オトガイ神経は、下顎骨内を走行する下歯槽神経の終末枝で、オトガイ孔から外へ出て、下唇やオトガイ部(あご先)の皮膚・粘膜に知覚を伝える感覚神経です。

触覚・痛覚・温度覚などを担い、日常生活の中での細かな感覚認識に欠かせない役割を持っています。

オトガイ神経の位置と役割
オトガイ神経の位置と役割

⚡オトガイ神経障害の特徴

オトガイ神経が障害されると、見た目に異常がなくても以下のような症状が現れます。

  • 😶下唇〜あご先のしびれ
  • 🧊感覚の鈍さ・消失
  • ⚡ピリピリした違和感(異常知覚)

臨床的には「麻痺」と呼ばれますが、実際には完全に感覚がなくなるケースよりも、知覚鈍麻や違和感として現れることが多いのが特徴です。

🦷解剖学的背景と臨床的重要性

オトガイ神経は、上流にある下歯槽神経と密接に関連しており、以下の処置で影響を受けることがあります。

親知らずの抜歯、インプラント治療
親知らずの抜歯、インプラント治療
  • 🦷親知らずの抜歯
  • 🛠インプラント治療
  • 🦴顎矯正手術(骨切り術)
  • 💉下歯槽神経伝達麻酔

特に重要なのが、下歯槽神経管と歯根の距離関係です。
術前にCTで位置関係を把握することが、神経損傷の予防に直結します。

🟧主な原因と発症メカニズム

オトガイ神経障害は、以下のような要因で発生します。

🔧機械的損傷

器具や圧力による神経の直接ダメージ

🩸虚血性障害

血流低下による神経機能障害

📌圧迫・牽引

術後の腫れや骨による圧迫

⚠外傷・腫瘍

まれに外傷や腫瘍による影響

これらにより、神経の伝達障害(軽度〜重度)が生じます。

🩺診断のポイント

診断は複合的に行います。

  • 🗣問診(発症時期・範囲・原因)
  • 👆知覚検査(触覚・温度・痛覚)
  • 📷画像診断(パノラマ・CT)
  • ⚡神経伝導検査(必要時)

特にCTは、神経と歯やインプラントの位置関係を正確に把握でき、治療方針の決定に重要です。

💊治療と回復の考え方

🌿保存療法(基本)

  • 経過観察
  • 💊ビタミンB群(メコバラミン)
  • ⚡神経刺激療法(電気・鍼など)

神経は1日約1mmの速度で再生するとされ、数週間〜数ヶ月で改善することが多いです。

🔧外科的治療(難治例)

  • 神経縫合術
  • 神経移植術

👉特に発症から6ヶ月以内の対応が予後に大きく影響します。

⚠臨床上の注意点

  • 👄しびれにより口の中を噛みやすくなる
  • 🔥熱いものによるやけどに気づきにくい
  • 🧠症状が軽くても放置はNG

👉違和感があれば早期受診が重要です。

オトガイ神経は、下唇とあご先の感覚を担う重要な神経であり、歯科治療と密接に関わっています。

💡ポイントは

  • 術前の正確な解剖把握
  • 術後の早期対応

しびれや違和感を感じた場合は、早めの診断と適切なフォローが回復の鍵となります。

江戸川区篠崎で、下唇やあご先のしびれ・感覚異常にお悩みの方へ

それは「オトガイ神経麻痺」の可能性があります。親知らずの抜歯やインプラント手術、顎の外科処置の後に生じやすいこの症状は、早期対応が回復のカギです。

当院では、レントゲンによる神経走行の確認や、専門的な診断・リハビリ指導にも対応しています。
「なんとなくおかしい」「感覚が鈍い気がする」と感じたら、お気軽にご相談ください。
江戸川区篠崎で安心して神経麻痺のご相談ができる歯科医院として、丁寧に対応いたします。

【動画】横向きに埋没した親知らずの抜き方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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