「前歯が噛み合わない」「口がいつも開いている」「滑舌が悪い」といった症状は、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)が関係している可能性があります。舌突出癖とは、飲み込む時や会話中に舌で前歯を押してしまう癖のことです。放置すると、開咬や出っ歯、口呼吸などを引き起こす原因になります。

この記事では、舌突出癖の原因・症状・歯並びへの影響・改善方法について歯科的視点から詳しく解説します。

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)とは、飲み込む時や会話中に舌が前歯を押すように動く癖のことです。英語では「タングスラスト(Tongue Thrust)」とも呼ばれ、異常嚥下(誤った飲み込み方)の一種とされています。

本来、舌は安静時に上あごへ軽く接触しているのが正常ですが、舌突出癖があると舌が低い位置にあり、飲み込むたびに前歯を押してしまいます。この動作が長期間続くことで、開咬(前歯が噛み合わない状態)や上顎前突(出っ歯)、歯列不正などを引き起こす原因となります。

舌突出癖とは?
舌突出癖とは?

舌突出癖で見られる特徴

飲み込む時に舌が前へ出る

唾液や食べ物を飲み込む際、舌が前歯の間に入り込む動きが繰り返されます。これを「異常嚥下」と呼びます。

発音時に舌が見える

特に「サ行」「タ行」「シャ行」の発音時に舌が歯の間から見えることがあります。滑舌が悪く、舌足らずな話し方になるケースも少なくありません。

口が常に開いている

舌の位置が低いことで口唇を閉じにくくなり、口呼吸が習慣化しやすくなります。口腔内が乾燥し、虫歯・歯周病・口臭リスクも高まります。

舌突出癖の主な原因

乳幼児期の生活習慣

以下の習慣は舌突出癖の原因となることがあります。

  • 長期間の指しゃぶり
  • おしゃぶりや哺乳瓶の長期使用
  • 口呼吸
  • 早すぎる離乳食開始

これらは舌や口周りの筋肉バランスを乱し、誤った嚥下パターンを固定化させます。

歯並びや噛み合わせの問題

前歯に隙間がある開咬や、乳歯の早期喪失があると、舌がその空間へ入り込みやすくなります。その結果、舌で歯を押す癖が定着しやすくなります。


放置すると起こる悪影響
放置すると起こる悪影響

歯並びの悪化

舌は非常に強い筋肉です。1日約1,500回以上行われる嚥下のたびに前歯へ力が加わることで、以下のような不正咬合を引き起こします。

  • 開咬
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 反対咬合
  • 叢生(歯のガタつき)

矯正治療後の「後戻り」の原因になることもあります。

発音障害

舌の位置異常により、発音が不明瞭になります。会話への自信低下につながるケースもあります。

口呼吸による健康リスク

口呼吸が続くと口腔乾燥が進み、虫歯や歯周病だけでなく、風邪を引きやすくなるなど全身への影響も指摘されています。

MFT(口腔筋機能療法)

舌・唇・頬の筋肉を正しく使えるよう訓練する治療法です。正しい舌の位置や飲み込み方を習得します。

自宅でできるトレーニング

まずは家庭でできる改善法として、あいうべ体操口輪筋トレーニングが挙げられます。これは舌や口の周りの筋肉を鍛えることで、舌の位置を正しく保ちやすくする訓練です。特に、口呼吸から鼻呼吸へ改善する効果も期待できます

また、舌の正しい位置をセルフチェックする方法も重要です。本来、舌先は上あごの「スポット」と呼ばれる部分(前歯のすぐ後ろ)に軽く触れているのが理想です。鏡の前で確認しながら、意識的に正しい舌位をキープする習慣をつけましょう。

口輪筋を鍛える器具

リットレメーター・リットレMP
リットレメーター・リットレMP
リットレメーター・リットレMP

舌突出癖によって緩んだ口輪筋を自宅で鍛えます。あいうべ体操と併用することで効果が増します。

写真の様にマウスピースを唇と歯の間に挟んで引っ張るトレーニングで口輪筋が鍛えられます。

リットレメーターは、口輪筋の筋力を測定しながら鍛えられる装置です。

また、価格の安いリットレMPを使用するのも効果的です。詳細は自力で口元を引っ込めて綺麗なEラインの作り方のページをご覧下さい。

保険適用の口輪筋トレーニング

15歳未満の子供であれば、口輪筋のトレーニングが保険で受けられます。詳しくは当院に、お問い合わせ下さい。

江戸川区の子ども医療費助成制度

高校3年生相当まで(18歳到達後の最初の3月31日まで)のお子さんが医療機関等で健康保険証を使用して診療を受けたとき、保険診療の自己負担分を江戸川区が助成する制度です。保護者の所得制限はありません。

口輪筋のトレーニングの治療費は江戸川区にお住まいの方は無料です。

amazonで購入

リットレメーター

楽天で購入

リットレメーター

amazonで購入

リットレMP

楽天で購入

リットレMP

矯正治療との併用

歯並びの乱れがある場合は、矯正治療を併用することで根本改善につながります。小児ではプレオルソなどの機能的矯正装置を使用することもあります。

舌突出癖は、成長期ほど改善しやすい傾向があります。特に5〜10歳頃は、顎の成長や嚥下機能の発達途中であるため、早期介入によって歯並びへの悪影響を最小限に抑えやすくなります。

一方、大人でも改善は可能ですが、長年の癖が固定化している場合はMFTや矯正治療を組み合わせた継続的な対応が必要です。

舌突出癖は単なる癖ではなく、歯並び・発音・口呼吸・顔貌にまで影響する口腔機能の問題です。特に成長期のお子さんでは、早期発見と適切なトレーニングが将来的な歯列不正の予防につながります。

「前歯が開いている」「口がいつも開いている」「発音が気になる」といった症状がある場合は、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。

江戸川区篠崎で舌突出癖のご相談なら、当院へお任せください

お子さまの歯並びや発音、舌の使い方が気になる方は、ぜひ一度ご相談を。
当院では、MFT(口腔筋機能療法)や小児矯正に対応した専門的なケアを行っており、お子さま一人ひとりに合わせたトレーニング・治療をご提案しています。

舌の癖は放っておくと将来の歯並びや健康に影響することも。
江戸川区篠崎で舌突出癖に対応できる歯科医院をお探しの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

Follow me!