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オーラルフレイル・口腔機能低下症の
症状と予防の為の口腔体操と舌のトレーニング方法

皆様の健康をトータルサポート。

フレイル状態の高齢者にとって要介護状態へ進む負の連鎖を断ち切る事が重要です。

「あいうべ体操」「ペコぱんだ」「パタカラ」など舌の体操やトレーニングで口腔機能低下症・オーラルフレイルを予防し改善することで全身のフレイルの改善にもつながります。

■ 78歳の母ですが食べ物が歯と頬の間に挟まると言うのです。歯が悪い訳ではないので歯科で改善することはなく、老化による咀嚼力や嚥下力の低下と諦めていますが、白いご飯や肉などは食べずにやわらかいパンばかりを好んで食べるようになり心配しています。何か改善方法はないでしょうか?

■ 80代の父ですが、最近食事の量がめっきり減っています。聞くと余り食事が美味しくないと言っています。何が原因でしょうか?

口の機能が低下する病気をオーラルフレイルと言います。 そのまま放置しますと、低栄養や全身の虚弱などを引き起こし、寝たきりの要介護状態になってしまう怖いものなのです。

ここでは、オーラルフレイル症状のチェックの仕方、予防や改善するための舌や唇の体操やトレーニング方法などについて解説します。

目次


口腔機能低下症 オーラルフレイル

1

フレイルの定義

フレイルとは加齢に伴い衰える身体機能

フレイルは、Fraity(弱さ、虚弱)を意味し、人間の老化に伴い、様々な病気の存在下で運動機能の低下(身体機能のフレイル)、積極性を失う(精神心理のフレイル)、飲み会を断る(社会参加のフレイル)など三つの側面があります。


フレイルは、健常者と要介護者との間の中間に位置し、適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能です。


フレイルの中でも前期はプレフレイルと呼ばれ、まだ健康に戻ることが可能な状態です。日本の65歳以上の11%がフレイル状態にあり、その人口は約300万人であると推定されています。

加齢に伴い衰える身体機能/フレイルの位置付け

フレイルの位置付け

健康⇔プレフレイル(前虚弱)⇔フレイル(虚弱)⇔要介護(身体機能障害)の模式図

2

フレイルのチェックリスト

□ 体重減少。(日本人の体格だと1年間で2~3キロ減ったら要注意。)

□ 最近、以前より弦疲れやすくなった。

□ 筋力低下。買い物で2リットルのペットボトルを運ぶのは大変に感じるようになった。

□ 歩くのが遅くなった。(横断歩道を青信号に渡るのは難しくなった。)

□ 身体活動性の低下。(最近、のサークルに出かけなくなった。)

3

オーラルフレイルとは口腔機能が低下した状態

オーラルフレイルの定義

滑舌、嚥下機能、口腔乾燥、咀嚼機能などの口腔機能低下症の症状が見られた状態を指します。

オーラルフレイル症状のチェックリスト

□ 滑舌低下 思い通りにしゃべることが困難になった。
□ 嚥下機能の低下 物を飲み込む嚥下運動がうまくいかず「むせる」ようになった。食べたものが気管を通して肺に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こすようになった。
□ 口腔の乾燥 唾液分泌の減少により食事中に水やお茶を飲みながら流し込むようにしないと食事が出来なくなった。
□ 咀嚼機能の低下 歯や入れ歯の調子は悪くないのに噛むのが困難になった。

オーラルフレイル予防のための改善プログラム

1

オーラルフレイルの検査

オーラルフレイル予防は舌の運動能力がカギ!

『食べること』つまり、摂食・嚥下機能は、舌、唇、頬などの筋肉を複雑に働かせることが必要です。 なかでも舌は、重要な働きを持っています。


食べる事は次の三段階で行われます。

ステップ1)捕食
ステップ2)咀嚼
ステップ3)嚥下


オーラルフレイルとともに、これらの機能が低下します。そこで、舌や唇の筋肉の運動や体操を行い嚥下機能、咀嚼機能を向上させることが出来ます。

2

舌の運動機能を測定する舌圧測定器

舌圧測定器
舌圧測定器
舌の運動能力レベルを測定

舌圧測定器は舌の運動機能を最大舌圧として測定する機器です。

口腔機能低下症の診断基準として30kPaを下回ると咽頭部に食物留渣が起こりやすくなり、20kPa以下では誤嚥を生じやすくなります。

舌圧は60歳を超えた辺りから減少し、80歳代では25kPa前後となります。

舌は食べ物を口の中で受け止めたり、喉の奥に送り込んだり様々な働きをします。そういった働きには舌の力(舌圧)が必要です。

3

舌運動の評価(オーラルディアドコキネシス/「パ」「タ」「カ」測定)

