歯科口腔外科とは

  • 歯科口腔外科とは親知らずの抜歯や歯根嚢胞の摘出など歯が原因となるもの。
  • 口内炎や粘液嚢胞など良性の粘膜疾患、口腔癌のような悪性腫瘍に至るまで多岐にわたる疾患が対象です。
  • 外傷による歯の脱臼、顎関節症なども治療範囲です。
目次

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、できるだけ痛みを抑えた歯科口腔外科手術を心がけています。そのために歯科麻酔のかけ方には工夫を凝らしています。様々な歯科口腔外科に対応できます。

例えば、口腔がん検診、粘液嚢胞摘出術、歯根嚢胞摘出術、歯根端切除術、歯茎再生治療、埋伏歯の抜歯、完全に埋没した横向きの親知らずの抜歯、脱臼歯の修復、舌痛症、ドライマスス、口腔カンジダ症などです。

口腔がんの疑いがある症例や、全身麻酔が必要で広範囲にわたる外科手術となる症例の場合には、連携している東京歯科大学市川総合病院または東京医科歯科大学への迅速なご紹介が可能です。「現在、口腔内に違和感を感じて悩んでいるが、いきなり大学病院に行くにはためらいを感じる」といった方も、まずは当院を受診ください。

痛みを抑える歯科麻酔—効かない時の対応と最新技術

当院で可能な限り痛みの少ない外科治療にこだわっています。詳細は下記をご欄下さい。

下顎奥歯の麻酔が効きずらい理由

下顎奥歯の麻酔が効きずらい理由

奥歯周辺の下顎骨は皮質骨が厚く骨孔が少ない

下の奥歯に浸潤麻酔がかかりにくい理由は骨の構造に原因があります。下の奥歯の骨の周りにある皮質骨が厚いだけでなく、骨に開いた骨穴と呼ばれる穴が極めて少ないため、麻酔薬が骨の中心部分まで届きづらいためです。

下顎奥歯の浸潤麻酔が効かない時の対策

歯根膜注射
歯根膜注射

歯根膜注射

浸潤麻酔が効かない時は歯根膜に細い針を使って直接麻酔薬を打ち込む方法があります。

ただし、歯根膜注射を初めからやると激痛が起こるため、浸潤麻酔で歯根膜周辺を事前に麻酔してから行う必要があります。

下顎孔伝達麻酔
下顎孔伝達麻酔

下顎孔伝達麻酔

下顎孔伝達麻酔は下顎神経の根元に麻酔薬を注入する方法です。

下顎神経は三叉神経の内のひとつで下顎骨に分布しているため、下顎孔伝達麻酔を行うと下顎の半分が麻酔されます。

下顎神経の損傷リスクがあるため最後の手段として用います。

歯医者の注射の痛みをほぼゼロにする方法

表面麻酔
表面麻酔

表面麻酔

表面麻酔は麻酔成分が入ったジェルを浸潤麻酔の針を打つ場所に塗る方法です。

歯茎に塗ってに2分から3分待つと効いてきますが、 針を刺す時のチクッとした痛みは軽減できますが、薬液を注入する時の痛みはあまり取れません。

理由は、表面麻酔の薬液の到達範囲は約1mmから2mmと浅いためです。

針なし注射器シリジェット
針なし注射器シリジェット

針なし注射器シリジェット

シリジェットは針のない麻酔器で、薬液が出る部分に小さな穴が開いていて、そこから機械的に麻酔薬をジェット状に噴出させる仕組みになっています。

そのため麻酔薬は表面麻酔よりも遥かに深くまで到達します。

薬液を入れる時にはポンと音がして、 わずかな痛みがありますが、表面麻酔を塗ってあるのでその痛みもほとんどありません。

シリジェットを行ってから約30秒後に浸潤麻酔を行います。すると針を挿入する時のチクッとした痛みはもちろん、 麻酔薬を注入する時の痛みもほぼ起こりません。

当院では、親知らずは「抜歯」が前提の治療ではなく、レントゲン写真を参考に抜歯が必要なのかを慎重に見極めます。歯茎の切開などの消炎処置や薬物療法などの内科的治療で完治する場合もあるからです。
基本的には、上記レントゲン写真の向かって左側の親知らずの様に斜めに生えて隣の歯にむし歯が発生している場合や、右下の親すらずの様に真横に埋まって手前の歯を押して歯並びを悪くしてしまうなどのトラブルがある場合は、抜歯をおすすめしています。

