目次

スパウトマグやストローマグは便利なものですが、新米ママさんから「スパウトマグやストローマグは、いつからいつまで使っていいの?」という質問を受けることがあります。答えは「1歳頃になったらストローマグを卒業しコップ飲みに移行しましょう」です。

ストローマグは、赤ちゃんが母乳やミルク以外の飲み物を飲むためのアイテムとして、多くの家庭で活用されています。しかし、「いつから使い始めればいいの?」「コップ飲みとどちらが先?」といった疑問を持つママ・パパも多いでしょう。ここでは、ストローマグの使用開始時期の目安や、コップ飲みやスパウトマグとの違いについて詳しく解説します。

ストローマグで水をのむ赤ちゃん
ストローマグで水をのむ赤ちゃん

赤ちゃんがストロー飲みを始める目安(月齢別)

赤ちゃんがストローマグを使い始める時期は、一般的に生後6か月~1歳半が目安とされています。ただし、個々の発達には個人差があるため、月齢ごとの目安を知っておくと安心です。

  • 生後4~6か月頃
    • まだストローを吸う力が弱い時期。
    • ミルクや母乳以外の飲み物に慣れ始める。
    • スプーンを使って少しずつ水分補給の練習を始めると◎。
  • 生後6~9か月頃
    • ストローを使い始める赤ちゃんが増える時期。
    • 舌の動きや口の筋肉が発達し、ストローを吸うことに挑戦できるようになる。
    • この時期にストローマグを導入するとスムーズに慣れやすい。
  • 生後10~12か月頃
    • しっかりとストローで飲めるようになる子が増える。
    • そろそろコップ飲みの練習を並行して始めてもOK。
    • 自分でマグを持って飲む練習も取り入れるとよい。
  • 1歳以降
    • ストロー飲みが安定し、スムーズに水分補給ができるようになる。
    • コップ飲みへの移行を意識する時期。

コップ飲みとの違い

ストローマグとコップ飲みは、それぞれ異なるメリットがあります。どちらが先でも問題ありませんが、赤ちゃんの成長に合わせた選択が重要です。

項目ストローマグコップ飲み
習得のしやすさ比較的簡単に吸える最初はこぼしやすい
飲む際の口の動き吸う力を鍛える口をすぼめる動きが必要
こぼれにくさこぼれにくい設計が多い傾けるとこぼれやすい
外出時の利便性持ち運びしやすい外出時にはこぼれるリスクが高い
移行のしやすさストロー→コップの流れがスムーズ最初からコップに慣れることも可能

ストローマグはこぼれにくく、持ち運びしやすい点で便利ですが、最終的にはコップ飲みに移行する必要があります。そのため、赤ちゃんの成長に合わせて、両方を併用するのが理想的です。

スパウトマグとの比較(どちらを先に使うべき?)

スパウトマグは、ストローマグよりもさらに初期の飲み方をサポートするアイテムで、哺乳瓶とコップ飲みの中間的な役割を果たします。

スパウトマグ
スパウトマグ
項目スパウトマグストローマグ
対象月齢生後4~6か月頃~生後6~9か月頃~
飲み方吸う・傾ける動作ストローで吸う
移行のしやすさ哺乳瓶→スパウト→ストロー哺乳瓶→ストローの直接移行も可能
こぼれにくさこぼれにくいスパウトに比べるとややこぼれやすい

スパウトマグを使うべきか?

  • 哺乳瓶に慣れている赤ちゃんが、いきなりストローを使うのが難しい場合は、スパウトマグを先に導入するとスムーズ。
  • しかし、スパウトマグを飛ばして、直接ストローマグに移行する赤ちゃんも多いため、必ずしも必要ではない。

結論:ストローマグは生後6か月頃からが目安

  • 赤ちゃんの発達に合わせて、スパウトマグ→ストローマグ→コップ飲みと移行するのが一般的。
  • ただし、スパウトマグを飛ばして直接ストローマグに移行するのもOK
  • 1歳以降はコップ飲みの練習を併行しながら、徐々にストローマグを卒業していくのが理想的。

赤ちゃんがストローマグをスムーズに使えるようになるためには、段階的な練習が重要です。無理に練習を進めるのではなく、赤ちゃんの発達に合わせて進めることがポイントです。ここでは、月齢ごとに適したストローマグの練習方法を解説します。

