- 1. 【📹】乳歯が抜ける順番と時期
- 2. 🦷 乳歯は“どうせ抜ける”じゃない!知られざる大切な役割
- 2.1. 🍼 咀嚼・発音・あごの発達をサポート
- 2.2. 🎯 永久歯が正しく生えるための“ガイド役”
- 2.3. 📊 乳歯と永久歯の違いとは?
- 3. 📅 乳歯が抜ける時期と順番|5歳〜12歳の成長カレンダー
- 3.1. 👶乳歯列の歯式
- 3.2. 📆 平均的な抜ける年齢と順番の目安
- 3.3. 🔄 前歯→奥歯→犬歯の流れが一般的
- 3.4. 👦👧 男の子と女の子で違いはある?
- 3.5. 📉 個人差が大きい理由とは?
- 4. ⚠️ 早く抜けた場合の注意点と対処法
- 4.1. 🚨 虫歯・外傷・遺伝病(低ホスファターゼ症)による早期脱落
- 4.2. 🦷 スペース不足による永久歯の乱れ
- 4.3. 🏥 小児歯科での早期対応の重要性
- 5. 🕰 なかなか抜けない…遅すぎる場合の原因と対応
- 5.1. 🧱 埋伏歯・癒合歯・過剰歯の影響
- 5.2. 💀 乳歯の根が残っているケース
- 5.3. 🩺 レントゲンで確認し、必要なら抜歯や矯正治療へ
- 6. 🦈 乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたら?“二枚歯”の対処法
- 6.1. 📌 シャークティースの原因と放置リスク
- 6.2. ✅ 自然脱落を待つ?それとも抜歯?
- 6.3. 🧑⚕️ 矯正の必要性と判断タイミング
- 7. 🩹 乳歯が抜けるときのトラブルと家庭でのケア
- 7.1. ❗ グラグラしているのに抜けない
- 7.2. 💥 途中で折れた・出血が止まらない
- 7.3. 🍴 食事・歯磨き・感染予防のコツ
- 7.4. 🦷 抜けた歯はどうする?保管 or 捨てる?
- 8. 🌱 抜けた後の永久歯が生えるまでの注意点
- 8.1. ⏳ 2週間~半年は“待ちの時間”
- 8.2. 🧬 なかなか生えてこない原因と対処法
- 8.3. 👄 かみ合わせ・歯並びトラブルを防ぐ生活習慣とは?
- 9. 🛠 歯並びトラブルの予防と早期発見
- 9.1. 🧒 指しゃぶり・舌癖・口呼吸が及ぼす影響
- 9.2. 🦷 スペースメンテナーの必要性とは?
- 9.3. 🩻 矯正治療のタイミングと種類(プレート・マウスピース)
- 10. 📆 乳歯の抜ける時期におすすめの歯科チェック
- 10.1. 🧑⚕️ 定期検診で確認すべき4つのポイント
- 10.2. 👀 保護者が気づきたいサインと相談のタイミング
- 11. 💬 よくある質問Q&A(保護者の不安に答える)
- 11.1. ❓ Q. グラグラしていても自然に抜けるのを待つべき?
- 11.2. ❓ Q. 抜けた乳歯は保存すべき?再生医療って本当に使えるの?
- 11.3. ❓ Q. 兄弟姉妹で時期が違っても問題ない?
- 11.4. ❓ Q. 親知らずと乳歯の関係ってあるの?
- 12. 🌟 まとめ|乳歯の抜ける過程は“未来の歯”への第一歩!
- 13. 👪江戸川区篠崎で乳歯の生え変わりでお悩みの方へ
- 14. 筆者・院長

「うちの子、まだ乳歯が抜けないけど大丈夫?」「もう抜けたけど早すぎない?」
子どもの乳歯が抜ける時期や順番には大きな個人差があります。ですが、その裏には永久歯が正しく生えるための大切な“準備”が進んでいることをご存じでしょうか?