抜歯をお薦めする場合も、患者様とよくご相談して決定させて頂きます。糖尿病や高血圧、骨粗しょう症、心臓病といった持病をお持ちの方は内科医と連携を取り、術中は生体情報モニタを装着して血圧と酸素飽和度を測定しながらという対応も可能です。

親知らずの抜歯についての詳細は下記をご覧ください。

顎関節症の治療は、以前大学病院で外科手術を行う症例が多数ありましたが、ことごとく失敗に終わったという歴史があります。また、スプリント療法が主流であった時代もありましたが、現在は使用されない方向になっています。東京医科歯科大学の研究によると、顎関節症の原因はTCH(歯牙接触癖)であるとする結論に至っています。また、顎関節症は経年的に自然治癒するとの報告も多数あるため、当院ではTCHの改善に努める治療法を採用しています。

詳細は下記を参照してください。

江戸川区で無料口腔がん検診—認定医による安心の診断

当院では江戸川区歯科医師会口腔がん検診認定医が口腔がん検診を実施しています。もし、口腔がんの疑いのあると診断した場合には千葉県市川市の東京歯科大学市川総合病院にご紹介いたします。

江戸川区口腔がん検診【無料】受診方法

江戸川区在住の40歳以上が対象
対象者は江戸川区内に住む40歳以上の方で、2年に1回行うことができます。通年実施しています。
江戸川区口腔がん検診

受診方法

手順

 江戸川区健診係へ☎

健診係(03-5661-2463)へ電話申し込み後、郵送される受診券をもとにふかさわ歯科クリニック篠崎(03−3676−1058)に電話予約を行い健康保険証も持ってお越しください。


手順

 検診内容

口腔がん検診の方法は視診と触診です。口腔癌についての説明を含めても約30分以内で終わります。

異常所見がみられたら、高次医療機関へ紹介します。

口内炎と舌癌の見分け方

舌にできた口内炎
舌にできた口内炎

口内炎の見た目と症状

口内炎は接触痛があり、治っても再発を繰り返すことがあります。見た目は直径2ミリから10ミリほどの白っぽい潰瘍を作り、境界が赤くなることが多い。

稀に小さなしこりを作ることがありますが、口内炎の治癒とともに自然消失します。

口内炎の決定的な特徴は出来てから最長でも2週間以内で治ります。

初期舌癌の見た目や症状・特徴

舌の側面にできた潰瘍状のできもの
舌の側面にできた潰瘍状のできもの

舌の側面にできた潰瘍状のできもの

写真は舌の側面にできた不整形の潰瘍状のできものです。白と赤の混在が認められ、 部分的に陥没したようにも見えます。 周囲にしこりがあれば舌癌の可能性が高まります。

舌癌の見た目

舌癌の見た目はかなり変化に富みます。写真のように潰瘍型のものもあれば、白板症のように白っぽく変化していることもあります。

また、膨隆して凸凹に見える肉芽型もあります。 舌粘膜が一部欠損し、下部組織が赤く見えるびらん型などが代表的なものです。

舌癌の症状や特徴

舌癌のできる場所はほとんどが舌の側面です。

初期舌癌では痛みはほとんどなく、あっても舌を動かした時の違和感程度です。

また、周囲にしこりを作ることが多く、 塗り薬をつけても自然治癒はしません。

舌癌が一旦できるとその進行スピードは極めて速いのが特徴です。

前癌病変の紅板症、白板症、扁平苔癬

前癌病変とは
口腔潜在的悪性疾患を前癌病変と言います。現時点では癌化していないものの将来的に癌になる可能性がある疾患を指します。代表的なものに紅板症、白板症、扁平苔癬が挙げられます。
前癌病変とは
癌化の確率
・紅板症…約40%

