- 1. 🎗【江戸川区在住の方へ】口腔がん検診が無料で受けられます
- 1.1. 🏥江戸川区篠崎で受けられる口腔がん検診
- 1.2. 🔍口腔がん検診の重要性と対応
- 2. 口腔癌の見逃しを防ぐために:歯科での早期受診のすすめ
- 2.1. 📝口腔がん検診の受診方法
- 2.1.1. 🔹対象者
- 2.1.2. 🔹実施期間
- 2.1.3. 🔹受診までの流れ
- 2.2. 🔍口腔がん検診の検査内容と流れ
- 2.2.1. 🔹検査方法(視診・触診によるチェック)
- 2.2.2. 🔹診断の流れ
- 3. 🔬液状化検体細胞診(LBC)
- 3.1. 🧪液状化検体細胞診(LBC)とは
- 3.2. 🧫液状化検体細胞診(LBC)のやり方
- 3.3. 👨⚕️➡️🏥口腔癌が疑われる場合は地域中核病院へ紹介
- 4. 🧬基底細胞から始まる癌化:口腔癌の発症プロセスを解説
- 4.1. 🔁上皮細胞の癌化
- 4.2. 🩺口腔癌の治療
- 5. 🩺口腔がん治療と歯科治療の関係
- 5.1. 放射線性う蝕
- 6. ❓ よくある質問(FAQ) ❓
- 6.1. 💬 掘ちえみさんが口腔癌(左舌扁平上皮癌)と診断されました。口内炎が出来たと思い様々な病院を受診したにもかかわらず、半年も癌と診断されずステージ4まで進行してようやく確定診断がついたそうです。口腔癌の診断は困難なものなのでしょうか?
- 6.1.1. 🔍【口腔がん診断が難しい理由】
- 6.1.1.1. 1. 見た目が口内炎や潰瘍に似ている
- 6.1.1.2. 2. 診察時の見逃しや誤診
- 6.1.1.3. 3. 専門的な検査が必要
- 6.1.2. 🏥【早期発見のために大切なこと】
- 6.2. 💬 歯茎におできの様なものが出来て、口腔癌ではないか不安です。近くの歯医者で診断してもらえるのでしょうか?
- 6.2.1. 🦷【歯茎のできものが気になるときの対応】
- 6.2.1.1. 1. 多くは良性の炎症や膿瘍の可能性
- 6.2.1.2. 2. 不安な場合は「口腔がん検診認定医」がいる歯科がおすすめ
- 6.2.1.3. 3. 2週間以上治らない場合は要注意
- 7. 江戸川区篠崎で、口腔がん検診を受けられる歯科医院をお探しの方へ
- 8. 【動画】舌癌や歯肉癌の初期症状を口内炎などと比較
- 9. 筆者・院長

「口内炎がなかなか治らない」「歯ぐきにしこりがある」——そんなお悩みはありませんか?
それ、もしかすると“口腔がん”のサインかもしれません。
口腔がんは早期発見・早期治療が非常に大切な病気ですが、初期は痛みが少なく、気づかれにくいことが特徴です。
当院では、江戸川区歯科医師会の認定医による口腔がん検診を実施しており、40歳以上の江戸川区民の方は無料で受けていただけます(検診のみ対象)。
気になる症状がある方も、予防のために受けたい方も、どうぞお気軽にご相談ください。
🎗【江戸川区在住の方へ】口腔がん検診が無料で受けられます

