- 1. 口内炎とは?
- 1.1. アフタ性口内炎
- 1.2. カタル性口内炎
- 1.3. 口腔カンジダ症
- 1.4. ヘルペス性口内炎
- 2. 歯ぐきにも口内炎はできる?
- 2.1. 口内炎ができる原因は?
- 3. 口内炎をつぶすとどうなる?
- 3.1. 痛みや炎症が強くなる
- 3.2. 細菌感染を起こす可能性がある
- 3.3. 治るまでに時間がかかることがある
- 4. 口内炎にやってはいけないこと
- 5. 口内炎の正しい治し方・対処法
- 5.1. 市販薬を使用する
- 5.2. 患部への刺激を避ける
- 5.3. 口の中を清潔に保つ
- 5.4. 休養とバランスのよい食事を心がける
- 6. 口内炎はどのくらいで治る?
- 7. こんな口内炎は歯科・口腔外科へ
- 8. 口内炎を予防するには?
- 8.1. 口の中を傷つけない
- 8.2. バランスのよい食事を心がける
- 8.3. 口腔内を清潔に保つ
- 8.4. 定期的に歯科検診を受ける
- 9. まとめ|口内炎はつぶさず、治らない場合は受診を
- 9.1. 関連記事
- 10. 2週間以上治らない口内炎はご相談ください
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「口内炎が痛くて、つい指でつぶしたくなる」「白い部分を取れば早く治るのでは?」と思ったことはありませんか?
しかし、口内炎を爪や針などでつぶしたり、強く刺激したりするのは避けましょう。 傷口が広がって痛みが強くなったり、細菌感染を起こしたりする可能性があります。
この記事では、口内炎をつぶすとどうなるのか、口内炎の種類や原因、適切な対処法、歯科・口腔外科を受診した方がよい症状について解説します。
口内炎とは?

口内炎とは、頬の内側や舌、唇、歯ぐきなど、口の中の粘膜に生じる炎症性病変の総称です。
食べ物や飲み物がしみたり、食事や会話の際に痛みを感じたりすることがあります。
一口に「口内炎」といっても、その原因や症状はさまざまです。
アフタ性口内炎
一般的によくみられる口内炎の一つです。
円形または楕円形の浅い潰瘍ができ、中央部分が白色〜黄白色、その周囲が赤くなるのが特徴です。食事などの刺激によって痛みを感じることがあります。
カタル性口内炎
口腔粘膜が赤く腫れたり、ヒリヒリしたりするタイプの炎症です。
歯の尖った部分、合わない入れ歯、頬や舌を噛んでしまうことなど、物理的な刺激が原因となる場合があります。
口腔カンジダ症
カンジダという真菌が口腔内で増殖することで起こります。
白い苔のような付着物がみられるタイプのほか、粘膜が赤くなり、ヒリヒリした痛みを伴うタイプもあります。
ヘルペス性口内炎
単純ヘルペスウイルスによって起こり、小さな水疱や潰瘍が複数みられることがあります。
発熱や全身のだるさなどを伴うこともあります。
歯ぐきにも口内炎はできる?
アフタ性口内炎は唇や頬の内側、舌などにみられることが多く、口腔内のさまざまな場所に潰瘍性の病変が生じることがあります。
見た目だけで原因を判断することは難しく、特に歯ぐきにできた病変では、口内炎以外の炎症との区別が必要になる場合があります。
口の中にみられるアフタ性の病変では、一般的に次のような特徴があります。
- 円形または楕円形の浅い潰瘍
- 中央が白色〜黄白色
- 周囲が赤くなっている
- 食事や歯磨きで痛みを感じる
歯ブラシや食べ物などが患部に繰り返し触れると、痛みが強くなることがあります。できるだけ患部への刺激を避けることが大切です。
口内炎ができる原因は?
アフタ性口内炎の原因は一つに特定できないことも多く、さまざまな要因が関係すると考えられています。
例えば、
- 疲労や睡眠不足
- ストレス
- 口の中を噛んだことによる傷
- 歯ブラシなどによる粘膜への刺激
- 歯の尖った部分や入れ歯による刺激
- 栄養状態の偏り
- 全身状態の変化
などが関連する場合があります。
頻繁に繰り返す場合には、口の中だけでなく全身的な要因が関係していることもあるため、必要に応じて医療機関への相談が必要です。
口内炎をつぶすとどうなる?

「白い部分をつぶせば早く治るのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、アフタ性口内炎はニキビや膿瘍とは異なり、中に溜まった膿を出すことで治す病変ではありません。
そのため、爪や針などでつぶしても治癒を早めることは期待できません。
むしろ、患部を傷つけることで次のような問題が起こる可能性があります。
痛みや炎症が強くなる
口内炎を無理につぶすと、すでに傷ついている粘膜をさらに傷つけることになります。
潰瘍の範囲が広がったり、出血したりして、痛みが強くなる可能性があります。
細菌感染を起こす可能性がある
口の中には多くの細菌が存在しています。
爪や針などで患部を傷つけると、傷口から細菌が入り込み、二次的な感染を起こす可能性があります。
治るまでに時間がかかることがある
繰り返し患部を触ったり傷つけたりすると、粘膜の修復を妨げてしまいます。
アフタ性口内炎の多くは時間の経過とともに改善しますが、刺激を繰り返すことで治癒が遅れる可能性があります。
口内炎にやってはいけないこと
口内炎が痛いからといって、自己流の方法で強い刺激を加えるのはおすすめできません。
特に次のような行為は避けましょう。
- 爪や針でつぶす
- 白い部分を無理にはがす
- 舌や指で繰り返し触る
- 歯ブラシで強くこする
- 塩や酢など刺激の強いものを直接塗る
- 刺激の強いうがい薬を過度に使用する
刺激を加えた直後に感覚が変化して「効いた」と感じる場合があっても、粘膜をさらに傷つけてしまう可能性があります。
口内炎はできるだけ触らず、患部を保護することが基本です。
口内炎の正しい治し方・対処法
一般的な口内炎では、患部への刺激を避けながら口腔内を清潔に保つことが大切です。

