狭い歯列弓が引き起こす出っ歯や八重歯の原因とは?
狭窄歯列弓だと出っ歯や八重歯に!
歯列弓が狭いと歯が並ぶスペースが不足するため上顎前突(出っ歯)、八重歯、乱杭歯(叢生)など悪い歯並びになってしまいます。
綺麗な歯並びの歯列弓は横に広い
正常な歯列弓は、綺麗な馬蹄形をしています。
これは歯列弓が横にしっかりと成長した結果です。
狭窄歯列弓
写真のように大臼歯や小臼歯の幅径が狭い歯列弓を狭窄歯列弓と言います。
歯列弓が狭くV字型になると歯が並ぶスペースが不足し、出っ歯や乱杭歯、八重歯の原因となります。
原因
赤ちゃんの時から始まる
原因
母乳保育
母乳保育が出来ない、または母乳保育の期間が短い。
原因
不適切なニプル
母乳保育が出来ない時、哺乳瓶に付ける不適切なニプル選び。
原因
離乳食
離乳食の進め方と食べさせ方が上手にできない。
原因
アデノイド肥大や鼻炎から口呼吸
アデノイド肥大は5、6歳をピークに起こります。その時期に風邪などを引くと鼻が詰まり、容易に口呼吸に移行。
原因
指しゃぶり
指しゃぶりが4歳になっても治らないと狭窄歯列弓となりオープンバイト(開咬)や上顎前突(出っ歯)の歯並びになります!
狭窄歯列弓を広げる拡大装置の効果とその適応症例
メリット
非抜歯症例が増える
写真の様に歯列弓が狭く、V字型になっているケースでは上顎歯列を側方に拡大することは有効な治療法になります。
拡大装置には歯科医が歯にセメントで取り付け、患者自身では取り外し出来ないタイプと取り外し出来るタイプの2種類があります。
歯列弓を側方に拡大することで歯が並ぶための十分なスペースが獲得でき、非抜歯(通常第1小臼歯を抜歯)で治療が出来る可能性が高まります。
拡大装置の多くは上顎に使います。また、歯の萌出状態により装置を使い分けします。
拡大が完了した後は、マルチブラケット装置によるワイヤー矯正を主体とし、その他、補助的な装置を併用しながら矯正治療を進めることがほとんどです。
拡大装置
以下の3タイプがあります。
禁忌症
拡大装置はどんな症例でも有効に作用するわけではなく、顔の骨格が顎が小さく、後ろに引っ込んでいるドリコフェイシャル傾向が強いと前歯がオープンバイト(開咬)になってしまう危険性があることを考慮に入れなければなりません。
江戸川区篠崎で狭窄歯列弓の矯正治療をご検討の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、矯正装置の見た目が気になるという方でも、審美性に配慮した目立たないマウスピース矯正装置をご用意しております。患者さま一人ひとりの口腔内状況を拝見した上でご要望をしっかりと聞き、痛みの少ない無理のない治療計画をご提案いたします。江戸川区篠崎で狭窄歯列弓の矯正治療をご検討の方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。