- 1. 高血圧でも歯科治療は受けられますか?
- 2. なぜ歯医者で血圧を測るのでしょうか?
- 3. 高血圧の方が注意したい歯科治療
- 3.1. 虫歯治療
- 3.2. 抜歯
- 3.3. インプラント・歯周外科
- 4. 高血圧でも歯科麻酔はできますか?
- 5. 血圧の薬は飲んだままで大丈夫ですか?
- 6. 血圧はいくつまでなら歯科治療を受けられますか?
- 7. 高血圧と歯周病には深い関係があります
- 8. 高血圧の方が治療当日に気を付けたいこと
- 9. 当院で行っている安全管理
- 10. よくある質問
- 10.1. 血圧の薬は飲んでから受診した方がよいですか?
- 10.2. 高血圧でも抜歯できますか?
- 10.3. 高血圧でもクリーニングは受けられますか?
- 10.4. 治療中に気分が悪くなったらどうなりますか?
- 11. 詳しく知りたい方へ|高血圧患者の歯科治療と全身管理
- 11.1. 歯科治療が血圧に与える影響
- 11.2. 局所麻酔と血圧管理
- 12. 高血圧患者への麻酔使用の考え方
- 12.1. アドレナリンを含まない局所麻酔薬という選択肢
- 12.2. 降圧薬を服用している方への注意点
- 12.2.1. α遮断薬を服用している方
- 12.2.2. 非選択性β遮断薬を服用している方
- 13. 治療中のモニタリングの重要性
- 14. 高血圧緊急症への対応
- 15. 当院の安全管理体制
- 16. まとめ
- 16.1. 関連記事
- 17. 江戸川区篠崎で高血圧でも安心して通える歯科医院をお探しの方へ
- 18. 筆者・院長
- 18.1. 深沢 一
- 18.1.1. メッセージ

「血圧が高いと言われているけれど、歯医者で治療を受けても大丈夫?」
「血圧の薬を飲んでいるけれど、麻酔は問題ないの?」
「抜歯を勧められたけれど、何か注意することはある?」
このような不安をお持ちの方は少なくありません。
日本では高血圧の方が非常に多く、歯科医院でも日常的に高血圧の患者さまを診療しています。多くの場合、血圧が適切にコントロールされていれば、虫歯治療や歯周病治療、抜歯なども安全に受けることができます。
一方で、高血圧の状態によっては、治療方法や麻酔の使い方に配慮が必要になることもあります。
この記事では、高血圧の方が安心して歯科治療を受けるために知っておきたいポイントや、当院で行っている安全対策についてわかりやすくご紹介します。
高血圧でも歯科治療は受けられますか?

結論から言えば、多くの高血圧患者さまは歯科治療を受けることができます。
特に血圧が薬で安定している場合は、虫歯治療や歯周病治療、クリーニング、抜歯なども通常どおり行えるケースがほとんどです。
むしろ、虫歯や歯周病を放置して痛みや感染が進行すると、そのストレスによって血圧が上昇することがあります。
そのため、高血圧だからといって歯科治療を避けるのではなく、安全に配慮しながら早めに治療を受けることが大切です。
なぜ歯医者で血圧を測るのでしょうか?

歯科医院で治療前に血圧を測定され、「歯の治療なのに血圧を測るの?」と疑問に思われる方もいらっしゃいます。
これは、安全に治療を行うための重要な確認です。
歯科治療では、
- 緊張や不安
- 痛み
- 麻酔
- 抜歯などの外科処置
によって、一時的に血圧が上昇することがあります。
事前に血圧を確認することで、安心して治療できる状態かどうかを判断し、必要に応じて治療方法を調整できます。
高血圧の方が注意したい歯科治療
虫歯治療
通常の虫歯治療は、多くの場合問題なく受けられます。
痛みを我慢するとかえって血圧が上がるため、適切に麻酔を使用して治療することが重要です。
抜歯
抜歯では麻酔や止血が必要になるため、血圧を確認しながら慎重に治療を進めます。
血圧が十分にコントロールされていれば、多くの方は安全に抜歯を受けられます。
インプラント・歯周外科
外科処置では、全身状態を十分に確認したうえで治療計画を立てます。
必要に応じて主治医と連携し、安全性を優先して治療を進めます。
高血圧でも歯科麻酔はできますか?

