目次

「歯の黄ばみや着色が気になる」
「コーヒーや紅茶による茶渋が落ちない」
「クリーニングをしても、すぐに着色してしまう」

このようなお悩みはありませんか?

コーヒー・紅茶・赤ワイン・タバコなどによる歯の表面の着色汚れ(ステイン)は、毎日の歯磨きだけでは落としにくいことがあります。

こうした着色汚れの除去に使用される方法のひとつが「エアフロー」です。

エアフローは、微粒子パウダー・水・エアーを噴射して、歯の表面に付着した着色やバイオフィルムを除去するクリーニング方法です。

当院では、EMS社の「AIRFLOW® Prophylaxis Master」を導入し、着色除去だけでなく、歯周病予防や定期的なメンテナンスにも活用しています。

この記事では、エアフローの特徴やメリット、ホワイトニングとの違い、どのような方に適しているのかを解説します。

  • 歯の黄ばみや茶渋が気になる
  • コーヒーや紅茶をよく飲む
  • タバコによるヤニ汚れが気になる
  • ホワイトニングをするほどではないが、歯をきれいにしたい
  • 従来の歯面研磨が苦手
  • 歯周病を予防したい
  • インプラントを長く維持したい
  • 矯正装置の周囲をきれいにしたい

このようなお悩みがある方には、お口の状態に応じてエアフローを使用したクリーニングをご提案することがあります。

エアフローは、専用の微粒子パウダーを水・エアーとともに歯面へ噴射し、歯に付着した着色汚れやバイオフィルムを除去するクリーニング方法です。

従来の研磨ペーストやブラシなどを用いた歯面研磨とは異なり、パウダーを含んだジェット噴射によって汚れを除去します。

そのため、歯の表面だけでなく、歯ブラシなどが届きにくい歯間部や矯正装置の周囲などにも使用できます。

当院では、スイスEMS社製の「AIRFLOW® Prophylaxis Master」を導入しています。

患者さんのお口の状態を確認しながら、歯科医師・歯科衛生士が適切な方法でクリーニングを行います。

エアフローは着色汚れやバイオフィルムを短時間で除去できます。

症例① ステイン除去

コーヒーや紅茶による着色汚れを除去し、歯本来の色調を回復しました。

エアフローの術前(症例1)

🟥術前の状態


前歯3本のメタルボンド以外の歯に大量のステインが付着しており、審美的に目立っていました。

エアフローの術後(症例1)

✅術後の変化


エアフローによりステインが除去され、メタルボンドの色とほぼ同じ自然な色調に改善されました。

症例② 歯間部の着色除去

歯ブラシが届きにくい歯間部の汚れも効率的に除去できます。

エアフローの術前(症例2)

🟥術前の状態


歯の表面のステインに加え、歯と歯の間にプラークが顕著に付着していました。

エアフローの術後(症例2)

✅術後の変化


エアフロー施術によりステインとプラークを除去し、歯茎の引き締まりも確認できるようになりました。

症例③ タバコのヤニ除去

頑固なヤニ汚れも短時間で改善できます。

エアフローの術前(症例3)

🟥術前の状態


磨きにくい奥歯の部位にタバコのヤニや茶渋が強く付着し、歯間には目に見えない**バイオフィルム(古いプラーク)**が形成されていました。

エアフローの術後(症例3)

✅術後の変化


エアフローの微粒子ジェットにより、歯間や歯周ポケットなどの清掃困難部位のバイオフィルムを徹底的に破壊・除去できました。

症例④ エアフロー+ホワイトニング

エアフローで表面の着色を除去した後にホワイトニングを行うことで、より透明感のある自然な白さを目指せます。

まずは歯本来の色を取り戻し、その後に歯そのものを白くすることで、ホワイトニング効果も高まりやすくなります。

【Before】
【Before】
【After(エアフロー後)】
【After(エアフロー後)】
【After(ホワイトニング後)】
【After(ホワイトニング後)】