この記事では、乳歯が抜ける平均的な年齢や順番、よくあるトラブルと対処法、歯並びを整えるために意識したい生活習慣などを、小児歯科の視点でわかりやすく解説します。
正しい知識を持って、お子さまの大切な「歯の生え変わり期」を見守ってあげましょう。
【📹】乳歯が抜ける順番と時期
🦷 乳歯は“どうせ抜ける”じゃない!知られざる大切な役割
「乳歯はどうせ抜けるから虫歯になっても平気」と思っていませんか?実はこの考え方、大きな誤解です。乳歯は一時的な歯ではありますが、**子どもの発育や将来の歯並び・健康に深く関わる“土台”**となる存在です。ここでは、乳歯が果たす大切な3つの役割を詳しく解説します。


🍼 咀嚼・発音・あごの発達をサポート
乳歯がきちんと並び、機能していることで、食べ物をしっかり噛むことができます。よく噛むことは、胃腸への負担を減らすだけでなく、脳の発達やあごの成長を促すことにもつながります。また、サ行・タ行などの正しい発音にも乳歯は欠かせません。前歯が抜けたままだと、「さかな」が「たかな」になってしまうことも。
🎯 永久歯が正しく生えるための“ガイド役”
乳歯の最も大きな役割のひとつが、永久歯の“道しるべ”となることです。乳歯の下ではすでに永久歯が育っており、乳歯が正しい位置にあることで、永久歯も適切な位置に導かれます。逆に、虫歯や外傷で乳歯を早く失ってしまうと、永久歯がまっすぐに生えず、歯並びや噛み合わせに悪影響が出る可能性があります。
📊 乳歯と永久歯の違いとは?
特徴項目 | 乳歯 | 永久歯 |
---|---|---|
本数 | 20本(上下各10本) | 最大32本(親知らず含む) |
色味 | 白く透明感あり | やや黄みがかった白 |
大きさ | 小さい | 大きい |
エナメル質 | 薄く柔らかい | 厚くて強い |
虫歯リスク | 高い | 比較的低め |
乳歯は見た目も構造も永久歯とは異なり、虫歯になりやすく進行も早いため、定期的なケアとチェックがとても大切です。
📅 乳歯が抜ける時期と順番|5歳〜12歳の成長カレンダー
乳歯の生え変わりは、子どもの成長の一大イベント。永久歯が正しい位置に生えるためにも、乳歯が自然に、適切な順番で抜けることが大切です。ここでは、生え変わりの時期や順番、性別差、個人差について詳しく解説します。
👶乳歯列の歯式

上段は上顎、下段は下顎。多くの場合、乳歯が抜けると同時に永久歯が生えてきます。
※上下第1大臼歯の生える場所にはもともと乳歯はありません。
📆 平均的な抜ける年齢と順番の目安
乳歯の生え変わりは、5歳〜7歳頃に下の前歯(乳中切歯)から始まり、12歳前後までにすべての乳歯が永久歯に置き換わるのが一般的です。
この時期には、第1大臼歯(6歳臼歯)も後ろから生えてきます。乳歯の生え変わりとは別に、永久歯が追加されている点にも注意しましょう。
抜ける順番 | 抜ける乳歯 | 年齢の目安 |
---|---|---|
① | 下顎の乳中切歯 (A) | 6~7歳 |
② | 上顎の乳中切歯 (A) | 6~8歳 |
③ | 下顎の乳側切歯 (B) | 7~8歳 |
④ | 上顎の乳側切歯 (B) | 8~9歳 |
⑤ | 下顎の乳犬歯 (C) | 9~10歳 |
⑥ | 上顎の第1乳臼歯(D) | 10~11歳 |
⑦ | 下顎の第1乳臼歯(D) | 10~12歳 |
⑧ | 上顎の第2乳臼歯(E) | 10~12歳 |
⑨ | 上顎の乳犬歯 (C) | 11~12歳 |
⑩ | 下顎の第2乳臼歯(E) | 11~12歳 |
🔄 前歯→奥歯→犬歯の流れが一般的
乳歯が抜ける順番にはパターンがあります。基本的には、**「前歯 → 側切歯 → 奥歯 → 犬歯」**の順番で抜けていきます。特に犬歯は最後の方に抜けるため、前歯が抜けてから数年後にようやく抜ける場合もあります。
この順番が大きく崩れている場合は、永久歯の位置異常や過剰歯が隠れている可能性もあるため、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
👦👧 男の子と女の子で違いはある?
