歯垢染め出し液で磨き残しをチェックしましょう

  • 自分ではしっかり歯磨きが出来ていると思っても磨き残しが必ずあります。
  • 歯垢は鏡で見てもはっきりと確認できません。
  • 磨き残しをチェックするなら歯垢染め出し液が効果的です。
  • 歯周病や虫歯予防のために磨き残しのない歯磨きを身につけましょう。

歯垢染め出し液で磨き残しをチェック

予防歯科は磨き残しのチェックから

歯垢染め出し液で磨き残しをチェック
歯垢染め出し液で磨き残しをチェック

歯垢染め出し液で磨き残しをチェック

プラーク(歯垢)は、歯の色と似た白い色をしており、ちょっと見ただけではきちんと磨けているのかわかりません。

そこで、歯垢を赤く染め、歯の色と区別がつきやすくする方法が「歯垢染め出し」です。

歯垢の染め出しをすることによって、普段、歯垢を見落としている所を目で確かめることができ、歯磨きの癖がわかります。

歯垢染め出し液(プラークチェッカー)は、通常歯科医院で購入できますが、薬局などでも市販されていますし、ネット通販でも購入できます。

歯磨きに自信がある方でも意外と磨き残しがあることに気づきびっくりすると思います。ぜひ試してみて下さい。

歯垢染め出し液(プラークチェッカー)の3タイプ

タイプ

液状タイプ

歯医者では主に液状タイプが使われます。部分染めが出来るのと染め出し精度が高いのが長所です。クローバー歯垢染め出し液がおすすめです。

クローバー歯垢染め出し液
クローバー歯垢染め出し液

タイプ

錠剤タイプ

携帯が出来、個人で使用するのに便利です。舌や粘膜など、不要な部分まで染め出されてしまうため、歯垢(プラーク)の判別が難しいのが欠点です。

錠剤タイプ
錠剤タイプ

タイプ

ジェルタイプ

歯磨き粉の様に歯ブラシに付けて行います。手軽に出来るのが長所です。

ジェルタイプ
ジェルタイプ

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歯垢染め出し液

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歯垢染め出し液

歯垢染め出し液の使い方

STEP

綿棒で歯垢染め出し液を歯のすみずみまで塗ります。

染め出しの赤い色は食紅と同じ成分ですので飲み込んでも体に害はありません。


STEP

2~3回うがいをして余分な歯垢染め出し液を洗い流します。

普段行っている様に歯磨きをします。


STEP

鏡でチックします。

普段通りの歯磨きが終わったら、鏡でチックします。赤く残ったところが磨き残しがあるところです。


STEP

赤く染まった所がなくなるまで歯磨きをします。

歯磨きをしたにもかかわらず赤く染まった所がまだ歯垢(プラーク)が残っている所です。この部分を注意深く歯磨きしてください。磨き残しがなくなるまで歯磨きのテクニックを磨いてください。


綿棒や綿球で染め出し液を歯のすみずみまで塗ります。

プラーク(歯垢)染め出し前
プラーク(歯垢)染め出し前

プラーク(歯垢)染め出し前

プラークは、白く透明なためどこに付いているかよく分りません。

プラーク(歯垢)染め出し後
プラーク(歯垢)染め出し後

プラーク(歯垢)染め出し後

染め出し後、プラークの場所がくっきりと見えて来ました。

歯垢染め出し液の効果

歯垢染め出し液でここまで改善した子供

染め出し前の歯垢の付着状態

染め出し前の歯垢の付着状態


目で見ただけでは歯垢が付着しているのがほとんど分からないくらい綺麗になっています。

歯茎がわずかに発赤し、歯肉炎の初期症状が出ています。

歯垢染め出し後の状態

② 歯垢染め出し後の状態


大量のプラークがほとんどの歯にベットリと付着しています。 この磨き残し状態を続けると歯肉炎や歯周病、あるいは虫歯が発生します。

次回来院時の歯垢の付着状態

次回来院時の歯垢の付着状態


目で見ただけでは歯垢が付着しているのがほとんど分からないくらい綺麗になっています。

歯磨きのやり方を学習した成果が出ているといえます。 歯肉炎もほぼ改善したと言えます。

歯垢染め出し液でチェック

④ 歯垢染め出し液でチェック


歯磨きの状態が改善し、磨き残しがほぼ認められません。

このように磨き残しの部分が10%以下になることが理想的です。

磨き残しが多い場所

歯垢染め出し

歯垢染め出し


歯のほとんどの部位に歯垢が付いています。

普段通りの歯磨き後

普段通りの歯磨き後


歯と歯茎の境に沢山の磨き残しがあります。

歯垢染め出し

歯垢染め出し


全体的に歯垢が付着しています。

普段通りの歯磨き後

普段通りの歯磨き後


かなり綺麗になったとは言え、奥歯の歯頚部に磨き残しがあります。

矯正治療中の歯磨きは念入りに!

矯正治療中の歯垢の付着状態
矯正治療中の歯垢の付着状態

ワイヤー矯正中の歯磨きは念入りに!

ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーが邪魔をして歯みがきが上手くできません。そこで念入りの歯磨きが必要になります。歯列矯正専用の小さめの歯ブラシを使って細部にわたって磨く必要があります。

写真のような状態が続くと矯正治療が終わってブラケットを外すと、至る所に虫歯が発生してしまうことになります。

歯ブラシ以外の磨き残し対策

1

ポイックウォーター

歯垢(プラーク)が古くなるとバイオフィルムを形成します。そのバイオフィルムを破壊するのが次亜塩素酸水のポイックウォーターです。

2

電動歯ブラシ

電動歯ブラシの中でもお薦めはソニッケアーです。ソニッケアーの毛先が届いていない場所でも2mm以内ならフルイドアクション効果により歯垢(プラーク)を除去出来ます。

3

歯間ブラシ

歯の間の歯垢(プラーク)は歯間ブラシで除去するのが効率的です。

4

 デンタルフロス

歯間ブラシが入らない狭い歯の隙間にはデンタルフロスが有効です。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、歯垢染め出し液による歯磨き指導をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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