① 歯面への負担を抑えながらクリーニングできる

エアフローは、微粒子パウダー・水・エアーを利用して汚れを除去します。

歯面を強くこすって汚れを落とす方法とは異なるため、歯や補綴物の状態に応じて適切に使用することで、歯面への負担を抑えたクリーニングが可能です。

② 着色汚れを効率よく除去できる

エアフローは、

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • タバコ

などによって歯の表面に付着したステインの除去に適しています。

ただし、歯そのものの色を漂白する作用はありません。

着色を除去したあとも歯の色そのものが気になる場合には、ホワイトニングを検討します。

③ 虫歯・歯周病予防に活用できる

歯の表面には、細菌が集まって形成される「バイオフィルム」が付着します。

バイオフィルムは虫歯や歯周病に関係するため、毎日のセルフケアに加えて、歯科医院で定期的に除去することが大切です。

エアフローは、こうしたバイオフィルムを除去する方法のひとつとして、予防やメンテナンスに活用されています。

④ インプラントのメンテナンスにも活用できる

インプラントを長期的に維持するためには、天然歯と同様に定期的なメンテナンスが重要です。

インプラント周囲にプラークやバイオフィルムが蓄積すると、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎につながることがあります。

エアフローは、使用するパウダーや方法を適切に選択することで、インプラント周囲のメンテナンスにも活用できます。

⑤ 矯正治療中のクリーニングにも適している

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周囲に汚れが残りやすくなります。

複雑な形状の矯正装置の周囲は歯ブラシだけでは清掃が難しいこともあるため、エアフローを補助的に使用することでバイオフィルムや着色汚れを除去しやすくなります。

歯周病では、歯石だけでなく、歯の表面や歯周ポケット内に形成されるバイオフィルムへの対応が重要です。

バイオフィルムには多くの細菌が存在し、歯ぐきの炎症などに関係します。

毎日の歯磨きはもちろん重要ですが、セルフケアだけでは十分に清掃できない部分もあります。

エアフローは、歯科医院で行う専門的なクリーニングのひとつとして、バイオフィルムの除去に使用されます。

特に、

  • 歯ぐきから出血する
  • 歯周病を予防したい
  • 定期的に歯のメンテナンスを受けたい
  • セルフケアが難しい部分がある

といった方は、まず歯周組織の状態を確認することが大切です。

歯周病がある場合には、エアフローだけで治療するのではなく、歯石除去やセルフケアの改善など、必要な歯周治療と組み合わせて管理します。

エアフローとホワイトニングは、どちらも歯をきれいに見せるために用いられますが、目的が異なります。

比較項目エアフローホワイトニング
主な目的表面の着色・汚れを除去歯そのものの色調を明るくする
ステイン・茶渋除去できる主目的ではない
歯そのものの色基本的に変わらない明るくできる
バイオフィルム除去できる目的ではない
歯周病メンテナンス活用できる目的ではない

