- 1. プレオルソとは?子どもの歯並びを整えるマウスピース矯正のすべて
- 1.1. プレオルソとは?基本情報と特徴
- 1.1.1. プレオルソの仕組みと原理
- 1.1.1.1. どのように歯並びを整えるのか
- 1.1.1.2. 通常のワイヤー矯正との違い
- 1.1.2. どんな子どもに適しているのか
- 1.1.2.1. 適用年齢(3歳〜10歳)
- 1.1.2.2. どのような歯並びに有効か
- 1.1.3. 他のマウスピース矯正との違い
- 1.1.3.1. インビザライン・床矯正との比較
- 1.1.3.2. メリット・デメリットの違い
- 1.2. まとめ
- 1.3. プレオルソの効果とメリット
- 1.3.1. 歯並びの改善だけじゃない?プレオルソの多機能性
- 1.3.1.1. 口呼吸から鼻呼吸への改善
- 1.3.1.2. 正しい舌の位置を学習させる効果
- 1.3.1.3. 顎の成長を促す効果
- 1.3.2. 他の矯正方法と比べた際のメリット
- 1.3.2.1. 痛みが少ない
- 1.3.2.2. 取り外しが可能で衛生的
- 1.3.2.3. 費用が比較的安い
- 1.4. まとめ
- 1.5. プレオルソのデメリットと注意点
- 1.5.1. プレオルソで矯正できないケース
- 1.5.1.1. 重度の不正咬合には不向き
- 1.5.1.2. 成長後の歯列には適用できない
- 1.5.2. 使用における注意点
- 1.5.2.1. 決められた時間(基本は夜間+日中1時間)を守らないと効果が出ない
- 1.5.2.2. 子どもが嫌がる場合の対処法
- 1.5.3. プレオルソで失敗する原因とは?
- 1.5.3.1. 途中で装着をやめてしまう
- 1.5.3.2. 保護者の管理不足
- 1.5.3.3. 医師の適切な診断を受けていない
- 1.6. まとめ
- 1.7. プレオルソの費用と治療期間
- 1.7.1. 費用の相場とクリニックごとの違い
- 1.7.1.1. 全国のプレオルソ提供医院の平均価格
- 1.7.1.2. 保険適用の有無
- 1.7.2. 医療費控除は適用される?
- 1.7.2.1. 医療費控除の条件と申請方法
- 1.7.3. 治療期間と効果が出るまでの目安
- 1.7.3.1. どれくらいの期間で効果が出るのか
- 1.7.3.2. 治療の進め方
- 1.8. まとめ
- 1.9. プレオルソの正しい使い方
- 1.9.1. 1日の装着時間と使用方法
- 1.9.1.1. 装着時間の目安
- 1.9.1.2. 食事や日常生活での注意点
- 1.9.2. 清掃・保管方法
- 1.9.2.1. 効果を維持するためのメンテナンス方法
- 1.9.3. 使い始めの違和感と対処法
- 1.9.3.1. 慣れるまでの期間と対策
- 1.10. まとめ
- 1.11. プレオルソの口コミ・評判
- 1.11.1. 良い口コミ・成功事例
- 1.11.1.1. 実際にプレオルソを使った親子の体験談
- 1.11.2. 悪い口コミ・失敗事例
- 1.11.2.1. 効果が出なかった人の共通点
- 1.11.2.2. 改善策や他の治療法の検討
- 1.12. まとめ
- 1.13. プレオルソと他の矯正方法を比較
- 1.13.1. 床矯正との違い
- 1.13.1.1. どちらが適しているのか
- 1.13.2. ワイヤー矯正と比較
- 1.13.2.1. 長期的な結果の違い
- 1.13.3. インビザラインとの比較
- 1.13.3.1. コスト・装着感・治療期間の違い
- 1.14. まとめ
- 1.15. プレオルソを受けられる歯科医院の選び方
- 1.15.1. 専門医がいるかを確認
- 1.15.1.1. 小児矯正の専門知識があるか
- 1.15.2. 実績と症例数をチェック
- 1.15.2.1. 症例写真の確認方法
- 1.15.3. 無料相談の有無
- 1.15.3.1. 初診時の相談ポイント
- 1.16. まとめ
- 1.17. プレオルソのよくある質問
- 1.17.1. いつから始めるのがベスト?
- 1.17.1.1. 年齢別の適用ケース
- 1.17.2. どれくらいの頻度で通院が必要?
- 1.17.2.1. 検診のタイミング
- 1.17.3. 矯正後の後戻りはある?
- 1.17.3.1. 長期的なメンテナンス方法
- 1.18. まとめ
- 2. プレオルソで治す出っ歯や受け口:適応症例と治療の流れ
- 2.1. 適応症例
- 2.2. 適応年齢
- 2.3. デメリット
- 2.4. メリット
- 3. プレオルソの正しい使い方:効果を最大化するためのポイント
- 3.1. 注意点
- 3.2. 寝る時は口にテープを貼る
- 3.3. メインテナンス
- 3.4. 症例に合わせて使う3タイプ
- 4. プレオルソの費用
- 4.1. 自費治療
- 5. 江戸川区篠崎にてプレオルソで治す小児矯正をお探しの方へ
- 6. 【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
- 7. 筆者・院長

