- 1. 冷たいものがしみるのは歯からのSOSサイン
- 1.1. 冷たいものがしみる主な原因
- 1.1.1. 知覚過敏
- 1.1.2. 歯ぐき下がり(歯肉退縮)
- 1.1.3. 虫歯によるしみ
- 1.1.4. 歯垢(プラーク)による酸の刺激
- 1.1.5. 歯のヒビ・欠け(クラックトゥース)
- 1.2. 知覚過敏が起こる流れ
- 2. 咬合性外傷とかみ合わせの問題
- 3. 歯科医院で行う診断
- 4. セルフケアでできる対策
- 4.1. 歯磨き方法を見直す
- 4.2. 知覚過敏用歯磨き粉を使う
- 4.3. 食生活を改善する
- 5. 歯科医院で行う治療
- 5.1. 知覚過敏抑制材の塗布
- 5.2. レジン充填
- 5.3. 歯周病治療
- 5.4. 根管治療
- 5.4.1. 冷たいものがしみる ― C3虫歯から根管治療に至ったケース
- 6. 放置するとどうなる?
- 7. 受診の目安
- 8. 江戸川区篠崎で冷たい飲み物やアイスがしみる方へ
- 9. 【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
- 10. 筆者・院長
- 10.1. 深沢 一
- 10.1.1. メッセージ

冷たい飲み物やアイスを食べたときに、「キーン」と歯がしみる症状でお悩みではありませんか?
その原因は知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病、歯のヒビ、かみ合わせの問題などさまざまです。症状を放置すると、神経の治療が必要になるケースもあります。
この記事では、冷たいものがしみる主な原因やセルフケア、歯科医院での治療法について詳しく解説します。
冷たいものがしみるのは歯からのSOSサイン
冷たい飲み物やアイスを口にしたとき、「キーン」とした痛みを感じたことはありませんか。
この症状は一時的な知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病、歯の亀裂などが関係している場合があります。
特に症状が長引く場合は、歯の内部で炎症が進行している可能性もあるため注意が必要です。
冷たいものがしみる主な原因

知覚過敏
もっとも多い原因が知覚過敏です。
歯の表面を覆うエナメル質が摩耗したり、歯ぐきが下がったりすると、内部の象牙質が露出します。象牙質には「象牙細管」という細い管が無数に存在し、神経へ刺激が伝わりやすくなっています。
そのため、冷たい刺激によって「キーン」とした痛みが起こります。
歯ぐき下がり(歯肉退縮)

加齢や歯周病、強いブラッシングなどにより歯ぐきが下がると、歯根部分が露出します。
歯根表面にはエナメル質がなく、刺激に弱い象牙質が直接露出しているため、冷たいものがしみやすくなります。
歯肉退縮が進行すると、以下のような症状も起こります。
- 冷たいもの・熱いものがしみる
- 歯ブラシで痛みを感じる
- 虫歯や歯周病が進行しやすくなる
- 歯が長く見える
虫歯によるしみ
虫歯が象牙質まで進行した「C2」の状態になると、冷たいものに反応しやすくなります。
さらに神経近くまで進行した「C3虫歯」では、熱いものでも痛みを感じるようになり、神経の治療(根管治療)が必要になることがあります。
特定の歯だけがしみる場合は、虫歯が原因であるケースも少なくありません。
歯垢(プラーク)による酸の刺激

歯磨き不足によって歯垢が蓄積すると、細菌が酸を作り出し、歯の表面を少しずつ溶かします。
この流れによって知覚過敏が起こることがあります。
歯のヒビ・欠け(クラックトゥース)