【生後4~6か月】ストローの感覚に慣れる時期

生後4~6か月頃は、まだストローで吸うことが難しい時期ですが、ストローの存在を認識させ、口に入れることに慣れさせることが大切です。

この時期にできること

スプーンで水分補給を始める
ミルクや母乳以外の水分に慣れるために、スプーンで少しずつ白湯や麦茶を飲ませてみる。

ストローを口に触れさせる
おもちゃ感覚でストローを持たせたり、口に当ててみることで、ストローへの抵抗をなくす。

ストローマグに興味を持たせる
ストローマグを手に取らせたり、親が使っているところを見せることで興味を引く。

この時期のポイント

  • まだ自分で吸うのは難しいため、無理に練習させない。
  • スパウトマグを活用して、飲み口を変えながら練習するのも◎。
  • ストローの先に少しだけ飲み物を含ませて、舌で味を感じさせる。

【生後7~9か月】実際にストローで吸う練習

この時期になると、赤ちゃんの口の筋肉が発達し、ストローを吸う練習が本格的に始められるようになります。ストローマグを導入するのに最適な時期です。

この時期にできること

ストローに水分を入れて、自然に吸う動作を促す

  • ストローの先端に白湯や麦茶を含ませ、赤ちゃんが舌で吸う感覚をつかめるようにする。
  • ストローマグを使い、口元に持っていってあげる。

親がストローを使う姿を見せる

  • 赤ちゃんは親の真似をするのが得意なので、実際にママ・パパがストローで飲む姿を見せると、興味を持ちやすい。

逆流防止機能付きのストローマグを使う

  • 逆流防止機能があると、赤ちゃんが少しの力で吸いやすくなる。

この時期のポイント

  • 最初は上手く飲めなくても焦らない(むせることもある)。
  • ストローをかじったり、振り回したりすることもあるが、興味を持っている証拠なので見守る。
  • 1回で飲めなくても、何度も練習することで自然にできるようになる。

【生後10~12か月】スムーズにストロー飲みできるようになる

この頃になると、ほとんどの赤ちゃんがストローを使って飲めるようになります。ただし、飲み方に個人差があるため、焦らず進めましょう。

この時期にできること

赤ちゃんが自分でマグを持って飲む練習

  • 持ち手付きのストローマグを使い、自分で持って飲む習慣をつける。

飲み物のバリエーションを増やす

  • 最初は水や麦茶が基本だが、スープや薄めたジュースなどでバリエーションを増やすことで興味を持たせる。

お出かけ時にストローマグを使う

  • 自宅だけでなく、公園や外出先でもストローマグを使うことで、どこでも飲める習慣をつける。

この時期のポイント

  • 飲める量が増えてくるので、水分補給の頻度を調整する。
  • まだこぼしてしまうことがあるので、外出時には蓋つきのストローマグが便利。
  • 飲み終わった後に歯磨きをする習慣をつける(甘い飲み物は虫歯のリスクがあるため)。

【1歳以降】コップ飲みへの移行

1歳を過ぎると、ストローマグを卒業し、コップ飲みに移行することを考え始める時期です。

この時期にできること

コップ飲みの練習を始める

  • 最初は小さなコップに少量の水を入れ、親が支えながら飲ませる。
  • ストロー付きのコップ(トレーニングカップ)を使い、少しずつ慣れさせる。

ストローマグの使用頻度を減らす

  • 1日1回はコップで飲む機会を作る。
  • 外出時はストローマグ、自宅ではコップという使い分けも◎。

飲む姿勢を整える

  • ソファやクッションに座らせて、しっかりとした姿勢で飲ませるとこぼしにくい。

この時期のポイント

  • 最初はこぼしてしまうことが多いが、根気よく続けることが大切。
  • 焦って完全にストローマグをやめる必要はない(赤ちゃんのペースに合わせる)。
  • 「お兄さん・お姉さんコップ」を用意し、自分で飲む楽しさを感じさせるのも効果的。

まとめ:ストローマグの練習は赤ちゃんの成長に合わせて進めよう

生後4~6か月 → ストローに慣れる時期(スプーンやおもちゃを活用)
生後7~9か月 → ストローで実際に吸う練習を開始
生後10~12か月 → 自分でストローマグを持って飲む習慣をつける
1歳以降 → コップ飲みに少しずつ移行する

ストローマグの練習は、焦らず赤ちゃんのペースに合わせることが大切です。「なかなか飲めない」と悩むこともあるかもしれませんが、成長とともに自然と上達していきます。親子で楽しく練習を進めましょう!

