「朝起きると、枕に黄色や白っぽい液体がついている」
「膿のようなものが出て、強い臭いもする」

このような症状がある場合、口の中から出たものであれば、歯周病や歯の根の感染などによって膿が排出されている可能性があります。

特に、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつき、強い口臭などを伴っている場合は注意が必要です。

歯科医院へ通院中であっても、こうした症状は必ず担当医に伝え、原因を確認してもらいましょう。

枕についている黄色や白っぽい液体が、必ずしも歯ぐきから出た膿とは限りません。

しかし、口の中から出ていることが確認でき、膿のような液体や強い臭いがある場合には、歯ぐきや歯の根の周囲で感染が起きている可能性があります。

膿は、細菌感染に対する免疫反応によって生じた白血球や細菌、組織の残骸などを含む液体です。

また、睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため、起床時には口臭が強く感じられることがあります。

ただし、枕についた液体だけでは原因を判断できません。繰り返す場合は、歯科医院で口の中を詳しく調べることが大切です。

1.進行した歯周病

原因の一つとして考えられるのが、歯周病の進行に伴う排膿です。

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなり、その内部で細菌が増殖します。

炎症が強くなると、歯周ポケットから膿が出ることがあります。

次のような症状を伴う場合は注意が必要です。

  • 歯ぐきから膿が出る
  • 歯ぐきが腫れている
  • 歯磨きの際に出血する
  • 口臭が強くなった
  • 歯がぐらつく
  • 噛むと違和感や痛みがある

歯周病は、進行すると歯を支えている歯槽骨が徐々に失われていきます。

痛みが少ないまま進行することもあるため、「痛くないから大丈夫」と判断せず、検査を受けることが重要です。

2.歯の根の感染(根尖性歯周炎など)

歯の根の周囲に感染が起き、膿がたまっている可能性もあります。

特に、

  • 過去に神経を取った歯
  • 大きな虫歯がある歯
  • 過去に強くぶつけたことがある歯

などでは、歯の内部や根の先に感染が生じることがあります。

膿の出口が歯ぐきにできると、ニキビのような小さなできものとして見えることがあります。ここから膿が排出されると、一時的に腫れや痛みが軽くなる場合もあります。

しかし、膿が出て症状が軽くなっても、感染そのものが治ったとは限りません。

原因となっている歯の状態を確認し、必要に応じて根管治療などを検討します。

歯科医院へ定期的に通っていても、患者さん自身が感じている症状が診察時に確認できないことはあります。

例えば、

「朝だけ膿のようなものが出る」
「ときどき歯ぐきが腫れる」
「数日前に膿が出たが、今は止まっている」

といった症状は、受診時には目立たなくなっている場合があります。

そのため、

「朝起きると枕に膿のようなものがついている」
「強い臭いがする」

という情報を、できるだけ具体的に担当医へ伝えることが重要です。

歯周病治療や根管治療の途中であれば、その経過の一部として症状が残っている可能性もあります。現在どのような治療を行っているのかも含めて、担当医に確認しましょう。

口の中から実際に膿が出ている場合、何らかの感染や炎症が続いている可能性があります。

原因によって異なりますが、放置すると、

  • 歯周病がさらに進行する
  • 歯を支える骨が失われる
  • 歯のぐらつきが強くなる
  • 腫れや痛みが繰り返される
  • 口臭が強くなる
  • 歯を残すことが難しくなる

といった問題につながることがあります。

また、感染が急激に悪化すると、歯ぐきや顔が大きく腫れることもあります。

膿が出たり止まったりしている場合でも、「膿が出たから治った」と考えず、原因を確認することが大切です。

症状や口の中の状態に応じて、必要な検査を行います。

歯周ポケット検査

歯と歯ぐきの間の深さや出血、排膿などを確認し、歯周病の進行状態を調べます。

レントゲン検査

歯を支える骨の状態や、歯の根の周囲に病変がないかを確認します。

歯の状態の確認

虫歯、歯の揺れ、噛んだときの痛み、過去に根管治療を行った歯などを確認し、原因となっている歯を調べます。

必要に応じて、より詳しい画像検査などを行う場合もあります。

診察を受ける際には、単に「口臭が気になる」と伝えるだけでなく、具体的な症状を伝えましょう。

例えば、

  • 朝、枕に黄色や白っぽい液体がつく
  • 膿のような臭いがする
  • いつ頃から始まったか
  • 毎日なのか、ときどきなのか
  • 歯ぐきから膿が出ている場所が分かるか
  • 歯ぐきの腫れや出血があるか
  • 歯がぐらついていないか
  • 噛んだときに痛みがないか

などは、原因を調べるうえで重要な情報になります。

可能であれば、症状が現れたときの口の中や枕の状態をスマートフォンで撮影しておくと、受診時の参考になることもあります。

膿のようなものが出るだけでなく、

  • 顔やあごが腫れてきた
  • 強い痛みがある
  • 発熱がある
  • 口が開きにくい
  • 飲み込みにくい
  • 急速に腫れが広がっている

といった症状がある場合は、感染が広がっている可能性があります。

このような場合は次回の定期受診を待たず、早めに歯科医院へ連絡してください。

朝起きたときに枕へ黄色や白っぽい液体がついていても、それだけで歯周病による膿とは断定できません。

一方、口の中から膿が出ていることが確認できる場合には、進行した歯周病や歯の根の感染などが隠れている可能性があります。

特に、強い口臭、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきなどを伴う場合は、放置しないことが大切です。

すでに歯科医院へ通院している方も、

「朝起きると枕に膿のようなものがつく」
「強い臭いがする」

という症状を担当医へ具体的に伝えてください。

原因を詳しく調べ、必要な治療を受けることが、大切な歯を守ることにつながります。

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放置すると歯を支える骨が失われ、歯を残すことが難しくなる場合があります。気になる症状がある方は、早めに歯科医院で原因を確認しましょう。

【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

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  • ヨガ

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