- 0.1. 奥歯7番はいらない?抜歯の可否と影響を歯科医が解説
- 0.2. 奥歯7番とは?位置と役割📍
- 0.3. 「奥歯7番はいらない」と言われる理由🤔
- 0.4. 7番を抜歯するとどうなる?⚠️
- 0.5. 7番を残した方が良いケース✅
- 0.6. 7番を抜いた方が良いケース🦠
- 1. 🦷 上の7番と下の7番の前後的位置関係からみる挺出リスク
- 1.1. 上下の7番の位置関係とは?
- 1.2. 上の7番を抜歯した場合:下の7番は挺出しにくい
- 1.3. 下の7番を抜歯した場合:上の7番は挺出しやすい
- 1.4. まとめ
- 2. 7番を失った場合の治療法🛠️
- 3. まとめ|奥歯7番は「いらない歯」ではない📌
- 4. 🏥江戸川区篠崎で「奥歯7番を抜いていいの?」と不安を感じている方へ
- 5. 【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
- 6. 筆者・院長

✅「奥歯7番はいらないのでは?」と悩む方は少なくありません。特に「親知らず(8番)」と混同してしまい、勘違いされるケースも多く見られます。実際に7番は噛む力やかみ合わせを支える大切な歯であり、安易に抜歯すると後悔につながることもあります。
本記事では、奥歯7番の役割や「抜いた方がよいケース」「残すべきケース」、さらに失った際の治療法まで、歯科医の視点でわかりやすく解説します。
奥歯7番はいらない?抜歯の可否と影響を歯科医が解説
奥歯7番とは?位置と役割📍
7番とは、前歯から数えて7本目にあたる奥歯です。多くの方は6番(第一大臼歯)の奥に位置し、さらにその奥に親知らず(8番)が存在する場合もあります。
7番は噛む面が広く、食べ物をすり潰す働きを担っています。左右上下に存在することで、食事の際の噛み合わせを安定させる役割を果たしています。
「奥歯7番はいらない」と言われる理由🤔
一部では「7番は抜いてもいいのでは?」と言われることがあります。その理由には以下のようなものがあります。
- 親知らずと勘違い:8番(親知らず)は噛み合わせに大きな影響を与えない場合もあるため、「奥歯はいらない」と混同されがちです。
- 虫歯や歯周病のリスク:一番奥にあるため歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病の温床となりやすいのです。
- 生え方や噛み合わせの問題:斜めに生えていたり、隣の歯と干渉することでトラブルを起こすこともあります。
7番を抜歯するとどうなる?⚠️
もし7番を失うと、次のような影響が出る可能性があります。
- 噛む力の低下🍚
食べ物をしっかりすり潰せず、消化不良や胃腸への負担が増えることがあります。 - 歯並びやかみ合わせの乱れ😬
隣の歯が傾いたり、反対側の歯が伸びてきて全体のバランスが崩れることがあります。 - 治療の必要性💰
奥歯がないまま放置すると、ブリッジやインプラントなどで補う必要が出てきます。
7番を残した方が良いケース✅
7番はできる限り残すべき歯です。特に以下のようなケースでは重要になります。
- 6番が失われている場合
6番を失った際に7番が残っていれば、ブリッジやインプラントの支えになります。 - 補綴治療の土台として必要な場合
入れ歯やブリッジの支点となることで治療の安定性が増します。 - 噛み合わせのバランスを維持するため
左右の噛み合わせが均等でなければ、顎関節症などのリスクが高まります。
7番を抜いた方が良いケース🦠
一方で、抜歯が望ましいケースも存在します。
- 重度の虫歯や歯周病
根まで侵されて保存できない場合は抜歯が選択されます。 - 親知らずが代わりになる場合
親知らず(8番)がまっすぐ生えて機能していれば、7番を抜いても代替可能なことがあります。 - 矯正治療の一環
歯並び改善のために計画的に7番を抜歯するケースもあります。
🦷 上の7番と下の7番の前後的位置関係からみる挺出リスク

上下の7番の位置関係とは?
奥歯(大臼歯)は上下で噛み合い、咀嚼に大きな力を発揮します。
- 上の7番(上顎第二大臼歯) は下の7番よりもやや後方に位置することが多く、噛み合いの面積は広いが、完全に真上に相対しているわけではありません。
- 下の7番(下顎第二大臼歯) は上の7番より前方に位置し、下顎全体を支える強い咬合力を担います。
この前後的な位置関係により、抜歯後の歯の動きに違いが生じます。
上の7番を抜歯した場合:下の7番は挺出しにくい
下の7番は前方寄りにあり、上顎の7番と完全に対向していないことが多いです。そのため、上の7番を失っても、下の7番が「相手を探して大きく挺出する」可能性は比較的低いと考えられます。
ただし、噛み合わせ全体のバランスが崩れるリスクはあるため、定期的なチェックは必要です。
下の7番を抜歯した場合:上の7番は挺出しやすい
上の7番は下の7番の少し後方に位置しており、相手を失うと空間方向に伸びやすくなります。上顎の歯は下顎の歯よりも動きやすいため、挺出のリスクが高いのです。
結果として、噛み合わせが乱れたり、下顎の治療計画(インプラント・ブリッジなど)が難しくなる場合があります。
まとめ
- 上7番を抜歯 → 下7番は挺出しにくい(ただし噛み合わせに注意)
- 下7番を抜歯 → 上7番は挺出しやすい(早めの補綴が推奨される)
このように、前後的な位置関係と上顎・下顎の動きやすさの違いが、挺出リスクの差を生んでいます。
7番を失った場合の治療法🛠️
もし7番を抜歯した場合、その後の治療法を検討する必要があります。
- インプラント
天然歯に近い噛み心地を取り戻せますが、費用が高めです。 - ブリッジ
両隣の歯を削って人工歯を固定します。比較的短期間で治療可能です。 - 部分入れ歯
費用を抑えられますが、異物感や見た目の面でデメリットがあります。
まとめ|奥歯7番は「いらない歯」ではない📌
奥歯7番は「いらない歯」ではなく、噛む力や歯並びの安定にとても重要な役割を果たしています。
ただし、虫歯や歯周病で保存が難しい場合や、矯正治療の一環で計画的に抜く場合もあります。
💡 親知らず(8番)との混同に注意しながら、7番の健康を守ることが大切です。不安がある方は、必ず歯科医院で相談し、自分に合った最善の選択をしましょう。
🏥江戸川区篠崎で「奥歯7番を抜いていいの?」と不安を感じている方へ

奥歯7番は「いらない歯」ではなく、噛む力や歯並びを守る大切な役割を担っています。抜歯が必要かどうかは、お口の状態によって異なります。当院ではレントゲンや噛み合わせ検査を行い、一人ひとりに合った治療方針をご提案いたします。気になる方はぜひ一度ご相談ください。
【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。