・白板症…約約6~9%

・扁平苔癬…約1%~2%
前がん病変の癌化の確率

白板症の見た目

口蓋粘膜にできた白板症
口蓋粘膜にできた白板症

口蓋粘膜にできた白板症

形は不整型ですが境界が明瞭です。 角化が進めば進むほどより白く見えます。

扁平苔癬の見た目

頬粘膜にできた扁平苔癬
頬粘膜にできた扁平苔癬

頬粘膜にできた扁平苔癬

網目状に白い筋が見えるのが特徴です。原因がはっきりとはわからない為、難治性の疾患と言えます。

粘液嚢胞の特徴と治療方法—早期発見と摘出手術の流れ

粘液嚢胞の見た目と症状など

粘液嚢胞
粘液嚢胞

見た目

粘液嚢胞は通常直径2㎜~5㎜程で、半球状に膨らみます。まれに1cmを超えることもあります。 透明で水ぶくれの様に見えます。

痛み

粘液嚢胞は触っても痛みはないし、自発痛も起こりません。

好発部位

下唇、上唇、頬粘膜、舌の順に発生します。

好発年齢

特に子供に多く発症しますが、大人でも稀に起こります。

原因

口腔内に沢山分布する小唾液腺の排泄管を誤って損傷したことで、 排出管が詰まるり起こります。 したがって中身は唾液ということになります。

粘液嚢胞摘出手術

粘液嚢胞の摘出手術
粘液嚢胞の摘出手術

約30分の日帰り手術

問題となっている小唾液腺を一塊として摘出します。 縫合して手術は終了します。約1週間後、抜糸します。摘出手術を行うことで再発のリスクはほぼありません。

保険適用

粘液嚢胞の摘出手術は保険適用で、保険点数は1020点です。

正中過剰歯が引き起こす正中離開—早期抜歯の重要性

正中過剰歯の問題
過剰歯は上顎1番の間に発生することが多いです。これを特別に正中過剰歯と呼んでいます。
正中過剰歯が起こると 正中離開(すきっ歯)の原因となるため、子供のうちに抜歯をしておく必要があります。
正中離開
逆性正中過剰歯が原因の正中離開

逆性正中過剰歯が原因の正中離開

逆性正中過剰歯が原因で正中離開が起こっている症例です。

比較的高い位置に存在しているため抜歯は比較的容易に行えます。

逆性正中過剰歯

逆性正中過剰歯

上下反対側の向きに埋伏しているものを逆性正中過剰歯と呼んでいます。

この症例では正中離開が起こっていないのでこのまま放置しても問題が起こらない可能性がありますが、 逆性正中過剰歯の場合には鼻の近くまで移動してしまうこともあり、その時は抜歯が極めて困難になることがあります。

過剰歯の抜歯

過剰歯の抜歯

約1時間の日帰り手術

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、骨の中に完全に埋伏している正中過剰歯の抜歯は約1時間かかります。

抜歯の適正年齢

上顎中切歯の歯根が完成する7歳頃が抜歯の適正年齢です。

保険適用

骨性完全埋伏過剰歯の抜歯の保険点数は1080点です。

大学病院で全身麻酔下で抜歯

7歳くらいの子供では、1時間以上かかる抜歯に対して恐怖心の強い場合があり、大学病院などの口腔外科で全身麻酔下で手術することがあります。入院期間は2泊3日が多いようです。

