- 1. シリジェットとは?針を使わない麻酔器の仕組み
- 1.1. シリジェットの本体と先端構造
- 2. シリジェットで麻酔が効く仕組み
- 2.1. シリジェットだけで歯の治療はできますか?
- 3. シリジェットの麻酔効果と作用範囲
- 4. シリジェットと通常の麻酔注射を組み合わせるメリット
- 5. シリジェットはこんな方におすすめです
- 6. 歯科麻酔の痛みを少なくするために大切なこと
- 7. まとめ|シリジェットで麻酔注射の負担をできるだけ少なく
- 7.1. 関連記事
- 8. 麻酔注射が怖くて、歯科治療をためらっていませんか?
- 9. 【動画】表面麻酔と針なし注射器シリジェット
- 10. 筆者・院長
- 10.1. 深沢 一
- 10.1.1. メッセージ

「麻酔の注射が怖い」
「針を刺すときのチクッとした痛みが苦手」
歯科治療そのものより、麻酔注射に不安を感じている方は少なくありません。
当院では、できるだけ痛みに配慮した歯科治療を行うため、**針を使わずに麻酔液を噴射する無針麻酔器「シリジェット」**を導入しています。
シリジェットは、圧力によって麻酔液を歯ぐきの粘膜内へ浸透させる装置です。注射針を刺さずに麻酔できるため、針に対する恐怖心が強い方やお子さまにも使用できる場合があります。
ただし、シリジェットだけですべての歯科治療に必要な麻酔ができるわけではありません。当院では、治療内容に応じて表面麻酔やシリジェット、通常の局所麻酔を組み合わせ、麻酔時の負担をできるだけ少なくするよう配慮しています。
シリジェットとは?針を使わない麻酔器の仕組み

シリジェットは、注射針を使わず、高い圧力でごく少量の麻酔液を歯ぐきの粘膜内へ送り込む無針麻酔器です。
一般的な局所麻酔では注射針を歯ぐきに刺して麻酔液を注入しますが、シリジェットでは先端を歯ぐきに密着させ、細い噴流として麻酔液を送り込みます。
そのため、注射針が刺さるときの痛みを避けられることが大きな特徴です。
シリジェットの本体と先端構造
シリジェットの先端には、麻酔液を噴射するための非常に小さな穴があります。
先端を歯ぐきにしっかり当てて作動させると、圧力によって麻酔液が瞬間的に粘膜内へ送り込まれます。
注射針を使用しないため、「針を見るだけで緊張してしまう」という方の心理的な負担を軽減できることもメリットです。
一方、作動時には**「ポン」という音や軽い衝撃、圧迫感**を感じることがあります。感じ方には個人差がありますので、当院では使用前にどのような感覚があるのかを説明してから麻酔を行います。
シリジェットで麻酔が効く仕組み

シリジェットは、圧力を利用して麻酔液を歯ぐきの粘膜内へ浸透させます。
一般的な麻酔注射のように針を組織内へ挿入するのではなく、細いジェット状の麻酔液を瞬間的に送り込むのが特徴です。
麻酔液が作用した部分では感覚が鈍くなるため、その後に局所麻酔の注射が必要な場合でも、針を刺すときの痛みを軽減する効果が期待できます。
シリジェットだけで歯の治療はできますか?
シリジェットは非常に便利な麻酔器ですが、通常の局所麻酔を完全に置き換えるものではありません。
シリジェットによる麻酔は主に歯ぐきなど比較的浅い部分に作用するため、虫歯を削る治療や抜歯、根管治療など、より深い部分まで十分な麻酔効果が必要な治療では、通常の局所麻酔を追加することがあります。
つまり、シリジェットの大きな役割は、
- 注射針を刺すときの痛みを軽減する
- 麻酔注射に対する恐怖心を和らげる
- その後の局所麻酔を受けやすくする
ことにあります。
シリジェットの麻酔効果と作用範囲

シリジェットで噴射された麻酔液は、歯ぐきの粘膜内へ広がり、比較的短時間で麻酔効果が現れます。
ただし、**麻酔が効くまでの時間や作用する範囲、麻酔効果には個人差があります。**使用する部位や歯ぐきの状態によっても異なるため、「何秒で効く」「何cmまで麻酔できる」と一律に考えるものではありません。
治療に十分な麻酔が得られているかを確認しながら、必要に応じて次の麻酔へ進みます。
シリジェットと通常の麻酔注射を組み合わせるメリット
シリジェットは、通常の局所麻酔の前段階として使用することで、特に効果を発揮します。
当院では、患者さんの状態や治療内容に応じて、
表面麻酔 → シリジェット → 局所麻酔
というように段階的に麻酔を行うことがあります。
最初から注射針を使用するのではなく、歯ぐきの感覚を徐々に鈍くしてから局所麻酔を行うことで、針を刺すときの刺激や麻酔液を注入するときの不快感をできるだけ軽減することが目的です。
なお、痛みの感じ方には個人差があり、完全に無痛になることを保証するものではありません。
シリジェットはこんな方におすすめです
シリジェットは、特に次のような方に適しています。
- 麻酔注射の針が怖い方
- 注射を刺す瞬間の痛みが苦手な方
- 歯科治療への恐怖心が強い方
- 過去の麻酔注射で痛い経験をした方
- 注射に不安を感じやすいお子さま
ただし、すべての患者さんやすべての治療で使用できるわけではありません。治療部位や処置内容、お口の状態などを確認したうえで、適切な麻酔方法を選択します。
歯科麻酔の痛みを少なくするために大切なこと
麻酔時の痛みを軽減するためには、単に「細い針を使う」「針を使わない」というだけでは十分ではありません。
表面麻酔を使用することや、麻酔液を適切な速度で注入すること、できるだけ刺激の少ない部位から麻酔を行うことなど、複数の工夫を組み合わせることが重要です。
また、強い緊張があると、わずかな刺激でも痛みを強く感じることがあります。
「注射が怖い」「以前の治療で麻酔が痛かった」という方は、治療前に遠慮なく歯科医師やスタッフへお伝えください。
まとめ|シリジェットで麻酔注射の負担をできるだけ少なく
シリジェットは、注射針を使わず、圧力によって麻酔液を歯ぐきへ浸透させる無針麻酔器です。
特に、麻酔注射の針が苦手な方や、歯科治療に強い不安を感じる方にとって、麻酔時の心理的・身体的な負担を軽減する選択肢の一つになります。
ただし、シリジェットだけですべての治療に必要な麻酔を行えるわけではありません。虫歯治療や抜歯などでは、十分な麻酔効果を得るために通常の局所麻酔を併用することがあります。
当院では、患者さんの治療内容や不安の程度に合わせて麻酔方法を選択し、できるだけ痛みに配慮した歯科治療を心がけています。
麻酔注射への恐怖心から歯科治療をためらっている方も、まずはご相談ください。
関連記事
麻酔注射が怖くて、歯科治療をためらっていませんか?

「注射の針が怖い」「麻酔の痛みが苦手」という方もご相談ください。治療内容に応じて、表面麻酔や針を使わないシリジェット、局所麻酔を組み合わせ、できるだけ痛みや不安に配慮して治療を行います。
【動画】表面麻酔と針なし注射器シリジェット
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





