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虫歯、歯周病、口臭予防に効果的な
ポイックウォーターの作り方と使い方

皆様の健康をトータルサポート。

歯周病・虫歯・口臭を家庭で予防するなら、次亜塩素酸水が主成分のタンパク分解型除菌水の(POIC)ポイックウォーターでのうがいがおすすめです。

各種細菌に対し除菌効果が高いのはタンパク分解洗浄能力のおかげ。ポイックウォーターの作り方と使い方を解説。予防歯科なら江戸川区篠崎駅前の歯科医院。

ポイックウォーター【 POIC WATER 】

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液体歯磨きポイックウォーターでうがい

タンパク分解型除菌水 次亜塩素酸の力

口腔内の歯垢は時間の経過と共にバイオフィルムを形成します。市販のうがい薬ではバイオフィルムに阻まれ口腔内細菌に対して十分な除菌効果を得ることが出来ません。対象となる細菌のほとんどがプラークやバイオフィルム、唾液などのタンパク汚れの存在下にある為です。

次亜塩素酸水のポイックウォーター 【 POIC WATER 】でうがいをすると、まず、タンパク汚れを次亜塩素酸イオン(OCl–)により分解洗浄し、次いで細菌に対して次亜塩素酸(HOCL)により除菌力を発揮する様に設計されています。

次亜塩素酸の濃度は10ppm程度でも十分な除菌力がありますが、それは直接、菌と除菌水が触れた場合で、前述の様に対象の細菌はバイオフィルムの中に存在しています。

バイオフィルムにPHを酸性にコントロールして濃度を上げた次亜塩素酸を滴下しても、タンパク汚れの表面を脂肪酸などのタンパク変性をさせるだけであり、かえって内部の細菌との接触を困難にしてしまいます。(パーペクトペリオなどがそれにあたります。)そのため口腔内ではこれらのタンパク質の汚れを分解洗浄しながら除菌力を発揮してくれるものが必要になるのです。

【注意】ポイックウォーターの除菌能力などは、あくまでも実験室レベルでの話であって、口腔内での効果は論文によるエビデンスが不足しています。

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ポイックウォーターのタンパク分解洗浄能力

タンパク分解洗浄能力の主体は次亜塩素酸イオン

タンパク分解洗浄能力の主体は次亜塩素酸イオン

次亜塩素酸イオン(OCl–)は、PH8.0以上、且つ400ppm以上で、タンパク分解能力を強力に発揮します。

次亜塩素酸イオン(OCl–)は同時に消毒力を有しているものの、その力は80:1と圧倒的に次亜塩素酸が強いので、次亜塩素酸イオンは”タンパク分解能力の本質”ということが出来ます。


着色しやすい欠点がある

ポイックウォーターには蛋白分解能力がある半面、ペリクルの付着も阻害してしまいます。そのため着色が起こり易いのがデメリットです。着色しない様にするにはホワイトニング用歯磨き粉を使用すると効果的です。

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次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムは全くの別物

次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの実験室レベルの比較

対象 次亜塩素酸 次亜塩素酸ナトリウム
皮膚粘膜に対する為害作用 為害作用はほぼ無し
次亜塩素酸水は微酸性度から弱アルカリ性なので皮膚粘膜に対する影響は極小。
為害作用が大きい。
苛性ソーダ(NaOH)を多く含んでおり、強アルカリ性のため口腔内粘膜や皮膚に対して用いることはできません。
殺菌効果 次亜塩素酸ナトリウムの10倍~100倍 1
B型肝炎ウィルス 濃度10ppmで30秒で死滅。 濃度1,000ppm ~2,000ppmで20分~1時間で死滅。
細菌芽胞(枯草菌) 濃度10ppmで100%が10分間で死滅。 濃度100ppmで99.9%が5分間で死滅。
器具消毒 中性のため、損傷が少ない。ただし、高濃度(100ppm以上)にて使用の際は水洗が望ましい。 強アルカリのため、損傷が大きい。
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残量塩素とは

次亜塩素酸(HOCL)と次亜塩素酸イオン(OCl–)の総量

水道水が安全に飲料水として用いられているのは適正な残留塩素を含んでいるからです。これによって細菌に汚染されていない飲料水を飲む事が出来ます。この残留塩素とは、消毒力がある塩素のことであり、次亜塩素酸(HOCL)と次亜塩素酸イオン(OCl–)の総量です。

