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お子さんの虫歯、できれば一本も作りたくない——そう願う保護者の方も多いのではないでしょうか。
特に奥歯は、深い溝に汚れがたまりやすく、乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすい時期。そんな虫歯リスクの高い歯を、削らずに守る方法が「シーラント」です。

「痛くないの?」「いつ受ければいい?」「費用は?」「本当に効果があるの?」

本記事では、シーラントの基本から、メリット・デメリット、実際の処置の流れ、費用、よくある質問までわかりやすく解説します。

「予防歯科」の第一歩として、ぜひこの機会に知っておきましょう。

💡 フィッシャーシーラントの基本原理

シーラントとは、主に奥歯の溝に樹脂(プラスチック)を流し込み、虫歯の原因となる細菌や汚れの侵入を物理的に防ぐ「予防歯科処置」です。正式には「フィッシャーシーラント」と呼ばれ、特に子どもの奥歯に対して虫歯予防効果が高いとされています。

歯の咬合面(かみ合わせ面)には細かく複雑な溝があり、そこに歯ブラシが届かないことで虫歯が発生しやすくなります。シーラントはそのリスクを未然に防ぐ“バリア”として機能します。

シーラント
シーラント

🛡 奥歯の溝を「物理的に封鎖」する予防処置

シーラントは、特に乳歯の臼歯や6歳臼歯(第一大臼歯)に適用されることが多く、生えたばかりで未成熟な歯の表面を保護するために最適です。シーラント材は歯の溝にしっかり入り込み、固まることで細菌や食べかすが入り込む隙間を完全に封鎖します。

この処置は歯を削ることなく、痛みもほぼないため、小さな子どもにも安心して行えるのが大きな特徴です。

🧫シーラントの細菌学的・組織学的有効性

シーラント下の細菌数
シーラント下の細菌数
シーラント直下の細菌数

大臼歯の小窩裂溝に発生したC1の虫歯にシーラントを填入した場合の細菌のコロニー数を2年に渡って追跡した結果、シーラントを填入してから半月の間に一気に細菌数が減少し、その後、僅かに上昇を認めるものの、6ヶ月でほぼ0になることが実験で確かめられています。

シーラントは小窩裂溝を緊密に埋める
シーラントは小窩裂溝を緊密に埋める

電子顕微鏡写真によりシーラントを小窩裂溝(大臼歯の溝)に填入すると緊密に小窩裂溝を埋めている事が分ります。これにより、細菌の繁殖が起こらないことが示唆されます。電子顕微鏡写真は東北大学福本敏先生によるものです。

🧪 フッ素配合タイプによる“二重の予防効果”

近年では、フッ素を徐放(じょほう)するタイプのシーラントも多く使われています。これにより、シーラントが虫歯の侵入を物理的に防ぐだけでなく、フッ素が歯にゆっくり浸透し、再石灰化を促進。虫歯菌によって溶けかけたエナメル質を修復し、歯を強く保つことができます。

術前
術前
第一大臼歯、第二乳臼歯、第一乳臼歯にシーラントを実施
第一大臼歯、第二乳臼歯、第一乳臼歯にシーラントを実施

つまり、シーラントは

  • 🛡【物理的バリア】
  • 🧪【化学的強化(フッ素)】
    の“二重の予防効果”を兼ね備えた非常に優れた処置なのです。

シーラントはすべての子どもに必要なわけではありませんが、特定の年齢や虫歯リスクが高いお子さんには非常に有効な予防処置です。以下の条件に当てはまる場合は、シーラントの適用を積極的に検討しましょう。

乳歯・永久歯の生え変わり時期の子供
乳歯・永久歯の生え変わり時期の子供

🎯 乳歯の虫歯リスクが高い時期(3〜6歳)

3〜6歳は乳歯の奥歯(第一乳臼歯・第二乳臼歯)が生えそろう時期であり、特に虫歯のリスクが高まります。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯の進行が早いのが特徴です。

また、この年代の子どもはまだ自分で上手に歯磨きできないことも多く、磨き残しが発生しやすいです。そんな時期こそ、シーラントで溝を封鎖することが有効な対策になります。

🦷 6歳臼歯が生えたら必ずチェック

6歳頃になると、「6歳臼歯(第一大臼歯)」という最初の永久歯が奥歯のさらに奥に生えてきます。この歯は特に溝が深く、しかも本人や保護者が気づかないうちに生えてくるため、最も虫歯になりやすい永久歯と言われています。

