花粉症の季節になると、鼻づまりや目のかゆみだけでなく、「上の奥歯が痛む」「噛むと違和感がある」と感じる方がいます。実は、花粉症による鼻や副鼻腔の炎症が歯の痛みとして現れることがあります。

特に上顎の奥歯は副鼻腔と非常に近い位置にあるため、副鼻腔の炎症や圧迫感が歯の神経に影響し、虫歯ではないのに歯痛を感じるケースがあります。

本記事では、花粉症による歯痛の原因や見分け方、適切な対処法について専門的な視点からわかりやすく解説します。

花粉症で歯が痛い?
花粉症で歯が痛い?

副鼻腔炎による関連痛

花粉症によって鼻の粘膜が腫れると、副鼻腔の換気や排出が悪くなり、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。

上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる副鼻腔は上の奥歯の根に近接しているため、炎症による圧力や腫れが歯の神経に伝わり、歯痛として感じられることがあります。

特徴としては、上の奥歯が複数本まとめて痛む、頭を下げると痛みが増す、鼻づまりと同時に症状が出るなどが挙げられます。

鼻づまりによる噛みしめ・歯ぎしり

鼻呼吸がしづらくなると、無意識に口呼吸が増え、睡眠中の食いしばりや歯ぎしりが強くなることがあります。

これにより歯や歯根膜、顎関節に負担がかかり、「噛むと痛い」「歯が浮いた感じがする」といった症状が現れる場合があります。

アレルギー反応による炎症の影響

花粉症による全身的な炎症反応は、歯肉にも影響を与えることがあります。歯周病がある方では、歯ぐきの腫れや違和感が悪化しやすく、歯の痛みとして感じるケースもあります。

虫歯・歯周病が疑われるケース

  • 特定の歯だけが強く痛む
  • 冷たい物や甘い物でしみる
  • 何もしていなくてもズキズキ痛む
  • 歯ぐきの腫れや出血がある

花粉症・副鼻腔炎が疑われるケース

  • 鼻づまりやくしゃみと同時に痛む
  • 上の奥歯が複数本違和感を持つ
  • 頭を下げると痛みが強くなる
  • 花粉症シーズンだけ症状が出る

「歯そのものが悪いのか」「鼻の炎症が原因なのか」を見極めることが重要です。

花粉症症状をコントロールする

抗アレルギー薬や点鼻薬によって鼻づまりが改善すると、歯痛も軽減することがあります。花粉症の症状を放置せず、早めに対策することが大切です。

鼻呼吸しやすい環境を整える

  • 加湿器で室内の乾燥を防ぐ
  • 温かいタオルで鼻周囲を温める
  • マスクで花粉や乾燥を防ぐ
  • 十分な睡眠と水分補給を心がける

これらは副鼻腔の負担軽減にも役立ちます。

食いしばり対策を行う

花粉症時期に顎の疲れや歯の違和感がある場合は、睡眠中の歯ぎしりが関係していることがあります。必要に応じてナイトガード(マウスピース)を使用するケースもあります。

レントゲン・CT検査

歯の状態だけでなく、副鼻腔の炎症の有無も確認します。副鼻腔炎が原因の場合、歯には異常が見つからないこともあります。

虫歯・歯周病の有無を確認

花粉症による痛みと思っていても、実際には虫歯や歯周病が進行しているケースもあります。歯科的な原因を除外することが重要です。

耳鼻咽喉科との連携

副鼻腔炎が強く疑われる場合には、耳鼻咽喉科での治療が必要になります。歯科と耳鼻科の両方から原因を確認することで、適切な治療につながります。

  • 丁寧な歯磨きとフロスで口腔内を清潔に保つ
  • 鼻呼吸を意識する
  • 睡眠の質を整える
  • 定期的に歯科検診を受ける
  • 花粉症症状を早めにコントロールする

花粉症による歯痛は、一見すると虫歯と区別がつきにくいことがあります。特に「上の奥歯が複数本痛む」「花粉症の時期だけ違和感がある」という場合は、副鼻腔炎との関連を疑うことが大切です。

気になる症状が続く場合は、自己判断せず、歯科医院や耳鼻咽喉科で早めに相談しましょう。

江戸川区篠崎で「花粉症による歯の痛み」にお悩みの方へ

鼻づまりや副鼻腔の炎症が原因で、上の奥歯に痛みや違和感が出ることがあります。
虫歯ではないと思っていても、実は副鼻腔炎や食いしばりが関係しているケースも少なくありません。
「花粉症だから仕方ない」と我慢せず、気になる症状は早めにご相談ください。

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筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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