歯科恐怖症

  • 子供に限らず大人でも歯医者が怖い歯科恐怖症の人は、笑気麻酔で歯科治療が出来るか試してみてください。
  • 笑気麻酔がだめなら大学病院で全身麻酔下での歯科治療を受けることも可能です。
  • 疼痛閾値を上げることで恐怖心を取り払うことも出来ます。

歯科恐怖症対策

全身麻酔

歯科恐怖症(大人であっても)や心身障害児、三歳以下の低年齢で虫歯が沢山ある場合など、全身麻酔をかけ完全に意識のない状態で歯科治療が行われることがあります。

ただし一般歯科診療所には、この設備はなく、歯科大学病院か総合病院の歯科口腔外科の麻酔科の受診が必要です。

全身麻酔でも日帰り治療が可能なこともあります。当院が医療連携している各施設にご相談ください。

抗不安薬内服鎮静法

抗不安薬内服鎮静法
抗不安薬内服鎮静法

内科医と連携

歯科恐怖症の軽減のために内科で処方してもらった
抗不安薬(精神安定剤)を歯科治療前に服用する方法です。
診断や処方は内科医に依頼しています。かかりつけの内科医があれば紹介状を書くのでお知らせください。

笑気麻酔

笑気ガスと呼ばれる亜酸化窒素の20~30%と70~80%の酸素の混合ガスを鼻のマスクから吸引します。全身麻酔に比べてはるかに安全で疼痛閾値を高められます。

疼痛閾値

疼痛閾値
疼痛閾値

痛みとして認識する最低刺激

人が痛みとして感じるのはある一定以上の刺激が加わった場合、初めて「痛い」と認識します。その刺激ラインのことを疼痛閾値といます。

例えば、トンカチで指を打ったとします。小さなトンカチで軽く打った場合には、痛みとして認識しません。しかし、大きなトンカチで強く打つと痛みとして感じます。これは、疼痛閾値を超えた刺激が加わったからです。

疼痛閾値は、個人においても常時変動するもので、様々なものに影響を受けます。また、同じ刺激が加わったとしても、各人で疼痛閾値が異なる為、同じ様に痛みを感じるわけではありません。

疼痛閾値が変動する要因

「痛み」を認識するのは大脳辺縁系です。大脳辺縁系に刷り込まれた痛みの経験が疼痛閾値の上昇・下降を決定します。つまり、「過去に経験した痛みの経験により、簡単に疼痛閾値が下がってしまう。」と言うことになります。

例えば、過去に麻酔注射をした時に強い痛みを経験したとします、すると次の麻酔注射では疼痛閾値が下がっている為、簡単に強い痛みとして認識してしまいます。

Factor

 疼痛閾値を下げる要因

不安、不信、不眠、疲労、不安、恐怖、怒り、悲しみ、うつ状態、激しい孤独感、いらだち等のマイナスの心理状態。

Factor

 疼痛閾値を上げる要因

気分の高揚・物事への集中・やすらぎ等など脳からドーパミンが分泌している心理状態。

落ち着いた治療空間

落ち着いた治療空間
落ち着いた治療空間

プライバシーが保たれた落ち着いた治療空間は、疼痛閾値の上昇をもたらしてくれます。また、静かなBGMも安らぎが得られ疼痛閾値は上昇します。

歯科医院において、信頼関係を構築していくことも痛みを軽減する要因となります。

歯科治療で起こる偶発症

歯科治療時、局所麻酔や治療の痛みがストレスとなり過呼吸から過換気症候群血管迷走神経反射を誘発することがあります。

当院では歯科口腔外科分野の処置を、適切な検査・診断の元に実施しております。できる限り痛みやリスクを抑えた施術を心がけ、術後のケアまでしっかり実施致します。江戸川区篠崎にて、歯科恐怖症のため歯科口腔外科の受診をためらっている方は、ふかさわ歯科クリニック篠崎までお気軽にご相談ください。

【動画】表面麻酔と針なし注射器シリジェット

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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