この時期に歯科医院での定期チェックとシーラント処置を受けることで、将来の虫歯予防に大きく差が出ます。

🧒 第二大臼歯が生える12歳頃までが勝負

12歳前後になると、**第二大臼歯(12歳臼歯)**が生え始めます。この歯も咬合面に深い溝があるため、生えてすぐの時期は虫歯リスクが高いです。

この時期までに、第一大臼歯・第二大臼歯にシーラント処置を行っておけば、思春期以降の虫歯リスクを大幅に抑えることが可能になります。

💥 虫歯になりやすい生活習慣の子どもは特に重要

以下のような習慣があるお子さんは、特に虫歯のリスクが高いため、シーラントの予防効果がより重要になります。

  • 🍭 甘いお菓子やジュースをよく摂る
  • 🍔 間食の回数が多い
  • 🪥 歯磨きがうまくできない、または仕上げ磨きが習慣化していない
  • 👨‍👩‍👧 家族に虫歯が多く、虫歯菌への感染リスクが高い

このようなお子さんは、奥歯の溝をしっかりとシーラントで守ることで、将来的な虫歯治療の回数を大幅に減らすことができます

シーラントの処置は痛みもなく、麻酔も不要なため、小さなお子さんでも安心して受けられる予防処置です。ここでは、処置の基本的な流れをステップごとにわかりやすくご紹介します。

🔍シーラントの施術の流れ

シーラントの処置は 痛みを伴わず、比較的短時間で完了するため、小さなお子さんでも安心して受けられる予防処置です。以下の手順で行われます。

step

🧫六歳臼歯にシーラント

  • 六歳臼歯(第一大臼歯)にシーラントを施する。
  • 六歳臼歯は生えたばかりで、咬合面の溝がかなり深いことが分かる。奥歯の溝は磨き残しが起こりやすく、虫歯が発生しやすい場所
  • また、第二乳臼歯の咬合面の溝も深いため、シーラントの適用対象となる
  • シーラントは、歯科衛生士が行う簡単な処置であり、一度に複数の歯に施すことが可能。ただし、唾液の分泌が多く、長時間口を開けているのが難しい子どもの場合、1回の処置で1本ずつ施すこともある。
対象歯は六歳臼歯
六歳臼歯にシーラントを行う

step

🪥歯の清掃

  • 回転するブラシを使用し、溝の汚れを丁寧に清掃する。しっかりと清掃しないと、シーラントが外れやすくなるため

🔽乾燥・接着剤の塗布

  • 歯の表面を十分に乾燥させる。
  • 唾液や水分がついてしまうと、シーラントがうまく接着しないため、ラバーダムやコットンロール を使って唾液の侵入を防ぐ。
  • 必要に応じて、エッチング剤(酸処理剤) を塗り、歯の表面を少し荒らしてシーラントの接着力を高める。
溝の汚れを綺麗に清掃
溝の汚れを綺麗に清掃

step

🧴シーラントの塗布

  • シーラント材を 歯の溝 に流し込む。
  • 適切な量を調整しながら、溝全体をしっかり覆うように塗布。
シーラントを歯の溝に填入
シーラントを歯の溝に填入

step

🔦光照射・硬化

  • レジン系シーラント の場合、特殊な光(光重合器)を当てて硬化させる。
  • グラスアイオノマー系シーラント の場合は、化学反応によって自然に硬化。
光を照射してシーラントを固める
光を照射してシーラントを固める

step

🦷噛み合わせの確認

  • シーラントが適切に定着しているかを確認し、高すぎる場合は微調整 を行う。
  • 特に、噛み合わせが合わないと違和感や歯の負担につながるため、慎重に確認。
填入完了後、噛み合わせの確認
填入完了後、噛み合わせの確認

シーラントには大きく分けて2種類の材料があります。それが「レジン系シーラント」と「グラスアイオノマー系シーラント」です。それぞれに特徴と向いているケースがあるため、歯科医師と相談しながら最適な材料を選びましょう。

⚖ 耐久性・フッ素放出・見た目の違いを比較

項目レジン系シーラントグラスアイオノマー系シーラント
🛠 耐久性高い(3〜5年)やや低い(1〜2年)
🧪 フッ素放出少ない/なし持続的に放出される
👀 見た目透明〜白で目立ちにくい白くやや目立つことがある
💬 処置の難易度唾液の影響を受けやすく慎重さが必要唾液に強く、処置しやすい
💡 硬化方法光を当てて固める(光重合)自然に固まる(化学反応)

