- 1. 【🎞️ 49秒】あなたの歯磨き、大丈夫?歯科衛生士が伝える正しいブラッシング法
- 2. 歯磨き指導(TBI)の目的
- 3. 歯科医院で行う歯磨き指導の流れ
- 3.1. 染め出しで磨き残しをチェック
- 3.2. 普段の歯磨き習慣を確認
- 3.3. 一人ひとりに合わせたブラッシング
- 3.4. フロスや歯間ブラシの使い方を確認
- 4. 年齢に合わせた歯磨きのポイント
- 4.1. 0~3歳
- 4.2. 4~6歳
- 4.3. 小学生
- 4.4. 中学生・高校生
- 4.5. 成人
- 4.6. 高齢者
- 5. 矯正治療中の歯磨き
- 5.1. ワイヤー矯正の場合
- 5.2. マウスピース矯正の場合
- 6. 歯ブラシ・補助清掃用具の選び方
- 6.1. 歯ブラシ
- 6.2. デンタルフロス
- 6.3. 歯間ブラシ
- 6.4. 電動歯ブラシ
- 7. フッ素配合歯磨き剤を活用しましょう
- 8. 磨き残しを放置するとどうなる?
- 9. 歯磨き指導は一度受ければ十分?
- 10. まとめ|毎日の歯磨きを「磨いている」から「磨けている」へ
- 10.1. 関連記事
- 11. 毎日の歯磨き、本当に磨けていますか?
- 12. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 13. 筆者・院長
- 13.1. 深沢 一
- 13.1.1. メッセージ

毎日歯を磨いていても、「きちんと磨けているのかわからない」「いつも同じ場所に汚れが残ってしまう」という方は少なくありません。
歯磨きは毎日の習慣ですが、歯並びや歯ブラシの動かし方、力の入れ方によっては、自分では磨けているつもりでもプラーク(歯垢)が残っていることがあります。
**歯磨き指導(TBI:Tooth Brushing Instruction)**は、一人ひとりのお口の状態や磨き方の癖を確認し、その方に合ったセルフケア方法を身につけるための取り組みです。
虫歯や歯周病を予防し、ご自身の歯を長く健康に保つためにも、毎日の歯磨きを一度見直してみましょう。
【🎞️ 49秒】あなたの歯磨き、大丈夫?歯科衛生士が伝える正しいブラッシング法
歯磨き指導(TBI)の目的
歯磨き指導の目的は、単に「正しい磨き方」を覚えることだけではありません。
大切なのは、自分のお口の中で汚れが残りやすい場所を知り、それを効率よく清掃できる方法を身につけることです。
主な目的として、次のようなものがあります。
- 磨き残しを減らす
- 虫歯や歯周病を予防する
- 自分に合ったセルフケア方法を身につける
歯並びや歯ぐきの状態、磨き方の癖は一人ひとり異なります。
そのため、すべての方が同じ方法で磨くのではなく、自分のお口に合った歯ブラシの当て方や補助清掃用具の使い方を知ることが重要です。
歯科医院で行う歯磨き指導の流れ

染め出しで磨き残しをチェック
必要に応じて染め出し液を使用し、プラークが残っている場所を確認します。
磨き残したプラークが染まることで、普段の歯磨きでどこに汚れが残りやすいのかを目で確認できます。
「しっかり磨いているつもりだったのに、奥歯や歯と歯の間に汚れが残っていた」ということも珍しくありません。
磨き残しを自分の目で確認することは、歯磨きを改善するための大切な第一歩です。
普段の歯磨き習慣を確認
現在使用している歯ブラシや歯磨き剤、フロス・歯間ブラシなどの使用状況を確認します。
また、普段どのような順番で磨いているか、どこから磨き始めるか、力を入れすぎていないかなどを確認することもあります。
一人ひとりに合わせたブラッシング
磨き残しの場所や歯並び、歯ぐきの状態などを確認しながら、歯ブラシの当て方や動かし方、適切な力加減などをご説明します。
特に、
- 奥歯
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
- 歯並びが重なっている部分
などはプラークが残りやすいため、重点的に確認します。
フロスや歯間ブラシの使い方を確認
歯ブラシだけでは、歯と歯の間などの細かな部分まで十分に清掃することが難しい場合があります。
そのため、お口の状態に応じてデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を併用することが大切です。
ただし、適した清掃用具やサイズは歯並びや歯ぐきの状態によって異なります。
特に歯間ブラシは、大きすぎるものを無理に使用すると歯ぐきを傷つけることがあるため、自分に合ったサイズを選びましょう。
年齢に合わせた歯磨きのポイント
歯磨きで注意したいポイントは、年齢やお口の状態によって変化します。

0~3歳
乳歯が生え始める時期は、まずお口の中を触られることや歯ブラシに慣れていくことが大切です。
無理に長時間磨こうとせず、保護者による仕上げ磨きを中心に、少しずつ歯磨きを毎日の習慣にしていきます。
4~6歳
自分で歯を磨く習慣を身につけていく時期です。
ただし、まだ細かな部分まで十分に磨くことは難しいため、子ども自身の歯磨きに加えて、保護者による仕上げ磨きを続けることが大切です。
小学生
乳歯から永久歯への生え変わりが進み、歯並びが複雑になりやすい時期です。
特に、生えたばかりの永久歯は磨きにくいため注意が必要です。
染め出しなどを活用しながら、「どこに汚れが残りやすいのか」を自分で確認する習慣を身につけていきます。
中学生・高校生
部活動や勉強などで生活リズムが変化し、食事や間食、歯磨きの時間が不規則になりやすい時期です。
また、思春期には歯ぐきに炎症が起こりやすくなることもあります。
虫歯だけでなく、歯ぐきの腫れや出血、口臭などにも注意しながら、セルフケアを続けることが大切です。
成人
成人以降は、虫歯に加えて歯周病の予防が重要になります。
歯周病は初期には自覚症状が乏しいことがあるため、「痛くないから大丈夫」と考えず、定期的に歯ぐきの状態を確認することが大切です。
高齢者
年齢を重ねると、歯ぐきが下がって歯の根元が露出したり、手指の動かしにくさによって歯磨きが難しくなったりすることがあります。
また、入れ歯やブリッジなどがある場合には、それぞれに適した清掃方法が必要です。
お口を清潔に保つことは、虫歯や歯周病だけでなく、口腔機能や全身の健康を維持するうえでも重要です。
矯正治療中の歯磨き
矯正治療中は装置の種類によって磨き方のポイントが異なります。

