「ペリクル」という言葉を聞いたことがありますか?ペリクルは、歯の表面に自然にできる“目に見えない薄い膜”で、歯を酸から守る一方で、細菌が付着する土台にもなります。虫歯や歯周病の予防と深く関わるため、その特徴を知って正しくケアすることが大切です。

本記事では、ペリクルの仕組みから役割、口腔ケアのポイントまで歯科医がわかりやすく解説します。

ペリクルとは?🤔

「ペリクル」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、実は私たちの歯を守る大切な存在です。ペリクルは 唾液に含まれる糖タンパク質が歯の表面に付着してできる“薄い膜” のこと。歯磨きをしても、数分で再び形成されるほど、常に口の中で作られ続けています。目には見えませんが、歯の健康に欠かせない役割を担っています。

ペリクルとは?
ペリクルとは?

ペリクルの役割🛡

ペリクルの役割
ペリクルの役割

酸から歯を守るバリア機能

食事や飲み物に含まれる酸は歯を溶かす原因になりますが、ペリクルは酸から歯を守る「天然のバリア」として働きます。

再石灰化を助ける

ペリクルは唾液中のカルシウムやリンを取り込みやすくし、歯の再石灰化(自然修復)をサポートします。

細菌が付着する足場になることも⚠️

一方で、ペリクルはプラーク(歯垢)が付着する土台にもなります。そのため、清掃不足だと虫歯や歯周病のリスクが高まります。

ペリクルと虫歯・歯周病の関係🦠

虫歯との関わり

ペリクルは細菌がくっつく場所になり、プラークが蓄積すると酸が発生。これが歯の表面を溶かして虫歯の原因になります。

歯周病リスク

歯周病菌もペリクルに付着するため、放置すると歯ぐきの炎症や歯周病へと進行する可能性があります。

ペリクルを意識した口腔ケア🪥

毎日の歯磨きで清潔に

ペリクル自体は自然に形成されますが、プラークをためないことが大切。丁寧なブラッシングで細菌の温床を防ぎましょう。

フッ素入り歯磨き粉の活用

フッ素は再石灰化を助ける成分。ペリクルと組み合わせることで虫歯予防効果を高められます。

定期的な歯科クリーニング

ペリクルごと歯の表面をリセットするプロケアが効果的です。歯科医院での定期的なクリーニングを取り入れると安心です。

最新の研究と可能性🔬

近年はペリクルの成分を分析し、虫歯や歯周病の新しい予防法に応用する研究も進んでいます。将来的には「ペリクルを強化するケア用品」が登場するかもしれません。

  • ペリクルは 歯を守るバリア であると同時に、プラーク付着の温床にもなる。
  • 毎日の歯磨き+フッ素+定期クリーニングで健康を維持できる。
  • 予防のカギは「ペリクルを味方にする生活習慣」です。
江戸川区篠崎で家族みんなの歯を守るなら当院へ

江戸川区篠崎で歯の健康管理なら当歯科クリニックへ。ペリクルや虫歯・歯周病の予防を重視し、定期検診やクリーニングで地域の皆さまのお口の健康を守ります。

【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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