🏥江戸川区篠崎で受けられる口腔がん検診
- 📍 江戸川区篠崎駅南口 徒歩1分の好立地
- アクセスが良く通いやすいクリニックです。
- 🦷 江戸川区歯科医師会・口腔がん検診認定医が在籍
- 認定を受けた医師が検診を実施しています。
- 🧾 40歳以上の江戸川区民は検診費用が無料
- 診察のみが対象で、生検などの追加検査は別途必要です。
🔍口腔がん検診の重要性と対応
- 🕊 早期発見がカギ
- 初期段階で発見できれば、治療の選択肢が広がります。
- 🏥 必要に応じて大学病院にご紹介
- 癌の疑いがある場合は東京歯科大学市川総合病院へご案内。
- ⚠ 認定医がいる歯科医院でのみ無料検診が可能
- 江戸川区内でも、すべての歯科医院で無料検診を受けられるわけではありません。
口腔癌の見逃しを防ぐために:歯科での早期受診のすすめ
📝口腔がん検診の受診方法
🔹対象者
- 40歳以上の江戸川区民の方が対象です
- ※2年に1回の受診が可能です
🔹実施期間
- 通年で実施しています(いつでも受診可能)
🔹受診までの流れ
- 江戸川区の「がん予防・事業係」へ電話申込み(📞 03-5661-2463)
- 申込後、当院へ電話でご予約ください
- 検診当日は以下の持ち物を持参の上ご来院ください
- 保険証
- 口腔がん検診受診券(江戸川区から郵送されます)
🔍口腔がん検診の検査内容と流れ
🔹検査方法(視診・触診によるチェック)
- 歯肉の視診によるがんの有無を確認
- 舌の視診と触診で異常がないかを確認
- 首のリンパ節の触診で腫れの有無をチェック
🔹診断の流れ
- 通常、視診・触診でおおよその診断が可能です
- 明らかに異常があれば、すぐに中核病院へ紹介いたします
- 判断が難しい場合には、1週間ほど経過観察することもあります
🔬液状化検体細胞診(LBC)
🧪液状化検体細胞診(LBC)とは
口腔癌の診断に使う液状化検体細胞診(LBC)は、従来の細胞診より格段と診断の精度が向上した方法です。とは言え、正診率は約80%~90%で、間違った診断が下されることもあります。従って、細胞診は組織診による確定診断前のスクリーニングという位置付けが出来ます。
中核病院から距離があり受診するのが困難な患者さんに便利な方法です。
🧫液状化検体細胞診(LBC)のやり方

歯間ブラシにて細胞を抽出
癌の疑いのある口腔粘膜細胞を歯間ブラシで強めに10回程擦ります。
やや強めに擦り取ることで、角質層・顆粒細胞、場合によっては有棘細胞まで取れてきます。

ThinPrep 液状化検体細胞診(LBC)
歯間ブラシに着いた細胞をThinPrepの容器の中で、十分に攪拌し、溶液に溶かし込みます。
👨⚕️➡️🏥口腔癌が疑われる場合は地域中核病院へ紹介
細胞診の要は診断力ということが出来ますが、当医院が医療連携をしている東京歯科大学市川総合病院臨床検査科病理は日本でもトップクラスの正診率を有しています。
当院では、東京歯科大学市川総合病院が近いので、がんの疑いのある症例は液状化検体細胞診を行わずにダイレクトに紹介しています。
🧬基底細胞から始まる癌化:口腔癌の発症プロセスを解説
🔁上皮細胞の癌化

口腔粘膜の癌化のメカニズム
上皮細胞は、基底細胞、有棘細胞、顆粒細胞、角質層に分れます。基底細胞で分裂した細胞が順次表層部へ上がって行き、最後は角質層となり剥がれ落ちます。
口腔癌では基底細胞で癌化が始まり、異形成が進んだ細胞が順次表層へと移動して、角質層まで癌化した細胞で満たされると上皮内癌の発症ということになります。
🩺口腔癌の治療

外科的摘出手術
口腔分野においては、一般的に歯肉や顎骨に癌が出来た場合には外科的摘出手術が第1選択と考えられています。日本人で最も多い舌癌の場合、放射線療法が優先されることが多いようです。同時に化学療法も併用され治療成績を上げています。
もちろん治療方針は、全身に起こる癌と同様に生検の結果での悪性度の違いやステージの違い、年齢・体力なども当然のことながら考慮されます。
口腔癌の多くは早期に頚部リンパ節に転移が起こると言われています。その場合、頸部郭清術と言って頸部リンパ節を含め筋肉、血管、脂肪組織などをすべて取り除く手術が、原発巣の癌の摘出と共に併用されます。
🩺口腔がん治療と歯科治療の関係