ワイヤー矯正の場合
ブラケットやワイヤーの周囲にはプラークが残りやすく、通常よりも丁寧な清掃が必要です。
必要に応じて、
- 通常の歯ブラシ
- 矯正用歯ブラシ
- ワンタフトブラシ
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
- フッ素配合歯磨き剤
などを使い分けます。
装置の周囲にプラークが残った状態が続くと、虫歯や歯肉炎のリスクが高まるため注意しましょう。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正では、食事の際に装置を外し、歯磨きなどでお口の中を清潔にしてから再装着することが大切です。
歯に食べ物やプラークが残ったまま長時間マウスピースを装着すると、虫歯などのリスクにつながります。
マウスピース本体も、使用している装置の取り扱い方法に従って清潔に保ちましょう。
歯ブラシ・補助清掃用具の選び方
セルフケア用品は「どれが一番よいか」ではなく、自分のお口に合っているかどうかで選ぶことが大切です。
歯ブラシ
歯ブラシは、歯並びや歯ぐきの状態、磨く力などに合わせて選びます。
一般的には、奥歯まで届きやすい大きさのヘッドで、歯や歯ぐきを傷つけにくいものが使いやすいでしょう。
毛の硬さも一律ではなく、歯ぐきの状態などに応じて選択します。
デンタルフロス
デンタルフロスは、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間のプラークを除去するために使用します。
歯と歯の接触部分などの清掃に適しており、歯間部の虫歯予防にも役立ちます。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間にある程度の隙間がある場合や、ブリッジの周囲などの清掃に役立ちます。
適切なサイズは部位によって異なることがあるため、無理なく挿入できるものを使用することが重要です。
電動歯ブラシ
電動歯ブラシも、適切に使用すればプラーク除去に役立つセルフケア用品の一つです。
ただし、電動歯ブラシを使えば自動的にすべての汚れが落ちるわけではありません。
機種によって歯ブラシの当て方や動かし方が異なるため、製品に合った方法で使用することが大切です。

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フッ素配合歯磨き剤を活用しましょう
フッ素(フッ化物)配合歯磨き剤は、虫歯予防のためのセルフケアとして有効です。
フッ化物には、
- 歯の再石灰化を促す
- 歯質を酸に溶けにくくする
- 虫歯の原因菌の働きを抑える
といった作用があります。
フッ化物配合歯磨き剤は、年齢に適した濃度と使用量を守ることが重要です。
成人では1,450ppmF程度の製品が広く使用されていますが、子どもは年齢によって推奨される使用量などが異なります。
また、歯磨き後に何度も大量の水ですすぐと、お口の中に残るフッ化物が少なくなります。
歯磨き後は歯磨き剤を吐き出し、すすぐ場合は少量の水で行うなど、フッ化物がお口の中に残りやすい使い方を意識しましょう。
磨き残しを放置するとどうなる?

歯の表面にプラークが残った状態が続くと、
- 虫歯
- 歯肉炎
- 歯周病
- 口臭
などの原因になります。
特にプラークは、細菌が集まって形成されるバイオフィルムの一種です。
時間が経過して歯石になると、歯ブラシでは取り除くことができません。
そのため、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なチェック・専門的なケアを組み合わせることが重要です。
歯磨き指導は一度受ければ十分?
歯磨き指導は、一度受けて終わりというものではありません。
毎日歯を磨いていても、時間が経つと以前の磨き方に戻ったり、知らないうちに磨き癖が生じたりすることがあります。
また、
- 歯並びの変化
- 歯ぐきの状態
- 虫歯・歯周病のリスク
- 矯正治療
- 被せ物やブリッジ、インプラント
- 加齢によるお口の変化
などによって、適したセルフケア方法も変わります。
歯磨き指導を受ける頻度を一律に決めるのではなく、定期検診などの際に磨き残しや歯ぐきの状態を確認し、必要に応じてブラッシング方法を見直しましょう。
まとめ|毎日の歯磨きを「磨いている」から「磨けている」へ
歯磨き指導(TBI)は、単に歯ブラシの動かし方を教わるためのものではありません。
自分では気づきにくい磨き残しや磨き癖を知り、自分のお口に合ったセルフケア方法を身につけることが大きな目的です。
毎日欠かさず歯を磨いていても、歯並びや歯ぐきの状態によっては、プラークが残りやすい場所があります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなども適切に取り入れながら、効率よくプラークを除去することが虫歯・歯周病予防につながります。
定期的に歯科医院で磨き残しやお口の状態を確認し、その時々に合ったセルフケアを続けていきましょう。
関連記事
毎日の歯磨き、本当に磨けていますか?

毎日きちんと歯を磨いていても、歯並びや磨き方の癖によって、同じ場所に磨き残しができていることがあります。
歯科衛生士が磨き残しやお口の状態を確認し、一人ひとりに合った歯ブラシの当て方やフロス・歯間ブラシの使い方をご提案します。毎日のセルフケアを見直して、虫歯や歯周病を予防しましょう。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