3歳児検診やかかりつけの歯医者で歯並びが悪いと指摘された場合、治療するか悩む所でしょう。
小学生の内に取り外し式の装置で治すと、低予算でしかも後戻りが少ない矯正治療が可能です。プレオルソは子供の矯正治療の選択肢の一つです。
プレオルソは市販されていないと思いますが、 仮に何らかの理由で手に入ったとしても自分の判断で使用しても失敗します。実際の使用時には適応症例に合わせてタイプを選択します。
また、アクティベートと言ってお湯につけて活性化して使用します。また、不必要な部分を切り取ったりもします。個人の判断で使用するのは絶対にやめてください。
プレオルソとは?子どもの歯並びを整えるマウスピース矯正のすべて
プレオルソとは?基本情報と特徴
プレオルソの仕組みと原理
どのように歯並びを整えるのか
プレオルソは、取り外し可能な機能的マウスピース型矯正装置で、主に乳歯と永久歯が混在する子どもの歯列に適用されます。
この装置は、歯の位置を直接動かすのではなく、舌・唇・頬の筋肉のバランスを調整することで、自然に歯並びを整える仕組みです。
また、装着時に正しい舌の位置や噛み合わせを習慣化させることで、顎の発育を促し、長期的な歯列矯正をサポートします。
通常のワイヤー矯正との違い
比較項目 | プレオルソ | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
矯正方法 | 筋機能トレーニング+歯列誘導 | ブラケットとワイヤーで歯を移動 |
対象年齢 | 3〜10歳 | 小学校高学年〜成人 |
取り外し | 可能 | 不可 |
装着時間 | 夜間+日中1時間 | 24時間装着 |
痛み | 少ない | 強い |
費用 | 比較的安い(約10万〜30万円) | 高額(約60万〜150万円) |
ワイヤー矯正は、歯を直接動かして並べるため、より精密な歯列矯正が可能ですが、痛みが強く、長期間の装着が必要です。
一方、プレオルソは取り外しができ、痛みが少ないため、子どもでも継続しやすいというメリットがあります。
どんな子どもに適しているのか
適用年齢(3歳〜10歳)
プレオルソは**乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)**の子どもに最適な矯正装置です。
特に、顎の成長がまだ進行中の3歳〜10歳の間に使用することで、正しい歯列の発育を促すことができます。
どのような歯並びに有効か
プレオルソは、以下のような軽度から中等度の不正咬合に対応しています。
- 出っ歯(上顎前突)
- 上の前歯が前に出ている
- 口呼吸の習慣がある子どもに多い
- 受け口(下顎前突)
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている
- 顎の成長に悪影響を与える可能性がある
- 開咬(オープンバイト)
- 奥歯を噛み合わせても前歯が閉じない
- 指しゃぶりや舌の癖が原因のことが多い
- 交叉咬合(クロスバイト)
- 上下の歯が交差して噛み合っている
- 顎の歪みの原因になることがある
プレオルソは、歯そのものを強制的に動かすのではなく、顎の成長や口腔習慣の改善を促すため、重度の不正咬合には適していません。
しかし、軽度の症例であれば、ワイヤー矯正をせずに自然に改善できる可能性が高いです。
他のマウスピース矯正との違い
インビザライン・床矯正との比較
プレオルソは、同じマウスピース矯正であるインビザラインや床矯正とどのように異なるのでしょうか?
比較項目 | プレオルソ | インビザライン・ファースト | 床矯正 |
---|---|---|---|
目的 | 筋機能トレーニング+歯列誘導 | 歯の位置を正確に移動 | 顎の拡大 |
対象年齢 | 3〜10歳 | 6歳〜成人 | 5歳〜成人 |
矯正方法 | 口腔周囲筋のバランス調整 | マウスピースで歯を移動 | ネジを回して顎を広げる |
治療期間 | 1〜3年 | 2〜5年 | 1〜3年 |
取り外し | 可能 | 可能 | 可能 |
装着時間 | 夜間+日中1時間 | 20時間以上 | 15時間以上 |
費用 | 約10万〜30万円 | 約50万〜100万円 | 約20万〜60万円 |
メリット・デメリットの違い
- プレオルソのメリット
- 口腔機能(舌の位置・唇の動きなど)の改善が可能
- 取り外しができ、清掃しやすい
- 比較的低価格で始めやすい
- プレオルソのデメリット
- 重度の歯列不正には対応できない
- 装着時間を守らないと効果が出にくい
- 効果が現れるまで時間がかかる場合がある
インビザラインや床矯正と比較すると、プレオルソは歯そのものを動かすのではなく、口腔習慣の改善に重点を置いた矯正方法である点が大きな違いです。
まとめ
- プレオルソは、口腔機能を改善しながら自然に歯並びを整えるマウスピース型矯正装置
- 3歳〜10歳の子どもに適しており、軽度の不正咬合に有効
- ワイヤー矯正と比べて痛みが少なく、装着時間の負担が軽い
- インビザラインや床矯正とは目的が異なり、歯列誘導+口腔筋のトレーニングを主眼とする
プレオルソは、「矯正したいけどワイヤー矯正は大変そう…」と考えている保護者にとって、有力な選択肢の一つとなるでしょう。
プレオルソの効果とメリット
歯並びの改善だけじゃない?プレオルソの多機能性
口呼吸から鼻呼吸への改善
プレオルソは、口呼吸を改善し、自然な鼻呼吸へと導く効果があります。
口呼吸が習慣化すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 歯並びが悪くなる(舌の位置が正しくないため、歯が外側へ押し出される)
- 免疫力の低下(口が乾燥しやすく、細菌やウイルスが侵入しやすい)
- 顔つきの変化(下顎が後退し、口元が突出する「アデノイド顔貌」になりやすい)
プレオルソは、装着時に口を閉じて鼻呼吸を促す設計になっており、無意識のうちに鼻呼吸が習慣化されます。
さらに、「お口の体操」や「舌のトレーニング」を併用することで、より効果的に鼻呼吸へ移行できます。
正しい舌の位置を学習させる効果
プレオルソは、装着時に舌が正しい位置に収まるような構造になっています。
本来、舌は上顎のスポット(口蓋)に自然に収まっているのが理想ですが、以下のような理由で位置がずれることがあります。
- 指しゃぶりやおしゃぶりの長期使用
- 口呼吸の習慣
- 舌の筋力不足
舌が正しい位置にないと、歯並びが乱れたり、発音が悪くなったりする可能性があります。
プレオルソを使用することで、舌の位置を自然に矯正し、歯並びや発音の改善につながるのです。
顎の成長を促す効果
プレオルソは、顎の成長を正常な方向へ誘導する効果もあります。
子どもの顎は成長途中であり、その発育が不十分だと以下のような問題が発生します。
