リカルデントガムの効果とは

  • リカルデント(CPP-ACP)配合のリカルデントガムで、初期虫歯なら再石灰化され、エナメル質の結晶構造が変化し再生されます。
  • リカルデントガムは歯磨き後や寝る前に噛むと効果的です。
  • フッ素入り歯磨き粉やキシリトールガムの併用で効果が高まります。

リカルデントガムの効果

歯の表面が白濁してきてこれは虫歯ではないのか、歯医者に行ったら削られて治療されるのかなど不安になった経験があるかと思います。

虫歯でも初期であれば自分で治すことも可能です。そのやり方の代表的なものがリカルデントです。

効果

再石灰化効果で初期虫歯COを自然治癒

虫歯になりかかっていても、むやみに削らずに、リカルデント(CPP-ACP・カゼインホスホペプチド非結晶リン酸カルシウム)を使用し、再石灰化を促す努力をすれば、虫歯の進行を止め元の状態に回復させることができます。さらに、再石灰化を起こすことで歯のエナメル質の結晶構造が変化し、より酸に対して強くなって再生します。

乳歯や生えたばかりの永久歯(6歳臼歯)が虫歯になりやすいのはエナメル質の結晶構造が酸に弱い形状の為です。

初期虫歯(CO)なら再石灰化で虫歯を治すことができます。 初期虫歯(CO)とは歯の表面が白く変色した状態です。 それより少し進んでやや褐色になった状態(C1)でも虫歯の進行をストップさせることができます。

効果

キシリトールとフッ素の併用で虫歯予防効果増大

キシリトールガムを噛むことで唾液の分泌をよくするなどでも歯の再石灰化は起こります。リカルデントガムの中にはキシリトールも配合されていますが、ミュータンス菌の感染が強い方はキシリトールガム100%を買って追加で食べることをおすすめします。

フッ素の使用でも歯の再石灰化は起こります。

フッ素の使用法はフッ素入り歯磨き粉、フッ素洗口剤、フッ素スプレー(フッ素入り液体歯磨き)などがあります。

キシリトールとフッ素の併用

効果

白い斑点・ホワイトスポットを再石灰化

エナメル質表層に限局した狭い範囲のホワイトスポットならリカルデントガムの使用で改善が見込めることがあります。

歯磨き粉の様に使用するリカルデント配合のMIペーストがあります。この製品もリカルデントガム同様に虫歯予防効果が期待出来ます。

白濁がやや強い場合には"アイコン"という材料で修復します。

マウスピースにmiペーストを入れて口腔内に挿入
マウスピースにmiペーストを入れて口腔内に挿入

リカルデントガムの噛み方

リカルデントはトクホ(特定保険用食品)です。

使用法

1日の摂取目安:1回二粒を同時に、1日に4回、1回あたり20分間噛みます。

食後にフッ素入り歯磨き粉などでブラッシングした後に使用したり、夜寝る前に噛んで寝たりすると効果的です。

使用上の注意

アレルギー
リカルデントには牛乳由来成分CPP-ACP(カゼイン分解物を含む)が含まれておりますので、牛乳に対してアレルギーを持つ方はご使用をお控えください。

リカルデントガム配合の甘味料
リカルデントガムに配合されている甘味料(マルチトール、、ソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール)や還元水飴は虫歯を作らないものです。
従って、夜寝る前にガムを噛んだからといって虫歯になりやすいという事ではありません。むしろ、主要成分のリカルデント(CPP-ACP)やキシリトールによって、虫歯予防効果が高まるので安心して使用してください。

リカルデントグレープミント味ボトル

リカルデント(CPP-ACP)成分を2倍配合した歯科医院専用のリカルデントガム。歯科医院専用となっていてもネット通販で買えます。

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噛み始めのスーッとした清涼感。そして独自開発のロングラスティング製法によりミント味が長続きします。

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ペパーミントの味わいと程よい清涼感がお口いっぱいに広がります。

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リカルデントで初期虫歯を自力で治す

エナメル質の白濁COはリカルデントで再生

口の中では、ミュータンス菌やラクトバチラス菌などの虫歯菌が作り出す酸によって健全な歯質の無機成分「ハイドロキシアパタイト」が溶け出す「脱灰」と唾液に含まれるカルシウム、リン等によって歯を守る「再石灰化」が同時に行われていて、このバランスがとれていれば歯は健康です。

ところが虫歯菌の活性が強まり歯を溶かす作用が強くなると、エナメル質の表面からカルシウムやリンなどの無機成分がどんどん溶け出して初期虫歯COの白濁が始まります。

フッ素やリカルデント、キシリトールは、この"脱灰を防ぎ再石灰化"を促進する作用があります。

虫歯は臨界PH5.5以下の酸性下で発生

エナメル質の白濁
エナメル質の白濁

初期虫歯COはエナメル質が白濁

写真の様に初期虫歯COはエナメル質の白濁として現れます。 これは、脱灰病変の内部に酸が浸透しミネラルを溶出した結果です。

白濁の内部には酸を作るミュータンス菌などの侵入はなく、エナメル質内部での酸の産生はありません。従って、白濁内部での結晶は完全に破壊されていないため、自力で結晶を修復することが可能なのです。

つまり、"初期虫歯なら自分の力で治すことが出来る"という事です。

この様な白斑は歯頚部(歯茎との境)に多く現れています。これは、プラークコントロール(ブラッシング)が不十分で、常に歯垢がこの部位に存在し、酸を作り出していることを意味しています。

従って、この部位に存在するプラーク内の細菌が作り出す酸は臨界pH5.5以下の酸性状態になっていると言えます。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、徹底した予防をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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