伝えたい! 歯の疑問: 痛み・腫れ・出血・偶発症

歯茎から大量に血が出て止まらない
時に自力で止血する方法

皆様の健康をトータルサポート。

歯茎から大量に血が出て止まらない原因の多くが歯周病です。ストレスによる免疫力低下で起こるP急発がその典型例です。

全身疾患(再生不良性貧血、白血病、突発性血小板減少性紫斑病、血友病)、外傷、乳歯や永久歯の萌出時などでも歯茎出血があります。

歯茎からの出血を自力で止血する対処法を解説。

歯茎から出血する四つの原因

1, 歯周病が原因で歯茎から血が出る

歯茎からの出血では歯周病による出血が最も頻度が高い。

2, 全身疾患による歯茎からの出血

再生不良性貧血、白血病、突発性血小板減少性紫斑病、血友病など。

3, 歯磨きなど外傷による歯茎からの出血

歯磨きによる出血はすぐに止まるのが普通。

4, 乳歯や永久歯の萌出時による歯茎からの出血

2、3日で症状は改善。

1, 歯周病が原因で歯茎から血が出る

歯周病で歯茎から出血する4つのパターン

① 歯周病の急性発作-ストレスによる免疫力低下時

歯周病は慢性疾患ですが、ストレスが強くかかり免疫力が低下し体調が悪化した時などに急性炎症が現れることがあります。歯茎は出血部位周辺が全体的に腫脹し疼痛を伴います。

これを歯周病の急性発作(P急発)と言います。治療法や対処法はP急発の詳細ページをご覧下さい。

② 慢性的歯周病の状態

歯周病の初期である歯肉炎の状態でも出血することがあります。もちろん重度歯周病になっても同様です。ただし歯周病は慢性疾患なので自然に出血することは稀で、歯磨きや楊枝などを使っ時に出血し、重度になるほど毎回出血するのが特徴です。

③ 妊娠性歯肉炎

妊娠中は口腔内の清掃に気を留めることが少なくなり汚れやすくなります。妊娠すると女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が増加します。女性ホルモンを餌とする歯周病菌のプレボテラ・インターメディアが一気に増えてきます。

この様にホルモンバランスの変化により妊娠性歯肉炎が発症すると、歯茎からの出血や腫れなどが見られます。

治療法や対処法は、妊娠性歯肉炎の詳細ページをご覧下さい。


④ 薬物性歯肉増殖症

カルシウム拮抗薬(ニフェジピン)などの降圧剤使用時、てんかんの治療薬として使われる抗けいれん薬、臓器移植やリウマチ性疾患の時に使われる免疫抑制剤シクロスポリンAなどの服用で起こる薬物性歯肉増殖症では歯茎から大量の出血を伴うことがあります。

治療法や対処法は、薬物性歯肉増殖症の詳細ページをご覧下さい。

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歯周病の急性発作で起こる歯茎からの出血

重度歯周病による歯茎の腫れ

重度歯周病になると歯茎がぷっくりと腫れ上がっていることがあります。歯ブラシをかけると出血、噛むと痛いといった症状が現れます。

歯周病の急性発作とは、慢性的な状態から体調不良や歯磨き不足などなので、歯垢(プラーク)内の細菌の活動が活発化し、急激な歯肉の腫脹やジワジワとした出血、そして強い痛みを伴うのが特徴です。