「麻酔が血圧を上げるのではないか」と心配される方も多くいらっしゃいます。
実際には、適切に管理された局所麻酔は、多くの高血圧患者さまで安全に使用できます。
むしろ、麻酔を使用せずに痛みを我慢すると、強いストレスによって血圧が大きく上昇する可能性があります。
そのため、痛みを十分に抑えながら治療を行うことが、全身の安全にもつながります。
当院では患者さまの血圧や服用中のお薬、全身状態を確認したうえで、必要に応じて麻酔薬の種類や使用量を調整しています。
血圧の薬は飲んだままで大丈夫ですか?
基本的には、普段どおり服用してからご来院ください。
自己判断で降圧薬を中止すると、血圧が上昇し、かえって治療中のリスクが高くなることがあります。
ご来院の際は、
- お薬手帳
- 現在服用している薬の一覧
をご持参いただくと、より安全に治療を進めることができます。
血圧はいくつまでなら歯科治療を受けられますか?

一般的な目安として、
血圧が良好にコントロールされている場合
通常の歯科治療を受けられることがほとんどです。
血圧がやや高い場合
状態を確認しながら慎重に治療を行います。
収縮期血圧180mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上の場合
安全を最優先し、治療を延期したり、主治医への相談や高次医療機関での治療をご案内することがあります。
※実際の判断は血圧だけではなく、全身状態や基礎疾患なども総合的に考慮して行います。
高血圧と歯周病には深い関係があります

近年では、高血圧と歯周病との関連について多くの研究が報告されています。
歯周病が進行すると、お口の中で慢性的な炎症が続きます。
この炎症が全身へ影響することで、血管機能に悪影響を及ぼし、高血圧や動脈硬化との関連が指摘されています。
また、歯周病を適切に治療することで、全身の炎症が軽減し、血圧管理にも良い影響を与える可能性が報告されています。
そのため、高血圧の方こそ定期的な歯科検診や歯周病予防が大切です。
高血圧の方が治療当日に気を付けたいこと

安心して治療を受けるために、次の点をご確認ください。
- 血圧の薬は普段どおり服用する
- 朝食を抜かずに来院する
- 十分な睡眠をとる
- お薬手帳を持参する
- 体調が優れない場合は事前にご相談ください
- 強い緊張や不安がある場合は遠慮なくスタッフへお伝えください
当院で行っている安全管理
当院では、高血圧の患者さまにも安心して治療を受けていただけるよう、安全管理を徹底しています。
- 治療前の血圧測定
- 全身状態の確認
- 痛みに配慮した麻酔
- 必要に応じた麻酔薬の選択
- パルスオキシメーターなどによるモニタリング
- 緊急時対応体制の整備
- 必要に応じた主治医との医科歯科連携
患者さま一人ひとりの健康状態に合わせ、安全を最優先に診療を行っています。
よくある質問
血圧の薬は飲んでから受診した方がよいですか?
はい。基本的には普段どおり服用してください。自己判断で中止することは避けましょう。
高血圧でも抜歯できますか?
血圧が安定していれば、多くの場合は問題なく抜歯できます。必要に応じて血圧を確認しながら治療を進めます。
高血圧でもクリーニングは受けられますか?
はい。通常は問題なく受けられます。定期的なクリーニングは歯周病予防にもつながります。
治療中に気分が悪くなったらどうなりますか?
すぐに治療を中断し、血圧や脈拍などを確認しながら適切に対応いたしますので、ご安心ください。
詳しく知りたい方へ|高血圧患者の歯科治療と全身管理

