伝えたい! 歯の疑問:歯科全般

ストレスや疲れで歯茎が腫れフィステルや
歯周ポケットから膿が出た時の処置

皆様の健康をトータルサポート。

白くぶよぶよしたものが歯茎に出来きて腫れ、膿が出てきたけれども、これはフィステル?ストレスや疲れた時に歯周病・親知らずなどの歯茎が腫れ、膿が出たら歯茎切開・・

歯茎が腫れフィステルから膿が出る

歯茎の白いぶよぶよした腫れから膿が出たら、それはフィステルです。

虫歯が進行し、細菌が歯の神経の中まで入り、さらに根の先端を超えて骨まで感染が波及すると骨に膿の袋を作ります。これを歯根嚢胞と言います。


疲れなどで炎症が進むと歯根嚢胞は次第に大きくなり、膿を溜める場所が無くなります。すると骨の柔いところを選んで歯茎の表面まで管を作ります。管の先端が白く見えるフィステルと呼ばれる膿が出る所です。


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虫歯菌が歯槽骨まで波及すると歯茎が腫れる

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歯茎にフィステル(白い腫れ)ができれば痛みは止まる

奥歯の歯茎にフィステル(白い腫れ)形成
奥歯の歯茎にフィステル形成

膿の袋(歯根嚢胞)の中は膿で満たされ内圧が上がります。そこで、内圧を下げようとして、膿を出すための管が歯茎の表面に向かって自然と伸びます。

歯茎にフィステルが形成されると、それまでズキズキ痛かった歯は内圧が下がることで一気に痛みが解消されます。

奥歯が原因で歯茎にフィステル(白いぶよぶよとした腫れ)が出来き膿が出る
奥歯が原因で歯茎にフィステル(白いぶよぶよとした腫れ)が出来き膿が出る

奥歯の差し歯の根の先端近くにぶよぶよと腫れた白っぽい小さな高まりがあります。フィステルです。白く見えるのは、中の膿が透けて見えるからです。フィステルには小さな穴が開いていて、そこから徐々に膿が出ています。

この状態は慢性的な状態で、膿が徐々に出ることで歯根嚢胞内の圧力が抜け痛みは起こりません。

しかし、疲れなどによる体調の変化で急激に歯根嚢胞が大きくなると歯茎は全体的に腫れ激痛が起こることがあります。


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疲れやストレスが引き金となり歯根嚢胞が急性化

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歯根嚢胞は慢性疾患

歯根嚢胞は慢性疾患
慢性期には歯茎の腫れは起こらない

歯根嚢胞は慢性疾患のため何年もの間、自覚症状なく経過します。しかし、ストレスや疲れなどによって体調の変化が起こると歯根嚢胞は急性化します。

フィステルが形成される時間を待たずに急激な炎症が歯槽骨に広がるため歯茎全体が大きく腫れます。

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歯根嚢胞が急性化したら歯茎切開

急性化した歯根嚢胞は歯肉切開で排膿
急性期には歯茎全体が腫れる

フィステルが出来るまでの急性期は、歯茎全体がぶよぶよと大きく腫れ、強い痛みを伴うことがあります。

上下の歯が触れただけでも飛び上がるような痛みです。そんな時は麻酔をかけて大きく腫れた歯茎を切開します。


切開すると黄色っぽい大量の膿が出てきます。それにより内圧が下がり痛みは消失します。同時に抗生物質の投与も行います。


そして、症状が安定してから根管治療を行います。

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歯根嚢胞の治療-根管治療

根管治療
根管治療
  • ・ファイルと呼ばれる針のような器具を使い、感染した根管壁を削り取り、消毒を繰り返します。これを根管治療といいます。
ファイル試適のレントゲン画像
ファイル試適
  • ・歯根の長さを正確に測るためにファイルを入れたままでレントゲンを撮ります。これを根管長測定といい、電気的な根管長測定器も併用します。右手の白いネジのようなものはインプラントです。
根充後のレントゲン写真
根充
  • ・根管内が無菌的な状態になったら最終的な薬で根管内を密閉します。これを根充といます。この治療で数ヶ月後には歯根嚢胞は消えていきます。
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歯根端切除術-外科的摘出

歯根嚢胞が大きくなりすぎたら?