降圧剤使用時に起こる「歯肉増殖症」の歯茎の腫れや出血

血圧を下げるために使用する降圧剤は歯肉を増殖させる作用があります。

重症化すると出血もしやすくなります。


薬物性歯肉増殖症の対処法

内科医と相談の上、減薬するか別の薬に変えてもらいます。薬の変更が困難な場合には通常の歯周病の治療で対応します。

歯周病による出血を伴った歯茎の腫れ
歯周病による歯茎からの出血と腫れ

重度歯周病の出血を伴った歯肉の腫れです。歯の動揺は激しく保存不可能です。

歯周病による歯茎からの出血はジワジワとにじみ出るように出血し、大量に血が出ることはほぼありません。

口腔内は唾液で満たされているので、少しの出血でも大量出血の様に見えることもあるので心配いらないことがほとんどです。

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歯周病で歯茎から出血し止まらない時の対処法

① 歯茎からの出血に効果的なポイックウォーター

次亜塩素酸の力で歯周病を予防します。ポイックウォーターは歯周病菌の活動を抑え歯茎からの出血を緩和してくれます。

② 柔らかめの歯ブラシで優しくブラッシング

歯周病による歯茎からの出血は軟らかめの歯ブラシでそっとブラッシングすることで自然となくなっていきます。

ただし、磨き始めの時は出血を伴いますが、その出血はプラークコントロールの完成とともになくなっていきますから出血のこは心配せず、どんどん歯磨きをして下さい。

※ 早く出血を止めるコツは、できるだけ出血させないように優しくそっと歯磨きをすることです。

歯周病の初期状態である歯肉炎の場合はそれで良いのですが、中等度~重度歯周病になると歯医者での基本的な歯周治療・スケーリング(歯石除去)も必要です。

2, 白血病など全身疾患が原因で起こる歯茎からの出血

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全身疾患による歯茎からの出血

① 再生不良性貧血

血小板は止血作用を持っていますが、骨髄障害によって起こる貧血で、血小板の生産低下を起こします。そのため再生不良性貧血では出血しやすく止血しにくいのが特徴です。

② 白血病

急性白血病の場合には、それまで歯茎からの出血がなかったのにもかかわらず、突然歯茎から大量の出血が起こり、2、3日血が止まらない場合には専門医を受診してください。

急性白血病の初発症状が歯肉出血で始まることが多いからです。

③ 突発性血小板減少性紫斑病

自己抗体により脾臓で血小板が破壊されるため数が減少します。そのため、出血しやすくなる病気です。急性型は小児に多く、風邪やはしかなどのウイルス感染症後に発症するのが特徴で、6ヶ月以内に血小板数が正常に回復します。

④ 血友病

血友病は男子のみに発症する先天的凝固因子欠乏症です。そのため、歯茎から出血しやすく止血しにくいのが特徴です。

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全身疾患が原因で歯茎から大量に血が出た時の対処法

原因疾患の治療を優先

内科医にて原因疾患をまず特定し、その治療を優先します。

自分で出来る対処法

自分で出来ることは、やわらかめの歯ブラシで出血をできるだけ抑えながら、優しくブラッシングする事です。1回の歯磨き時間を5分を目標として行い、歯の隅々まで歯垢(プラーク)の除去に努めます。

食べ物が口に入ったら必ず毎回これを実行します。基本的には歯周病で出血した場合の対処法と同じです。

3, 歯磨きや外傷による歯茎からの出血

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歯磨きが原因の歯茎からの出血の対処法

ガーゼや脱脂綿で圧迫止血

歯磨きや爪楊枝などによる外傷での出血は、歯肉に限局した小さな傷なので、ガーゼや脱脂綿なので圧迫止血すればすぐに止まります。


注意を要する歯磨きでの出血

全身疾患を有する場合で、歯磨きをしての出血は要注意です。


歯磨き等外傷が原因の出血
歯磨きなど外傷が原因の出血


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外傷による歯茎からの大量出血の対処法

交通事故などの外傷
交通事故などの外傷

交通事故などで顎に強い力が加わった時の外傷による歯茎からの大量出血。

■ 歯茎から湧き出るような大量出血

交通事故などで外傷を受けた場合、歯茎から湧き出るような大量出血または拍動性の出血があり止血しない場合には、顎骨骨折が疑われます。

直ちにガーゼなどで圧迫止血し、口腔外科などの専門医を受診してください。


乳歯が外傷を受けると永久歯に影響が!

乳歯に強い力が加わり、怪我をすると後続永久歯にホワイトスポットが出現するリスクが高まります。

4, 乳歯や永久歯の萌出時の歯茎からの出血

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萌出性歯肉炎による歯茎からの出血の対処法

乳歯や永久歯が萌出する時の歯肉炎よる出血

乳歯や永久歯が萌出する時は歯茎を突き破るようにして出てきます。

そのため、一時的に歯茎が歯の一部に被さるような期間があります。すると反対側の歯が被さった歯茎を噛んで出血したり痛みが出たりすることがあります。

また、被さった歯茎の下に汚れが入る隙間が出来ます。その隙間で細菌が繁殖し、炎症が起こると赤く腫れたり出血したりもします。

歯が萌出してきたら、その周りを柔らかい歯ブラシで丁寧に汚れを落としてください。気が付かない内に歯茎が腫れたり出血した場合には、歯医者で余分な歯茎を切除したり、抗生物質を投与したりすることもあります。

萌出性歯肉炎による歯茎からの出血
萌出性歯肉炎による歯茎からの出血

萌出途中の6歳臼歯(第1大臼歯)。歯茎が歯を覆った状態の期間がしばらく続きます。


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ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師の深沢一

執筆者 院長 深沢一

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