- 歯が正しく並ばず、ガタガタになる
- 出っ歯や受け口になる
- 永久歯の生えるスペースが足りなくなる
プレオルソを使うことで、舌の正しい位置と唇・頬の筋肉のバランスを整え、顎の成長を適切に誘導することができます。
特に、小児期に使用することで、将来的に本格的なワイヤー矯正が不要になるケースもあります。
他の矯正方法と比べた際のメリット
痛みが少ない
通常のワイヤー矯正では、歯を物理的に動かすため、痛みや違和感を伴うことが多いです。
一方、プレオルソは筋肉のバランスを整えることで歯列を誘導するため、痛みがほとんどありません。
特に、矯正治療に不安を感じるお子さんにとっては、大きなメリットとなります。
取り外しが可能で衛生的
プレオルソは、食事や歯磨きの際に取り外しができるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットの間に食べかすが詰まりやすく、虫歯のリスクが高まることが課題ですが、プレオルソならそういった心配が少なくなります。
また、取り外しが可能なため、学校や外出先では外しておくことができる点もメリットです。
子どもにとって、生活に支障をきたしにくい矯正方法として人気があります。
費用が比較的安い
ワイヤー矯正やインビザラインと比較すると、プレオルソは比較的安価に矯正治療を始めることができます。
矯正方法 | 費用相場 |
---|---|
プレオルソ | 約10万〜30万円 |
床矯正 | 約20万〜60万円 |
インビザライン | 約50万〜100万円 |
ワイヤー矯正 | 約60万〜150万円 |
プレオルソは、特に**「軽度の歯並びの乱れを治したい」「本格的な矯正をする前に口腔環境を整えたい」**という方に適した、コストパフォーマンスの高い矯正方法です。
まとめ
- プレオルソは歯並びを整えるだけでなく、鼻呼吸の促進・舌の正しい位置の習得・顎の成長サポートなど、多機能な効果を持つ
- 通常のワイヤー矯正と比べて痛みが少なく、取り外しが可能で衛生的
- 費用が比較的安く、小児矯正の第一歩として取り入れやすい
プレオルソは、単なる「歯並び矯正」ではなく、子どもの健やかな成長をサポートするツールとしての役割も果たします。
早期の適用によって、将来的な歯科治療の負担を減らすことができるため、お子さんの矯正治療を検討している方には非常におすすめの方法です。
プレオルソのデメリットと注意点
プレオルソで矯正できないケース
重度の不正咬合には不向き
プレオルソは、軽度から中等度の不正咬合を対象とした矯正装置です。
そのため、以下のような重度の歯列不正には効果が期待できません。
- 極端な出っ歯(重度の上顎前突)
- 下顎が極端に前に出ている受け口(重度の下顎前突)
- 歯の生える向きや位置が大きくずれているケース
- 極端な開咬(上下の前歯が噛み合わない)
- 顎の骨格的な問題がある場合
このような場合、ワイヤー矯正や外科的な治療が必要になることがあり、プレオルソ単独では対応が難しいため、専門医の診断を受けることが重要です。
成長後の歯列には適用できない
プレオルソは、**乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(3歳〜10歳)**に最適な装置です。
この時期に使用することで、顎の成長を促し、歯並びの自然な誘導を行うことができます。
しかし、永久歯が生え揃った後の歯列には適用できません。
成長後は、顎の骨の形が固まってしまうため、ワイヤー矯正やインビザラインのような歯を直接動かす矯正方法が必要になります。
使用における注意点
決められた時間(基本は夜間+日中1時間)を守らないと効果が出ない
プレオルソは、夜間装着+日中1時間の使用が推奨されています。
この時間を守らないと、十分な矯正効果が得られない可能性があります。
推奨される装着時間の目安
- 夜間:寝ている間(6〜8時間)
- 日中:1時間(TVを見ている時間や読書中など)
装着時間が不足すると、口腔周囲筋のトレーニング効果が低下し、矯正の進行が遅れることがあるため、日々の装着習慣をつけることが重要です。
子どもが嫌がる場合の対処法
プレオルソは、慣れるまで違和感を感じることがあり、一部の子どもは装着を嫌がることがあります。
しかし、適切な対応を行うことで、スムーズに慣れさせることが可能です。
子どもが嫌がる場合の対策
- 短時間から始める
- 最初は10分〜20分程度の装着から始め、徐々に時間を延ばす
- 好きなことをしているときに装着
- テレビを見ているときや読書中など、リラックスした状態で装着する
- ポジティブな声かけをする
- 「頑張ってるね!」「プレオルソをつけたらキレイな歯並びになるよ!」と励ます
- 子ども自身に選ばせる
- 「今からつける?それともご飯の後につける?」など、選択肢を与える
- お口の体操とセットにする
- 舌や唇の筋肉を鍛える体操を一緒に行い、矯正効果を高める
これらの工夫をすることで、子どもがプレオルソに抵抗を感じにくくなり、継続しやすくなります。
プレオルソで失敗する原因とは?
途中で装着をやめてしまう
プレオルソは、継続して装着しないと効果が期待できない矯正装置です。
途中で使用をやめてしまうと、歯列の改善が不完全なまま終わってしまう可能性があります。
また、使用を途中でやめた場合、**矯正前の歯並びに戻ってしまう(後戻り)**リスクもあります。
そのため、治療期間中は、保護者がしっかりと装着状況を確認し、励ましてあげることが重要です。
保護者の管理不足
プレオルソは子ども自身で管理するのが難しいため、保護者の協力が不可欠です。
特に以下のようなケースでは、矯正が失敗しやすくなります。
- 子どもが装着を嫌がるのを放置してしまう
- 装着時間を守らず、管理が曖昧になる
- 装置の清掃・メンテナンスが不十分で、使わなくなってしまう
保護者がしっかりと装着状況を確認し、必要に応じて声かけをすることで、矯正を成功させる確率が大きく向上します。
医師の適切な診断を受けていない
プレオルソは、どの子どもにも適用できるわけではなく、歯並びや口腔機能の状態に応じた適切な診断が必要です。
誤った診断のもとでプレオルソを使用すると、期待した効果が得られず、治療が無駄になってしまうことがあります。
プレオルソを始める前に確認すべきポイント
- 専門医による診察を受ける
- 矯正専門の歯科医師に診てもらい、プレオルソが適しているか確認する
- 歯の生え変わりの状態をチェック
- 乳歯と永久歯の混在状態を確認し、適切なタイミングで開始する
- 定期的なチェックを受ける
- 使用開始後も、歯科医師の指導を受けながら進める
これらの点をしっかり確認することで、矯正の失敗リスクを減らし、効果的にプレオルソを活用することが可能です。
