- 1. 母乳育児とは?赤ちゃんの成長を支える自然な栄養法
- 2. 母乳育児が歯並びに良い影響を与える理由
- 2.1. 母乳を飲む動作が顎の発達を促す
- 2.2. 哺乳瓶との違い
- 3. 長期授乳と歯列不正の関係
- 3.1. 母乳育児だけで歯並びは決まらない
- 3.1.1. 歯並びに影響する主な要因
- 3.2. 歯並びを守るために大切なポイント
- 3.2.1. 鼻呼吸を促す
- 3.2.2. 柔らかいものばかりに偏らない
- 3.2.3. 哺乳瓶やおしゃぶりの長期使用に注意
- 3.2.4. 定期的な歯科チェック
- 4. まとめ
- 5. 江戸川区篠崎のママへ|母乳育児中の歯の健康をサポートします!
- 6. 【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
- 7. 筆者・院長
- 7.1. 深沢 一
- 7.1.1. メッセージ

母乳育児は、赤ちゃんに栄養や免疫を与えるだけでなく、顎や口周りの筋肉の発達にも深く関わっています。近年では、授乳方法が将来の歯並びや噛み合わせに影響する可能性があることが注目されています。
特に母乳を飲む際の「舌をしっかり動かす運動」は、顎の正常な発育や口腔機能の発達を促し、将来的な歯列不正の予防につながると考えられています。一方で、授乳習慣や哺乳瓶の使い方によっては、口腔機能の発達に差が出る場合もあります。
ここでは、母乳育児と歯並びの関係について、歯科的観点からわかりやすく解説します。
母乳育児とは?赤ちゃんの成長を支える自然な栄養法
母乳育児とは、母親の母乳を中心に赤ちゃんを育てる授乳方法です。母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養素だけでなく、免疫成分や消化を助ける物質も含まれており、乳児期の健康維持に重要な役割を果たします。
授乳方法には以下の2種類があります。
- 完全母乳:母乳のみで育てる方法
- 混合育児:母乳とミルクを併用する方法
どちらが絶対に優れているというわけではなく、母子の体調や生活環境に合わせて無理なく継続できることが大切です。
母乳育児が歯並びに良い影響を与える理由

母乳を飲む動作が顎の発達を促す
母乳を飲む際、赤ちゃんは舌・唇・頬の筋肉を複雑に使いながら母乳を吸い出しています。この運動は、単なる吸啜ではなく、口腔周囲筋をバランスよく発達させる重要な刺激になります。
特に以下の発達に関与します。
- 上下の顎の成長
- 舌の正しい位置の習得
- 鼻呼吸の促進
- 嚥下機能の成熟
これらが適切に育つことで、歯が並ぶスペースが確保されやすくなり、歯並びや噛み合わせの安定につながると考えられています。
哺乳瓶との違い
一般的な哺乳瓶は比較的少ない力でミルクを飲めるため、母乳授乳と比べると舌や口周囲筋の使用量が少なくなる傾向があります。
そのため、
- 舌の動きが限定される
- 口唇閉鎖力が育ちにくい
- 顎の成長刺激が少ない
といった影響が出る可能性があります。
ただし、哺乳瓶育児が必ず歯並びを悪くするわけではありません。近年では、母乳に近い口腔運動を促す「咀嚼型ニプル」なども開発されており、口腔機能への配慮が進んでいます。
長期授乳と歯列不正の関係

フィンランド・トゥルク大学の研究では、母乳育児期間が短い子どもほど歯列不正のリスクが高い可能性が報告されています。
特に、
- 出っ歯
- 叢生(歯のガタつき)
- 噛み合わせの異常
などとの関連が示唆されています。
一方で、15か月以上の授乳を継続した子どもでは、歯列不正のリスクが低い傾向が見られたとされています。
母乳育児だけで歯並びは決まらない
歯並びは母乳育児だけで決まるわけではありません。以下のような複数の要因が関係します。
歯並びに影響する主な要因
- 遺伝的な顎の大きさ
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 舌突出癖
- 頬杖
- 柔らかい食事中心の生活
- 鼻炎やアレルギーによる口呼吸
そのため、母乳育児をしていても歯並びが乱れることはありますし、ミルク育児でも口腔機能がしっかり育つケースもあります。
重要なのは、乳幼児期から「正しい口の使い方」ができているかを確認することです。
歯並びを守るために大切なポイント
鼻呼吸を促す
口呼吸は上顎の成長不足や歯列不正の原因になることがあります。鼻づまりが多い場合は耳鼻科受診も重要です。
柔らかいものばかりに偏らない
噛む刺激は顎の成長に必要です。離乳食後は年齢に応じてしっかり噛める食事を取り入れましょう。
哺乳瓶やおしゃぶりの長期使用に注意
長期間の使用は前歯の噛み合わせに影響することがあります。使用時期や頻度は適切に管理することが大切です。
定期的な歯科チェック
乳歯列の段階から歯並びや口腔機能を確認することで、早期対応につながります。
まとめ
母乳育児は、赤ちゃんの栄養や免疫だけでなく、顎や口腔機能の発達にも良い影響を与える可能性があります。特に、母乳を飲む際の舌や口周囲筋の運動は、将来的な歯並びや噛み合わせの形成に関わる重要な要素です。
ただし、歯並びは授乳方法だけで決まるものではなく、生活習慣や呼吸、癖なども大きく影響します。
乳幼児期から口腔機能の発達を意識し、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談することが、健やかな歯並びづくりにつながります。
江戸川区篠崎のママへ|母乳育児中の歯の健康をサポートします!

授乳中はホルモンバランスや生活習慣の変化により、むし歯や歯周病のリスクが高まりやすい時期です。ママのお口の健康は、ご自身の健康だけでなく、赤ちゃんの健やかな成長にもつながります。
江戸川区篠崎の当歯科クリニックでは、授乳中でも安心して受けられる歯科治療やクリーニング、予防ケアをご提供しています。育児で忙しいママにも寄り添いながら、お口の健康をしっかりサポートいたします。
【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


