「頭痛が続いているのに原因がはっきりしない…」そんな症状の背景に、実は虫歯が隠れていることがあります。歯の神経は頭部の神経と密接につながっているため、虫歯による炎症や噛み合わせの異常が、こめかみや側頭部の痛みとして現れることがあるのです。特に、頭痛薬を飲んでも改善しない場合や、歯の痛み・しみる症状を伴う場合は注意が必要です。

この記事では、虫歯と頭痛の関係、考えられる原因、治療法や受診の目安について歯科医療の視点から詳しく解説します。

「頭痛が続いているけれど、原因は本当に頭だけなのだろうか?」と疑問に感じる方も少なくありません。実は、虫歯や歯の炎症が原因となって頭痛を引き起こすケースがあります。歯の神経は三叉神経を介して頭部の神経と密接につながっているため、虫歯による炎症や噛み合わせの異常が、こめかみや側頭部の痛みとして現れることがあるのです。

虫歯が原因で頭痛が起こる主なケース

虫歯が原因で頭痛が起こる主なケース
虫歯が原因で頭痛が起こる主なケース

神経まで進行した虫歯(C3)

虫歯が歯の神経(歯髄)まで達すると、歯髄炎を起こし、ズキズキとした強い痛みが生じます。この炎症刺激が神経を通じて頭部へ伝わり、頭痛として感じられることがあります。特に夜間に痛みが強くなるのが特徴です。

噛み合わせの異常や食いしばり

虫歯によって噛み合わせが変化すると、顎や側頭部の筋肉に過度な負担がかかります。その結果、筋肉が緊張し、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。無意識の歯ぎしりや食いしばりも悪化要因になります。

親知らずの虫歯や炎症

親知らず周囲の炎症は、顎の奥から耳・こめかみ周辺へ痛みが広がることがあります。炎症が強い場合には、口が開きにくくなったり、頭全体が重く感じたりすることもあります。

副鼻腔炎へ波及したケース

上顎の奥歯の虫歯が進行すると、上顎洞(副鼻腔)へ炎症が波及することがあります。これにより、頬や目の周囲、頭部に鈍い痛みや圧迫感を生じる場合があります。

虫歯が原因の頭痛の典型例

上顎第一大臼歯(6番)のレントゲン画像では、隣接面に大きな透過像(黒い影)が確認されることがあります。これは象牙質深部まで進行した虫歯(C3)を示唆しており、歯髄炎を伴う状態です。

主な症状

  • 自発痛(何もしなくても痛む)
  • 夜間痛
  • 冷水・温水で強くしみる
  • 噛んだ時の痛み
  • こめかみや頬周囲への放散痛
  • 頭痛や顔面痛

このような場合、歯髄の状態を詳しく検査し、必要に応じて根管治療(神経の治療)を行います。

治療例

下顎6・7番の根管治療後にメタルコアとクラウンで修復した症例
下顎6・7番の根管治療後にメタルコアとクラウンで修復した症例

下顎6番・7番に深い虫歯が認められた症例では、感染した神経を除去して根管内を清掃・消毒し、薬剤で密封する根管治療を行います。その後、歯の強度を補うためにコア(土台)を築造し、クラウンを装着して機能回復を図ります。

適切な治療により、頭痛や咬合時痛が改善するケースは少なくありません。

片頭痛や緊張型頭痛は鎮痛薬で一時的に軽快することがありますが、虫歯が原因の頭痛は薬だけでは根本改善しないことが多いのが特徴です。

特に以下の症状がある場合は、歯科的原因を疑う必要があります。

  • 歯の痛みを伴う
  • 噛むと痛みが増す
  • 冷たいもの・温かいものがしみる
  • 頭痛と同時に頬や顎が痛む
  • 市販薬で改善しにくい

虫歯を放置すると、歯髄壊死や根尖病変、顎骨への炎症拡大を引き起こす可能性があります。さらに重症化すると、発熱や倦怠感など全身症状につながることもあります。

「頭痛だけだから」と放置せず、早めの受診が重要です。

  • 鎮痛薬を用法・用量を守って使用する
  • 患部を温めない
  • 飲酒や長時間の入浴を控える
  • 口腔内を清潔に保つ
  • 強く噛まないよう注意する

ただし、これらは一時的な対処法であり、根本的な改善には歯科治療が必要です。

受診を急ぐべき症状

次のような症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

  • 激しい頭痛
  • 顔の腫れ
  • 発熱を伴う
  • 市販薬が効かない
  • 口が開きにくい
  • 強い拍動痛が続く

虫歯を予防することは、結果的に頭痛予防にもつながります。

日常で大切なポイント

  • 定期歯科検診を受ける
  • 正しいブラッシングを行う
  • デンタルフロスを使用する
  • 噛み合わせをチェックする
  • 歯ぎしり・食いしばり対策を行う
歯科で行う主な治療法
歯科で行う主な治療法

C1(初期虫歯)

エナメル質内に限局した虫歯で、フッ素塗布やコンポジットレジン修復で対応可能です。

C2(象牙質まで進行)

虫歯を除去し、レジンやインレーで修復します。しみる症状が出やすい段階です。

C3(神経に到達)

強い痛みや頭痛を伴うことがあります。MTAセメントによる神経保存療法や根管治療を行います。

C4(歯冠崩壊)

歯の保存が困難なケースでは抜歯を選択し、その後ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで機能回復を行います。

また、親知らずの炎症や圧迫が原因の場合は、抜歯によって頭痛の改善が期待できることもあります。

江戸川区篠崎で「虫歯による頭痛」でお悩みの方へ

江戸川区篠崎で「虫歯による頭痛」でお悩みの方は、篠崎駅南口徒歩1分の当歯科クリニックへご相談ください。当院では虫歯治療から噛み合わせの調整まで幅広く対応し、頭痛の原因となるお口のトラブルを丁寧に診断・治療いたします。地域の皆さまの健康を守るパートナーとして、早期発見・早期治療を大切にしています。

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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