歯科治療が血圧に与える影響
歯科治療では、治療そのものよりも「緊張」「不安」「痛み」が血圧を上昇させる大きな要因となります。
高血圧の方では、こうした刺激によって一時的に血圧が大きく上昇し、心臓や脳の血管へ負担がかかることがあります。
また、高血圧が長期間続いている場合には血管が硬くもろくなっていることがあり、出血しやすくなったり、止血に時間がかかったりすることがあります。
さらに急激な血圧変動は、まれではありますが、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの心血管イベントを誘発する可能性があります。
そのため、高血圧患者の歯科治療では「痛み」と「不安」をできる限り軽減し、血圧の急激な変動を防ぐことが最も重要です。
局所麻酔と血圧管理
歯科治療で使用される局所麻酔薬の多くには、アドレナリン(エピネフリン)という血管収縮薬が含まれています。
アドレナリンには、
- 麻酔効果を長持ちさせる
- 出血を抑える
- 麻酔薬が急速に吸収されることを防ぐ
といった重要な役割があります。
一方で、心拍数や血圧が一時的に上昇する可能性があるため、高血圧患者では使用量や注入速度に十分な配慮が必要です。
現在の歯科医療では、血圧が良好にコントロールされている患者さまであれば、適切な量のアドレナリン含有局所麻酔薬を安全に使用できると考えられています。
高血圧患者への麻酔使用の考え方
血圧が安定している場合は、虫歯治療や抜歯を含め、多くの歯科治療を通常どおり行うことが可能です。
一方で、収縮期血圧180mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上といった著しい高血圧が認められる場合には、緊急性がない治療は延期し、まず主治医による血圧管理を優先します。
症例によっては、大学病院や全身管理設備の整った医療機関での治療をご案内することもあります。
アドレナリンを含まない局所麻酔薬という選択肢
高血圧や心疾患などがあり、アドレナリンの使用をできるだけ避けたい場合には、「シタネスト・オクタプレシン」という局所麻酔薬を選択することがあります。
この麻酔薬は、主成分であるプロピトカインとフェリプレッシンによって麻酔効果を発揮し、アドレナリンを含まないことから、心拍数や血圧への影響が比較的少ないとされています。
患者さまの全身状態や服用薬などを総合的に判断し、必要に応じて使い分けています。
降圧薬を服用している方への注意点
高血圧治療薬の種類によっては、局所麻酔に含まれるアドレナリンとの相互作用に注意が必要な場合があります。
α遮断薬を服用している方
一部のα遮断薬では、アドレナリンの作用により血圧が急激に低下する「アドレナリン反転」が起こる可能性があります。
そのため、麻酔薬の選択には慎重な判断が必要です。
代表的な薬剤には、
- エブランチル
- カルデナリン
- ミニプレス
- デタントール
などがあります。
非選択性β遮断薬を服用している方
非選択性β遮断薬では、アドレナリン投与後に血圧が上昇しやすくなることが知られています。
そのため、アドレナリン含有麻酔薬を使用する場合には、初回投与量を必要最小限とし、血圧や脈拍を確認しながら慎重に治療を進めます。
代表的な薬剤には、
- インデラル
- ナディック
- ハイパジール
- カルビスケン
- ミケランLA
などがあります。
服用されているお薬によって対応が異なるため、受診時にはお薬手帳をご持参ください。
治療中のモニタリングの重要性

高血圧患者の歯科治療では、治療そのものだけでなく、全身状態を継続的に確認することが重要です。
必要に応じて、
- 血圧測定
- 脈拍測定
- パルスオキシメーターによる酸素飽和度の測定
を行いながら、安全に治療を進めます。
これらのモニタリングは、異常を早期に発見し、重篤な合併症を未然に防ぐことを目的としています。
高血圧緊急症への対応
歯科治療中に、収縮期血圧180mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上まで急激に上昇し、強い頭痛や吐き気、意識障害などを伴う場合には、高血圧緊急症が疑われます。
原因としては、
- 強い痛み
- 精神的ストレス
- 局所麻酔への反応
などが考えられ、比較的軽い処置でも起こる可能性があります。
このような場合には、
- 治療を直ちに中止する
- 座位または半座位へ体位を変更する
- 必要に応じて酸素投与を行う
- 全身状態を継続的に観察する
などの対応を行います。
必要に応じて医科と連携し、速やかに適切な医療機関への搬送を行います。
当院の安全管理体制
当院では、高血圧をはじめとする全身疾患をお持ちの患者さまにも安心して治療を受けていただけるよう、次のような安全管理を行っています。
- 治療前の血圧測定と全身状態の確認
- 痛みに配慮した表面麻酔・電動麻酔器による低刺激な局所麻酔
- 必要に応じた局所麻酔薬の選択
- 血圧・脈拍・酸素飽和度などの継続的なモニタリング
- 緊急時対応マニュアルの整備
- 必要に応じた主治医との医科歯科連携
患者さま一人ひとりの全身状態に合わせ、安全性を最優先に診療を行っています。
まとめ
高血圧だからといって歯科治療を諦める必要はありません。
血圧が適切に管理されていれば、多くの方が安全に治療を受けることができます。
大切なのは、
- 血圧の薬を自己判断で中止しないこと
- お薬手帳を持参すること
- 現在の健康状態を歯科医師へ伝えること
- 定期的にお口の健康を管理すること
当院では、高血圧をはじめとした全身疾患をお持ちの患者さまにも安心して治療を受けていただけるよう、安全管理と丁寧な説明を心がけています。
ご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
関連記事
江戸川区篠崎で高血圧でも安心して通える歯科医院をお探しの方へ

江戸川区篠崎の当院では、高血圧の患者さまにも安心して歯科治療を受けていただけるよう、血圧管理や麻酔方法に十分配慮した診療体制を整えています。表面麻酔や針のない麻酔器も活用し、痛みや不安を最小限に抑えた治療を提供しています。
持病があって歯科治療をためらっていた方も、まずはお気軽にご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。