エアフローは「歯の表面に付着した汚れを除去するクリーニング」、ホワイトニングは「薬剤によって歯そのものの色調を明るくする施術」と考えると分かりやすいでしょう。

どちらが適しているかは、現在の歯の色や着色の原因、希望する仕上がりによって異なります。

コーヒー・紅茶などによる着色が気になる方

コーヒーや紅茶などを日常的に飲む方は、歯の表面にステインが付着しやすくなります。

歯磨きでは落としにくい着色汚れの除去にエアフローを活用できます。

タバコによるヤニが気になる方

タバコによるヤニ汚れは、歯ブラシだけでは除去しにくいことがあります。

エアフローは、このような外因性の着色除去にも使用できます。

インプラントが入っている方

インプラントは治療後のメンテナンスが重要です。

お口の状態やインプラントの種類などを確認しながら、適切な方法で周囲を清掃します。

矯正治療中の方

ブラケットやワイヤーの周囲は汚れが残りやすいため、エアフローを使用したクリーニングが役立つ場合があります。

歯周病を予防したい方

バイオフィルムの除去は、歯周病予防・メンテナンスにおける重要な要素のひとつです。

定期検診や歯周病検査と組み合わせながら、お口の状態に適したメンテナンスを行います。

EMS社「AIRFLOW® Prophylaxis Master」を導入

当院では、EMS社の「AIRFLOW® Prophylaxis Master」を導入しています。

歯面の着色除去だけでなく、バイオフィルム除去や定期的な口腔管理など、患者さんのお口の状態に合わせて使用しています。

口腔管理体制強化加算(口管強)の施設基準に対応

当院は、厚生労働省が定める「口腔管理体制強化加算(口管強)」の施設基準に対応しています。

虫歯や歯周病の治療だけでなく、再発防止や継続的な口腔管理にも取り組んでいます。

歯周病の治療・メンテナンスに対応

歯周病と診断された患者さんについては、検査結果や治療経過に応じて継続的な歯周管理を行います。

エアフローを使用するかどうかは、お口の状態や治療内容を確認したうえで判断します。

なお、保険診療の適用については、病名や治療内容、使用方法などによって異なります。審美目的のみの着色除去は、原則として保険診療の対象にはなりません。

インプラントの定期管理にも対応

インプラントを長く使用するためには、治療後の定期的なチェックとセルフケアが重要です。

当院では、インプラント周囲の歯ぐきの状態や清掃状態などを確認しながら、必要なメンテナンスを行っています。

歯科衛生士がお口の状態に合わせて対応

着色の程度や歯ぐきの状態、知覚過敏の有無、補綴物・インプラント・矯正装置の有無などは患者さんによって異なります。

当院では、お口の状態を確認したうえで、一人ひとりに合わせたクリーニングを行います。

Q. エアフローは痛いですか?

エアフローは歯面を強くこすらずにクリーニングできる方法ですが、刺激の感じ方には個人差があります。

歯ぐきに炎症がある場合や知覚過敏がある場合には、しみる・刺激を感じることがあります。

症状に応じて噴射方法などを調整しながら施術します。

Q. エアフローで歯は白くなりますか?

エアフローそのものに歯を漂白する作用はありません。

コーヒー・紅茶・タバコなどによる表面の着色を除去することで、歯本来の色調に近づき、明るく見えることがあります。

歯そのものの色をさらに明るくしたい場合には、ホワイトニングが選択肢となります。

Q. どのくらいの頻度で受ければよいですか?

適切なメンテナンス間隔は、歯周病の状態、虫歯リスク、着色の付きやすさ、セルフケアの状態などによって異なります。

定期検診の際にお口の状態を確認し、一人ひとりに適した間隔をご案内します。

Q. インプラントがあっても受けられますか?

インプラントが入っている方にも、状態に応じてエアフローを使用することがあります。

インプラント周囲の清掃状態や歯ぐきの状態を確認し、適切な器具・方法を選択してメンテナンスを行います。

Q. エアフローだけで歯石も取れますか?

エアフローは主に着色汚れやバイオフィルムの除去に使用します。

硬く付着した歯石については、超音波スケーラーなど別の器具を使用して除去する必要があります。

そのため、歯石や歯周病がある場合には、エアフローだけではなく必要な歯周治療を組み合わせます。

Q. 誰でもエアフローを受けられますか?

お口や全身の状態によっては、使用方法の変更や施術を控える必要がある場合があります。

事前に歯や歯ぐきの状態、既往歴などを確認したうえで適応を判断します。

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毎日の歯磨きでは落としにくいコーヒー・紅茶・タバコなどによる着色汚れも、歯科医院での専門的なクリーニングによって除去できる場合があります。

エアフローは、歯の表面のステインだけでなく、歯間部や清掃しにくい部分のバイオフィルム除去にも活用できるクリーニング方法です。

「歯の黄ばみや茶渋が気になる」
「着色しやすい」
「歯周病を予防したい」
「インプラントや矯正装置の周囲をきれいにしたい」

という方は、お気軽にご相談ください。

お口の状態や着色の原因を確認し、エアフローを含めた適切なクリーニング方法をご提案します。

【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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