まとめ
- プレオルソは軽度の不正咬合に適しているが、重度の症例や成長後の歯列には効果がない
- 装着時間(夜間+日中1時間)を守らないと、十分な効果が得られない
- 子どもが嫌がる場合は、装着時間の調整やポジティブな声かけが有効
- 保護者の管理が不十分だと、矯正が失敗しやすくなる
- 適切な診断を受けずに使用すると、思ったような効果が得られない可能性がある
プレオルソを成功させるためには、正しい装着習慣の確立と、保護者の積極的なサポートが欠かせません。
矯正を検討している方は、歯科医師と相談しながら、最適な方法でプレオルソを活用していきましょう。
プレオルソの費用と治療期間
費用の相場とクリニックごとの違い
全国のプレオルソ提供医院の平均価格
プレオルソの費用は歯科医院によって異なりますが、おおよその相場は以下の通りです。
費用項目 | 価格相場 |
---|---|
初診相談料 | 無料〜5,000円 |
精密検査・診断料 | 20,000円〜50,000円 |
プレオルソ装置代 | 50,000円〜150,000円 |
定期調整料(月1回) | 3,000円〜5,000円 |
プレオルソはワイヤー矯正と比べて低価格であり、特に軽度の歯並びの問題を解消したい場合にはコストパフォーマンスが良い治療法といえます。
また、プレオルソの費用は、以下の要因によって異なることがあります。
- クリニックの所在地(都市部か地方か)
- 歯科医師の経験・専門性
- 装置の種類(タイプI、II、IIIなど)
- 治療計画の内容(追加のトレーニングや診察回数)
保険適用の有無
プレオルソは**自由診療(自費診療)**のため、健康保険は適用されません。
ただし、顎の発育不全や先天性疾患による矯正治療が必要と判断された場合、保険適用の可能性があるため、事前に歯科医師に相談するとよいでしょう。
医療費控除は適用される?
医療費控除の条件と申請方法
プレオルソは自由診療ですが、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除とは、年間10万円以上の医療費を支払った場合に、一部の税金が還付される制度です。
プレオルソが医療費控除の対象となる条件
- 「歯並びの審美的な改善」ではなく「機能的な改善」が目的であること
- 医師の診断書や治療計画があること
- 子どもの歯並び改善のために行われた治療であること
医療費控除の申請方法
- 領収書を保管する
- 歯科医院から発行される領収書を大切に保管しておく
- 確定申告を行う
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から申請可能
- 医療費控除の対象となる金額を計算し、確定申告書に記入する
- 必要書類を提出する
- 領収書
- 確定申告書
- 医師の診断書(必要に応じて)
医療費控除の計算例
- 年間の医療費合計:300,000円
- 保険金などの補填:0円
- 控除額:(300,000円 − 100,000円)× 所得税率
- 例えば所得税率が10%なら、20,000円が還付される
プレオルソの治療は医療費控除の対象となる可能性があるため、確定申告を活用することで実質的な負担を軽減できます。
治療期間と効果が出るまでの目安
どれくらいの期間で効果が出るのか
プレオルソの治療期間は、症例や子どもの装着状況によって異なります。
一般的な目安としては以下のようになります。
症例 | 治療期間の目安 |
---|---|
軽度の歯列不正 | 6ヶ月〜1年 |
中等度の歯列不正 | 1年〜2年 |
口呼吸の改善 | 3ヶ月〜1年 |
舌の位置の改善 | 6ヶ月〜1年 |
プレオルソは、ワイヤー矯正と異なり、**「歯を直接動かす」よりも「口腔筋のバランスを整えて、自然に歯を並べる」**治療法のため、即効性はありません。
しかし、正しく装着すれば、半年ほどで変化を感じるケースが多いです。
治療の進め方
プレオルソの治療は、以下の流れで進められます。
- 初診・カウンセリング
- 口腔内のチェック
- レントゲン撮影
- 歯型の採取(必要な場合)
- 診断・治療計画の説明
- プレオルソが適しているか診断
- どのタイプのプレオルソを使用するか決定
- 装着時間や注意点を説明
- プレオルソの装着開始
- 装着時間の目安:夜間+日中1時間
- 初めの数週間は違和感があるが、徐々に慣れていく
- 定期的なチェック(1〜2ヶ月ごと)
- 歯科医院で経過観察
- 必要に応じて装置の調整
- 治療終了・リテーナー(保定装置)
- 治療完了後は後戻りを防ぐため、リテーナーの使用を推奨される場合もある
まとめ
- プレオルソの費用は全国平均で10万〜30万円程度。都市部ではやや高め
- 健康保険は適用されないが、医療費控除の対象になる可能性がある
- 治療期間の目安は6ヶ月〜2年。軽度のケースなら半年ほどで効果が見られる
- 正しい装着時間を守り、定期的にチェックを受けることが治療成功のカギ
プレオルソは比較的低コストで始めやすい矯正治療ですが、効果を最大限に引き出すためには、保護者のサポートや適切な使用が重要です。
治療を検討している方は、費用面だけでなく、治療期間や使用ルールもしっかり確認した上で、歯科医師と相談して進めるのがおすすめです。
プレオルソの正しい使い方
1日の装着時間と使用方法
装着時間の目安
プレオルソの矯正効果を最大限に発揮するためには、決められた装着時間を守ることが重要です。
基本的な装着時間の目安は以下の通りです。
時間帯 | 装着の目安 |
---|---|
夜間 | 寝ている間(6〜8時間) |
日中 | 1時間(テレビ視聴・読書時など) |
合計 | 7〜9時間 |
夜間は必ず装着し、日中は1時間程度つけることで、矯正効果を高められます。
ただし、長時間つけても効果が早く出るわけではないため、適切な時間を守ることが大切です。
食事や日常生活での注意点
- 食事のときは外す
- 食べ物が詰まりやすく、汚れの原因になるため、食事中は外すことが推奨されます。
- 水を飲むときは装着OK
- お水やお茶(無糖)を飲む場合は、プレオルソをつけたままでも問題ありません。
- スポーツや活発な活動中は外す
- 走ったり、大きな衝撃が加わる運動中は、誤飲や破損を防ぐために外しておくのが安全です。
- 装着中はなるべく口を閉じる習慣をつける
- 口が開いたままだと正しい矯正効果が得られにくいため、「口を閉じること」を意識させると良いでしょう。
清掃・保管方法
効果を維持するためのメンテナンス方法
プレオルソを長期間清潔に保ち、効果を最大化するためには適切な清掃と保管が重要です。
清掃方法
- 毎日の洗浄
- 水またはぬるま湯でやさしく洗う(熱湯はNG)