それぞれに長所・短所があるため、「子どもがどの年齢か」「どの歯に使うか」「どれくらいの予防効果を期待するか」によって選択が変わります。

📌 シーン別におすすめのシーラント材

以下は、シチュエーション別のおすすめタイプです。

🧒 小さなお子さん(3〜6歳) ➡ グラスアイオノマー系がおすすめ

  • 処置が短時間で済み、唾液の影響を受けにくい
  • フッ素がじわじわ出るので虫歯予防に効果的
  • 多少剥がれてもフッ素効果が持続するため安心

🦷 しっかり予防したい6歳臼歯 ➡ レジン系がおすすめ

  • 耐久性が高く、長期間しっかり歯を保護
  • 生えたての永久歯に施すと虫歯予防効果が抜群
  • 見た目も自然で違和感が少ない

🔁 メンテナンス頻度を減らしたい場合 ➡ レジン系が◎

  • グラスアイオノマー系よりも剥がれにくく、通院回数が少なく済む
  • 歯科医院による定期的なチェックがあれば5年以上維持できることも

シーラントは虫歯予防に効果的な処置ですが、処置したら終わりではありません。正しいケアを続けることで、より長く効果を持続させることができます。

🪥 フッ素入り歯磨き粉との併用がベスト

シーラントが施されているのは奥歯の溝の部分だけです。そのため、他の部分の虫歯予防にはフッ素入り歯磨き粉の併用がとても重要です。

 シーラントをした後の歯磨き方法
シーラントをした後の歯磨き方法
  • 毎日の歯みがきにフッ素配合の歯磨き粉を使用
  • シーラントがない歯の側面や歯間部の予防にも効果的
  • シーラントが少しずつ削れても、フッ素の働きで予防効果を補える

📝【ポイント】
仕上げ磨きでは、奥歯のかみ合わせ面をやさしくブラッシングしましょう。ゴシゴシこすらず、優しく円を描くように磨くと◎。

🔁 定期検診で剥がれチェック&補修

シーラントはずっと同じ状態で残るわけではなく、時間とともに摩耗や剥がれが起こることがあります。そのため、定期的な歯科検診がとても大切です。

  • 推奨されるチェック頻度:3〜6ヶ月に1回
  • 部分的に剥がれている場合 → その部分だけ補修可能
  • 完全に取れてしまっていても → 再度塗布すればOK

🩺【注意】
剥がれたまま放置すると、汚れが溜まりやすくなり虫歯になるリスクが上昇します。剥がれたかどうかは見た目では分かりにくいため、歯科医院での定期チェックが安心のカギです。

🍬 氷・ナッツ・飴などの硬い食べ物に注意

シーラントは薄い樹脂でできており、強い圧力には弱いという性質があります。以下のような硬いものを噛む習慣は、シーラントの剥がれや割れの原因になります。

  • ❌ 氷をガリガリ噛む
  • ❌ 飴やナッツなどの硬いお菓子
  • ❌ 固い煎餅やカリカリの揚げ物
  • ❌ ボールペンや鉛筆を噛む癖

🍬【対策】
「前歯で噛む」「小さく割ってから食べる」などの習慣づけや、噛み癖の見直しがシーラントを長持ちさせるポイントです。

🏥 保険診療での費用目安と年齢条件

年齢制限はあるか?

幼若永久歯の萌出状況は、個人により差異があり、歯科医学的に判断されるため、一概に年齢制限は規定されていません。

保険適用の条件

  • 原則として幼若永久歯または乳歯の小窩裂溝の初期う蝕に行う。従って対象となる歯は、原則として乳歯(第一乳臼歯、第二乳臼歯)永久歯(第一大臼歯、第二大臼歯)
  • ただし、必要があると歯科医が判断した場合には前歯も保険適用となる
  • 保険適用の場合、3割負担で1本あたり約400~700円が目安です。具体的には、400~600円程度のケースが多いです。
種類金額 ※単位:保険点数
シーラント乳歯又幼若永久歯:145点 (複合レジン系)
※ 1点は10円です。3割負担の場合、シーラント1本当たりの一部負担金は約500円前後です。その他、初診料、再診料、指導料などがかかる場合もあります。

🏘 江戸川区の医療費助成制度で「実質無料」も

江戸川区では、高校生(18歳到達後の最初の3月31日まで)までの子どもを対象に、健康保険自己負担分を助成する制度があります。

  • 助成対象となるのは、健康保険を利用して受診した場合。申請には子ども医療証の取得が必要です 。
  • 結果として、保険適用されたシーラント処置は自己負担なし(実質無料)で受けられるケースが多いです。