当院では千葉県市川市の東京歯科大学市川総合病院へご紹介いたします。

根管治療後に歯根嚢胞ができる理由—成功率とその限界

歯根嚢胞

歯根嚢胞ができる原因

C3以上の虫歯になった時に細菌が歯髄の中に入り込み、さらに増殖して歯根の外まで出て行った時に起こります。

また根管治療を行った時にうまくいかずに根管内に細菌が残った場合にも起こります。

日本における根管治療の成功率(失敗率)は下顎の前歯が最も高くて約50%、 奥歯になるほど低くて、30%ほどに下がります。

歯根嚢胞のX線画像

下顎の前歯の大きな歯根嚢胞

下顎の前歯の大きな歯根嚢胞


下顎中切歯の2本が原因歯になっています。

このような拇指頭大の大きさの歯根嚢胞は、根管治療だけでは成功しないことがあります。

その際、外科的な歯根嚢胞摘出術や歯根端切除術を行います。

根管治療後の歯根嚢胞

根管治療後の歯根嚢胞


下顎6番の根管治療後に出来た歯根嚢胞です。このぐらい歯根嚢胞が小さい場合には痛みなどの自覚症状は出ないことが多いです。

慢性的に経過し徐々に歯根嚢胞は大きくなっていきます。その際、再根管治療が必要となりますが、成功率は1回目の根管治療に比べ下がります。

再根管治療は冠を外し、根管治療の薬剤( ガッタパーチャー)を外して行います。

歯根嚢胞が根管治療で治癒した症例

上顎側切歯の歯根嚢胞

上顎側切歯の歯根嚢胞


深い虫歯を削ってコンポジットレジン充填後に起こっています。

次第に歯の神経が死に、細菌感染を受け歯根嚢胞が形成されたものです。

歯根嚢胞が治癒

歯根嚢胞が治癒


根管治療完了時から約4ヶ月後のレントゲン写真です。X 線透過像がかなり薄くなっています。このことは歯根嚢胞で空洞になっていた部分が骨に置き換わっている証拠です。

時間の経過とともに、さらに X 線透過像は薄くなるものと思われます。

歯根嚢胞摘出手術と歯根端切除術

ふかさわ歯科クリニック篠崎では歯根嚢胞摘出手術と歯根端切除術を実施しています。多数の症例数があり安心して受診できます。

大きな歯根嚢胞
根管治療だけでは治癒できないほど大きくなった歯根嚢胞を治す治療法が歯根嚢胞摘出手術と歯根端切除術です。また、根管治療がうまくできない場合にも行います。
大きい歯根嚢胞

手術の流れ

STEP

歯茎の切開剥離、歯根嚢胞摘出

浸潤麻酔下で歯茎を切開し、歯根嚢胞部分を露出させます。歯根嚢胞を掻把し摘出します。

歯茎の切開剥離、歯根嚢胞摘出

STEP

歯根端切除術と逆根充

歯根の先端部を僅かに切除します。これを歯根端切除術と呼びます。

出血を止め、唾液の防湿を行った上で歯根を切除した部分を封鎖します。これを逆根充と言います。これにより再度の細菌感染を防ぐことができます。

歯根端切除術、逆根充

STEP

人工骨とCGFの混合を填入

空洞になった骨の部分に人工骨とCGF を混ぜたものを填入します。 そして歯茎を縫合して外科手術は終了します。

人工骨とCGFによる処置で、より骨の出来が良くなります。ただし、この処置は保険適用外となります。全て保険診療でやるには、空洞になった骨の部分はそのままにして歯茎を縫合します。

人工骨とCGFの混合を填入

外傷の治療|前歯をぶつけて歯が変色

当院では前歯をぶつけけて歯が脱臼したり変色したなどの外傷の治療を行なっています。

歯をぶつけて変色するまでの期間

歯をぶつけて変色した大人の前歯
歯をぶつけて変色した大人の前歯

大人が永久歯をぶつけて変色するまでの期間

大人で永久歯の場合、 歯を打撲してから数ヶ月~数年後に歯が茶色に変色します。このような場合には神経が死んでいるので根管治療が必要です。

子供が乳歯をぶつけて変色するまでの期間

子供で乳歯の場合、ぶつけた直後からピンク色~赤黒く変色することがあります。これは一時的な変色で、 歯髄が充血したり内出血することが原因です。

乳歯の歯髄活性は強いので元の正常な色に戻っていくことが考えられますが、強くぶつけた場合で神経が死んでしまった時には数週間後~数ヶ月後に茶褐色に変色します。

歯の完全脱臼と亜脱臼の治療

完全脱臼した歯の応急処置

完全脱臼歯は牛乳か保存液ティースキーパーネオで保管
完全脱臼した歯は水道水できれいに洗って、牛乳か、専用の保存液・ティースキーパーネオに漬けて保管します。
脱臼歯を洗う時には歯根部分を持たないようにすることがポイントです。

牛乳も保存液・ティースキーパーネオ も手元にない場合には 脱臼した歯をよく洗い、口の中で保管し30分以内にふかさわ歯科クリニック篠崎を受診してください。
歯の完全脱臼と亜脱臼の治療
保存液・ティースキーパーネオ