3. ストローマグはいつまで使う?コップ飲みへの移行時期

1歳からのストローマグ使用は要注意!

ストローマグは便利ですが、最終的にはコップ飲みに移行することが理想です。赤ちゃんの成長に合わせて、無理なくステップアップしましょう。

コップ飲み
コップ飲み

コップ飲みへの移行時期

1歳頃からコップ飲みの練習をスタート1歳半頃にストローマグを卒業するのが理想的

コップ飲みへの移行ステップ

  1. 最初は少量の水で練習
    • 少しずつ飲ませ、こぼしてもOKな環境を整える(お風呂場や食事用スタイを活用)。
  2. ストロー付きのトレーニングカップを使う
    • ストローとコップの中間のようなカップを使い、徐々に慣れさせる。
  3. 持ち手付きのコップを使う
    • 取っ手付きの小さなコップなら、自分で持って飲みやすい。
  4. 徐々にストローマグの頻度を減らす
    • 家ではコップ、外出時はストローマグなど、場面によって使い分ける。

1歳以降のストロー飲みは舌の機能発育に悪影響

1歳からのスパウトマグやストローマグはNG
1歳からのスパウトマグやストローマグはNG

1歳~2歳頃になると手づかみ食べをする様になります。手づかみ食べはどんどんさせることが重要です。手づかみ食べは、手、目、口などを相互に連動させる必要があり、機能発達に欠かせません。

その後のスプーンや箸などを使った食事動作の基本を学ぶことにもつながって来るからです。

特に、手づかみ食べ期(1歳~2歳)にスパウトマグやストローマグなどの便利グッツを使うと、舌の健全な機能発育に悪影響を与える危険性があります。

コップで飲むことは難しく、こぼしたりむせたりします。しかし、コップで飲むという動作は、唇、舌、 顎の筋肉のコントロール力を養う為の大切な体験なのです。

1歳以降のストローマグの賢い使い方

ストローマグ
ストローマグ
1歳以降のストローマグの使用は基本NG

ストローマグの柔らかい長いストローにより舌の後方に簡単に水分が届いてしまいます。そのため乳児型嚥下が持続します。

外出などで、どうしてもストローマグを使いたい場合にはストローを徐々に短くしてください。そして、できるだけ早い段階でコップ飲みに切り替えてください。

歯並びを悪くするメカニズム

舌突出癖
舌突出癖
低位舌・舌突出癖の危険性

この便利グッツは簡単にノドの奥に水分を送り込むことが出来ます。その代償として口腔周囲筋の発達が遅れ、正しく嚥下する機能が身に付かず低位舌舌突出癖が起こる危険性をはらんでいます。

低位舌・舌突出癖は聞き慣れない言葉だと思いますが、舌を突き出しながら食物や唾液を飲み込む動作のことをいいます。これにより、前歯は出っ歯になり、あるいは開咬(オープンバイト)になったりします。

手づかみ食べ期以降、子供は歯並びを悪くする様々な要因と対峙しなければなりません。アデノイド肥大、口呼吸、指しゃぶりなどがそれです。

実は綺麗な歯並びを作るには、母乳保育から始まります。大切なお子さんの健全な成長発育には、これら様々なことが関係しているのだと理解していくことが重要です。

ストローマグにはさまざまな種類があり、赤ちゃんの成長段階や使いやすさに応じて選ぶことが大切です。ここでは、ストローの形状や機能、持ち手の有無、素材の違いについて詳しく解説します。

ストローの形状(柔らかい・硬い)

ストローの形状は、赤ちゃんの成長や口の発達に大きく影響します。選ぶ際のポイントを理解しておきましょう。

ストローの種類特徴おすすめの月齢メリットデメリット
柔らかいストローシリコンなどの柔らかい素材生後6か月頃~・口当たりが優しく吸いやすい
・赤ちゃんが慣れやすい
・かじり癖があると破れやすい
硬いストロー硬めのプラスチック素材生後9か月頃~・耐久性があり長持ちする
・しっかり吸う力を養える
・最初は吸いにくく感じることもある
スリット入りストローストローの先に切れ込みがある生後6か月頃~・逆流しにくく飲みやすい
・吸う力が少なくてもOK
・洗いにくい場合がある

