妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきの腫れや出血、虫歯のリスクが高まります。しかし、「治療を受けても赤ちゃんに影響はないの?」と不安に感じる方も多いでしょう。

結論から言えば、妊娠中でも必要な歯科治療は可能です。ただし、妊娠週数や体調に応じて適切な時期を選ぶことが重要です。

妊娠中に歯科治療を受けるのに適した時期
妊娠中に歯科治療を受けるのに適した時期

妊娠中期(16~31週頃)が最も適している

一般的に妊娠5~8か月頃の安定期は、つわりが落ち着き、流産や早産のリスクも比較的低いため、歯科治療に最も適した時期とされています。

この時期であれば、

  • 虫歯治療
  • 歯周病治療
  • クリーニング
  • 局所麻酔を伴う処置
  • 必要に応じた抜歯

などを比較的安全に行うことができます。

妊娠初期(1~4か月)は慎重な対応が必要

妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される時期です。

歯科治療そのものが胎児へ悪影響を及ぼすわけではありませんが、不要なレントゲン撮影や投薬は避け、緊急性のない治療は安定期まで延期することが一般的です。

ただし、強い痛みや感染がある場合は放置せず、速やかに歯科を受診してください。

妊娠後期(9~10か月)は負担に配慮

妊娠後期になるとお腹が大きくなり、診療台で長時間仰向けになることが負担となります。

また、長時間の治療による身体的・精神的ストレスは母体への負担となるため、応急処置や必要最小限の治療にとどめることが多くなります。

妊娠中の局所麻酔は安全?
妊娠中の局所麻酔は安全?

歯科治療で使用する局所麻酔は、適切な量であれば妊娠中でも安全性が高いと考えられています。

局所麻酔薬は注射した部位周辺で作用し、多くが速やかに代謝されるため、胎児への影響は極めて少ないとされています。

むしろ、痛みを我慢して強いストレスを受ける方が母体に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、必要な場合には適切な麻酔を使用しながら治療を行うことが推奨されています。

妊娠中に使用できる抗生物質
妊娠中に使用できる抗生物質

歯周病の急性発作や親知らず周囲の炎症など、細菌感染を伴う場合には抗生物質が必要になることがあります。

妊娠中でも比較的安全に使用できる薬として、

  • ペニシリン系
  • セフェム系
  • マクロライド系

などがあります。

口腔内の感染を放置すると、細菌が血流に入り込む「歯原性菌血症」を起こし、早産や低出生体重児出産との関連が指摘されています。

そのため、必要な場合には適切な抗生物質による治療を受けることが大切です。

妊娠中に痛み止めは飲める?

妊娠中は市販の鎮痛薬を自己判断で服用することは避けるべきです。

歯科領域では、比較的安全性が高い鎮痛薬としてアセトアミノフェン(カロナール)が使用されることがあります。

強い歯痛を我慢し続けることも母体への負担になるため、痛みがある場合は歯科医師や産婦人科医に相談しましょう。

妊娠中のレントゲン撮影は赤ちゃんに影響する?
妊娠中のレントゲン撮影は赤ちゃんに影響する?

歯科用レントゲンの被ばく量は非常に少なく、お腹から離れた口腔領域を撮影するため、胎児への影響はほとんどないと考えられています。

さらに撮影時には防護エプロンを使用するため、安全性は十分確保されています。

診断に必要なレントゲン撮影を避けることで、かえって適切な治療が遅れるリスクもあります。

不安がある場合は、撮影の必要性について歯科医師に相談するとよいでしょう。

妊娠中の親知らずの抜歯はできる?
妊娠中の親知らずの抜歯はできる?

親知らずの痛みや腫れが生じた場合でも、妊娠中に抜歯が可能なケースがあります。

まずは炎症を抑えることが優先

智歯周囲炎などの急性症状がある場合は、すぐに抜歯するのではなく、

  • 洗浄
  • 消毒
  • 抗生物質の投与

などで炎症のコントロールを行います。

抜歯するなら安定期が理想

抜歯が必要な場合は、母体への負担が少ない妊娠中期に行うのが一般的です。

術後に必要となる鎮痛薬や抗生物質についても、妊娠週数に応じて安全性を考慮しながら処方されます。

妊娠中でも適切な時期と方法を選べば、多くの歯科治療を安全に受けることができます。

特に歯周病は早産や低出生体重児出産との関連が報告されており、お口の健康管理は母体だけでなく赤ちゃんの健康を守るためにも重要です。

妊娠中に歯の痛みや歯ぐきの腫れ、親知らずのトラブルがある場合は我慢せず、まずは歯科医院へ相談してください。早めの対応が、安心して出産を迎えるための第一歩となります。

江戸川区篠崎で妊娠中に歯科治療をご希望の方へ|お母さんと赤ちゃんに配慮した安心の歯科治療を行っています

妊娠中はホルモンバランスの変化により、虫歯や歯周病、歯ぐきの腫れなどのお口のトラブルが起こりやすくなります。しかし、「治療しても赤ちゃんに影響はないの?」と不安を感じ、受診をためらう方も少なくありません。

当院では、妊娠週数や体調に配慮しながら、お母さんと赤ちゃんの安全を第一に考えた歯科治療を行っています。局所麻酔やレントゲン撮影、お薬の使用についても十分に説明し、必要性と安全性を確認したうえで治療を進めます。

特に妊娠中期(安定期)は虫歯治療や歯周病治療に適した時期です。歯の痛みや歯ぐきの腫れ、親知らずのトラブルなどでお困りの方は、我慢せずお気軽にご相談ください。江戸川区篠崎で妊婦歯科健診や妊娠中の歯科治療をご希望の方をサポートいたします。

【動画】妊娠性歯肉炎

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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