- 1. 舌神経とは?
- 1.1. 舌神経障害で起こる主な症状
- 1.2. 舌神経障害の原因
- 1.2.1. 親知らずの抜歯やインプラント治療
- 1.2.2. 外傷による損傷
- 1.2.3. 腫瘍・嚢胞による圧迫
- 1.2.4. 全身疾患による神経障害
- 2. 舌神経障害の検査方法
- 2.1. 感覚検査
- 2.2. 味覚検査
- 2.3. 画像検査
- 3. 舌神経障害の治療法
- 3.1. 経過観察
- 3.2. 薬物療法
- 3.3. 神経修復手術
- 3.4. リハビリテーション
- 4. 舌神経障害は早期対応が重要
- 5. 舌神経障害を予防するために
- 6. よくある質問
- 6.1. 舌神経麻痺は治りますか?
- 6.2. 味覚障害は回復しますか?
- 6.3. 親知らず抜歯後のしびれは危険ですか?
- 7. 江戸川区篠崎で舌がしびれて不安な方へ
- 8. 筆者・院長
- 8.1. 深沢 一
- 8.1.1. メッセージ

「舌がしびれる」「味がわかりにくい」「ピリピリした違和感が続く」――このような症状は、舌神経の障害が関係している可能性があります。
舌神経は、舌の感覚や味覚に深く関わる重要な神経で、親知らずの抜歯や外傷、全身疾患などをきっかけに障害されることがあります。特に下の親知らずの抜歯では、神経との距離が近いため、慎重な診断と治療が欠かせません。
この記事では、舌神経の役割、しびれや味覚障害が起こる原因、検査方法、治療法、回復の可能性について、歯科医療の視点からわかりやすく解説します。
舌神経とは?

「舌神経(ぜつしんけい)」とは、舌の感覚を脳へ伝える重要な神経です。主に舌の前方3分の2の領域に分布しており、触覚・痛覚・温度感覚などを感じ取る役割を担っています。
また、味覚に関しては、顔面神経の一部である「鼓索神経(こさくしんけい)」が舌神経と合流することで、甘味・塩味・酸味などを脳へ伝達しています。
さらに、舌の運動を司る「舌下神経」、舌の奥側の味覚を担当する「舌咽神経」と連携しながら、会話や食事、飲み込みなどの日常動作を支えています。
舌神経障害で起こる主な症状
舌神経が損傷したり圧迫されたりすると、さまざまな症状が現れます。
- 舌のしびれや感覚低下
- 舌がピリピリする、痛みがある
- 味を感じにくい
- 舌に違和感がある
- 食べ物の感触が分かりにくい
- 発音しづらい
- 食事がしにくい
これらは「舌神経麻痺」と呼ばれ、症状が長引くと日常生活に大きな影響を及ぼします。
舌神経障害の原因

親知らずの抜歯やインプラント治療
舌神経障害の原因として特に多いのが、下の親知らずの抜歯です。
下顎の奥歯周辺では、舌神経が歯の近くを走行しているため、深く埋まった親知らずでは神経との距離が非常に近いことがあります。そのため、抜歯時の圧迫や器具による刺激によって、一時的または稀に永続的な神経障害が起こる場合があります。
また、インプラント手術や外科処置でも、神経の位置によっては注意が必要です。術前にはCT撮影などで神経との位置関係を十分に確認し、安全性を高めることが重要です。
外傷による損傷
舌を強く噛んだ場合や、転倒・事故などの外傷によって神経が直接損傷することがあります。
特に深い裂傷では、感覚障害が長期間残るケースもあります。
腫瘍・嚢胞による圧迫
舌や顎の内部にできた腫瘍や嚢胞が神経を圧迫し、しびれや麻痺を引き起こすことがあります。
症状が徐々に悪化する場合は、画像検査による精密診断が必要です。
全身疾患による神経障害
次のような全身疾患でも舌神経症状が現れることがあります。
- 糖尿病
- 神経炎
- 自己免疫疾患
- ビタミン不足
- 帯状疱疹後神経痛
全身状態の改善が、症状回復につながる場合もあります。
舌神経障害の検査方法
歯科口腔外科では、以下のような検査を行います。
感覚検査
綿棒や細い器具を用いて、触覚・痛覚・温度感覚を確認します。
味覚検査
甘味・塩味・酸味・苦味などを識別できるか評価します。
画像検査
CTやMRIを使用し、神経周囲の骨・腫瘍・炎症の有無を確認します。
これらを総合的に判断し、原因や障害の程度を診断します。
舌神経障害の治療法
経過観察
軽度の神経損傷では、数週間から数か月で自然回復することがあります。
薬物療法
神経回復を促す目的で、以下の薬剤を使用することがあります。
- ビタミンB12製剤
- 消炎鎮痛薬
- ステロイド薬
- 神経障害性疼痛治療薬
神経修復手術
神経が断裂している場合や重度損傷では、専門施設で神経縫合術や神経修復術を行うことがあります。
リハビリテーション
舌の運動訓練や感覚刺激トレーニングを行い、機能回復を促進することがあります。
舌神経障害は早期対応が重要
神経障害は、発症から時間が経つほど回復が難しくなる場合があります。
特に次の症状が続く場合は、早めに歯科口腔外科を受診することが大切です。
- 抜歯後のしびれが改善しない
- 味覚異常が続く
- 舌の感覚が鈍い
- 強いピリピリ感がある
早期診断・早期治療によって、回復の可能性を高められる場合があります。
舌神経障害を予防するために
舌神経障害のリスクを減らすためには、以下の点が重要です。
- 親知らず抜歯は経験豊富な歯科医師に相談する
- 術前CTで神経位置を確認する
- 舌を強く噛まないよう注意する
- 糖尿病など全身疾患を適切に管理する
- 違和感を放置せず早めに受診する
よくある質問
舌神経麻痺は治りますか?
軽度の損傷であれば自然回復することがあります。ただし、重度損傷では後遺症が残る場合もあるため、早期対応が重要です。
味覚障害は回復しますか?
神経の回復に伴い改善するケースが多いですが、完全に回復しないこともあります。
親知らず抜歯後のしびれは危険ですか?
術後一時的なしびれは珍しくありませんが、長期間続く場合は精密検査が必要です。早めに担当医へ相談してください。
江戸川区篠崎で舌がしびれて不安な方へ

舌神経は非常に繊細な神経であり、専門的な診察が欠かせません。
当院では口腔外科を含む歯科医療の経験を活かし、患者さま一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診断・治療を行っています。
舌の違和感や味覚障害でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