乳歯が抜ける時期には性別による差もあります。一般的には、女の子の方が男の子よりも6か月〜1年ほど早く生え変わる傾向にあります。これは、女の子のほうが身体の成長が早いことと関連しています。
ただし、個人差が大きいため、同じ年齢でも兄弟姉妹で生え変わりの時期が違うことは珍しくありません。
📉 個人差が大きい理由とは?
乳歯が抜ける時期は4〜5年の幅があり、個人差が非常に大きいです。これは以下のような要因が関係しています:
- 🧬 遺伝的要素(両親の歯の生え変わり時期を受け継ぐ)
- 🍽 噛む力や食習慣(硬い物をよく噛む子は早くグラグラする傾向あり)
- 🦷 虫歯や外傷の有無
- 🧠 成長ホルモンや全身の発達の違い
お子さまの生え変わりのペースが他の子と違っていても、目安から1〜2年の差であれば問題ないことがほとんどです。不安があれば、小児歯科で相談すると安心です。
⚠️ 早く抜けた場合の注意点と対処法
乳歯は通常、5〜7歳頃から自然に抜け始めますが、4歳以下で抜けてしまった場合や、順番通りでない抜け方をした場合には注意が必要です。特に虫歯や外傷、まれな遺伝性疾患などが関係していることもあり、将来の歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。
🚨 虫歯・外傷・遺伝病(低ホスファターゼ症)による早期脱落
- 虫歯の進行
乳歯のエナメル質は薄く、虫歯の進行が早いため、重度になると歯が自然に抜けてしまうことがあります。特に前歯の虫歯は気づきにくく、放置されがちです。 - 外傷(ケガ)による脱落
転倒やぶつけた衝撃で歯がグラグラしたり、完全に抜けてしまうことも。歯の根が残っていると永久歯の生え方に悪影響を及ぼすことがあるため、早めの受診が必要です。 - 低ホスファターゼ症(まれな遺伝病)
歯の根が未完成のまま抜けてしまう遺伝性疾患です。4歳未満で自然に歯が抜けた場合には、全身的な病気が隠れている可能性もあるため、医師の診断を受けることが大切です。
🦷 スペース不足による永久歯の乱れ
乳歯が早く抜けると、そのスペースに隣の歯が倒れ込んでくることがあります。これにより、本来生えるべき永久歯のスペースがなくなり、歯並びが乱れる原因になります。
たとえば、奥歯の乳歯が早期に抜けると、将来の噛み合わせにズレが生じるリスクもあるため、「早く抜けた=放っておいていい」ではありません。
必要に応じて、**スペースメンテナー(隙間を保持する装置)**を装着することで、永久歯の生えるスペースを守ることが可能です。
🏥 小児歯科での早期対応の重要性
乳歯が予定より早く抜けた場合は、できるだけ早く小児歯科での診察を受けましょう。以下のようなケースでは特に受診がおすすめです:
- 抜けた歯の根が残っているかもしれない
- 歯の隙間がどんどん広がってきている
- 永久歯がなかなか生えてこない
小児歯科では、必要に応じてレントゲン検査やスペースメンテナーの装着、経過観察のスケジュール管理などを行い、永久歯が正しい位置に生えるようサポートしてくれます。
🕰 なかなか抜けない…遅すぎる場合の原因と対応
乳歯の生え変わりは、通常12歳頃までに完了します。しかし、中学生になっても乳歯が残っている場合や、予定の順番でなかなか抜けない場合には注意が必要です。永久歯の成長や配置に何らかの異常が隠れている可能性があるからです。
🧱 埋伏歯・癒合歯・過剰歯の影響
乳歯が抜けない主な原因のひとつに、下から生えてくるはずの永久歯に異常があるケースが挙げられます。
- 埋伏歯(まいふくし)
永久歯が骨や歯ぐきの中に埋まったままで、表に出てこない状態。この場合、乳歯は抜けずに長く残ります。 - 癒合歯(ゆごうし)
乳歯同士、あるいは乳歯と永久歯がくっついてしまっている歯。通常より強く歯ぐきに固定されており、抜けにくいことがあります。 - 過剰歯(かじょうし)
