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赤ちゃんや子供のフッ素塗布は
いつからいつまで?頻度や間隔は?

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歯医者での子供のフッ素塗布は3歳くらいから始めると良いでしょう。家庭でのフッ素使用と合わせて虫歯予防効果が高まります。

予防的なフッ素塗布は3~4ヶ月の間隔で、初期虫歯がある場合のフッ素塗布は、再石灰化を目的とするため、1ヶ月に1回の頻度で行うのが理想的です。フッ素塗布なら江戸川区篠崎の小児歯科で。

初めて子供を持ったお母さんにとって歯医者でのフッ素塗布はいつから始めたらいいのか、どれくらいの頻度や間隔で行えば良いのかなど疑問が湧くと思います。

ここでは、フッ素塗布開始時期や終了時期、保険適用される場合と適用外になる場合などを説明します。

目次


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赤ちゃんや子供のフッ素塗布

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歯科でのフッ素塗布は保険適用と保険適用外の2種類

虫歯が全くない歯への予防的なフッ素塗布

すべての歯が健康で虫歯が1本もない場合のフッ素塗布は、予防的処置にあたるため、保険適用外となります。



虫歯がある場合のフッ素塗布

小さな虫歯が1本でもあれば、フッ素塗布は保険適用となります。保険のルールでは1口腔1単位という考え方があり、フッ素塗布は対象となる歯だけにするのではなくて口腔内すべての歯に行うことが可能となっています。


つまり、初期虫歯のCOC1が一本でもあれば口腔内全部の歯にフッ素塗布を保険で行うことが出来るということです。もちろん、C2以上の虫歯があっても同様です。



保険適用の考え方

健康保険は「疾病に対して適用されるもの」という考え方が前提となっています。従って、一本でも虫歯がある場合には、重症化を予防するためにフッ素塗布が可能になるということです。

虫歯が1本もない健康な歯に対するフッ素塗布は自費(保険適用外)
虫歯が1本もない健康な歯に対するフッ素塗布は自費(保険適用外)

フッ素塗布は口腔内全部の歯を対象に行います。

小さな虫歯が1本でもあればフッ素塗布は保険適用
小さな虫歯が1本でもあればフッ素塗布は保険適用

フッ素塗布は口腔内全部の歯を対象に行います。

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フッ素塗布の頻度や間隔は?

虫歯が無い場合のフッ素塗布の頻度
3ヶ月~4ヶ月間隔

虫歯が無い場合のフッ素塗布の頻度

年3回~4回の歯医者での9000ppmの高濃度フッ素塗布と家庭での低濃度フッ素を併用する事で、より効果的に虫歯の発生を防ぎ予防することが出来ます。

通常はフッ素濃度1450 ppmの歯磨き粉を使用すれば十分でしょう。

虫歯がある場合のフッ素塗布の頻度
1ヶ月間隔

虫歯がある場合のフッ素塗布の頻度

初期虫歯CO~C1は削らずに治すという考え方があります。従って、フッ素塗布によって虫歯部分の再石灰化を図るためには毎月の頻度で行う必要があるという事になります。


たとえ小さな虫歯が1本でもあるということは、虫歯の発症リスクがあるということになります。例えばミュータンス菌の感染があったり、唾液の能力が低下しているなどがそれに当たります。


こういったリスクのある場合、虫歯以外の歯に新たな虫歯が発生するリスクも考えられます。これらも踏まえて、フッ素塗布を行う頻度を適正にする必要があります。

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フッ素塗布はいつから始めれば良いの?

赤ちゃんのフッ素塗布

フッ素塗布の開始は”乳幼児の歯が生えたら”つまり、生後6ヶ月後からというのが理想です。歯科医院では1~2歳から行いたいのですが、現実的には難しいので3歳くらいから行うと良いでしょう。

代わりとして1~2歳の赤ちゃんには、家庭で行う低濃度フッ素のレノビーゴフッ素洗口剤のミラノールなどを使うことをおすすめします。

3~4歳のフッ素塗布は

3歳になれば歯医者でのフッ素塗布が可能です。 フッ素濃度9,000ppmのフッ化ナトリウム液を綿球に浸して歯面に塗布します。


5歳以上のフッ素塗布は

専用のイオントレーに濃度9000ppmのフッ化ナトリウム液を浸して口腔内に挿入し、電気的にフッ素イオンをエナメル質に浸透させます。

5歳以上の子供がフッ素イオン導入の対象になるのは、4歳くらいまでの子供はトレーを口腔内に挿入しても直ぐに吐き出してしまう為、イオン導入が出来ないことが多いからです。


家庭でのフッ素使用は

子供が家庭で使うフッ素濃度は900ppmを上限としています。ですから、歯医者ではその約10倍の高濃度フッ素を使用しています。歯医者でのフッ素塗布と併用するとさらに効果が高まります。

生後6ヶ月を過ぎ、乳歯が生えてきた赤ちゃんには液体歯磨き・レノビーゴが、ぶくぶくうがいが出来るようになった子供にはフッ素洗口液・ミラノール顆粒がおすすめです。

子供用のフッ素入り歯磨き粉は、チェックアップフォームがおすすめです。

フッ素の使用は濃度を守れば危険性はありません。

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フッ素塗布はいつまでやればいいの?

