✅ 上あごの天井には、細かな“ヒダ”がいくつも並んでいます。これは**口蓋皺壁(こうがいすうへき)**と呼ばれる自然な構造で、食べ物をまとめたり発音を助けたりと、日常生活に欠かせない働きをしています。実はこのヒダは、総入れ歯(総義歯)の安定性にも深く関わる重要なポイントです。

本記事では、写真をもとに口蓋皺壁の役割と、入れ歯づくりとの関係をわかりやすく解説します。

この写真は、上顎の口蓋(上あごの天井部分)を写したもので、赤い矢印が示しているのは 「口蓋皺壁(こうがいすうへき)」 と呼ばれるヒダ状の構造です。
口蓋皺壁は前歯のすぐ後ろに左右対称に並んでいる隆線で、個人差が大きいものの誰にでも存在する生理的な構造です。

口蓋皺壁(こうがいすうへき)
口蓋皺壁(こうがいすうへき)

● 口蓋皺壁の役割

  • 食べ物を舌で押し付ける際の“摩擦”となり、食塊形成を助ける
  • 発音時に空気の流れを調整し、音の明瞭度に関与
  • 指紋と同じように、一人ひとり異なるため個人識別にも利用される

● 入れ歯(総義歯)との関係

総入れ歯(総義歯)を作る際、この口蓋の凹凸は非常に重要なポイントになります。

入れ歯(総義歯)との関係
入れ歯(総義歯)との関係
  1. 義歯の安定性に関わる
     口蓋のヒダが適切に義歯床(入れ歯の土台)に再現されることで、
     入れ歯が吸着しやすくなり、外れにくくなる効果があります。
  2. 印象採得(型取り)での注意点
     ヒダの形態が深い場合、粘膜が動きやすいため、
     精密印象材を使い、圧をかけすぎない型取りが必要です。
  3. 義歯の違和感との関連
     義歯の内面がこの皺壁を強く圧迫すると、
     ・痛み
     ・赤み
     ・義歯不適合による外れやすさ
     につながるため、調整が重要です。

● 総入れ歯を安定させるための臨床的ポイント

  • 口蓋皺壁をつぶさず、自然な凹凸を反映させた義歯床形態が適切
  • 前方部(切歯乳頭周囲)の厚みは薄くしすぎず、
     発音(サ行・タ行)にも配慮する
  • 義歯の吸着には、
     口蓋全体のシール形成(周囲粘膜との密着)が必須

この画像に見える「口蓋のヒダ」は、食べ物を飲み込みやすくしたり、発音を助けたりする大切な構造です。総入れ歯を作るときには、このヒダの形をしっかり再現することで、外れにくく、噛みやすい入れ歯になります。

📍 江戸川区・篠崎で「外れにくい総入れ歯」をお探しの方へ

総入れ歯のフィット感は、上あごの「口蓋皺壁」をどれだけ正確に再現できるかで大きく変わります。当院では、口蓋の形態まで丁寧に読み取り、外れにくく快適な義歯づくりにこだわっています。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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