水道法に基づき水道水は以下の条件を満たしています。
① 1cc あたり一般細菌数は100個以下。
② 蛇口におけるすべての水道水の残留塩素濃度は0.1ppm 以上。

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ポイックウォーターの作り方と使い方

step1

ボトルキャップ内側の目盛りに合わせ原液を10cc入れる

step2

熱いお湯(60℃~80℃)をボトルキャップ内側の20ccの目盛りまで入れる

・液体歯磨きポイックウォーターを温めると能力が格段に向上します。(濃度が下がりますが、それをはるかにカバー出来る能力となる為、経済的にもお得です。)

step3

20秒間ブクブクうがいガラガラうがいをします。

・液が口腔内全体にいき渡るようにします。

step4

うがい薬を含んだまま歯ブラシや歯間ブラシで歯磨きします。

・液を口に含んだままブラッシングが難しい場合は、一度うがい薬を吐き出してから、キャップに原液を少量入れて、歯ブラシや歯間ブラシを浸してからケアしてください。

step5

水で口をゆすぐ。

・液体歯磨きポイックウォーターを使用すると口の中が綺麗になる分、一時的に着色汚れが付きやすくなります。水で一度すすぐことで元の状態に戻ります。

step6

オーラループを付けて軽く仕上げ磨き。


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次亜塩素酸イオン(OCl–)のタンパク分解洗浄能力

染め出し前の口腔内
染め出し前の口腔内
  • ・綺麗に磨けている様にも見えますが、実際はかなりのプラークが付着していました。
プラークを染め出す
プラークを染め出す
  • ・歯面全体にプラークが付着していることが分かります。特に、歯頚部には多くの磨き残しがあるのが分ります。
液体歯磨きポイックウォーター 【 POIC WATER 】で洗口
液体歯磨きポイックウォーター 洗口
  • ・液体歯磨きポイックウォーター 【 POIC WATER 】で20秒洗口した後の口腔内。かなりのプラークが分解洗浄されていることが分かります。
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ルドルフのグラフ (次亜塩素酸存在比率とPHの関係)

ルドルフのグラフの見方

PH9.0付近では、次亜塩素酸濃度が約5%、次亜塩素酸イオン濃度が約95%。PH7.0付近では、次亜塩素酸濃度が約60%、次亜塩素酸イオン濃度が約40%であることを示しています。

ルドルフのグラフ 次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの存在比率とPHの関係

うがい時の液体歯磨きポイックウォーターの除菌力とタンパク分解能力の変化

うがい時の液体歯磨きポイックウォーターは、残留塩素濃度が500ppm/PH9で、理論値では、次亜塩素酸が12.5ppm、次亜塩素酸イオンが487.5ppmの存在割合となります。

液体歯磨きポイックウォーター10ccを口に含み洗口すると、まず縁上のプラークが洗浄されクロラミン臭(プールのような臭い)が発生し、次亜塩素酸イオンの濃度は激減し、次亜塩素酸の濃度が上昇します。

20秒後の残留塩素は、タンパク分解洗浄や除菌に消費され、 500ppmから約100ppmに減少しますが、酸性物質の微発生により、PH9からPH7近くに変化する為、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの存在割合の逆転現象が起こり除菌力は5倍近くにもなります。

しかも20秒の間に18℃から36℃への温度上昇があり、この事から約4倍の能力になっていると考えられます。つまり除菌力は洗口で5×4=20倍になっていると考えられます。

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価格(歯科医院でのみ購入可)

通常ボトル付き価格

2,500円(税別) 2,750円(税込み)


通常ボトル無し価格

2,000円(税別) 2,200円(税込み)


【市販なし】

薬局での取り扱いはありません。また楽天や Amazon などの通販での販売もありません。

歯周病の原因や症状、治療法、予防法などについては、こちらの記事に分かりやすくまとめています♪

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次亜塩素酸水のポイックウォーターのご相談は江戸川区篠崎駅の歯医者
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ふかさわ歯科クリニック篠崎院長 歯科医師 深沢一

執筆者 院長 深沢一

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