💡選び方のポイント

  • 初めてのストローマグは柔らかいストローが◎(吸う力が弱い赤ちゃんでも使いやすい)。
  • ストローをかじる癖があるなら、丈夫な硬めのストローを選ぶと長持ち
  • 逆流しにくいスリット入りストローも便利(赤ちゃんがうまく吸えない場合におすすめ)。

逆流防止機能の有無

ストローマグには、逆流防止機能がついているものとついていないものがあります。

機能メリットデメリットおすすめの状況
逆流防止機能あり・飲み物がこぼれにくい
・誤嚥のリスクが低い
・吸う力が必要で最初は難しい場合がある・ストロー飲みに慣れていない赤ちゃん
・外出用に便利
逆流防止機能なし・少ない力で飲める
・ストローの練習がしやすい
・傾けるとこぼれやすい・室内で練習する場合

💡選び方のポイント

  • 初めてストローを練習するなら、逆流防止なしのシンプルなタイプが◎(吸いやすい)。
  • 外出時に使うなら逆流防止機能付きがおすすめ(バッグの中でこぼれる心配なし)。
  • ストロー飲みに慣れたら、逆流防止機能ありにステップアップするのもOK

持ち手の有無(赤ちゃんが自分で持てるか)

ストローマグには、持ち手付きと持ち手なしのタイプがあります。

持ち手のタイプ特徴おすすめの月齢メリットデメリット
持ち手付き両側に持ちやすいハンドルがついている生後6か月頃~・赤ちゃんが自分で持ちやすい
・飲みやすい角度に調整しやすい
・持ち歩きに少し場所を取る
持ち手なしスリムでシンプルなデザイン9か月頃~・コンパクトで持ち運びに便利
・コップ飲みに移行しやすい
・最初は持ちにくい可能性あり

💡選び方のポイント

  • ストローの練習を始めるなら、持ち手付きのものが◎(自分で持ちやすい)。
  • 外出用やスリムに持ち歩きたいなら持ち手なしが便利
  • 1歳以降はコップ飲みに移行しやすい持ち手なしのマグも検討

素材(プラスチック・シリコン・ステンレス)

ストローマグの素材は、大きく分けてプラスチック・シリコン・ステンレスの3種類。それぞれの特徴を比較して選びましょう。

素材特徴メリットデメリット
プラスチック軽くてカラフルなデザインが多い・軽くて持ちやすい
・種類が豊富
・長く使うと傷がつきやすい
シリコン柔らかく安全性が高い・落としても割れにくい
・やわらかくて口当たりが良い
・やや汚れがつきやすい
ステンレス保温・保冷機能がある・冷たい飲み物を長時間キープ
・耐久性が高い
・やや重い
・価格が高め

💡選び方のポイント

  • 室内用なら軽くて扱いやすいプラスチック製が◎
  • 落としても安心なシリコン製は、安全性を重視するならおすすめ
  • 外出先で冷たい飲み物を持ち歩きたいなら、保冷機能付きのステンレス製も便利

まとめ:ストローマグ選びは赤ちゃんの成長に合わせて

🔹 ストローの形状
✅ 初めてなら「柔らかいシリコンストロー」→ 徐々に「硬いストロー」に移行
✅ 吸う力が弱いなら「スリット入りストロー」もおすすめ

🔹 逆流防止機能
✅ 初めての練習なら「逆流防止なし」→ 外出用には「逆流防止機能あり」

🔹 持ち手の有無
自分で持つ練習には持ち手付きコップ飲みに移行するなら持ち手なし

🔹 素材選び
軽くて扱いやすいプラスチック
落としても安心なシリコン
外出用や保冷機能が欲しいならステンレス

赤ちゃんの発達や生活スタイルに合ったストローマグを選び、スムーズな飲み方の練習を進めていきましょう!

赤ちゃんがストローマグを上手に使うには、段階的な練習が大切です。最初はうまく吸えないこともありますが、焦らず楽しく練習を進めましょう。ここでは、ストロー飲みのトレーニング方法や、うまくいかないときの対策を詳しく解説します。

初めてのストロー飲みトレーニング(スプーンでの練習から)

ストロー飲みを成功させるには、まず**「口をすぼめて吸う動作」**を赤ちゃんに覚えさせることが重要です。いきなりストローを使うのではなく、以下のステップで少しずつ慣れさせましょう。

ステップ1:スプーンで水分補給を練習(生後4〜6か月頃)