健康君ハンディ
健康君ハンディ

開始スイッチを押すとブザー音とともに測定を開始して「パ・タ・カ」発音の回数を自動的にカウントします。

「パ」「タ」「カ」を測る

パパパパ・・・、タタタタ・・・、カカカカ・・・とそれぞれ続けて5秒間できるだけ早く発音します。1秒間あたりの数を図り、6.0以上なら問題ありません。6.0未満でも、もともと滑舌の悪い場合なのは、問題なしとします。


「パ」「タ」「カ」を測る理由

「パ」
唇をしっかり閉じることは咀嚼・食べる為に重要です。同様に唇をしっかり閉じることで発音される「パ」の発声によりその機能を評価します。

「タ」
上手に飲み込む為には、舌の前方の動きが重要です。舌の前方が口蓋に触れることで発音される「タ」の発声によりその機能を評価します。

「カ」
飲み込む際には、舌の奥の部分の機能が重要です。舌の奥の方が軟口蓋に触れることで発音される「カ」の発声によりその機能を評価します。

4

オーラルフレイル予防グッツ「ペコぱんだ」で舌のトレーニング

4-1

口腔機能低下症を予防する「ペコぱんだ」

舌圧向上訓練ディバイスぺこパンダ

左からSS(ブルーぱんだ)=5kPa、S(ピンクぱんだ)=10kPa、MS(ムラサキぱんだ)=15kPa、M(グリーンぱんだ)=20kPa、H(イエローぱんだ)=30kPa。やわらかめから初めて筋力アップを目指しましょう。


通常はS(ピンクぱんだ)から初めてH(イエローぱんだ)まで使えるよう舌のトレーニングをしましょう。

S(ピンクぱんだ)が、最初からは難しい方には SS(ブルーぱんだ)から始めます。

4-2

「ペコぱんだ」の使用法の動画

4-3

「ペコぱんだ」の構成・くわえ方・使い方

「ぺこパンダ」の使用法。構成:トレーニング部・位置決め部・持ち手部、くわえ方:図の様な向きでくわえます。使い方:①ペコパンダのトレーニング部を舌の上に乗せて位置決め部を歯でくわえます。②舌でトレーニング部を繰り返し押し潰します


4-4

「ペコぱんだ」のトレーニング方法 1日3回、週3回以上がお薦め

ペコぱんだで舌の筋力アップ

1,舌の筋力アップ(食べ物を飲み込むときに必要な力)

・ペコぱんだの固さの目安:頑張って押しつぶせる硬さ。

・しっかり押しつぶしを5回×3セット×3回/1日。

ペコぱんだで舌の持久力アップ

2,舌の持久力を付ける(十分な食事を摂る為に必要な力)

・ペコぱんだの固さの目安:簡単に押しつぶせる硬さ。

・ゆっくり押しつぶしを10回×3セット×3回/1日。

5

「あいうべ体操」で舌機能・嚥下機能の改善と強化

5-1

「あいうべ体操」とは

「あいうべ体操」

「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸に改善していく事を目的に考案された口の体操のことですが、口の周りの筋肉をしっかり動かすことや、舌を動かすことで、食事をする為の筋肉の体操に大変有効です。

考案者は、福岡のみらいクリニック院長今井一彰先生です。

①~④を1日10セットX3回を目安に毎日続ける。

①【あ】「あー」と口を大きく開く。

②【い】「いー」と口を大きく横に広げる。(口角を上方、後にしっかり引く)

③【う】「うー」と口を強く前に突き出す。(口をすぼめ、口の周りの筋肉をギュッと力を入れる。)

④【べ】「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。

5-2

「あいうべ体操」の解説動画

6

パタカラで口輪筋の体操

オーラルフレイル予防グッツ/パタカラ
パタカラ

オーラルフレイル予防グッツ

パタカラを唇と歯列の間に装着し口輪筋を使って唇を閉じる動作をします。これを繰り返すことで唇周辺の表情筋が鍛えられ口唇閉鎖の力がアップします。

表情筋は、副交感神経と関係があり、刺激を与えることで自律神経系を刺激して認知症の予防・改善や、各種身体機能の改善、寝たきりの予防などが期待出来ます。

7

オーラルフレイルでは食事を美味しく感じない

食事が美味しくない
オーラルフレイルの人の食事

食事がおいしいと感じない

オーラルフレイルの人は食事を「とてもおいしい,おいしい」「楽しい」と感じる人が少なく、食事量を「多い,やや多い」「ふつう」と感じる人が多いことが統計的に分かっています。

これは、口腔機能の低下が原因です。要介護状態に至る前にオーラルフレイル予防グッツなどを使い、口腔機能の改善に努めることが求められます。

普段の食事で噛み切れる硬さの食材の品目により咀嚼能力を判定し、オーラルフレイルの程度を推測します。

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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

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