- 1. 【🎞️ 29秒】ヘミセクションとは?歯を温存する部分抜歯治療の特徴と流れ
- 2. ヘミセクションとは
- 2.1. ヘミセクションが適応となる歯
- 2.1.1. 下顎大臼歯
- 2.1.2. 上顎大臼歯
- 3. ヘミセクションの症例
- 3.1. 下顎6番の遠心根を抜歯した症例
- 3.1.1. ファイバーコアを用いた修復
- 4. ヘミセクションの治療の流れ
- 4.1. ① 精密検査
- 4.2. ② 手術
- 4.3. ③ 補綴治療
- 4.4. ④ メンテナンス
- 5. ヘミセクションのメリット
- 5.1. 自分の歯を残せる
- 5.2. 保険適用が可能
- 5.3. 身体への負担が少ない
- 6. ヘミセクションのデメリット
- 6.1. 歯根破折のリスク
- 6.2. 清掃が難しくなる
- 6.3. 高度な技術が必要
- 7. ヘミセクション後の注意点
- 8. ヘミセクションとインプラントの違い
- 9. まとめ
- 10. 江戸川区篠崎で「抜歯しかない」と言われた方へ
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「歯の根が割れているので抜歯しかないと言われた」「歯周病で奥歯がダメになりそう」
このようなケースでも、すべての歯を抜かずに一部だけを残せる場合があります。その治療法が**ヘミセクション(歯根分割抜去術)**です。
ヘミセクションは、複数の歯根を持つ大臼歯のうち、問題のある歯根だけを抜去し、健康な歯根を保存する治療法です。天然歯をできる限り残せるため、インプラントや入れ歯を回避できる可能性があります。
【🎞️ 29秒】ヘミセクションとは?歯を温存する部分抜歯治療の特徴と流れ
ヘミセクションとは

ヘミセクションとは、多根歯(大臼歯)の一部の歯根だけに病変がある場合に、悪くなった歯根のみを除去して健康な歯根を残す保存治療です。
一般的に次のようなケースで適応となります。
- 歯根破折
- 根尖病変(歯根の先の膿)
- 深い虫歯による歯根の破壊
- 一部の歯根だけが重度歯周病になっている場合
通常なら抜歯となる症例でも、条件が整えば歯を延命できる可能性があります。
ヘミセクションが適応となる歯
ヘミセクションは主に上顎・下顎の大臼歯に行われます。
下顎大臼歯
通常2本の歯根があります。
- 近心根(手前側)
- 遠心根(奥側)
上顎大臼歯
通常3本の歯根があります。
- 近心頬側根
- 遠心頬側根
- 口蓋根
このうち一部の歯根だけに問題がある場合に適応となります。
ヘミセクションの症例
下顎6番の遠心根を抜歯した症例
下顎第一大臼歯の遠心根に重度の病変が認められたため、遠心根のみを抜歯し、近心根を保存しました。

保存した近心根には根管治療を行い、根管内にはガッタパーチャによる根管充填が確認できます。
抜歯した部分では骨の治癒が進行中であり、保存した歯根は十分な骨支持を維持していました。
このような症例では、天然歯を残しながら咬合機能を維持できることが大きなメリットです。
ファイバーコアを用いた修復
ヘミセクション後は残存歯根を補強するため、ファイバーコアを築造することがあります。

ファイバーコアには、
- 歯と近い弾性を持つ
- 歯根破折のリスクを軽減する
- 審美性に優れる
といった特徴があります。
症例では5番と6番近心根にファイバーコアを装着し、その後ブリッジによる咬合回復を計画しました。
ヘミセクションの治療の流れ
① 精密検査
- レントゲン撮影
- CT撮影
- 歯周ポケット検査
- 動揺度検査
を行い、残す歯根の予後を評価します。

② 手術
局所麻酔下で行います。
- 歯肉を切開
- 歯根を分割
- 問題のある歯根を抜去
- 感染組織を除去
- 必要に応じて縫合
という流れで進めます。

③ 補綴治療
保存した歯根を利用して、
- クラウン
- ブリッジ
などを装着し、咬合機能を回復します。

④ メンテナンス
治療後は定期的な管理が重要です。
- レントゲン検査
- 歯周病管理
- 咬み合わせの確認
- 補綴物の点検
を継続的に行います。
ヘミセクションのメリット
自分の歯を残せる
最大のメリットは天然歯を保存できることです。
歯根膜が残るため、インプラントにはない自然な咬み心地を維持できます。
保険適用が可能
多くのケースで健康保険が適用されるため、費用を抑えられます。
身体への負担が少ない
インプラントのような大規模な骨造成を必要としないため、比較的低侵襲な治療です。
ヘミセクションのデメリット

歯根破折のリスク
残した歯根には咬合力が集中しやすくなります。
そのため長期的には歯根破折のリスクが高まります。
清掃が難しくなる
分割した歯やブリッジ周囲は汚れがたまりやすく、歯周病や虫歯の再発リスクがあります。
高度な技術が必要
適切な診断・外科処置・補綴治療のすべてが求められるため、対応できる歯科医院は限られます。
ヘミセクション後の注意点
治療を成功させるためには日常の管理が欠かせません。
- 丁寧なブラッシング
- 歯間ブラシやフロスの使用
- 歯ぎしり・食いしばり対策
- 定期的な歯科検診
を継続することが重要です。
特にブリッジを装着した場合は、専用のフロスを使用して支台歯周囲を清掃する必要があります。
ヘミセクションとインプラントの違い
| 項目 | ヘミセクション | インプラント |
|---|---|---|
| 天然歯の保存 | 可能 | 不可 |
| 保険適用 | 可能な場合が多い | 不可 |
| 咬み心地 | 自然 | 良好 |
| 外科侵襲 | 比較的小さい | やや大きい |
| 長期安定性 | 症例による | 比較的高い |
どちらが優れているというわけではなく、歯の状態や患者さんの希望によって適切な治療法を選択することが重要です。
まとめ
ヘミセクションは、病気になった歯根だけを除去し、健康な歯根を残すことで天然歯を延命する治療法です。
すべての症例に適応できるわけではありませんが、「抜歯しかない」と診断された歯でも保存できる可能性があります。
ただし、適応の見極めが非常に重要であり、治療後も継続的なメンテナンスが必要です。抜歯か保存かで悩んでいる場合は、CTなどを用いた精密検査を受け、ヘミセクションが可能かどうか相談してみることをおすすめします。
江戸川区篠崎で「抜歯しかない」と言われた方へ

「歯根が割れているので抜歯が必要です」と診断されても、すべての歯を失わずに済む場合があります。
ヘミセクションとは、奥歯の悪くなった歯根だけを取り除き、健康な歯根を残して機能を回復する保存治療です。インプラントや入れ歯になる前に、ご自身の歯を活かせる可能性があります。
江戸川区篠崎で歯をできるだけ残したいとお考えの方は、まず精密検査を受けてみませんか。ヘミセクションが適応できるかを詳しく確認します。
天然歯を残せれば、自然な噛み心地を維持できるだけでなく、治療費や身体的負担を抑えられる場合もあります。ただし、すべての症例に適応できるわけではないため、正確な診断が重要です。
「抜歯しか方法がないのか不安」
「インプラント以外の選択肢を知りたい」
「できるだけ自分の歯を残したい」
そんな方はぜひご相談ください。患者様のお口の状態に合わせて、歯を残すための最適な治療方法をご提案いたします。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


