- 1. 歯肉切除術とは
- 2. 歯肉切除術が必要となる主なケース
- 2.1. 歯周病で歯周ポケットが深い場合
- 2.2. 歯ぐきの腫れが強い場合
- 2.3. ガミースマイルの改善
- 3. 歯肉切除術の方法
- 3.1. メスによる歯肉切除
- 3.2. レーザーによる歯肉切除
- 3.3. 治療の流れ
- 4. 治療後の注意点
- 4.1. 術後の腫れや痛み
- 4.2. 食事
- 4.3. ブラッシング
- 4.4. 定期メンテナンス
- 5. 歯肉切除術のメリット
- 6. 歯肉切除術のデメリット
- 7. 費用と保険適用
- 7.1. 保険適用となるケース
- 7.2. 自由診療となるケース
- 8. 歯肉切除術が適さないケースもある
- 8.1. 骨縁下ポケットがある場合
- 8.2. 歯ぐきを切除すると歯根が大きく露出する場合
- 8.3. 歯槽骨への処置が必要な場合
- 9. 治療前に知っておきたいポイント
- 9.1. 関連記事
- 10. 気になる歯ぐき、そのままにしていませんか?
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「歯ぐきが腫れて磨きにくい」「歯周病がなかなか改善しない」「笑うと歯ぐきが目立つ」――このようなお悩みに対して行われる治療の一つが「歯肉切除術」です。
歯肉切除術は、余分な歯ぐきを整えることで歯周ポケットを浅くし、清掃性や見た目を改善する歯周外科治療です。歯周病治療だけでなく、ガミースマイルの審美改善として行われることもあります。
この記事では、歯肉切除術の適応症例、治療方法、メリット・デメリット、費用や術後の注意点までを専門的視点からわかりやすく解説します。
歯肉切除術とは

歯肉切除術(しにくせつじょじゅつ)とは、余分な歯ぐきを切除し、歯周ポケットを浅くしたり、歯ぐきの形態を整えたりする歯周外科治療です。
主に歯周病によって腫れた歯ぐきの改善や、清掃性の向上を目的として行われます。また、笑ったときに歯ぐきが大きく見える「ガミースマイル」の審美改善として用いられることもあります。
歯周ポケットが深いままでは、歯ブラシが届きにくく、細菌や歯石が残りやすいため、歯周病が進行する原因になります。歯肉切除術は、こうした環境を改善し、口腔内を清潔に保ちやすくするための治療法です。
歯肉切除術が必要となる主なケース

歯周病で歯周ポケットが深い場合
歯周病が進行すると歯ぐきが腫れ、歯周ポケットが深くなります。深いポケット内にはプラークや歯石が蓄積しやすく、通常のブラッシングでは十分に清掃できません。歯肉切除術によってポケットを浅くし、清掃しやすい状態へ改善します。
歯ぐきの腫れが強い場合
慢性的な炎症によって歯ぐきが増殖し、歯ブラシが当たりにくくなるケースがあります。余分な歯肉を除去することで、セルフケアがしやすくなり、炎症の再発予防につながります。
ガミースマイルの改善
笑った際に歯ぐきが大きく露出するガミースマイルでは、歯肉の形態を整えることで見た目のバランスを改善できる場合があります。
歯肉切除術の方法

メスによる歯肉切除
局所麻酔を行い、外科用メスで歯ぐきを切除する従来の方法です。幅広い症例に対応できます。
レーザーによる歯肉切除
レーザー機器を使用して歯肉を切除する方法です。出血が比較的少なく、術後の腫れや痛みを軽減しやすい特徴があります。
治療の流れ
- 診査・診断
- レントゲンや歯周検査
- 局所麻酔
- 歯肉の切除処置
- 止血・保護処置
- 術後の経過観察
症例によっては、歯石除去や歯周基本治療を先に行ってから手術へ進みます。
治療後の注意点
術後の腫れや痛み
治療後は軽度の腫れや違和感、出血がみられることがあります。通常は数日〜1週間程度で落ち着いていきます。
食事
刺激物・熱い物・硬い食べ物は避け、やわらかい食事を中心にしましょう。
ブラッシング
処置部位は強く磨かず、歯科医師の指示に従って清掃を行うことが大切です。
定期メンテナンス
歯周病は再発しやすいため、治療後も定期的なクリーニングや検診が重要です。
歯肉切除術のメリット
- 深い歯周ポケットを改善できる
- 歯周病の進行抑制につながる
- ブラッシングしやすくなる
- 歯ぐきの見た目を整えられる
- 口腔内を衛生的に保ちやすくなる
歯肉切除術のデメリット
- 術後に一時的な痛みや腫れが出ることがある
- 歯が長く見える場合がある
- 知覚過敏が起こることがある
- 原因除去が不十分だと再発する可能性がある
費用と保険適用
保険適用となるケース
歯周病治療を目的とした歯肉切除術は、保険適用となることがあります。費用は治療範囲によって異なりますが、一般的には数千円程度です。
自由診療となるケース
ガミースマイル改善など審美目的の場合は自由診療となることが多く、費用は数万円以上になることがあります。
歯肉切除術が適さないケースもある
歯周ポケットが深いからといって、すべてのケースで歯肉切除術が適しているわけではありません。歯周病による歯槽骨の状態や歯周ポケットの位置によっては、別の歯周外科治療が必要になることがあります。

骨縁下ポケットがある場合
歯周ポケットの底が、歯を支える歯槽骨の頂点よりも深い位置にある状態を「骨縁下ポケット」といいます。
このようなケースでは、単純に歯ぐきを切除するだけでは、歯根面に付着した歯石や感染組織を十分に除去できないことがあります。そのため、歯ぐきを切開して歯根や歯槽骨を確認しながら処置する「フラップ手術」などが検討されます。
また、歯槽骨の欠損状態によっては、歯周組織再生療法が適応となる場合もあります。
歯ぐきを切除すると歯根が大きく露出する場合
歯肉切除術によって歯ぐきを大きく切除すると、歯根が露出して歯が長く見えたり、冷たいものがしみる知覚過敏が生じたりすることがあります。
特に前歯など見た目への影響が大きい部位では、歯周ポケットの深さだけでなく、歯肉の厚みや位置、歯槽骨の状態などを考慮して治療方法を選択します。
歯槽骨への処置が必要な場合
歯周病によって歯槽骨が不規則に吸収されている場合などは、歯肉の切除だけでは十分な改善が期待できないことがあります。
このような場合には、フラップ手術や歯槽骨の形態を整える処置、歯周組織再生療法などを検討します。
歯肉切除術は比較的シンプルな歯周外科治療ですが、適応を正しく判断することが重要です。歯周ポケットの深さだけで判断するのではなく、レントゲン検査や歯周組織検査などを行い、歯槽骨や歯肉の状態を確認したうえで治療方法を決定します。
治療前に知っておきたいポイント
重度の糖尿病がある方、抗凝固薬を服用している方、全身疾患がある方は、術前に十分な確認が必要です。
また、症例によっては歯周組織再生療法や矯正治療など、別の治療法が適している場合もあります。
歯肉切除術は、歯周病治療と審美改善の両面で有効な治療ですが、適応を正しく判断することが重要です。まずは歯科医院で精密検査を受け、自分に合った治療方法を確認しましょう。
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気になる歯ぐき、そのままにしていませんか?

歯周ポケットの深さや歯ぐきの腫れ、歯肉の見え方など、お口の状態によって適した治療方法は異なります。
歯肉切除術だけでなく、歯周病治療や歯周外科治療なども含め、検査・診断をもとに一人ひとりに合った治療方法をご提案します。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。