フッ素塗布は中学生の高学年くらいまで行えば良い

特に第一大臼歯や第二大臼歯が虫歯になりやすいので、フッ素塗布は中学高学年くらいまで続けるのが理想的です。

それ以降は、家庭でフッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口剤などを使って大人になってもフッ素を使い続ける必要があります。

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大人の歯に対するフッ素塗布の有効性

大人の永久歯の初期虫歯や歯根露出の初期虫歯に効果的

大人の永久歯の初期虫歯に対してのフッ素塗布は保険適用になっています。定期的にフッ素塗布をすることで、再石灰化が図れ、歯を削らずに治すことを期待して行います。


また、高齢者になると歯茎が下がって歯根が露出する方が増えます。歯根の虫歯予防にフッ素は、極めて効果的であることがわかっています。


寝たきりで、歯医者に通うことが出来ない方に対して歯根の初期う蝕に対するフッ素塗布は保険適用になっています。これは訪問診療において行います。

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フッ素塗布の費用

フッ素塗布は健康保険適用外

フッ素塗布は萌出した歯全体に塗るものです。予防処置には健康保険は適用されませんので、フッ素塗布は自費診療となります。

前述した様に小さな虫歯が1本でもあれば、口の中の全部の歯にフッ素塗布が出来て、保険適用になります。

また、小さな子供で、治療が出来ない場

合に使う虫歯の進行止めのフッ素(サホライド)は保険適用です。

フッ素塗布の自費費用 2,200円(税込み価格)です。

江戸川区では保険診療の自己負担分を助成する制度があり、中学3年生まで(15歳到達後の最初の3月31日まで)無料です。

歯磨きで子供の乳歯の虫歯の進行を止める方法。歯科医院で行うフッ素塗布、サホライド塗布、シーラント。自宅で使うフッ素入り歯磨き粉などの予防商品の使い方、母子感染を防ぐキシリトールガム100%の噛み方などについて 、こちらの記事に分かりやすくまとめています♪

歯科医院で行うフッ素塗布の方法

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3~4歳児のフッ素塗布の方法

3~4歳までのフッ素塗布

① 歯面の清掃
小さい子供だと機械を使っての歯面清掃は嫌がるので歯ブラシを使って磨きます。

② 歯面の防湿・乾燥
圧縮空気(エアーブロー)で乾燥した後、唾液が混入しないように綿(ロールワッテ)で防湿します。

③ フッ化ナトリウム液の塗布
脱脂綿を丸めた綿球でフッ化ナトリウム液を歯面に塗布します。できるだけ長く歯面を薬液に浸潤させると効果が高く、塗布後約30分は洗口しないで唾液だけを吐く程度にとどめます。もちろん飲食も控えます。

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5歳児以上はフッ素イオン導入器で

5歳児以上はフッ素イオン導入器

イオンの性質を使いフッ素をエナメル質に浸透させています。約5分かかるのでトレーをくわえ続けることができる4歳~5歳以上からが対象となります。

フッ素は、電気を流すと耐酸性(虫歯になりにくさ)が向上することが明らかにされており、フッ素塗布の虫歯予防効果はより大きくなります。

フッ素塗布は、歯科医師や歯科衛生士という専門家が行います。

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フッ素イオン導入器の仕組み

フッ素イオン導入器の仕組み

虫歯の予防処置と使われるフッ素は、エナメル質に取り込まれにくいところが難点です。そこで、イオン導入器を用います。

イオン導入器のトレー内の綿にフッ化ナトリウム液2%をしみ込ませ口腔内に挿入します。手には握り電極を持ちます。 マイナスに帯電したフッ素はプラスに帯電したエナメル質に向かって電気的に引っ張られます。薬剤のフッ素成分をマイナスに帯電させ歯に効率よく浸透させる方法です。

歯に取り込まれたフッ素イオンはエナメル質の成分(ハイドロキシアパタイト)と結合し、う蝕に抵抗性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)の歯質に変化します。

金属を溶かした溶液に微弱の直流電流を流すと溶けていた物質が電気をもった金属イオンに分解され、プラスの電荷を持つ金属イオンはマイナス極に、マイナスの電荷を持つ金属イオンはプラス極に移動する電気分解の仕組みを使ったものです。

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執筆者 院長 深沢一

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