- 歯ブラシで軽くこすって汚れを落とす(硬いブラシは傷の原因になるため、柔らかめのブラシ推奨)
- 専用の洗浄剤を週1〜2回使用(市販の矯正装置用洗浄剤で除菌)
- 歯磨きと併用する
- プレオルソを装着する前に、必ず歯を磨いて清潔にする。
- 細菌の繁殖を防ぐために乾燥させる
- 洗浄後はしっかり水分を拭き取り、乾燥させる。
保管方法
- 専用のケースに入れる
- 直接ポーチやバッグに入れると、汚れや破損の原因になるため、専用ケースに入れて保管する。
- 高温を避ける
- プレオルソはプラスチック製のため、熱に弱い(例:直射日光・高温の車内・電子レンジの近く)。
- 変形の原因となるため、保管場所には注意する。
使い始めの違和感と対処法
慣れるまでの期間と対策
プレオルソを使い始めると、違和感を覚えたり、装着を嫌がる子どもがいることがあります。
しかし、適切な方法で慣れさせることで、スムーズに装着習慣を確立することが可能です。
慣れるまでの期間
- 1週間程度で違和感は軽減することが多い。
- 2週間以上経っても痛みが続く場合は、歯科医に相談するのが望ましい。
違和感を軽減するための対策
- 最初は短時間からスタート
- 1日10分〜20分の装着から始め、徐々に時間を延ばすと慣れやすい。
- リラックスできる時間に装着
- テレビを見ているときや読書中など、集中しやすい環境で装着させる。
- ポジティブな声かけをする
- 「頑張ってるね!」「かっこいい歯並びになれるよ!」と励ますことで、継続しやすくなる。
- 違和感が強い場合は歯科医院に相談
- 痛みが強い、フィット感が悪い場合は、歯科医師に調整を依頼する。
まとめ
- プレオルソの適切な装着時間は夜間(6〜8時間)+日中1時間。長時間つけすぎても効果が早まるわけではない
- 食事や運動時には外し、装着時は口を閉じることを意識させる
- 清潔に保つために毎日水洗いし、週1〜2回は専用洗浄剤で除菌
- 保管は専用ケースを使用し、高温を避ける
- 初めての装着では違和感を覚えることが多いが、1週間程度で慣れる
- 子どもが嫌がる場合は、短時間から始め、ポジティブな声かけを心がける
プレオルソの効果をしっかり引き出すためには、適切な装着習慣と清掃管理が重要です。
特に、装着時間を守ること、清潔に保つこと、違和感に対処することの3つが、矯正成功のカギになります。
保護者のサポートが不可欠な治療法なので、子どもがストレスなく続けられるよう工夫しながら進めていきましょう。
プレオルソの口コミ・評判
良い口コミ・成功事例
実際にプレオルソを使った親子の体験談
プレオルソを使用した多くの親子が、「痛みが少なく、気軽に始められる矯正」として高評価をしています。
以下は、実際にプレオルソを使用した方の成功事例です。
① 出っ歯が改善し、口呼吸も治った(7歳・女の子)
➡ Before: 口が常に開いており、前歯が前に出ていた
➡ After: 6ヶ月で口を閉じる癖がつき、1年後には前歯の突出が改善
🗣 保護者の声: 「ワイヤー矯正より負担が少なく、自然に歯並びが良くなりました!」
② 受け口が治り、食事の噛み方が変わった(6歳・男の子)
➡ Before: 下の歯が前に出ていたが、プレオルソで正しい舌の位置を学習
➡ After: 8ヶ月後には噛み合わせが改善し、食事の際の噛み方も変化
🗣 保護者の声: 「本人も違和感なく続けられたので、矯正がスムーズでした。」
③ 指しゃぶりの癖がなくなり、歯並びが整った(5歳・男の子)
➡ Before: 指しゃぶりが原因で前歯が前に傾いていた
➡ After: プレオルソをつけることで指しゃぶりがなくなり、前歯の角度が改善
🗣 保護者の声: 「癖がなくなることで、自然に歯並びが整いました!」
成功事例の共通点
- 装着時間をしっかり守った
- 口腔習慣(舌の位置・口呼吸)も改善した
- 保護者が積極的にサポートした
プレオルソは歯並びを整えるだけでなく、口の機能改善にも効果的であることが分かります。
悪い口コミ・失敗事例
効果が出なかった人の共通点
一方で、プレオルソを使用したものの期待した効果が得られなかったケースも存在します。
以下は、よくある失敗事例とその原因です。
① 途中で装着をやめてしまった(8歳・女の子)
🗣 口コミ: 「最初は頑張っていたけど、違和感があると言って装着しなくなった。」
➡ 原因: 装着時間が短く、十分な矯正効果が得られなかった
➡ 対策: 短時間から徐々に慣らす、ポジティブな声かけをする
② 効果が出る前にやめてしまった(6歳・男の子)
🗣 口コミ: 「3ヶ月経っても変化が見られなかったので、やめてしまった。」
➡ 原因: 矯正効果には時間がかかるため、焦って中断してしまった
➡ 対策: 6ヶ月〜1年のスパンで継続することが大切
③ そもそも適応症ではなかった(9歳・男の子)
🗣 口コミ: 「出っ歯を治したかったけど、ほとんど変化がなかった。」
➡ 原因: 重度の不正咬合にはプレオルソが適さない
➡ 対策: 矯正専門医に相談し、別の治療法(ワイヤー矯正など)を検討
改善策や他の治療法の検討
プレオルソで期待した効果が得られなかった場合、以下のような改善策や他の治療法を検討することが重要です。
✔ 1. まずは装着時間と習慣を見直す
- 装着時間が足りているか確認(夜間+日中1時間)
- 口が開いたままになっていないかチェック
- お口の体操や舌のトレーニングを併用する
✔ 2. 歯科医院で適切な診断を受ける
- プレオルソが適用できる症例か再確認
- 定期的に経過をチェックし、必要に応じて治療計画を見直す
✔ 3. 他の矯正方法を検討する
矯正方法 | 特徴 |
---|---|
ワイヤー矯正 | 精密な歯の移動が可能。費用が高く、痛みが伴う |
インビザライン | 透明なマウスピース矯正。プレオルソより高額 |
床矯正 | 顎の拡大を目的とする矯正。プレオルソと併用可能な場合も |
プレオルソは、装着習慣を守り、適切な症例に使用すれば効果が期待できる矯正方法です。
しかし、途中でやめたり、適応外のケースで使用すると失敗しやすいため、事前に歯科医師と相談しながら進めることが重要です。
まとめ
- プレオルソの成功事例では、装着時間を守り、口腔習慣の改善も併せて行っていた
- 失敗事例では、途中で装着をやめた・効果が出る前にやめた・適応症でなかったケースが多い
- 装着時間を見直し、歯科医師と相談しながら治療を進めることが成功のカギ
- 重度の不正咬合の場合は、ワイヤー矯正やインビザラインなど他の方法を検討するのも選択肢
プレオルソは、継続することで効果を発揮する矯正方法です。
口コミを参考にしつつ、子どもに合った治療法を選ぶことが大切です。
プレオルソと他の矯正方法を比較
床矯正との違い
どちらが適しているのか