市販薬を使用する
口内炎に使用できる市販薬には、
- 患部を保護するパッチタイプ
- 軟膏タイプ
- スプレータイプ
などがあります。
薬によって成分や適応が異なるため、添付文書を確認し、症状に合ったものを使用しましょう。
症状が強い場合や、どの薬を使用すればよいか分からない場合には、歯科医師・医師・薬剤師に相談してください。
患部への刺激を避ける
口内炎がある間は、
- 香辛料の強い料理
- 熱すぎる飲食物
- 酸味の強い食品
- 硬く尖った食品
などが患部を刺激することがあります。
痛みが強い場合には、やわらかく刺激の少ない食事を選ぶとよいでしょう。
口の中を清潔に保つ
口内炎が痛いからといって歯磨きをまったくしないと、口腔内の衛生状態が悪化してしまいます。
患部を直接強くこすらないよう注意しながら、やわらかめの歯ブラシなどを使って丁寧に清掃しましょう。
休養とバランスのよい食事を心がける
疲労や睡眠不足などが口内炎の発症に関連する場合があります。
十分な休養をとり、特定の栄養素だけに偏らず、バランスのよい食事を心がけることも大切です。
口内炎はどのくらいで治る?
一般的な小さなアフタ性口内炎であれば、多くは1〜2週間程度で自然に改善します。
ただし、症状や原因によって治癒までの期間は異なります。
「口内炎だと思っていたものがなかなか治らない」という場合には、別の病変である可能性も考える必要があります。
こんな口内炎は歯科・口腔外科へ

口の中にできる病変のすべてが、一般的な口内炎とは限りません。
特に次のような症状がある場合には、歯科や口腔外科への受診をおすすめします。
- 2週間程度たっても改善しない
- 徐々に大きくなっている
- 同じ場所に何度も繰り返す
- 痛みが強く、食事や水分摂取が難しい
- 発熱などの全身症状を伴う
- 白色や赤色の病変が長く残っている
- 出血しやすい
- 硬いしこりを触れる
- 舌や口の中に違和感が続いている
このような症状では、感染症や慢性的な刺激による病変、白板症、口腔扁平苔癬など、一般的なアフタ性口内炎とは異なる病気との鑑別が必要になる場合があります。
また、頻度は高くありませんが、治りにくい潰瘍やしこりなどが口腔がんの症状として現れることもあります。
「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、長期間続く変化があれば一度診察を受けましょう。
口内炎を予防するには?
口内炎を完全に予防することは難しいものの、口の中への刺激を減らし、体調を整えることで発症リスクを抑えられる場合があります。
口の中を傷つけない
歯ブラシを強く当てたり、頬や舌を頻繁に噛んだりすると、粘膜に傷ができることがあります。
歯の尖った部分、詰め物・被せ物、入れ歯などが繰り返し粘膜に当たっている場合には、歯科医院で確認してもらいましょう。
バランスのよい食事を心がける
特定の栄養素だけを意識するのではなく、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどを含むバランスのよい食生活を心がけましょう。
繰り返す口内炎では、鉄やビタミンなどの不足が関係するケースもあります。
口腔内を清潔に保つ
毎日の歯磨きやデンタルフロスなどによって、口腔内を清潔に保つことも大切です。
ただし、強すぎるブラッシングは粘膜を傷つけることがあるため注意しましょう。
定期的に歯科検診を受ける
歯の尖った部分や合わない入れ歯、詰め物・被せ物などによる慢性的な刺激は、自分では気づきにくいことがあります。
定期的に歯科検診を受けることで、口内炎の原因となる口腔内の問題を早めに発見できる場合があります。
まとめ|口内炎はつぶさず、治らない場合は受診を
口内炎を爪や針などでつぶしても、早く治るわけではありません。
むしろ患部を傷つけることで、痛みや炎症が強くなったり、細菌感染を起こしたり、治癒が遅れたりする可能性があります。
口内炎ができたら、できるだけ患部を刺激せず、口の中を清潔に保ちながら経過をみましょう。
一般的なアフタ性口内炎の多くは自然に改善しますが、2週間程度たっても治らない、徐々に大きくなる、しこりがある、同じ場所に繰り返しできるといった場合には、一般的な口内炎以外の病気との鑑別が必要です。
気になる症状が続く場合は、自己判断せず歯科・口腔外科へ相談しましょう。
関連記事
2週間以上治らない口内炎はご相談ください

なかなか治らない口内炎や繰り返す口内炎には、歯や入れ歯による刺激、感染症、粘膜の病気などが関係していることがあります。
お口の中を詳しく診査し、症状や原因に応じた治療・ケアをご提案します。
口内炎の痛みや違和感にお悩みの方は、自己判断でつぶしたり刺激を与えたりせず、早めに歯科医院へご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





