- 1. 【🎥42秒】再生医療の最前線『CGF』とは?歯科だけじゃない幅広い活用例と驚きの効果
- 2. 「できるだけ自然な方法で治したい」と考えている方へ
- 3. CGFとは?
- 3.1. CGFはどのように作られるのでしょうか?
- 3.1.1. ① 採血
- 3.1.2. ② 遠心分離
- 3.1.3. ③ CGFを作製
- 3.1.4. ④ 治療に使用
- 3.2. CGFはなぜ治癒を助けるのでしょうか?
- 4. CGFが使われる主な歯科治療
- 4.1. インプラント治療
- 4.2. サイナスリフト
- 4.2.1. サイナスリフト(上顎洞底挙上術)への応用例
- 4.2.2. サイナスリフト(上顎洞底挙上術)の術中
- 4.2.2.1. 上顎大臼歯相当部の歯槽骨
- 4.2.2.2. サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
- 4.2.3. サイナスリフト後にインプラント埋入
- 4.3. 抜歯後の治癒促進
- 4.4. 歯周組織再生療法
- 4.4.1. 歯周病への応用例
- 4.4.2. 上顎一番近心に垂直性骨吸収
- 4.4.3. 歯周病のフラップ手術に応用
- 5. CGFと人工骨を組み合わせる理由
- 6. CGFのメリット
- 6.1. 自己血液由来
- 6.2. 添加物を使用しない
- 6.3. 組織修復をサポート
- 6.4. 幅広い治療で利用できる
- 7. CGFの注意点
- 8. 費用
- 9. CGFとPRP・PRFとの違い
- 10. よくある質問
- 10.1. CGFは痛いですか?
- 10.2. 保険は使えますか?
- 10.3. 誰でも受けられますか?
- 10.4. インプラント以外にも使えますか?
- 11. まとめ
- 11.1. 関連記事
- 12. インプラントや骨造成をご検討中の方へ
- 13. 【動画】歯周病の手遅れの症状
- 14. 筆者・院長
- 14.1. 深沢 一
- 14.1.1. メッセージ
【🎥42秒】再生医療の最前線『CGF』とは?歯科だけじゃない幅広い活用例と驚きの効果
「できるだけ自然な方法で治したい」と考えている方へ

「インプラント手術後の腫れや痛みが心配」
「抜歯した後、できるだけ早く治したい」
「骨が少ないと言われたけれど、何か方法はあるの?」
このようなお悩みをお持ちの方に注目されているのが、**CGF(Concentrated Growth Factors:濃縮成長因子)**です。
CGFは、患者さんご自身の血液から作製する再生医療技術の一つです。人工的な薬剤ではなく、自分の血液に含まれる成長因子を利用して、傷の治癒や骨・歯ぐきの回復をサポートすることを目的としています。
近年では、インプラント治療や骨造成、歯周組織再生療法、抜歯後の治癒促進など、さまざまな歯科治療で活用されています。
この記事では、CGFの特徴やメリット、どのような治療で使われるのかをわかりやすく解説します。
CGFとは?

CGF(Concentrated Growth Factors)は、患者さん自身の血液を遠心分離して作製する自己血液由来の再生医療材料です。
採取した血液を専用の遠心分離機にかけることで、血液中に含まれる血小板や成長因子を豊富に含んだフィブリンゲルが得られます。
このフィブリンゲルは、傷口の保護だけでなく、組織修復や骨の再生を助ける役割を担っています。
自分の血液から作製するため、異物を体内へ入れるわけではなく、アレルギーや拒絶反応のリスクが低いことが特徴です。
CGFはどのように作られるのでしょうか?
CGFは比較的短時間で作製できます。
① 採血
まず腕から少量の血液を採取します。

② 遠心分離
採取した血液を専用の遠心分離機で約15分間処理します。

③ CGFを作製
遠心分離後、血液は層に分かれます。
その中の成長因子を豊富に含むフィブリンゲル部分がCGFです。

④ 治療に使用
完成したCGFを骨造成部位や抜歯窩などへ使用します。
治療当日に採血から使用まで完了するため、特別な培養などは必要ありません。
CGFはなぜ治癒を助けるのでしょうか?
私たちの体には、傷を治そうとする自然な力があります。
CGFは、その治癒能力をサポートする働きが期待されています。
フィブリンゲルの中には、
- 血小板
- 白血球
- 成長因子
などが豊富に含まれています。
これらは傷口に集まる細胞の働きを助けたり、新しい血管が作られる過程を支えたりすることで、組織修復を後押しすると考えられています。
そのため、CGFは「自分自身の治す力を活かす再生医療」といわれています。
CGFが使われる主な歯科治療
インプラント治療
インプラント治療では、骨の量や質が不足している場合があります。
そのようなケースでは、人工骨とCGFを組み合わせて骨造成(GBR)を行うことがあります。
CGFを併用することで、骨が再生しやすい環境づくりをサポートすることが期待されています。
サイナスリフト
上顎の奥歯では、骨の高さが不足していることがあります。
このような場合に行われるのがサイナスリフトです。
上顎洞粘膜を持ち上げてできたスペースへ人工骨とCGFを填入し、骨の再生を促します。
十分な骨ができれば、インプラント治療が可能になることがあります。
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)への応用例

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)の術中

上顎大臼歯相当部の歯槽骨
歯肉の側面を切開し、骨面を露出させ1~3cm程の窓を作ります。
窓からアクセスして上顎洞粘膜を注意深くはがしていき、上顎洞底との間にスペースができたところにCGFと人工骨を混ぜたものを填入します。