保存液・ティースキーパーネオ


完全脱臼歯を牛乳の中で保管

完全脱臼歯を牛乳の中で保管


舌痛症の治療

当院では舌痛症の治療を行なっています。口腔カンジダ菌の同定には東京歯科大学市川総合病院をご紹介いたします。

口腔カンジダ症が原因の舌痛症

舌痛症
舌痛症

口腔カンジダ症とは

口腔カンジダ菌は誰の口の中にも存在する細菌です。 唾液の分泌が低下するとともに口腔カンジダ菌は増殖します。

口腔カンジダ症の症状

口腔カンジダ症の症状として口の粘膜にポツポツと小さな口内炎の様な赤い斑点が出来ます。また、舌痛症、口角炎、口唇炎などによる痛みが出ます。

神経性の舌痛症(カンジダ関連舌痛)

カンジダ症の治療により口腔内からカンジダ菌がいなくなっても舌痛症を訴える患者さんがいます。これはカンジダ関連舌痛という神経性の舌痛症です。

舌痛症の治し方

治療

口腔カンジタ症の治療

口腔カンジダ症の治療には抗真菌薬のファンギゾンシロップやフロリードゲルなどを使います。 口腔カンジダ菌が減少してきたら重曹によるうがいが有効です。

神経性の舌痛症(カンジダ関連舌痛)の治療にはメイラックス錠を処方します。

治療

ドライマウスの治療

口腔カンジダ症を発症するドライマウスの治療も行う必要があります。 ドライマウスは様々な原因があるため診査診断が欠かせません。

ドライマウスの治療

当院ではドライマウスの治療を行なっています。大唾液腺の状態により治療法が分かれます。一度遠慮なくご相談ください。

唾液腺障害が原因のドライマウス

唾液腺障害
唾液腺障害

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群はドライマウス、ドライアイを主症状とし全身の腺組織に障害が起こります。気管・気管支(鼻の乾燥・気管支炎)、消化管・膵臓(胃液や膵液の分泌低下)、膣分泌腺感染など自己免疫疾患です。

糖尿病

糖尿病により唾液腺に障害が起こりドライマウスになります。また、血糖値上昇によりグルコーススパイクが起こり唾液腺の動脈が傷害を受けて唾液分泌が低下するとも考えられています。

口腔癌の放射線治療

口腔がんで最も多い舌癌の治療では放射線を照射することがあります。その際、術野に近い大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)などが障害を受け唾液分泌低下を招きます。

唾液腺は正常で起こるドライマウス

唾液腺は正常
唾液腺は正常

ストレス(神経性)

唾液腺は自律神経(交感神経と副交感神経)の二重支配を受けています。ストレスにより交感神経が優位となり、唾液分泌が抑制されます。

ストレス性(神経性)のドライマウスは口が乾くと訴える患者の約30%で、ドライマウス患者で最も多いのが特徴です。

更年期障害(女性ホルモン減少)

女性ホルモンは唾液腺の機能に深く関与しています。40代くらいから女性ホルモンが減少し更年期障害が起こると口腔乾燥を訴える女性が増えるのはこの為です。


薬の副作用

向神経薬、降圧剤・抗不整脈薬、抗アレルギー薬、消化性潰瘍治療薬、気管支拡張剤など様々な薬が唾液分泌を抑制します。

老人性(加齢による筋力低下)

加齢とともに口輪筋、咬筋、頬筋などの咀嚼筋群の筋力が低下するオーラルフレイル状態になる人が増えてきます。

咀嚼筋群の筋力の低下は唾液分泌にも抑制的に働きます。これを老人性ドライマウスと呼びます。

腎不全

人工透析は、体内から大量の水分を抜き取る結果になります。そのためドライマウス症状が出現します。

口の乾き対策

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口が渇いた時に口腔内にスプレーします。

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人工唾液サリベート®エアゾール

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薬局や通販などで市販されていません。歯科医院からの処方箋が必要です。

保湿ジェル コンクールマウスジェル

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ジェルタイプの保湿剤です。

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還元型コエンザイムQ10

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抗酸化作用とATP産生作用を有し、唾液分泌障害を改善する効果があります。

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いつでも
お気軽にご相談ください

当院では歯科口腔外科分野の処置を、適切な検査・診断の元に実施しております。できる限り痛みやリスクを抑えた施術を心がけ、術後のケアまでしっかり実施致します。江戸川区篠崎にて、歯科口腔外科の治療をご希望の方は、ふかさわ歯科クリニック篠崎までお気軽にご相談ください。

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筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。