💳 自費診療の費用相場とメリット・デメリット

  • 自費診療の相場は次の通りです:
    • 1本あたり 1,000〜2,000円(一般的な価格帯)。
    • クリニックによっては最大5,000円程度となる場合もあります 。
  • メリット
    • 保険外の歯(成人歯など)にも施術可能。
    • 最新素材(バイオアクティブシーラントなど)やデザイン性の高い素材が選べることがあります。
  • デメリット
    • 自費のためコストがかかる。
    • 歯科医院ごとに価格に差があるため、比較や確認が必要。

シーラントは非常に優れた虫歯予防処置ですが、「万能ではない」という点も理解しておくことが大切です。以下では、代表的なデメリットや注意点を紹介します。

⚠ 剥がれると虫歯リスクが再上昇

シーラントは樹脂製のコーティングのため、時間が経つと摩耗・剥がれが起こることがあります。剥がれた部分の溝に汚れや細菌が入り込みやすくなり、逆に虫歯のリスクが高まることも

🦷【注意ポイント】

  • 硬い食べ物(氷・飴・ナッツ)で欠けることがある
  • 剥がれたまま放置すると、虫歯菌が繁殖しやすい
  • 定期的なチェックと補修が必須

3〜6ヶ月ごとの定期検診で、シーラントの状態を確認しよう!

❌ 歯の溝が浅い大人は非適応

大人の歯は長年の使用により、咬合面の溝がすり減って平らになっていることが多いです。そのため、シーラントがしっかり定着せず、すぐに剥がれてしまう可能性があります

また、大人は他の予防法(フッ素塗布・フロス・食生活の改善など)のほうが効果的で汎用性が高いことが多いです。

🧓【適応外の例】

  • 溝が浅く、シーラント材が流れ込まない歯
  • すでに虫歯が進行している歯
  • 摩耗・破折が多い咬合面

大人の場合は歯科医師の判断で適用可否を確認しましょう。

🧴 ごくまれにアレルギー反応が出る場合も

シーラントは基本的に安全性の高い処置ですが、使用される材料(レジンやグラスアイオノマー)にアレルギー反応を示すケースもあります。特に注意したいのが以下の物質です。

  • BPA(ビスフェノールA)関連物質に過敏な方
  • アクリル樹脂や化学添加物にアレルギーのある方

👩‍⚕️【症状として現れやすいもの】

  • 口腔内のかゆみ・違和感
  • 軽度の腫れ・発赤
  • ごくまれにアナフィラキシーのような反応

外部リンク
厚生労働省 ビスフェノールAについて詳しく見る

心配な場合は、事前にアレルギー体質であることを歯科医に伝え、低刺激の材料を使ってもらいましょう。

シーラントは痛みのない虫歯予防処置として、世界中の小児歯科で広く用いられていますが、国ごとに普及率や支援制度には大きな差があります。ここでは、代表的な国と日本との違いを見ていきましょう。

🇺🇸 アメリカは公的支援で6割以上の普及率

アメリカでは、**CDC(米国疾病予防管理センター)**がシーラントの有効性を認めており、全国的な普及が進んでいます。

  • 6〜11歳の子どもの約60%以上がシーラント処置済み
  • **低所得層向けの公的プログラム(Medicaid)**でも適用され、費用面の負担が少ない
  • 学校歯科プログラムで自動的にシーラントを施す州も多く存在

📊【効果】
CDCによると、シーラントを施した子どもは、未処置の子どもに比べて虫歯発生率が約3分の1まで低下することが報告されています。

🇯🇵 日本は「予防意識」の壁で低普及

一方、日本ではシーラントの普及はまだ20〜30%程度にとどまっているとされています。これは以下の理由によるものです。

  • 「予防」より「治療」重視の文化が根強い
  • シーラントが保険適用になる条件が限られている
  • 学校検診での実施率が低く、家庭任せになっている

⛔【課題】

  • 「歯医者は痛くなってから行くところ」という考えが残っており、早期予防処置の重要性が浸透していない
  • 医療費助成の仕組みが自治体によって異なり、格差が生じやすい

📈 今後の保険制度や教育の普及がカギ

日本においても、虫歯予防の主力としてシーラントがもっと活用されるためには、制度と意識の両面の変化が必要です。

📝【今後の課題と希望】

  • 👨‍👩‍👧 保護者への啓発:学校・自治体からの情報提供を強化
  • 🏫 学校歯科検診の活用:対象児童にその場で推奨・連絡
  • 💴 保険制度の拡充:年齢や条件を広げ、実費負担の軽減を図る
  • 🦷 歯科医院の情報発信:メリット・費用・安全性などをわかりやすく提示

日本でも、江戸川区のように医療費助成制度が整っている地域では、実質無料でシーラントを受けられる環境が整っています。こうした地域施策を全国に広げることが、虫歯ゼロの未来への第一歩です。