スプーンで白湯や麦茶を飲ませる

  • 哺乳瓶以外の飲み方に慣れさせる。
  • 口をすぼめて飲む練習になる。

飲み物の味や感触に慣れさせる

  • 「おいしいね」と声をかけながら楽しく進める。

ステップ2:ストローの感触に慣れさせる(生後6〜9か月頃)

ストローを口元に当ててみる

  • ストローマグのストローを赤ちゃんの唇に触れさせてみる。
  • 興味を持たせるために、親がストローで飲む姿を見せるのも効果的。

ストローの先に少量の飲み物を含ませる

  • ストローの先に白湯や麦茶をつけて、舌で味を感じさせる。

ストローに少しだけ飲み物を入れてあげる

  • 100均などで売っている**「ストロー付きパック飲料」**を使うのもおすすめ。
  • パックを少し押して飲み物を出してあげると、吸う感覚をつかみやすい。

ステップ3:実際にストローマグで飲む練習

最初は赤ちゃんの口にそっとストローを当てる

  • うまく吸えなくても焦らず、少しずつ慣れさせる。

成功したらしっかり褒める!

  • 「上手にできたね!」と声をかけてあげると、赤ちゃんも嬉しくなりやる気が出る。

赤ちゃんがストローを吸えないときの対処法

ストローマグを試しても、赤ちゃんがうまく吸えないことがあります。そんなときは、以下の方法を試してみましょう。

1. ストローの先に飲み物を含ませる

  • ストローの先に少量の飲み物をつけて、舌で味を感じさせる。
  • 自然と口をすぼめる動作につなげることができる。

2. ストロー付きパック飲料を使う

  • 麦茶やベビー用ジュースのストロー付きパックを使い、軽く押して飲み物を出してあげる。
  • 「吸えば出てくる」ことを覚えやすい。

3. ストローを細めのものに変えてみる

  • 一部のストローマグはストローが太く、赤ちゃんには吸いにくい場合がある。
  • 100均などで売っている細めのストローを使うと、吸いやすくなることも。

4. ストローを口に入れたら軽く押してみる

  • ストロー付きのパック飲料を使い、赤ちゃんの口の中に少し飲み物を押し出すことで、吸う動作を促す。

5. 親がストローで飲む姿を見せる

  • 赤ちゃんはママ・パパの真似をするのが大好き!
  • 実際に親がストローで飲む姿を見せることで、興味を持ちやすくなる。

ストローを嫌がる場合の対策

赤ちゃんによっては、ストローを口に入れるのを嫌がることもあります。その場合は、無理に押し付けず、楽しく興味を持たせる工夫をしましょう。

1. ストローをおもちゃ感覚で触らせる

  • ストローマグを手に持たせて遊ばせる。
  • 口に入れてみることに抵抗がなくなるようにする。

2. 好きな飲み物を入れてみる

  • 最初は「白湯や麦茶」で試すのが基本ですが、赤ちゃんが好む飲み物を入れてみると興味を持つことがある。
  • 例えば、少し薄めた果汁などを試してみてもOK。

3. 一旦お休みしてみる

  • 無理に練習を続けるとストローへの抵抗感が強くなることも。
  • 1週間~2週間ほど間をあけて、再び試してみるとすんなりできることもある。

成功するためのポイント(焦らず根気よく)

ストロー飲みは、最初からうまくいかなくても焦らず、赤ちゃんのペースに合わせることが大切です。

最初は少量ずつ試す

  • 一度に大量に飲ませようとせず、少しずつ慣れさせる。

「できた!」を増やす

  • 赤ちゃんが一口でも吸えたらしっかり褒める。
  • 成功体験を積むことで「ストローは楽しい!」と思えるようになる。

無理にやらせない

  • 嫌がるときは無理強いせず、一旦ストップする。
  • 数日後に再チャレンジすると、すんなりできることもある。

環境を整える

  • 赤ちゃんがリラックスできる状態で試す(お腹が空きすぎていると機嫌が悪くなる)。
  • お気に入りの椅子やクッションを使い、快適な環境で練習する。

まとめ:ストローマグの練習は「楽しく・焦らず」が成功のカギ!

スプーンで飲み物を与えるところからスタート
ストローに飲み物を含ませる・パック飲料で軽く押し出してみる
赤ちゃんが興味を持つように、遊びながら慣れさせる
無理にやらせず、できたときにしっかり褒める!

ストロー飲みの習得には個人差がありますが、毎日の練習を楽しみながら、赤ちゃんのペースで少しずつ進めていきましょう!

