- 1. 上顎洞炎とは?歯や鼻の不調につながる副鼻腔の炎症
- 1.1. 上顎洞炎の基礎知識
- 1.2. 上顎洞炎の主な原因
- 1.2.1. ウイルス・細菌感染
- 1.2.2. 歯性感染
- 1.2.3. 鼻の通気障害
- 1.2.4. 生活習慣や免疫力低下
- 1.3. 上顎洞炎の主な症状
- 1.3.1. 鼻症状
- 1.3.2. 顔面の違和感や痛み
- 1.3.3. 歯の症状
- 1.3.4. その他の症状
- 2. 上顎洞炎と歯科の関係
- 2.1. 診断と検査
- 2.1.1. 耳鼻咽喉科で行う検査
- 2.1.2. 歯科で行う検査
- 3. 上顎洞炎の治療法
- 3.1. 薬物療法
- 3.2. 歯科治療
- 3.3. 耳鼻咽喉科的治療
- 3.4. 生活習慣の改善
- 4. 自宅でできる予防・セルフケア
- 5. 受診をおすすめする症状
- 6. 江戸川区篠崎で上顎洞炎の症状にお悩みの方へ
- 7. 筆者・院長
- 7.1. 深沢 一
- 7.1.1. メッセージ

「鼻づまりが続く」「頬が重い」「上の奥歯がズキズキ痛む」――その症状、単なる風邪ではなく“上顎洞炎”かもしれません。
上顎洞炎は、副鼻腔のひとつである上顎洞に炎症が起こる病気で、耳鼻咽喉科だけでなく歯科とも深く関係しています。特に上顎の奥歯の感染が原因となる「歯性上顎洞炎」は、歯科治療を行わなければ改善しにくいのが特徴です。
この記事では、上顎洞炎の原因・症状・歯科との関係・治療法について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
上顎洞炎とは?歯や鼻の不調につながる副鼻腔の炎症
上顎洞炎の基礎知識

上顎洞炎とは、鼻の横から頬の奥に存在する「上顎洞」に炎症が起こる病気です。上顎洞は副鼻腔の一部で、空気の通り道や発声に関わる重要な空洞です。
風邪や細菌感染をきっかけに発症することが多く、慢性化すると長期間にわたり鼻症状や顔面痛が続くことがあります。また、上顎の奥歯と上顎洞は非常に近接しているため、歯の感染が原因となる「歯性上顎洞炎」が起こる点も特徴です。
耳鼻咽喉科領域の疾患として知られていますが、歯科との関連も非常に深い病気です。
上顎洞炎の主な原因
ウイルス・細菌感染
風邪やインフルエンザなどによる上気道感染がきっかけとなり、細菌感染へ進行して上顎洞に炎症を起こすことがあります。
歯性感染
以下のような歯のトラブルから炎症が上顎洞へ波及することがあります。
- 重度の虫歯
- 根尖病変(歯の根の先の膿)
- 根管治療後の再感染
- 抜歯後の感染
- 歯周病の悪化
特に上顎の奥歯は上顎洞に近いため、歯科的な感染が原因となるケースは少なくありません。
鼻の通気障害
アレルギー性鼻炎や鼻中隔弯曲症によって鼻の通気性が悪化すると、上顎洞内に炎症が起こりやすくなります。
生活習慣や免疫力低下
睡眠不足、喫煙、疲労、ストレスなどにより免疫力が低下すると、炎症が長引いたり再発しやすくなったりします。
上顎洞炎の主な症状
鼻症状
- 鼻づまり
- 黄色や緑色の粘り気のある鼻水
- 鼻水が喉へ流れる後鼻漏
顔面の違和感や痛み
- 頬の痛みや圧迫感
- 目の下の重だるさ
- 前かがみで悪化する顔面痛
歯の症状
- 上の奥歯の痛み
- 噛んだ時の違和感
- 片側だけに現れる歯痛
特に「片側だけの鼻症状」と「上の奥歯の痛み」が同時にある場合は、歯性上顎洞炎が疑われます。
その他の症状
- 口臭
- 味覚・嗅覚低下
- 頭痛
- 発熱
上顎洞炎と歯科の関係

上顎の奥歯の根は、上顎洞のすぐ近く、場合によっては接していることがあります。そのため、歯の感染が上顎洞へ波及しやすい解剖学的特徴があります。
特に以下のようなケースでは注意が必要です。
- 神経が死んだ歯を放置している
- 根管治療後も痛みや腫れが続く
- 上顎奥歯の抜歯後に鼻症状が出た
歯性上顎洞炎では、抗菌薬だけでは改善しにくく、原因となる歯の治療が必要です。
診断と検査
耳鼻咽喉科で行う検査
- 鼻内視鏡検査
- CT検査
- 副鼻腔の炎症評価
歯科で行う検査
- デンタルX線撮影
- 歯科用CT
- 根尖病変や歯周病の確認
歯が原因かどうかを正確に診断するためには、歯科と耳鼻咽喉科の連携が重要です。
上顎洞炎の治療法
薬物療法
- 抗菌薬
- 消炎鎮痛薬
- 去痰薬
炎症や感染のコントロールを行います。
歯科治療
歯性感染が原因の場合は、以下の処置が必要になります。
- 根管治療
- 感染源の除去
- 抜歯
- 歯周病治療
耳鼻咽喉科的治療
- 鼻洗浄
- ネブライザー療法
- 内視鏡手術
慢性化した場合には、外科的処置が必要になることもあります。
生活習慣の改善
- 禁煙
- 十分な睡眠
- 栄養バランスの改善
- 口腔ケアの徹底
再発予防には全身管理も重要です。
自宅でできる予防・セルフケア
- 加湿器で乾燥を防ぐ
- 鼻洗浄で鼻腔を清潔に保つ
- 丁寧な歯みがきとフロス使用
- 風邪を長引かせない
- 疲労や睡眠不足を避ける
ただし、症状が続く場合は自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
受診をおすすめする症状
以下の症状がある場合は、早めの受診が必要です。
- 頬の腫れや強い痛み
- 片側だけの歯痛と鼻づまり
- 黄色や緑色の鼻水が続く
- 口臭が強くなった
- 長引く風邪症状
- 根管治療後も改善しない違和感
歯が原因となる上顎洞炎は、歯科治療を行わなければ再発を繰り返すことがあります。鼻症状だけでなく歯の異常にも注意し、必要に応じて歯科と耳鼻咽喉科の両方で診察を受けることが重要です。
江戸川区篠崎で上顎洞炎の症状にお悩みの方へ

「鼻づまりや片側の歯痛が治らない」──それは上顎洞炎かもしれません。江戸川区篠崎の当歯科クリニックでは、歯性上顎洞炎の診断・治療に対応。耳鼻科と連携しながら、患者さまに最適な治療をご提案いたします。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


