狭窄歯列弓に効果的!クワドヘリックスの特徴と使用法
クワドヘリックスの構造
上顎固定式装置
クワドヘリックスはV字状に狭くなった上顎の狭窄歯列弓を4つの輪の弾性力で上顎第1大臼歯と上顎側方歯群(犬歯・小臼歯)を徐々に拡大する装置です。上顎第1大臼歯に巻かれたバンドをセメントで固定するので患者さん自身では取り外しが出来ません。
クワドとは四を、ヘリックスは螺旋状のものという意味からこの名前がつきました。
原理
クワドヘリックスの原理は、装着する前にクワドヘリックスを約1cm左右に広げ、同時にバンド部分を回転させた状態で強引に上顎大臼歯にセメントで装着します。
すると、次第に上顎大臼歯は左右に拡大され、大臼歯の回転も加わってアームが側方歯群(小臼歯・犬歯)順次当たってきます。このメカニズムにより、歯列全体が拡大されることになります。
使用期間
通常クワドヘリックスは月に1回力を加えて調整します。5mm前後の拡大を目標とします。一般的に使用期間は約6ヶ月です。
デメリット
欠点
口内炎の痛み
装置が粘膜に触れて口内炎ができ、痛みが起こることがあります。 この問題は調整で解決することができます。
欠点
歯磨きが難しい
装置と歯の間に食べかすが詰まっても歯ブラシで取るのが難しい欠点があります。
メリット
利点
大臼歯や小臼歯が側方傾斜リスク小
大臼歯や側方歯群が側方に傾斜するリスクはあまりない。
利点
1日24時間使用可
術者によって口腔内に装着されるため患者自身で取り外すことができません。そのため1日24時間使うことが可能です。 矯正装置は出来る限り長時間使うことで効果が上がるからです。
利点
違和感が少い
急速拡大装置に比べ使用期間は長くなりますが、違和感が少ないのがメリットです。
江戸川区篠崎でクワドヘリックスによる歯列矯正をご検討の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、矯正装置の見た目が気になるという方でも、審美性に配慮した目立たないマウスピース矯正装置をご用意しております。患者さま一人ひとりの口腔内状況を拝見した上でご要望をしっかりと聞き、痛みの少ない無理のない治療計画をご提案いたします。江戸川区篠崎でクワドヘリックスによる歯列矯正をご検討の方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。