ストローマグは赤ちゃんの水分補給に便利なアイテムですが、誤嚥や歯並びの影響など、注意すべき点もあります。また、正しいお手入れ方法や、ストローマグからコップ飲みへ移行するタイミングも知っておくと安心です。

誤嚥を防ぐためのポイント

赤ちゃんがストローマグを使うときに、誤嚥(誤って気管に飲み物が入ること)を防ぐためのポイントを押さえましょう。

1. 飲み物の量を調整する

  • 最初は少量ずつ飲ませることで、むせるリスクを減らす。
  • 一気に大量の水分を含むと、誤嚥のリスクが高まる。

2. 飲む姿勢を整える

  • 赤ちゃんが正しい姿勢で飲めるようにすることが大切。
  • 背もたれのある椅子や抱っこで、少し前傾姿勢になるよう調整。
  • 寝たままの状態では飲ませない!(気管に入りやすくなるため)

3. 飲み物の温度と種類を確認

  • 熱すぎる飲み物はNG!(適温に冷ましてから)
  • とろみのある液体(スープやとろみ飲料)には注意(赤ちゃんがうまく飲み込めないことがある)

4. 逆流防止機能付きのストローマグを選ぶ

  • 逆流防止機能があると、一度に大量の飲み物が出にくく、むせるリスクが減る。

5. 飲んだ後にしばらく様子をみる

  • 飲んだ後に咳き込んでいないか、異変がないかチェックする。

歯並びへの影響はあるのか?

ストローマグの使用が歯並びに影響を与えるかどうかは、多くの親が気にするポイントです。基本的には、適切な使い方をすれば問題ないですが、長期間の使用や誤った使い方には注意が必要です。

歯並びへの影響
歯並びへの影響

ストローマグが歯並びに影響する可能性がある理由

ストローの吸い方による舌の位置の変化

  • 長期間ストローで吸うことが習慣になると、舌の動きが変わる可能性がある。
  • 舌が正しい位置に置かれず、前歯の噛み合わせに影響を与えることも。

噛み癖があると前歯の変形につながることも

  • ストローをかじる癖があると、前歯に余計な力がかかる。
  • 特に乳歯が生えそろう前の時期は注意。

甘い飲み物が虫歯の原因になることも

  • ストローマグでジュースやスポーツ飲料を頻繁に飲むと、歯の表面に糖分が長時間残り、虫歯リスクが上がる。

歯並びへの影響を防ぐポイント

長期間ストローマグを使いすぎない(1歳までを目安に卒業、どうしても使いたい場合はストローを短く切る)
コップ飲みの練習も並行して行う
ストローを噛まないように注意する
ジュースや甘い飲み物はなるべく控え、水や麦茶を中心に

ストローマグの消毒・お手入れ方法

ストローマグは、赤ちゃんの口に直接触れるため、こまめな消毒とお手入れが必要です。特に、ストロー部分はカビが生えやすいため、注意しましょう。

基本のお手入れ方法

毎回使用後にすぐ洗う

  • ストローやフタの部分は細かい汚れが残りやすいので、分解して洗う。

パーツごとにしっかりすすぐ

  • ストローの内部に飲み物が残らないよう、流水で十分にすすぐ。

食洗機対応のものは、食洗機で洗浄

  • 熱湯消毒が可能なものは、熱湯で殺菌するのも効果的。

消毒方法

熱湯消毒

  • 耐熱性があるストローマグなら、熱湯に5分ほどつけて消毒する。
  • ただし、シリコン製ストローは熱に弱い場合があるので、説明書を確認。

ミルトンなどの消毒液を活用

  • 赤ちゃん用の哺乳瓶消毒液(ミルトンなど)を使うと手軽に除菌できる。

ストロー専用のブラシで洗う

  • ストローの内部は、**専用ブラシ(100均などで購入可)**を使うと清潔に保ちやすい。

まとめ:ストローマグの使用で気をつけること

誤嚥を防ぐには、飲む姿勢・飲み物の量・逆流防止機能に注意
長期間使いすぎると歯並びに影響することも!1歳半頃には卒業が理想
ストローマグはこまめに消毒し、ストロー部分のカビに注意
コップ飲みへの移行は1歳頃から徐々に始め、焦らずステップアップ

ストローマグは便利なアイテムですが、使い方や卒業時期を意識しながら、赤ちゃんの成長に合わせて活用しましょう!

