。


また、歯周病の進行が進むにつれてジメチルサルサイドの検出濃度が上がっていきます。

8-2

揮発性硫黄混合物(VSC)自体が歯周病を増悪させる

揮発性硫黄混合物(VSC)の生体毒性

揮発性硫黄混合物(VSC)は臭いの原因となるだけではなくそれ自体で生体毒性を有します。歯周組織に対しダメージを与える作用(コラーゲンの合成阻害など)が明らかにされています。

従ってVSCは健康な口腔内を持っている人にとっても歯周病を誘発する因子となり、すでに歯周病に罹患している人にとってはさらなる歯周病の増悪因子となります。

口臭でよくある質問

Q1

僕は中1で、いくら歯磨きをしたり、舌を磨いたりしても口臭が消えません。

初めまして。こんにちは。 早速質問なのですが、僕は中1です。 そして僕は口の臭いが気になっていて、いくら歯磨きをしたり、舌を磨いたりしても消えません。 そこで商品を買おうとしているのですが、体に害は無いかとか、本当にニオイが消えるのかが心配です。 教えてください。返事お待ちしています。

A

歯磨きや舌磨きを一生懸命やってもニオイが消えないと感じてしまう症状を「自臭症」といいます。 臭いの元を99%取り除いても、臭いは半分くらい残っている感覚があります。 この現象をウェーバーヘッヒナーの法則といいます。


自分は口臭を感じているのだが、他人はまったくあなたのニオイを感じていないはずです。なぜなら、臭いの元がほとんど無いからです。 一方、いつも臭い人がいます。たいていの場合、その人は歯周病です。しかし、その人は自分のニオイをまったく自覚していません。 不思議ですね。 その理由は、持続的に臭いが発せられていると、人間の臭覚は麻痺してしまい、自分の臭いを自覚しなくなるからです。


あなたの場合には、断続的にニオイが発生しているため、常にニオイがあるかの様な感覚になります。 臭いと強く自覚するのは、おそらく朝起きたとき(起床時)、学校にいったとき(緊張したとき)等ではありませんか。


口臭の改善は、自臭症と他臭症で根本的に違います。

口腔ケアの商品はポイックウォーターを最良と考えます。生体に安全な成分なので一生使い続けても安心です。

Q2

歯茎の腫れ・膿みと口臭に関係はありますか?

今高2ですが、小5くらいから友達に息が臭いと言われました。実際、自分でも臭います。歯医者に相談すると、あんまり気にしなくてもいいと言われます。


歯茎の一箇所だけが紫に腫れて、そこを押すと、血と白いものが出てきます。あと、その腫れているところに、白いニキビみたいのがついています。私の口臭の原因は、このことが原因なんでしょうか?

A

口臭を分類すると自臭症と他臭症に分かれます。前者は自分自身が常に臭いと感じます。 後者は他人から指摘されて口臭があることを自覚します。


さて、あなたはどちらでしょうか? それにより原因も改善法も異なります。


「歯茎の一箇所だけが紫に腫れて、そこを押すと、血と白いものが出てきます。あと、その腫れているところに、白いニキビみたいのがついています。」 については「根先性歯周組織炎」と言って歯の根の中(神経)の病気です。 この病気は虫歯が原因で神経が腐り根の中が感染して根の先に膿の袋を作ります。白いニキビのようなところからその膿が出てきます。膿みは匂いますから口臭の原因になりえます。


根(神経の)治療をすれば直すことが出来ます。 もし放置すれば膿の袋は大きくなり治癒しないこともありますから早めに治療を受けてください。


また、「小5くらいから友達に息が臭いと言われました。」と現在の口臭の原因は同じだとは考えにくいです。人間は、多かれすくなかれ口臭があるものです。たまたまそれを指摘されたのだと思います。根管治療を行うことは当然ですが、治療が完了してからも歯科医院でのメンテナンスや自分自身でのプラークコントロールを実行する事で口臭は起こらなくなってくるでしょう。

Q3

左奥の親知らずに指を触れて匂いをかぐと、おじさんの口臭の匂いがします。

左奥の親知らずに指を触れて匂いをかぐとおじさんの口臭の匂いがします。 その他の部分は指で触れても特に匂いませんが。


指で触れたとき、歯と歯茎の間、爪が入るきがしますが・・・ これはなんでしょうか? 営業職なのでなにがなんでも治したいです。

A

親知らずに歯周病が進行しているのかもしれません。 歯肉の間に爪が入るのは歯周ポケットが深く形成されているせいでしょう。


その中に歯周病菌が繁殖して口臭の原因になっていると思われますので、歯周病の治療をしっかりと行ってみては如何でしょうか。


また、親知らずということであれば、知歯周囲炎が疑われます。特に下の親知らずはきちっと生えることが出来ない場合が多く、歯肉の中に埋もれた状態になります。7番と親知らずその間の隙間に深い歯周ポケットが出来、そこに大量のプラークが存在しているため、口臭の原因になっているとも考えられます。


親知らずに問題がある場合には、治療の第一選択肢抜歯です。上の親知らずの場合には、簡単に抜けますが、下の親知らずの場合、その生え方によって難易度が異なってきます。現代の人類はあごの骨が小さくなり、親知らずが生える十分なスペースがなくなっています。そのため、親知らずが水平に骨の中に埋もれた状態になってしまうこともしばしばです。そういった場合には、骨を除去したり、歯を分割したりして抜歯することになります。手術時間は1時間を超える事もあるかもしれません。


また、術後に腫れたり、痛みが起こったりすることが考えられますから、抗生物質や痛み止めの投与がなされます。

Q4

主人ですが、朝起きると枕に膿のようなものがついています。早く直して欲しいのですが。

主人の事なのですが、間違いなく歯周病だと思います。 朝起きると枕に膿のようなものがついています。しかもとても臭います。これはどんな症状ですか教えて下さい。


主人は現在歯医者に通っているのですが、聞こうともしません。私はかなり深刻だと思うのですが、歯医者さんは気にならないのでしょうか?

私はこの膿がたまらなく嫌ではやく治してほしいのですが、よろしくおねがいします。

A

膿の出る病気には、やはり歯周病が最も可能性が高いと思われます。膿のようなものが枕に付着するという事ですが、どこから出ているかが重要です。


まず第1番目に考えられるのが、鼻から膿が出ているということでしょうか。この場合は蓄膿症の疑いが大変高いので、耳鼻咽喉科を受診されることをお薦めします。


「歯医者さんは気にならないんでしょうか?」とのことですが、耳鼻咽喉科由来の疾患であれば、気がつかないのかもしれません。 現在、ご主人がどういった疾患で歯医者さんに通われているか書かれていませんので判断のしようがありませんが、歯周病の治療に行かれているのであれば、的確に治療が進んでいるものと思われます。


その他に、枕に膿が付くことについて考えられるのは、口腔内に何らかの原因(虫歯が大きくなり、骨の中に膿を作る。親知らずが炎症を起こす。など)があり、骨の中に膿がたまります。その膿が皮膚に穴を開け、そこから顔の外へと出てくる症状が起こります。 こういったところまで進行する疾患だと以前にかなりの痛みを伴っているはずですから、今回の問題とは関係ないかもしれませんね。逆に、ここまで進行した疾患であれば、歯医者さんが気がつかないわけはありませんよね。


また、枕に付く膿について歯医者さんに質問することを強く説得してみてはいかがでしょうか。

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