シーラントはどこの歯科医院でも取り扱っていると思われがちですが、予防歯科の意識や技術の差によって効果に違いが出ることがあります。お子さんに安心して処置を受けてもらうには、医院選びがとても重要です。

👨‍👩‍👧 小児歯科・予防歯科に力を入れているか

まず確認したいのは、その歯科医院が小児歯科や予防歯科を専門的に扱っているかどうかです。

  • ✔ 小児専用ユニットやキッズスペースがある
  • ✔ 小児歯科専門医または小児対応に慣れたスタッフが常駐
  • ✔ 予防歯科に関する情報発信が積極的(ホームページや院内掲示)

📝【チェックポイント】
「痛くなる前に通う歯医者です」といった、予防の重要性を前面に出している医院は、シーラントの適応や管理も丁寧な傾向があります。

🧑‍⚕️ 使用シーラントの種類と説明の丁寧さ

シーラントには種類(レジン系・グラスアイオノマー系)があり、それぞれ耐久性・フッ素効果・処置のしやすさが異なります。

  • ✔ 使用するシーラント材の説明をしっかりしてくれるか
  • ✔ フッ素配合や再処置の必要性についても説明があるか
  • ✔ 子どもにも分かりやすく処置内容を伝えてくれるか

👂【大切なのは「質問しやすい雰囲気」】
専門用語だけでなく、親子が理解できる言葉で説明してくれる医院を選ぶと安心です。

🔁 定期フォロー体制が整っているか

シーラントは一度塗ったら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必須です。剥がれや摩耗のチェックを忘れず行ってくれる医院が理想です。

  • ✔ 3〜6ヶ月ごとの定期検診を案内してくれるか
  • ✔ 剥がれた場合の補修にすぐ対応してくれるか
  • ✔ 歯磨き指導や生活習慣改善のアドバイスも行っているか

🔄【続けられる仕組みがあるかどうか】
「処置→放置」ではなく、「処置→管理→改善」という流れをサポートしてくれる歯科医院なら、シーラントの効果を最大限に引き出すことができます

❓ シーラントって痛いの?

いいえ、痛みはほとんどありません。

シーラントは歯を削らず、歯の表面に樹脂を塗るだけの無痛処置です。麻酔も不要で、振動や音のある機械も使わないため、歯医者が苦手なお子さんでも安心して受けられます

ただし、処置前の歯の清掃時に少し「くすぐったい」「違和感がある」と感じる子もいますが、痛みとして感じることはほとんどありません。

❓ 剥がれたらすぐ虫歯になる?

すぐに虫歯になるわけではありませんが、放置はNGです。

シーラントが剥がれると、歯の溝がむき出しになるため、汚れがたまりやすくなります。 特に食べかすや細菌が溝に入り込むと、虫歯のリスクが一気に上昇します。

🦷【対応のポイント】

  • 剥がれたら早めに歯科医院で確認しましょう
  • 部分的な補修で済むことも多いです
  • **定期検診(3〜6ヶ月ごと)**でのチェックがおすすめ

❓ 大人でもシーラントできる?

ケースによっては可能です。

シーラントは本来、生えたての永久歯(6歳臼歯・12歳臼歯)を対象とした予防処置ですが、虫歯リスクの高い大人の奥歯にも条件が合えば適用できます。

📌 ただし、大人の歯は…

  • 溝がすり減っていてシーラントが定着しにくい
  • すでに初期虫歯がある場合は処置不可
  • 保険適用外となる場合が多い

➡ 必ず歯科医師の診断を受けてから判断しましょう。

❓ どれくらい効果が続く?

使用する材料やお口の状態によりますが、平均3〜5年です。

  • レジン系シーラント → 約3〜5年の持続
  • グラスアイオノマー系シーラント → 約1〜2年だがフッ素効果あり
  • 定期検診でチェックし、剥がれた場合は再塗布することで長期効果が得られます

🪥【長持ちさせるコツ】

  • 硬い食べ物を避ける(氷・ナッツ・飴など)
  • フッ素入り歯磨き粉を使用
  • 定期的に歯科検診を受ける
江戸川区篠崎でシーラントによる虫歯予防!お子さまの歯を守りましょう

江戸川区篠崎でお子さまの虫歯予防をお考えの方へ。

当院では、シーラント処置を行い、奥歯の溝をコーティングして虫歯を防ぎます。痛みのない安全な処置で、お子さまも安心!特に6歳臼歯の虫歯リスクを軽減し、健康な歯を守ります。江戸川区篠崎エリアで予防歯科に力を入れている歯科医院をお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください。ご予約受付中!

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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