ストローマグについて、多くのママ・パパが疑問に思うポイントをQ&A形式で解説します。ストローマグの使用有無、練習方法、お手入れの頻度、外出時のおすすめ、歯並びへの影響など、気になる疑問にお答えします!

Q1. ストローマグを使わないとダメ?

A: ストローマグは必ずしも使わなくても大丈夫です!
赤ちゃんが水分補給をスムーズにできるようになるための補助アイテムですが、代わりにスパウトマグやコップ飲みから直接練習する方法もあります。

ストローマグを使わない場合の代替方法

  • スプーンで水分補給(生後4〜6か月頃)
  • スパウトマグで飲む練習(生後5〜7か月頃)
  • 最初からコップ飲みに挑戦(生後8か月頃~)

ただし、ストロー飲みは外出時に便利なため、一度は試してみるのがおすすめです。

Q2. ストロー飲みができないときはどうする?

A: 赤ちゃんがストローをうまく吸えない場合、以下の方法を試してみましょう。

  1. ストローの先に少し飲み物を含ませる
    • 麦茶や白湯をストローの先に垂らし、舌で味を感じさせる。
  2. ストロー付きのパック飲料を使う
    • 赤ちゃん用の麦茶やジュースの紙パックを軽く押して、ストローから飲み物を出してあげることで「吸う感覚」を覚えやすい。
  3. 親がストローを使う姿を見せる
    • 赤ちゃんは大人の真似をするのが得意!一緒にストローで飲んで見せると興味を持ちやすい。
  4. 細めのストローを試してみる
    • ストローが太すぎると吸うのが難しい場合があるので、細めのものに変えてみる。
  5. 無理にやらせず、少し休んでから再チャレンジ
    • 1~2週間ほど間をあけると、自然にできるようになることも!

Q3. ストローマグはどのくらいの頻度で洗うべき?

A: 毎回の使用後に必ず洗浄し、週に1〜2回は消毒をするのが理想的です。

基本のお手入れ方法

毎回洗う

  • ストロー部分やフタの細かい部分は、専用のブラシで洗浄。
  • 水や麦茶なら比較的汚れが少ないが、ジュースやミルクの場合は念入りに洗う。

週に1〜2回は消毒

  • 熱湯消毒(耐熱のもの)
  • **哺乳瓶用消毒液(ミルトンなど)**を活用
  • 電子レンジ消毒OKのものは電子レンジで除菌

カビ防止のために完全に乾燥させる

  • ストロー部分は特に湿気がこもりやすいので、洗った後はしっかり乾かす。

Q4. 外出時におすすめのストローマグは?

A: 外出時に適したストローマグを選ぶ際のポイントは、漏れにくさ・持ち運びやすさ・保冷機能の有無です。

外出時におすすめのストローマグTOP3

  1. サーモス「真空断熱ベビーストローマグ」
    • 保冷機能があり、暑い季節の外出にも◎。
    • ステンレス製で長時間飲み物の温度をキープできる。
  2. ピジョン「マグマグ ストロー」
    • 軽くて持ち運びしやすく、ストローの先におもりがついているため、どんな角度でも飲みやすい。
  3. コンビ「ラクマグ はじめてストロー」
    • 逆流防止機能付きで、バッグの中で漏れにくい。
    • フタ裏の溝がなく、外出先でも洗いやすい。

選び方のポイント

  • カバンの中で漏れない設計(逆流防止機能付きがおすすめ)
  • 長時間の外出なら保冷機能付き(特に夏場)
  • 軽量で持ちやすいものが便利

Q5. ストローマグを使うと歯並びが悪くなるって本当?

A: ストローマグの使用自体が直接歯並びを悪くするわけではありませんが、使い方や長期間の使用によって影響が出る可能性はあります。

歯並びに影響する可能性のある要因

  1. ストローの吸い方による舌の位置の変化
    • ストローで長期間飲み続けると、舌の動きが変わり、前歯に影響を与える可能性がある。
  2. ストローを噛む癖がある場合
    • ストローを頻繁に噛むと、前歯に余計な力がかかり、歯並びが乱れることも。
  3. 長期間ストローマグを使用し続ける
    • 2歳以降もストローマグだけに頼っていると、口周りの筋肉の発達に影響が出ることも。