放射線治療
放射線が直接照射された部位にある歯に問題があっても、抜歯は禁忌です。当該歯に治療が必要な場合には、放射線の照射前に行っておく必要があります。
放射線照射後、当該歯の抜歯をした場合、顎骨まで炎症が波及する事が多く、顎骨骨髄炎を併発するリスクがあるためです。ただし、自然脱落した場合には、この限りではありません。
化学療法
抗癌剤を服用中の場合、ヘルペスなどの治療薬・抗ウイルス剤との併用や歯周病の歯周組織再生剤(リグロス)との併用は禁忌です。歯科医に抗癌剤を服用中であることを告げてください。
放射線性う蝕

放射線治療後の放射線性う蝕
放射線が照射された部位が大唾液腺(耳下腺、顎下腺)などにかかった場合、唾液の分泌低下が起こる可能性があります。
大唾液腺が障害を受ければ、唾液の分泌低下により口腔内が乾燥し自浄作用の低下が起こります。そんな場合、短期間に各歯牙に虫歯が発生してしまうことが考えられます。
そんな場合は、保湿剤の使用や徹底した口腔内メンテナンスが必要です。
う蝕予防においてはリカルデントやフッ素、キシリトールなどが有効です。
❓ よくある質問(FAQ) ❓
💬 掘ちえみさんが口腔癌(左舌扁平上皮癌)と診断されました。口内炎が出来たと思い様々な病院を受診したにもかかわらず、半年も癌と診断されずステージ4まで進行してようやく確定診断がついたそうです。口腔癌の診断は困難なものなのでしょうか?
はい、口腔がんの診断は初期段階では非常に困難なことがあります。
掘ちえみさんのケースはその典型的な例で、以下のような理由から診断の難しさが指摘されています。
🔍【口腔がん診断が難しい理由】
1. 見た目が口内炎や潰瘍に似ている
- 初期の口腔がんは、白い膜状(白板症)や赤い斑点(紅板症)、あるいは小さな潰瘍として現れることが多く、一般的な口内炎と区別がつきにくいです。
- 痛みが少ない場合もあり、放置されやすいのも特徴です。
2. 診察時の見逃しや誤診
- 一般的な歯科や内科では、がんの疑いを持たれずに経過観察されてしまうことがあります。
- 掘さんも複数の医療機関を受診しながらも、半年間「治りにくい口内炎」と扱われたそうです。
3. 専門的な検査が必要
- 見た目だけでは判断できず、**組織の一部を採取して調べる「生検(せいけん)」**が確定診断には不可欠です。
- この生検を行うには、がんを疑う専門的な視点と判断が求められます。
🏥【早期発見のために大切なこと】
特に、口腔がん検診認定医のいる歯科医院を受診することで、適切な判断や大学病院への紹介がスムーズに行えます。
2週間以上治らない口内炎やしこりがある場合は、放置せず早めに口腔がん検診を受けることが重要です。
💬 歯茎におできの様なものが出来て、口腔癌ではないか不安です。近くの歯医者で診断してもらえるのでしょうか?
はい、まずはお近くの歯科医院を受診することで大丈夫です。多くの歯科医院では、歯茎にできたおできやしこりの初期診断を行うことができます。
ただし、次のようなポイントも知っておくと安心です。
🦷【歯茎のできものが気になるときの対応】
1. 多くは良性の炎症や膿瘍の可能性
- 歯茎にできる「おでき」の多くは、**歯の根の先にたまった膿(歯根膿瘍)**や、歯周病による炎症が原因です。
- これらは適切な治療で治りますので、まずは落ち着いて受診しましょう。
2. 不安な場合は「口腔がん検診認定医」がいる歯科がおすすめ
- ごくまれに、見た目が似ていて実は口腔がんというケースもあります。
- 不安が強い場合は、口腔がん検診の認定医が在籍する歯科医院を選ぶと、より専門的な視点でチェックしてもらえます。
3. 2週間以上治らない場合は要注意
「痛みがなくても」「見た目が小さくても」2週間以上変化がない・治らない場合は、一度専門医に確認してもらうのが安心です。
江戸川区篠崎で、口腔がん検診を受けられる歯科医院をお探しの方へ

江戸川区篠崎で、口腔がん検診を受けられる歯科医院をお探しの方へ。
当院では江戸川区歯科医師会の認定医による無料の口腔がん検診を実施しています(40歳以上・区民対象)。
「治らない口内炎」「しこりが気になる」など、気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
【動画】舌癌や歯肉癌の初期症状を口内炎などと比較
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。