プレオルソと床矯正は、どちらも取り外し可能な矯正装置ですが、目的や仕組みが異なります。
比較項目 | プレオルソ | 床矯正 |
---|---|---|
目的 | 口腔筋のバランスを整えながら歯並びを誘導する | 顎を拡大し、永久歯が正しく生えるスペースを確保する |
適応年齢 | 3〜10歳(混合歯列期) | 5歳〜成人(特に6〜12歳の成長期) |
装置の仕組み | マウスピース型。歯を直接動かさず、舌や唇の筋肉の訓練を促す | ネジを回して顎を拡大し、歯を並べるスペースを作る |
治療の目的 | 歯並びの誘導+口呼吸の改善 | 顎の成長促進+歯列の拡大 |
装着時間 | 夜間+日中1時間 | 15時間以上 |
痛みの有無 | ほぼなし | ネジを回す際に軽い痛みがあることも |
治療期間 | 6ヶ月〜2年 | 1〜3年 |
費用 | 10万〜30万円 | 20万〜60万円 |
どちらが適しているか?
- 顎の成長や口腔機能の改善を重視する場合 → プレオルソ
- 歯のスペース不足や歯列の拡大が必要な場合 → 床矯正
組み合わせることも可能! プレオルソで口腔筋のトレーニングを行い、その後床矯正でスペースを確保するという併用治療も選択肢の一つです。
ワイヤー矯正と比較
長期的な結果の違い
プレオルソとワイヤー矯正では、治療方法と長期的な結果が大きく異なります。
比較項目 | プレオルソ | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
目的 | 筋機能トレーニング+歯列誘導 | 歯を直接動かして歯列を整える |
適応年齢 | 3〜10歳 | 小学校高学年〜成人 |
装置の仕組み | マウスピース型。歯を動かさず、舌・唇・頬の筋肉を訓練する | ブラケットとワイヤーを装着し、歯を物理的に移動させる |
治療期間 | 6ヶ月〜2年 | 2〜5年 |
装着時間 | 夜間+日中1時間 | 24時間(常時装着) |
痛みの有無 | ほぼなし | 矯正後の痛みがある(特に調整後) |
費用 | 10万〜30万円 | 60万〜150万円 |
後戻りの可能性 | 生活習慣が改善されれば後戻りしにくい | リテーナー(保定装置)を使用しないと後戻りしやすい |
長期的な結果の違い
- プレオルソは、筋機能を改善しながら自然な歯並びを作るため、後戻りが少ない
- ワイヤー矯正は、より精密な歯列矯正が可能だが、装置を外した後にリテーナーを使わないと後戻りしやすい
どちらが適しているか?
- 軽度〜中等度の歯並びの乱れを改善し、口腔機能を整えたい場合 → プレオルソ
- 永久歯の歯列が大きく乱れている場合(重度の不正咬合) → ワイヤー矯正
インビザラインとの比較
コスト・装着感・治療期間の違い
プレオルソとインビザラインは、どちらもマウスピース型矯正装置ですが、目的や治療の進め方が異なります。
比較項目 | プレオルソ | インビザライン |
---|---|---|
目的 | 口腔機能の改善+歯列誘導 | 歯を精密に動かし、理想の歯列に整える |
適応年齢 | 3〜10歳 | 6歳〜成人(インビザライン・ファーストは小児向け) |
装置の仕組み | マウスピース型。筋機能のトレーニングが中心 | マウスピース型。段階的に歯を動かす |
治療期間 | 6ヶ月〜2年 | 1〜3年 |
装着時間 | 夜間+日中1時間 | 20時間以上 |
痛みの有無 | ほぼなし | 歯が動く際に軽い痛みを感じることがある |
費用 | 10万〜30万円 | 50万〜100万円 |
治療対象 | 軽度〜中等度の不正咬合(早期治療) | 中等度〜重度の不正咬合も対応可能 |
どちらが適しているか?
- 子どもの早期矯正(口腔習慣の改善+歯列誘導)が目的 → プレオルソ
- 永久歯の歯並びを整えたいが、ワイヤー矯正は避けたい場合 → インビザライン
併用することも可能! プレオルソで幼少期に口腔機能を整え、永久歯が生え揃った後にインビザラインで仕上げるという方法もあります。
まとめ
- プレオルソ vs 床矯正
- プレオルソ → 口腔機能改善+歯並び誘導
- 床矯正 → 顎の拡大+歯列スペースの確保
👉 軽度の歯並びの乱れならプレオルソ、顎の発育が必要なら床矯正!
- プレオルソ vs ワイヤー矯正
- プレオルソ → 痛みが少なく、口腔習慣も改善
- ワイヤー矯正 → しっかり歯を動かせるが、費用が高く痛みも伴う
👉 軽度ならプレオルソ、重度の歯列不正ならワイヤー矯正!
- プレオルソ vs インビザライン
- プレオルソ → 3〜10歳向け、口腔機能の改善が目的
- インビザライン → 永久歯向け、歯を精密に動かす
👉 幼少期の矯正ならプレオルソ、永久歯の矯正ならインビザライン!
プレオルソは、矯正を始める第一歩として適した装置ですが、適応外のケースでは他の矯正方法を検討することも重要です。
子どもの歯並びの状態に応じて、最適な治療法を選ぶようにしましょう!
プレオルソを受けられる歯科医院の選び方
専門医がいるかを確認
小児矯正の専門知識があるか
プレオルソは、単に装着すれば良いというものではなく、子どもの成長段階に合わせた適切な診断と管理が重要です。そのため、治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、小児矯正の専門知識があるかどうかを確認することが大切です。
チェックすべきポイント
- 矯正歯科の専門医が在籍しているか
- 一般歯科のみではなく、矯正治療に特化した歯科医がいる医院が望ましい
- 矯正歯科の認定医・専門医の資格を持っているか(例:日本矯正歯科学会認定医)
- プレオルソの公式認定医院かどうか
- 「プレオルソ認定医院」として掲載されているクリニックを選ぶと、経験豊富な医師に診てもらえる可能性が高い
- 小児矯正の実績が豊富か
- 「大人の矯正」がメインの医院ではなく、小児矯正に力を入れているかをチェックする
- 歯科医がプレオルソの適応診断を丁寧に行ってくれるか
- 初診でしっかりと説明してくれるかどうかも重要
専門知識のある歯科医院を選ぶことで、適切な治療計画が立てられ、プレオルソの効果を最大限に引き出すことができます。
実績と症例数をチェック
症例写真の確認方法
プレオルソの治療は、実績のある歯科医院で受けることが成功のカギになります。そのため、事前に医院の症例数や過去の治療実績をチェックすることが重要です。
症例写真の確認方法
- 歯科医院の公式サイトをチェック
- 「プレオルソの症例」「治療前後の写真」が掲載されているか確認
- 実際の患者のビフォーアフターを見ることで、どの程度の効果が期待できるか判断できる
- カウンセリング時に過去の症例を見せてもらう
- 直接医院で「過去のプレオルソ治療の実績を見せてもらえますか?」と尋ねる