歯並びを悪くしないための対策

  • 1歳半頃を目安にコップ飲みに移行する
  • ストローを噛む癖がある場合は注意し、早めにコップ飲みにシフト
  • ジュースや甘い飲み物は虫歯リスクが高いため、水や麦茶を中心に

まとめ:ストローマグのQ&A

質問簡単な答え
Q1. ストローマグを使わないとダメ?必須ではなく、スパウトマグやコップ飲みの練習でもOK!
Q2. ストロー飲みができないときは?ストローの先に飲み物を含ませる、パック飲料を使う、親が飲む姿を見せるのが◎
Q3. ストローマグの洗う頻度は?毎回洗浄+週1〜2回の消毒が理想
Q4. 外出時におすすめのストローマグは?サーモス(保冷機能付き)、ピジョン(おもり付き)、コンビ(逆流防止機能付き)
Q5. ストローマグで歯並びが悪くなる?使い方によるが、長期間の使用や噛む癖があると影響する可能性あり。1歳半頃を目安にコップ飲みに移行が◎

ストローマグは便利なアイテムですが、赤ちゃんの成長に合わせた使い方を意識することで、より安全で効果的に活用できます!

ストローマグは赤ちゃんの水分補給をサポートし、コップ飲みへの移行をスムーズにする便利なアイテムです。しかし、使用するタイミングや練習方法には個人差があり、無理に進めるのではなく、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつステップアップすることが大切です。

ストローマグを使うタイミングの目安

ストローマグの導入時期には個人差がありますが、一般的な目安としては以下のようになります。

生後4~6か月

  • まだストローを吸う力は弱いが、スプーンでの水分補給を練習し始める時期。
  • スパウトマグを使いながら、少しずつストローの感覚を覚えさせる。

生後6~9か月

  • ストローの練習を本格的に開始。
  • ストローの先に飲み物を含ませたり、ストロー付きパック飲料を使って「吸う」動作を覚えさせる。

生後10~12か月

  • ストロー飲みに慣れ、自分で持って飲めるようになってくる。
  • コップ飲みの練習も並行して進めると◎。

1歳~1歳半以降

  • コップ飲みへ移行し始める時期。
  • ストローマグの使用頻度を減らし、徐々に卒業を目指す。

赤ちゃんの成長に合わせた練習が大切

ストローマグの習得には個人差があるため、「○か月だから絶対にできるはず!」と焦らず、赤ちゃんのペースに合わせた練習を心がけましょう。

💡 ストロー練習のポイント
最初は少しずつ試す(一口でも飲めたら褒める)
飲む姿勢を整える(寝たまま飲ませるのはNG)
うまくできないときは、一度お休みして再チャレンジ
最終的にはコップ飲みへスムーズに移行できるように

便利なアイテムを活用してスムーズな移行を目指そう

赤ちゃんの成長をサポートするために、ストローマグの種類や機能をうまく活用するのもポイントです。

🔹 最初の練習にはスパウトマグやコップでマグ
🔹 吸う感覚をつかむにはストロー付きパック飲料
🔹 持ち運びやすいストローマグなら逆流防止機能付きマグ
🔹 コップ飲みの移行には取っ手付きのトレーニングカップ

また、外出時には漏れにくい設計のストローマグを選ぶと、荷物の中でこぼれる心配がなくなり便利です。


まとめ

ストローマグは赤ちゃんの成長に合わせて、適切なタイミングで使い始めるのが大切!
ストロー飲みは徐々に練習を進め、無理なく慣れさせることがポイント!
1歳頃からコップ飲みの練習も並行し、1歳半頃を目安にストローマグを卒業!
便利なアイテムを活用しながら、赤ちゃんが楽しくスムーズに移行できるようサポートしよう!

赤ちゃんの飲み方の発達は個人差がありますが、「できた!」を増やしていくことで自信につながります。焦らず、楽しく練習を進めていきましょう!

江戸川区篠崎の歯科医院からのご案内|ストローマグとお子さまの歯並び

お子さまのストローマグの使い方、気になりませんか?江戸川区篠崎の当歯科では、赤ちゃんの成長に合わせた正しい飲み方のアドバイスを行っています。ストローマグの長期間使用は、歯並びや噛み合わせに影響を与えることもありますが、適切な使い方を知ることでリスクを抑えられます。

「いつからコップ飲みに移行すればいいの?」「歯並びに影響しない飲み方は?」など、お悩みがあればお気軽にご相談ください。お子さまの健やかな成長を、歯科の専門家がサポートします!

【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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