歯根嚢胞が親指の大きさよりも大きくなった場合には根管治療での治癒が、望めない時があります。その時は歯根嚢胞摘出手及び歯根端切除術により歯根嚢胞を摘出し、歯根の先端部も切除します。

歯周病が原因で歯茎が腫れ膿が出る

歯周病の急性発作で歯茎が腫れる

歯周病は慢性疾患ですが、ストレスや疲れなどで体調が悪化した時などに急性症状が現れることがあります。

当該歯を中心に歯茎は全体的に腫脹し、ぶよぶよとした波動を触れ、強い自発痛を伴います。


歯周ポケットから膿が出て口臭も強くなります。

歯は動揺し、上下の歯を接触させると痛くて噛めない状態です。

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歯周病の急性発作

重度歯周病による歯肉の腫れ

重度歯周病になると歯茎がぷっくりと腫れ上がっていることがあります。歯ブラシをかけると出血、噛むと痛いといった症状が現れます。

歯周病の急性発作とは、慢性的な状態からストレスや疲れなどによる体調不良にプラークコントロール不足などが加わり、突発的に歯茎の腫脹が起こり、歯周ポケットから膿が出る状態です。

しかし、歯周ポケットからすんなりと膿が出ているわけではなく、歯茎の中に膿がたまった状態になっています。そこで、歯周ポケットに器具を入れて排膿させます。


歯周ポケットから膿が出る
歯周ポケットから膿が出る

歯周病の急性発作では自然出血を伴った歯茎の腫脹が特徴です。歯周ポケットからはジワジワと膿が出ます。



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急性発作時の歯茎の切開排膿と光による殺菌

歯茎の切開排膿
方法 1,

メスで歯茎の膨らんだ部分を切り、膿を出す。

歯茎が大きく腫れ、ぷよぷよとした状態になれば、麻酔をかけてメスで切開し膿を出します。

方法 2,

歯周ポケットから排膿させる。

スケーラを使い、歯周ポケットから排膿させることもあります。

方法 3,

フォトダイナミックセラピーによる光殺菌。

光線力学療法(ペリオウェブ・システム)と呼ばれ、薬を使わない、光による殺菌システムです。

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抗生物質・痛み止めの投薬

抗生物質・痛み止めの投薬
腫れや痛みの原因に関わらず

虫歯、歯根破折、歯周病、親知らず等が原因で腫れや痛みが起これば抗生物質と痛み止めの投与がなされます。

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歯周病の急性発作の暫間固定

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歯の動揺に対する暫間固定( T-Fix )

歯がグラグラと動揺している時や歯周外科手術(GTR法等)の後などに、歯と歯を何本か一緒に固定する『暫間固定』を行います。これによって歯とその周囲の組織が、物を噛む力やブラッシングに耐えられるようにします。


暫間固定は文字通りあくまでも暫く(しばらく)の間の処置です。状態が安定したら、歯が本来の機能を果たせるよう最終的な治療を行います。また外傷により歯がグラグラになった時にも行います。


歯槽骨の吸収が進んでいる歯では、歯根膜の幅が正常であっても実際の動揺は大きくなります。 そのような歯は最終的にブリッジや連結冠などでつなぎ、動揺しないようにします(永久固定)。

健康な歯茎は指で押しても動揺しない
健康な歯茎は指で押しても動揺しない

歯周病になっていない健康な歯は、強い咬合力が加わってもびくともしません。

抜歯した縦に割れた歯根
骨の吸収により指で押すと強い動揺がある。

重度歯周病になり歯周組織がほとんど破壊されてしまった状態です。このままでは自然に抜けるのを待つか抜歯の必要があります。

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暫間固定の実際

歯周病と噛み合わせ

健康なときの歯と歯周組織は、上下の歯を噛み合わせたときの力(咬合力/こうごうりょく)を十分に受けとめています。ところが歯周病が進行して歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶けていくと、歯の根が露出し歯肉もブヨブヨで噛み合わせの力に耐えることがでず、歯がグラグラと動揺するようになってしまいます。


これは歯ぎしりとの関連性もありますので、下記を参照してみてください。


歯周病を悪化させる要因として噛み合わせの悪さがあります。それにより歯を支えている周りの組織がもっとダメージを受け、歯周病がさらに悪化することがあります。歯周病はプラークが原因で発症する病気ですが、噛み合わせの力との関係も悪化させる要因になっています。 ですから、暫間固定(ざんかんこてい)はその改善を目的ともしています。

歯槽骨の吸収を示すレントゲン
歯槽骨の吸収
  • ・歯周病の進行により歯槽骨の吸収が大分進んでいます。歯茎の腫れと咬合痛があるため、暫間固定(T-Fix)をします。
ワイヤーと接着性レジンによる暫定固定
ワイヤーと接着性レジンで暫定固定
  • ・歯周病のため、痛くて噛めないときには直ぐ行うと効果的です。炎症も次第に安定してくるため腫れも引いてきます。歯周手術を行う計画のある歯に対して治療進行に応じて行う場合があります。
接着性レジンによる暫定固定
接着性レジンによる暫定固定
  • ・歯周治療終了時には、永久的な固定(連結冠等)を行いますが、それまでは見た目や舌触りなどが優れないばかりか、口腔清掃がうまくいかなくなりますので、いつも以上の歯磨きが必要です。接着強度が弱いため、しばしば外れてしまうことがあります。