- どんな症例に対して、どのような経過で矯正が進んだかを確認
- 口コミやレビューをチェック
- Googleマップや歯科医院の口コミサイトで、実際にプレオルソを受けた患者の評価を参考にする
- 「効果があった」「装着時間を守れば改善した」といったポジティブなレビューが多いか確認
実績の多い医院では、豊富な症例に基づいた適切な治療計画を提案してもらえるため、成功率が高まります。
無料相談の有無
初診時の相談ポイント
プレオルソは、全ての子どもに適用できるわけではないため、治療を始める前にしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。多くの歯科医院では、初診相談を無料または低価格で提供しているので、まずは相談してみるのがおすすめです。
初診相談時に確認すべきポイント
- 子どもの歯並びにプレオルソが適しているか?
- 「この子にプレオルソが向いていますか?」と直接聞いてみる
- 適応外の場合、他の矯正方法の提案があるか確認
- どのくらいの期間で効果が期待できるか?
- プレオルソの治療期間は個人差があるため、目安を聞いておく
- 治療費用と追加料金の有無
- 初期費用だけでなく、調整料・診察料などが追加でかかるかどうかを確認
- 装着時間や日常生活での注意点
- 「プレオルソの装着ルールを守れそうか?」を確認
- 子どもが継続しやすい環境を整えられるか相談する
- 他の矯正方法との比較提案があるか
- 床矯正やワイヤー矯正との違いをしっかり説明してくれるか
- 説明が不十分な医院は避けた方が良い
まとめ
- プレオルソ治療を受ける歯科医院は、小児矯正の専門医が在籍しているかを確認する
- 実績と症例数をチェックし、公式サイトやカウンセリングで治療実績を確認する
- 初診相談では、治療期間・費用・プレオルソの適応について詳しく聞くことが大切
- 無料相談がある医院なら、気軽に相談でき、プレオルソが適しているか判断しやすい
プレオルソの効果を最大限に引き出すためには、適切な医院選びが重要です。
専門知識が豊富な歯科医院を選び、しっかりとカウンセリングを受けた上で、最適な治療をスタートしましょう!
プレオルソのよくある質問
いつから始めるのがベスト?
年齢別の適用ケース
プレオルソは**3歳〜10歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)**に適した矯正装置ですが、開始時期によって期待できる効果が異なります。
年齢 | 適用ケース | 特徴と注意点 |
---|---|---|
3〜5歳 | 早期治療(口腔機能改善) | 口呼吸や舌の位置の改善が主な目的。歯列矯正の効果は限定的。 |
6〜8歳 | 歯列誘導の最適期 | 永久歯が生え始める時期で、顎の成長を利用した矯正が可能。 |
9〜10歳 | 軽度の歯列不正の修正 | 顎の成長が進んでいるため、効果が出にくい場合がある。 |
いつ始めるのがベスト?
- 口呼吸や舌の癖を治したい場合 → 3〜5歳でのスタートがおすすめ
- 歯並びの矯正効果を最大化したい場合 → 6〜8歳でのスタートが最適
- 9歳以上でも効果はあるが、早めに始めたほうが良い結果を得やすい
結論: できるだけ早い段階で始めたほうが効果が高く、後々の本格矯正が不要になる可能性が高い。
どれくらいの頻度で通院が必要?
検診のタイミング
プレオルソの治療中は、定期的な通院が必要です。一般的な通院頻度は以下のようになります。
治療段階 | 通院頻度 | 内容 |
---|---|---|
初診・カウンセリング | 1回 | 口腔内診察・レントゲン撮影・治療計画の説明 |
治療開始後(初期) | 1〜2ヶ月ごと | 装着状況・歯の動きの確認、装置の調整 |
治療の中盤〜終了に向けて | 3〜6ヶ月ごと | 経過観察、矯正効果の確認 |
治療完了後(メンテナンス) | 1年ごと | 後戻りがないかチェック |
定期通院の重要性
- 装着状況の確認:正しく使えているか、子どもがしっかり続けられているかをチェック
- 効果の評価:矯正の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を調整
- 装置の調整:装置が合わなくなった場合、新しいものに交換することもある
通院が少なすぎると…
- 矯正が適切に進んでいるかわからない
- 装置の不具合に気づかず、効果が半減する
- 必要な調整ができず、治療期間が延びる
結論: 最初の1年は1〜2ヶ月ごと、その後は3〜6ヶ月ごとに歯科医院でのチェックを受けることが理想的。
矯正後の後戻りはある?
長期的なメンテナンス方法
プレオルソの治療が完了した後でも、後戻り(歯並びが元に戻ること)が起こる可能性があります。
後戻りを防ぐためには、正しいメンテナンスが重要です。
後戻りが起こる原因
- 装着期間が短く、歯列が安定しないまま治療を終了した
- 舌の癖や口呼吸が改善されず、元の状態に戻ってしまう
- 成長による顎の変化
後戻りを防ぐためのメンテナンス方法
- リテーナー(保定装置)の使用
- 必要に応じて、プレオルソを継続して夜間のみ使用する
- 他の保定装置(リテーナー)を歯科医師の指示に従って使用
- 定期的な歯科検診
- 治療終了後も、年に1回は定期検診を受ける
- 後戻りが見られる場合、早めに対応できる
- 正しい口腔習慣を維持
- 舌の位置を正しく保つ(上顎に軽く当てる)
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を習慣化
- 食事の際にしっかり噛む習慣をつける
後戻りが起こった場合の対処法
- 軽度の後戻り → 再びプレオルソを使用して矯正を再開
- 中等度以上の後戻り → 他の矯正方法(ワイヤー矯正やインビザライン)を検討
結論: 後戻りを防ぐためには、治療後もしばらく装置を夜間使用し、定期検診を続けることが大切。
まとめ
- プレオルソは早めに始めたほうが効果が高く、6〜8歳がベストタイミング
- 通院頻度は最初の1年は1〜2ヶ月ごと、その後は3〜6ヶ月ごとが理想
- 矯正後の後戻りを防ぐためには、リテーナーの使用や定期検診が重要
- 正しい口腔習慣を維持し、鼻呼吸や舌の位置を意識することが大切
プレオルソの治療は、適切なタイミングで開始し、通院を継続し、治療後のメンテナンスを行うことで、長期的な効果を維持できます。
保護者のサポートと歯科医師の指導のもと、しっかりとした管理を行いましょう!
プレオルソで治す出っ歯や受け口:適応症例と治療の流れ
Applicable cases
適応症例
プレオルソは歯列不正のほぼすべてのケースに効果を発揮します。またそれぞれの歯列不正の複合タイプにも効果的です。

