「口の中が臭う気がする」「家族に“口が臭い”と言われた」——そんな経験はありませんか?😢
実はその匂い、歯周病が原因かもしれません。歯周病は歯ぐきの炎症だけでなく、細菌が発するガスによって強い悪臭(口臭)を伴うことがあります。

この記事では、歯周病の匂いの特徴・原因・セルフチェックの方法、そして歯科での治療法や予防のコツまで、歯科医の視点でわかりやすく解説します🦷✨。

💭歯周病の匂いはどんな臭い?

歯周病の匂いは、よく「生ごみ」「腐った卵」「ドブのような臭い」と表現されます💨。
これは、歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)で増えた歯周病菌が発生させるガスが原因です。特に「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガスが、悪臭の元になります。

🦠 代表的な臭い成分

  • メチルメルカプタン:腐ったキャベツのような臭い
  • 硫化水素:ゆで卵が腐ったような臭い
  • ジメチルサルファイド:生ごみのような臭い

これらが混ざると、まさに「口臭の中でも最も強い悪臭」になります。

歯周病の症例

この画像は、歯周病による歯肉の炎症と歯石の沈着を示しています。

歯周病の症例
歯周病の症例

🦷 上顎の状態(赤い矢印部分)

  • 歯肉が赤く腫れている(発赤・腫脹)
    → 炎症反応が起きており、歯肉炎〜歯周病初期の典型的な所見です。
  • 歯と歯茎の境目に歯垢(プラーク)・歯石が付着
    → 歯石の表面には細菌が繁殖しやすく、炎症を悪化させます。
  • 歯肉のラインがやや不揃いで、歯肉退縮(歯茎が下がる)傾向も見られます。

⚪ 下顎の状態

  • 歯の根元付近に白っぽい歯石が顕著
    → 特に下前歯の裏側や歯と歯の間に、硬い歯石(歯垢の石灰化)が確認されます。
    → この部位は唾液腺の出口が近く、歯石がつきやすい代表的な場所です。
  • 歯石があることでブラッシングが不十分になり、さらに細菌の温床となっています。

😷 臭い(口臭)について

  • 歯周病では、歯周ポケット内で嫌気性菌が増殖し、
    「硫化水素」や「メチルメルカプタン」などの揮発性硫黄化合物を発生させます。
    → これが、歯周病特有の不快な口臭の原因です。

🩺 総合的な所見

  • 上下ともに歯垢・歯石の蓄積が見られ、
    歯肉炎〜軽度〜中等度の歯周病が疑われます。
  • このまま放置すると、歯槽骨の吸収や歯の動揺につながるおそれがあります。

🔍歯周病の匂いが起こる原因

歯周病の匂いが起こる原因
歯周病の匂いが起こる原因

① 歯周ポケットの中で細菌が繁殖

歯周病は、歯ぐきと歯の間にできたすき間(歯周ポケット)で細菌が増える病気です。
このポケット内の細菌が食べカスや血液を分解し、悪臭ガスを発生させます。

② プラーク・歯石の蓄積

歯みがきが不十分だと、歯の表面にプラーク(歯垢)が溜まり、やがて歯石になります🪥。
歯石は細菌の温床となり、炎症と匂いをさらに悪化させます。

③ ドライマウス・口呼吸

唾液には口内を洗い流す作用があります💧。
しかし、口呼吸や加齢、ストレスなどで唾液が減ると、細菌が増えやすくなり口臭が強くなります。

④ 喫煙・不規則な生活

タバコ🚬は血流を悪くし、歯ぐきの抵抗力を低下させます。
また、睡眠不足やストレスも免疫を下げ、歯周病を進行させてしまいます。

🪞歯周病の匂いをセルフチェック!

歯周病の匂いは、自分では気づきにくいもの。以下のサインがあれば注意しましょう⚡

  • 朝起きたときに口がネバつき、臭いが強い
  • 歯ぐきから血や膿が出る
  • 歯ブラシやフロスに臭いがつく
  • 歯ぐきが赤く腫れている・下がってきた
  • 家族やパートナーに「口臭がする」と言われた

これらが当てはまる場合、歯周病が進行している可能性があります。

🏥歯周病による匂いの治療法

歯周病による匂いの治療法
歯周病による匂いの治療法

① 歯石除去(スケーリング)

歯科医院では、専用の器具で歯石やプラークを徹底的に除去します。
これにより、細菌の温床を断ち、匂いの元を取り除けます🦷。

② 歯周ポケットの清掃(SRP)

歯ぐきの中まで入り込んだ歯石を取り除く治療です。
歯根面をなめらかにすることで、再び細菌がつきにくくなります。

③ 重度の場合の外科治療

歯周ポケットが深くなっている場合は、フラップ手術などで直接歯根を清掃します🔬。
これにより、膿や感染部位を確実に除去できます。

④ 正しいホームケアの継続

治療後も、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシでのセルフケアが重要です。
歯科衛生士によるブラッシング指導を受けると、効果的なケア方法が身につきます🪥。

🧼 1. 毎日の正しいブラッシング

歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことで、細菌の繁殖を防げます。
フッ素入り歯磨き粉を使うと、虫歯予防にも効果的です✨。

💧 2. 唾液を増やす生活習慣

よく噛む・水をこまめに飲む・ガムを噛むなど、唾液分泌を促しましょう。
口呼吸の改善も大切です😮‍💨→😌(鼻呼吸へ)。

🚭 3. 禁煙・ストレスケア

喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因の一つです。
禁煙とともに、睡眠・栄養バランスを整えることも匂い予防につながります。

🦷 4. 定期検診を受ける

3〜6ヶ月ごとの歯科検診で歯石を取り除き、早期発見・早期治療を行いましょう。
プロのケアで、歯ぐきの健康と口臭のない口内環境を維持できます。

匂いを「口臭スプレーでごまかす」だけでは、根本的な解決になりません。
放置すると歯周病が進行し、歯ぐきから膿が出たり、最終的には歯を失う危険性もあります😱。
また、歯周病菌は血流を通じて全身に回り、糖尿病や心臓病のリスクも高めることが分かっています。

歯周病の匂いは「治療のサイン」
歯周病の匂いは「治療のサイン」

歯周病による匂いは、歯ぐきからのSOSサインです🚨。
原因を突き止めて適切に治療すれば、口臭は確実に改善できます。
「最近、口が臭うかも…」と感じたら、早めに歯科で相談しましょう🦷✨。

江戸川区篠崎の当歯科クリニックでは、
歯周病治療から口臭ケアまで、丁寧にサポートしています。
ぜひお気軽にご相談ください😊。

江戸川区篠崎で歯周病の匂いにお悩みの方へ💧

歯周病の匂いは、単なる口臭ではなく「歯ぐきのSOS」かもしれません⚠️。
放置せず、専門的なケアで早めに改善することが大切です。
江戸川区篠崎の当歯科クリニックでは、歯周病治療から口臭対策まで、
丁寧なカウンセリングと最新の治療でサポートいたします🦷✨。
気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください😊。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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