「周りは親知らずを抜いているのに、自分は生えてこない」「レントゲンで親知らずがないと言われた」――そんな経験はありませんか?

実は、親知らずが最初から存在しない人は珍しくありません。近年では、食生活や顎の変化、遺伝的な要因などにより、親知らずがない人が増えていると考えられています。

この記事では、親知らずがない理由や特徴、メリット・デメリット、確認方法について、歯科医の視点からわかりやすく解説します。

親知らずがない人はどれくらいいる?

日本人では、約20〜30%の人に親知らずが存在しないとされています。4本すべて欠如している人もいれば、一部だけないケースもあります。

この傾向は日本だけではなく、世界的にもみられています。近年は顎の小型化や食生活の変化により、親知らずが生えない人が増えていると考えられています。

進化によって不要になりつつあるため

昔の人類は硬い食べ物を多く食べていたため、顎が大きく、親知らずも噛むために必要な歯でした。

しかし現代では、やわらかい食事が増えたことで顎が小さくなる傾向があり、親知らずが生えるスペースが不足しやすくなっています。その結果、親知らずが形成されないケースも増えています。

遺伝的な影響

親知らずの有無には遺伝も関係しています。
家族に親知らずがない人がいる場合、子どもにも同じ傾向がみられることがあります。

特に現代人では、顎の大きさと歯のサイズのバランスが変化しており、親知らずが先天的に欠如するケースは珍しくありません。

先天欠如の一種

生まれつき歯の本数が少ない状態を「先天性欠如」と呼びます。親知らずが存在しない場合も、この先天欠如の一種と考えられています。

これは病気ではなく、個人差の範囲内であり、日常生活に支障が出ることはほとんどありません。

抜歯の必要が少ない

親知らずは横向きや斜めに生えることが多く、抜歯が必要になるケースが少なくありません。
最初から存在しなければ、こうした外科処置を避けられる可能性があります。

虫歯や歯周病のリスクを減らせる

親知らずは奥にあるため磨きにくく、虫歯や智歯周囲炎の原因になりやすい歯です。

親知らずがない場合、これらのトラブルリスクを減らせる点は大きな利点といえます。

歯並びへの悪影響が少ない

生えるスペース不足の親知らずは、周囲の歯を圧迫することがあります。
そのため、親知らずがないことで歯列への負担を軽減できる場合があります。

一般的には、親知らずがないことによる大きな問題はほとんどありません。

ただし、人によっては歯の本数や噛み合わせのバランスに影響する可能性があります。また、顎関節との関連を指摘する報告もありますが、医学的には明確な因果関係ははっきりしていません。

そのため、多くの場合は「親知らずがない=異常」というわけではなく、自然な個人差として考えられています。

レントゲン検査

親知らずの有無は、歯科医院でレントゲン撮影を行うことで確認できます。
歯ぐきの中に埋まっている場合でも、画像診断で位置や本数を把握できます。

歯科検診で確認

定期検診の際に、歯科医師が親知らずの状態をチェックすることも可能です。
「生えていないだけなのか」「そもそも存在しないのか」を知りたい場合は、一度相談すると安心です。

親知らずがない場合でも、虫歯や歯周病予防は欠かせません。

  • 正しい歯磨きを続ける
  • 歯並びや噛み合わせを定期的に確認する
  • 定期検診を受ける

こうした習慣を続けることが、健康なお口を維持するために重要です。

親知らずがないこと自体は珍しいことではありません。気になる場合は、歯科医院でレントゲン検査を受け、自分のお口の状態を正しく把握しておきましょう。

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親知らずは、生えていなくても歯ぐきや顎の骨の中に埋まっていることがあります。歯科医院では、お口の状態やレントゲン画像から、親知らずの有無・本数・向き・位置を確認できます。気になる方は、お気軽にご相談ください。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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