歯根が折れたり割れたりして歯茎が腫れる

歯根破折が原因で歯茎が腫れる二つのパターン

① 歯根が横に折れる
転倒などして外力が加わることにより、歯根が横に折れることがあります。

感染が加わると歯茎が腫れます。歯根が横に折れたケースでは、折れた場所にもよりますが多くの場合、抜歯を余儀なくされます。


② 歯根が縦に割れる
硬い物を噛んだ時などに歯根が縦方向にナタで真っ二つに割ったように割れることがあります。この多くは根管治療を受けたケースに発生します。神経が取られた歯は栄養が行き渡らずもろくなっているからです。


歯根が縦に割れた時は、「あ痛い」と感じる一時的な痛みですが、2、3日すると歯茎が腫れてきます。


※ 歯ぎしりなどの持続的な強い力がかかる場合、稀に、健全な歯でも割れることがあります。

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歯根が横に割れるタイプ

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外傷による歯根破折

歯や歯根が横に折れるイメージ図
歯や歯根が折れるイメージ図

外傷によって歯や歯根が折れた場合、どの位置で折れたかにより治療法が異なります。

歯冠部で折れた場合は治療により、歯を修復することが出来ます。一方、歯根部で折れた場合には抜歯になることがあります。(歯根部の破折であっても、折れた場所により保存可能な場合もあります。)

歯根が真横に破折したレントゲン画像
歯根破折のレントゲン

外傷により歯根が真横に折れているケースです。治療法は抜歯以外にはありません。

歯根が折れてから2~3日後には歯肉の腫れが起こります。


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歯根が縦に割れるタイプ

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歯根の耐久性が弱まり縦に割れる

歯根が縦に割れたレントゲン
歯根が縦に割れたレントゲン

根管治療を受けた歯は、健全な歯に比べてもろくなっています。強い力が常時かかり続けると縦に割れることがあります。

歯根が割れて2~3日経つと歯肉が腫れてきます。

抜歯した縦に割れた歯根
抜歯した縦に割れた歯根

綺麗に真っ二つに割れていること、割れてから日が余り経っていないことなどの条件が整えば、一旦抜歯してから接着剤でくっつけ、植え戻す事(再植)も可能です。

親知らずが原因で歯茎が腫れる

親知らずの歯茎の回りが腫れる

智歯周囲炎は下顎の親知らずが横に生えている場合、起こるのが普通です。上顎親知らずでも斜めに生える事があり、やはり、炎症が起きやすくなります。

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智歯周囲炎とは

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下顎智歯で起きやすい顎の腫れ

智歯周囲炎は顎まで腫れる
智歯周囲炎は顎まで腫れる

下顎智歯周囲炎の重症症例は、顎まで腫れて別人のようになってしまうことがあります。

智歯周囲炎を繰り返すようなら、早めに抜歯をすることをお薦めします。

下顎親知らずが斜めに生えている症例
下顎親知らずが斜めに生えている症例

下顎親知らずが斜めに生えて、手前の歯にぶつかって萌出が途中で止まっています。手前の歯との間に隙間が起こり歯磨きがうまく出来ないため、歯茎の炎症が起こります。

手前の歯の根元には虫歯が発生しています。

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親知らずが腫れた時の治療法

斜めに生えた親知らず
方法 ①

クリーニング

親知らずの周りのクリーニングをして抗生物質の投与を行います。

症状が改善すれば、抜歯をするのが妥当です。

方法 ②

抜歯

抜歯をします。歯茎の奥深いところに埋まっている場合には1時間以上の手術時間がかかることがあります。

歯茎が腫れた時、自分で出来る応急処置

親知らずの歯茎の回りを優しくブラッシング

智歯周囲炎は食べカスや磨き残しによるプラークの増殖が原因です。ですから、炎症が起こった所を綺麗に磨くと症状は軽減します。


ポイックウォーターによる口腔内洗浄も効果的です。

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痛み止め・ロキソニンS

歯が痛い時は、市販の痛みどめロキソニン Sを飲んでください。


効果的な疾患

① 根の先端の膿による痛み。
② 歯茎の痛み(歯周病や智歯周囲炎)
③ 歯の神経の痛み(虫歯による歯の痛み)


ロキソニンSの注意

第一三共ヘルスケアのロキソニンSの詳細をご確認の上、服用してください。

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ロキソニンS 12錠 第一三共ヘルスケア

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ロキソニンS 12錠 第一三共ヘルスケア 630円


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冷えピタ

冷えピタ
冷えピタ

■ 冷えピタの効果とは

親知らずに痛みや腫れが出てきた時には冷えピタなどの冷湿布を頬に貼ると痛みや腫れが軽減します。

冷やすことで親知らず周囲の歯茎の炎症が抑えられます。

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冷えピタ

歯茎が腫れた時のご相談は

ふかさわ歯科クリニック院長 歯科医師 深沢一
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