歯ぎしりや強い噛みしめ、外傷などによって歯に細かなヒビが入ることがあります。
このヒビから刺激が内部へ伝わることで、冷たいものがしみる症状が起こります。
見た目では分かりにくいため、「虫歯がないのにしみる」という場合は、歯の亀裂が原因になっていることもあります。
知覚過敏が起こる流れ
- 歯垢がたまる
- 細菌が酸を産生する
- エナメル質が弱くなる
- 象牙質が露出する
- 冷たい刺激が神経へ伝わる
特に歯と歯ぐきの境目や歯間部は、磨き残しが起こりやすいため注意が必要です。
咬合性外傷とかみ合わせの問題
かみ合わせのバランスが悪いと、一部の歯へ過剰な力が集中します。
これにより歯周組織や歯根膜へ負担がかかり、知覚過敏の症状が出ることがあります。
特に以下の習慣がある方は要注意です。
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 強い噛みしめ
- 頬杖
- 片側だけで噛む癖
歯科医院で行う診断
「どの歯がしみているのか分からない」という患者さんは少なくありません。
歯の感覚は三叉神経によって支配されているため、症状の場所が曖昧になることがあります。
歯科医院では以下のような検査を行います。
- 電気歯髄診断
- 冷却材による温度診査
- 打診検査
- デンタルX線撮影
これらを組み合わせることで、原因歯を特定していきます。
セルフケアでできる対策

歯磨き方法を見直す
強い力で磨くと、エナメル質や歯ぐきを傷つける原因になります。
以下を意識しましょう。
- やわらかめ〜普通の歯ブラシを使う
- 小刻みに優しく磨く
- 力を入れすぎない
- 歯垢を丁寧に除去する
知覚過敏用歯磨き粉を使う
硝酸カリウムやフッ素配合の歯磨き粉は、刺激を抑える効果が期待できます。
代表的な成分には以下があります。
- 硝酸カリウム
- 乳酸アルミニウム
- フッ化ナトリウム
食生活を改善する
酸性飲料の摂りすぎは、歯を溶かす原因になります。
以下の摂取頻度には注意しましょう。
- 炭酸飲料
- スポーツドリンク
- 柑橘類
- 酢飲料
- ワイン
歯科医院で行う治療

知覚過敏抑制材の塗布
露出した象牙質へ薬剤を塗布し、象牙細管を封鎖して刺激を抑えます。
1回で改善しないことも多く、複数回の処置が必要になる場合があります。
レジン充填
歯の欠けや摩耗部分をコンポジットレジンで修復し、刺激を遮断します。
歯周病治療
歯石除去やクリーニングにより歯周病菌を減らし、炎症を改善します。
歯ぐきが引き締まることで、知覚過敏の軽減につながることがあります。
根管治療
虫歯が神経まで進行している場合には、感染した神経を除去する根管治療が必要です。
痛みの原因を取り除き、歯を保存するための重要な治療になります。
冷たいものがしみる ― C3虫歯から根管治療に至ったケース


冷たいものがしみる原因は、虫歯がC3まで進行し神経に近づいたためです。術前のレントゲンでは深い虫歯が確認され、神経の炎症が疑われました。根管治療により感染した神経を除去し、歯の根の中を消毒・密封することで、痛みやしみる症状の原因を取り除き、歯を抜かずに保存しています。
放置するとどうなる?
「そのうち治るだろう」と放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 痛みが強くなる
- 虫歯が進行する
- 歯周病が悪化する
- 神経の炎症が広がる
- 根管治療や抜歯が必要になる
早期発見・早期治療が、歯を守るために非常に重要です。
受診の目安
次のような症状がある場合は、早めの歯科受診をおすすめします。
- 1週間以上しみる症状が続く
- 特定の歯だけがしみる
- 熱いものでも痛む
- 噛むと痛い
- 症状が徐々に強くなっている
特に「熱いものでも痛い」場合は、神経に炎症が及んでいる可能性があるため注意が必要です。
江戸川区篠崎で冷たい飲み物やアイスがしみる方へ

冷たいものがしみる症状は、知覚過敏や虫歯など、歯のSOSかもしれません。
当歯科クリニックでは、原因を丁寧に見極めたうえで、痛みの少ない治療を行っています。
「しみるけど、歯医者に行くほどでは…」と思っている方こそ早めの受診を。
江戸川区篠崎で、あなたの歯をやさしく守る歯科医院です。
【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


