- 1. 無カタラーゼ症の方はホワイトニングできる?歯科治療で注意すべきポイント
- 1.1. 無カタラーゼ症とホワイトニングの関係
- 1.2. 市販のホワイトニング製品にも注意
- 2. 無カタラーゼ症の診断方法
- 2.1. 簡易診断法|オキシドールによる発泡反応の確認
- 2.2. 確定診断について
- 2.3. 診断時の注意点
- 2.3.1. 無カタラーゼ症が疑われるケース
- 3. 無カタラーゼ症の方におすすめの代替方法
- 3.1. PMTC(プロフェッショナルクリーニング)
- 3.2. セラミック治療
- 4. 江戸川区篠崎で無カタラーゼ症に対応した安心の歯科治療を提供
- 5. 【動画】ホームホワイトニングの効果的なやり方
- 6. 筆者・院長
- 6.1. 深沢 一
- 6.1.1. メッセージ

無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解する「カタラーゼ酵素」が先天的に不足または欠損しているまれな疾患です。通常の歯科ホワイトニングでは過酸化水素が使用されるため、無カタラーゼ症の方では粘膜障害や炎症、強い痛みなどを引き起こすリスクがあります。
そのため、一般的なホワイトニングは慎重な対応が必要であり、市販のホワイトニング製品にも注意しなければなりません。この記事では、無カタラーゼ症とホワイトニングの関係、歯科治療時の注意点、安全な代替方法について専門的な視点からわかりやすく解説します。
無カタラーゼ症の方はホワイトニングできる?歯科治療で注意すべきポイント

無カタラーゼ症とは、体内で「カタラーゼ」という酵素が著しく不足、または欠損している先天性疾患です。カタラーゼは、過酸化水素(H₂O₂)を水と酸素へ分解し、細胞を酸化ストレスから守る重要な働きを担っています。
この酵素が十分に機能しない場合、過酸化水素が体内や口腔内に蓄積しやすくなり、粘膜障害や炎症を引き起こすリスクが高まります。特に歯科領域では、ホワイトニング治療との関連が重要視されています。
無カタラーゼ症とホワイトニングの関係
歯科医院で行うオフィスホワイトニングや、マウスピースを使用するホームホワイトニングでは、主成分として過酸化水素または過酸化尿素が使用されます。
しかし、無カタラーゼ症の方は過酸化水素を十分に分解できないため、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- 歯ぐきや口腔粘膜の炎症
- 強いしみ症状や疼痛
- 口内炎や潰瘍形成
- 粘膜組織の壊死性変化
- 治癒遅延
そのため、無カタラーゼ症の患者さんに対する一般的なホワイトニングは、原則として禁忌と考えられています。
市販のホワイトニング製品にも注意
注意が必要なのは、歯科医院のホワイトニングだけではありません。
市販のホワイトニング歯磨き粉やジェル、マウスウォッシュの中にも、過酸化水素や過酸化尿素が含まれている製品があります。
「市販だから安全」とは限らないため、成分表示の確認が重要です。
特に以下の表示には注意が必要です。
- 過酸化水素
- Hydrogen Peroxide
- 過酸化尿素
- Carbamide Peroxide
無カタラーゼ症の診断方法
無カタラーゼ症は、過酸化水素(H₂O₂)を分解する「カタラーゼ酵素」の活性が先天的に著しく低下、または欠損している遺伝性疾患です。確定診断には専門的な検査が必要であり、近年ではリアルタイムPCR検査や遺伝子解析によって、より高精度な診断が可能となっています。

簡易診断法|オキシドールによる発泡反応の確認
無カタラーゼ症では、過酸化水素を分解できないため、通常みられる「発泡反応」が起こりにくくなります。
簡易的な確認方法として、歯科領域では過酸化水素水(オキシドール)を歯肉溝に滴下し、泡の発生を観察する方法があります。
正常な場合は、血液中や組織内のカタラーゼが過酸化水素を分解するため、酸素が発生し泡立ちが確認されます。一方、無カタラーゼ症では発泡反応が弱い、あるいは認められないことがあります。
確定診断について
ただし、歯肉溝での反応のみでは確定診断はできません。炎症の有無や局所環境によって反応が変化することがあるためです。
より確実な確認方法としては、微量の血液にオキシドールを反応させ、発泡の有無を確認する方法があります。正常では強い発泡反応がみられますが、無カタラーゼ症では反応が著しく低下します。
現在では、CAT遺伝子の異常を調べる遺伝子検査やリアルタイムPCR検査が確定診断の中心となっています。これにより、無カタラーゼ症だけでなく、酵素活性が部分的に低下した「低カタラーゼ症」の判定も可能です。
診断時の注意点
無カタラーゼ症が疑われる場合は、自己判断せず、口腔外科や大学病院、遺伝子検査に対応した医療機関へ相談することが重要です。特に、ホワイトニングで強い刺激症状が出た経験がある方や、過酸化水素系薬剤で異常反応を示したことがある方は、事前に歯科医師へ申告しましょう。
無カタラーゼ症の方は、ホワイトニング以外の歯科治療でも配慮が必要です。
特に注意が必要なのは以下の項目です。
- 過酸化水素系消毒薬(オキシドールなど)
- 一部の薬剤や洗口液
- 外科処置時の消毒方法
- 刺激の強い口腔ケア製品
無カタラーゼ症が疑われるケース
以下のような症状がある場合は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
- ホワイトニング後に強い炎症が出た
- オキシドールで異常な刺激を感じた
- 口内炎や歯肉潰瘍を繰り返す
- 家族に無カタラーゼ症の方がいる
近年では、遺伝子検査やリアルタイムPCR検査による診断も行われています。
無カタラーゼ症の方におすすめの代替方法
ホワイトニングが難しい場合でも、歯を明るく見せる方法はあります。
PMTC(プロフェッショナルクリーニング)
歯科医院で専用機器を使い、着色やバイオフィルムを除去する方法です。コーヒー・紅茶・タバコによるステイン除去に有効で、歯本来の自然な白さを引き出せます。
セラミック治療
ラミネートベニアやセラミッククラウンを用いて、歯の色調そのものを改善する方法です。重度の変色にも対応しやすく、長期的な審美性が期待できます。
江戸川区篠崎で無カタラーゼ症に対応した安心の歯科治療を提供

江戸川区篠崎で、無カタラーゼ症に対応した安心の歯科治療をご提供しています。過酸化水素を使用するホワイトニングや消毒、外科処置などにも十分配慮し、患者さま一人ひとりの体質に合わせた安全性の高い治療をご提案。丁寧なカウンセリングを行い、不安や疑問にもわかりやすくお応えします。無カタラーゼ症で歯科治療に不安がある方も、ぜひお気軽にご相談ください。
【動画】ホームホワイトニングの効果的なやり方
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