上顎前突(出っ歯)
上顎の歯が前に出ている。上顎の顎骨自体も前に出ている場合もある。

叢生(乱杭歯)
上下の歯がガタガタな状態。ちょうど4人掛けの椅子に3人が座るよう様なもの。

過蓋咬合
上顎の前歯が下顎の前歯をほとんど覆うようにかみ合わせが深い状態。

開咬・オープンバイト
上下の前歯が大きく開いている状態。その間に舌を突き出して隙間を埋めようとする傾向が強くなります。

反対咬合(受け口)
下顎の歯が前に出ている状態。下顎の顎骨自体も前に出ている場合もある。

上顎前突+叢生
上顎前突と叢生が合併した状態。更には、過蓋咬合が合併する場合もある。
適応年齢

3歳から10歳前後
「プレオルソ」は、顎骨が成長する過程で使用する矯正装置です。ある程度社会性が身に付く3歳くらいから使用できますが、5歳~6歳頃始めるのがベストタイミングです。大人の歯(永久歯)が生え揃う12歳以降での効果は薄く失敗する確率が上がります。
大人は効果なし
子供の歯並びが悪くなる原因は、口腔周囲筋(特に舌)の機能に問題があることがほとんどです。
プレオルソは、舌の動きを強制的に上顎の口蓋に付けることを覚えさせることで歯並びを綺麗する矯正装置ということが出来ます。
そのため、顎の骨の成長が止まった大人にはプレオルソは全く効果がありません。年齢では10歳くらいまでが確実に効果が出る限界です。
デメリット
欠点
使用時の痛み
子供が使ってくれなくては治りません。原因の多くは、装置が歯肉に当たって痛い事がほとんどです。装置を調整することで解決出来ます。
欠点
歯の厳密な移動は不可
細かな歯の移動は出来ません。厳密な噛み合わせを獲得したい場合にはマルチブラケット装置を使う必要があります。
欠点
ひどい症例には適用不可
装置が入らないほどに上顎前突、下顎前突、叢生がひどい場合には使えません。その場合には別の装置でプレオルソが入る所まで事前に歯を動かした後で使うことも出来ます。
欠点
術前の診査診断が極めて重要
専門的で非常に説明しづらいのですが、プレオルソの様なファンクショナルアプライアンスに共通して言えることですが、特にドリコフェイシャルで、下顎の後下方への回転が起こってしまいます。(セファロ的にはフェイシャルアキシスがオープンしてしまう。)
治療上、オープンバイト傾向が強くなってきた場合には、プレオルソのラビアルスロット部をくり抜きます。⇒事前の診査診断が極めて重要ということです。
メリット
利点
歯型を取る必要なし
子供が苦手な柔らかい粘土の様なもので歯型を取る必要がありません。(保存用の歯型模型は必要)
利点
学校に装置を持って行く必要なし
家にいる時と寝ている時だけの装着で十分なので、学校に装置を持って行く必要がありません。その為、お母さんが心配されている装置を紛失することはほとんどありません。ただし室内犬には要注意。
利点
口呼吸から鼻呼吸に出来る
お母さんが一番気にしている口呼吸から鼻呼吸に促すことが出来る装置です。
利点
通院間隔が長い
装置の調整がほとんどないので通院間隔が長く、遠方の方でも矯正治療に通いやすいです。
利点
装置が壊れない
シリコン由来素材なので装置が壊れることがまずありません。
利点
費用が安い
既製品なので治療費が比較的安価です。
プレオルソの正しい使い方:効果を最大化するためのポイント

【重要】家で起きている時は最低1時間以上
プレオルソは基本的に夜寝ている時に使う装置ですが、家にいて起きている間はできるだけ長時間装置を使用することが必要です。
最低でも1時間は使用してください。それ以下の使用時間だと装置を異物と感じてしまい、寝ている間に口の外に装置を出してしまうことが多くなります。
注意点
注意
術前に歯磨き
使用前は、必ず歯磨きをしてください。
注意
使用時間
最初の段階で特に前歯にやや痛みを感じることがあります。その場合、使用時間を減らし痛みがなくなったら通常の使用時間に戻してください。
注意
口を閉じ鼻呼吸で使用
使用中は必ず口を閉じ、鼻呼吸で使用してください。ただし日常会話はどんどんしていただいて構いません。
プレオルソを入れたまま口を閉じておしゃべりをすると、矯正力が効率よく働き口の周りの筋肉や舌のトレーニングになります。また、正しいしゃべり方の練習にもなります。
注意
歯茎の痛み
装置が歯茎などに当たって痛いところが出ましたら使用を一旦中止し、ご連絡ください。
注意
噛み方
力を入れて横にずらして噛まない様にしてください。
注意
唾液
使用中、唾液が沢山出ます。装置を入れたまま唾液を飲み込む練習をしてください。
寝る時は口にテープを貼る


貼り方
上下口唇に一枚のテープを縦に貼ってください。外れ安い場合には、たすき掛け(×字の様に)貼ってください。
上下の口唇を少し内側に入れ込んでテープを貼ります。
メインテナンス

洗浄剤の使い方と保管方法
1日1回中性洗剤を付てブラシで磨きます。従って、台所で使うJOYなどの中性洗剤は使用可能です。
装置をお口から出した後は、必ずお水ですすぎ、冷暗所に保管してください。※ 装置変形の恐れがある為、お湯は使用しないでください。

毎週のお手入れ
1週間に1回矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤で洗浄します。
食器用漂白剤で洗浄(4倍に薄め、3分程度浸ける)3分以上浸けると色あせや装置のヘタる原因になります。
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症例に合わせて使う3タイプ

タイプⅠの適応症
- 上顎前突(出っ歯)
- 叢生(八重歯などの歯並びがガタガタ)
- 過蓋咬合(前歯の噛み合わせが深い)
- 各種保定(綺麗な歯並びになった後の固定)

タイプⅡの適応症
- 開咬(前歯が上下に開いたオープンバイト)
- 開咬の保定(綺麗な歯並びになった後の固定)

タイプⅢの適応症
- 反対咬合(受け口・下顎全体が前に出ている)
- 逆被蓋(前歯数本の反対咬合)
- 反対咬合の保定(綺麗な歯並びになった後の固定)
プレオルソの費用
自費治療
保険適用外です。
種類 | 金額 ※単位:円 |
---|---|
プレオルソ | 相談料 3,000円、精密検査料 30,000円、1年毎に80,000円。 ※ 2年目以降は、更に治療を続けるか、その都度ご相談します。 初年度は、合計で113,000円(税別)、124,300円(税込み) |
MFT | 66,000円 (税別)、72,600円(税込み) |
舌小帯切除手術 | 10,000円(税別)、11,000円(税込み) ※舌小帯の付着が強く舌の動きを阻害している場合。 |
江戸川区篠崎にてプレオルソで治す小児矯正をお探しの方へ

ふかさわ歯科クリニック篠崎ではお子様の現状の歯並びや咬み合わせだけに限らず、健全な成長を見据えた治療や予防に取り組んでおります。患者さまのご要望を大切にし、一人ひとりに合った小児矯正をご提案いたします。成長過程にあるお子様の口腔環境は、刻々と変化しますのでご家庭でのセルフケアをはじめ、歯科医院での定期健診も含め当院をご利用いただければと思います。江戸川区篠崎でプレオルソで治す小児矯正をお探しの方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。
【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。