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
同症例写真の歯肉を切開し、骨面を露出させて横長の窓を形成。そこから上顎洞粘膜を挙上し、CGFと人工骨(Bio-Oss)を填入したところです。
今回は、フィクスチャー(インプラント本体)が固定できると判断したので、同時にインプラントの埋入も行っています。
サイナスリフト後にインプラント埋入

上顎洞に骨が誘導再生されるまで約6ヶ月間待ち、その後に二次オペを行ってインプラントを埋入します。
レントゲン写真は、埋入されたインプラント本体に上部構造が結合され、治療が完了した時点で撮影したパノラマレントゲン画像です。
抜歯後の治癒促進

親知らずなどを抜歯した後は、傷口が治るまで時間がかかります。
CGFは抜歯窩へ填入することで、
- 傷口の保護
- 止血の補助
- 組織修復のサポート
などが期待されます。
ただし、術後の経過には個人差があります。
歯周組織再生療法
歯周病によって歯を支える骨が失われた場合、フラップ手術などと組み合わせてCGFを使用することがあります。
人工骨と併用することで、骨や歯ぐきが治癒しやすい環境づくりを目指します。
歯周病への応用例
歯周病で歯槽骨が破壊された部位にCGFと人工骨で骨の再生医療を行います。

上顎一番近心に垂直性骨吸収
上顎1番(中切歯)の近心側に深い歯周ポケット(垂直性骨吸収)が認められます。

歯周病のフラップ手術に応用
フラップ手術(歯周外科)実施時に歯肉剥離後、不良肉芽組織を除去し、根面を滑沢した垂直性骨吸収部位にCGF+人工骨の混合を填入したところです。
CGFと人工骨を組み合わせる理由
CGF単独でも使用できますが、人工骨と組み合わせることで骨造成を行うことがあります。
人工骨は骨が再生するための足場となり、CGFはその周囲の治癒環境を整える役割を担います。
それぞれ異なる役割を持っているため、症例によって併用されます。
CGFのメリット
CGFには次のような特徴があります。
自己血液由来
自分の血液から作製するため、異物を体内へ入れる必要がありません。
添加物を使用しない
薬剤を加えずに作製されるため、自然な再生医療として活用されています。
組織修復をサポート
傷の治癒や骨・歯ぐきの回復を助けることが期待されています。
幅広い治療で利用できる
インプラント、抜歯、骨造成、歯周外科などさまざまな治療に応用されています。
CGFの注意点
CGFは多くの方に応用できますが、すべての方が適応になるわけではありません。
次のような場合は慎重な判断が必要です。
- 重度の貧血
- 血液疾患
- 抗凝固薬を服用している方
- 全身状態が不安定な方
治療前には全身状態や服用中のお薬について詳しく確認し、必要に応じて主治医と連携しながら治療方針を決定します。
費用
- 自費診療(保険適用外)
- 約5万円前後が目安
CGFとPRP・PRFとの違い
自己血液を利用した再生医療には、CGF以外にもPRPやPRFがあります。
いずれも患者さん自身の血液を利用する点は共通していますが、遠心分離の方法や得られる成分、使用目的に違いがあります。
| 再生療法 | 特徴 |
|---|---|
| PRP | 血小板を高濃度に含む液状製剤で、比較的早く吸収されます。 |
| PRF | フィブリン膜状で、成長因子を徐々に放出します。 |
| AFG | 接着性に優れ、骨補填材との併用にも適しています。 |
| CGF | 高密度フィブリン構造を持ち、成長因子を長期間放出できることが特徴です。 |
CGFはフィブリンの密度が高く、成長因子が持続的に放出されるため、長期間にわたり組織修復をサポートできる点が特徴とされています。
よくある質問
CGFは痛いですか?
CGFそのものによる痛みはありません。採血時に一般的な採血と同程度の痛みを感じることがあります。
保険は使えますか?
CGFは保険適用外となる場合が多く、自費診療で行われます。
誰でも受けられますか?
すべての方が適応となるわけではありません。全身状態や服用中のお薬などを確認したうえで適応を判断します。
インプラント以外にも使えますか?
抜歯後や歯周組織再生療法、骨造成など、さまざまな歯科治療で活用されています。
まとめ
CGFは、患者さん自身の血液から作製する自己血液由来の再生医療です。
インプラント治療や骨造成、歯周組織再生療法、抜歯後の治癒促進など、幅広い歯科治療で利用されており、組織修復をサポートすることが期待されています。
一方で、CGFはすべての症例に必要なわけではなく、適応はお口の状態や全身状態によって異なります。
「骨が少ないと言われた」「できるだけ自分の治癒力を活かした治療を受けたい」「インプラント治療について詳しく知りたい」という方は、歯科医師へ相談し、ご自身に適した治療方法について説明を受けることをおすすめします。
関連記事
インプラントや骨造成をご検討中の方へ

インプラント治療や骨造成、歯周組織再生療法では、お口の状態によってCGF(濃縮成長因子)を活用できる場合があります。
当院では、CTによる精密な診査・診断を行い、お一人おひとりのお口の状態や全身状態を確認したうえで、CGFの適応を丁寧に判断しています。
「骨が少ないと言われた」「できるだけ自分の治癒力を活かした治療を受けたい」「CGFが自分に適しているか知りたい」という方は、まずはCGF(濃縮成長因子)を活用した治療についてお気軽にご相談ください。
【動画】歯周病の手遅れの症状
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。