本来あるはずの本数以上の歯が乳歯や永久歯の間に生えている状態。これが永久歯の生えるスペースを邪魔して、乳歯が抜けない原因になることもあります。
💀 乳歯の根が残っているケース
通常、永久歯の成長とともに乳歯の根は徐々に吸収され、自然に抜けます。しかしまれに、乳歯の根がしっかり残っている状態のままグラグラもせずに留まり続けることがあります。
このようなケースでは、永久歯が正しい方向に生えず、二枚歯になったり、歯並びが乱れるリスクも。放置せず、歯科医院での確認が必要です。
🩺 レントゲンで確認し、必要なら抜歯や矯正治療へ
乳歯がなかなか抜けない場合は、まず小児歯科でレントゲン撮影を行い、永久歯の状態を確認することが重要です。
以下のような処置が検討されます:
- 🦷 抜歯:永久歯が正しい位置にあるのに乳歯が残っている場合
- 📐 矯正治療:永久歯が埋伏している、傾いている、スペースが足りない場合
- 🧭 経過観察:永久歯の成長がやや遅れているだけで問題がないケースもあり
適切なタイミングで対処することで、将来の歯並びやかみ合わせを守ることができます。気になる症状があれば、早めに歯科医院で相談しましょう。
🦈 乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたら?“二枚歯”の対処法
本来は、乳歯が抜けた後に永久歯が同じ位置に生えてきますが、**乳歯が残ったまま永久歯が生えてきてしまう「二枚歯(シャークティース)」**になることがあります。見た目の驚きや違和感に保護者が焦ってしまうこともありますが、冷静に原因と対処法を確認しましょう。
📌 シャークティースの原因と放置リスク
“シャークティース”とは、サメのように2列に歯が並ぶ状態を指し、特に下の前歯(乳中切歯)でよく見られる現象です。

主な原因は以下の通りです:
- 永久歯が内側(舌側)から生えてくる
乳歯の真下ではなく、やや奥まった位置から生えることで、乳歯が抜けずに残ります。 - 乳歯の根の吸収が不十分
永久歯が十分に乳歯の根を刺激できないと、乳歯がグラグラせず残ってしまいます。 - あごの成長不足やスペース不足
永久歯の生えるスペースが足りないと、ズレた位置に生えてきやすくなります。
🔻 放置すると…
- 歯並びが乱れる(前歯がねじれる・重なる)
- 食べ物が詰まりやすくなり、虫歯のリスク増加
- 永久歯の成長方向が悪くなり、将来的な矯正治療が複雑化
✅ 自然脱落を待つ?それとも抜歯?
二枚歯の対応は、乳歯がどの程度グラグラしているかで判断します。
- 🔄 グラグラしている場合:自然に抜けるのを待つ
→ 食事中などの刺激で自然に脱落することが多いです。 - 🧱 しっかり残っている場合:歯科での抜歯を検討
→ 永久歯の生え方に影響を及ぼす前に、適切なタイミングで抜歯する方が望ましいです。
どちらの対応が適しているかは、歯の動き方・永久歯の位置・あごの発育状態を見ながら判断されます。
🧑⚕️ 矯正の必要性と判断タイミング
二枚歯になったからといって、必ずしも矯正治療が必要なわけではありません。ただし、次のようなケースでは小児矯正を検討することがあります。
- 二枚歯が原因で前歯が捻じれてきた
- 永久歯の生える角度が明らかにずれている
- スペース不足で他の歯もずれてきそうな兆候がある
⏰ 判断のタイミングは?
乳歯を抜いた後、永久歯が自然に正しい位置に戻っていくかどうかを数か月観察し、それでも改善しない場合は、6歳〜8歳ごろに矯正歯科での相談をおすすめします。
🩹 乳歯が抜けるときのトラブルと家庭でのケア
乳歯は自然に抜けることが多いですが、時には抜けにくい・途中で折れる・出血が続くなどのトラブルが起こることもあります。そんな時、保護者が慌てず対応できるよう、家庭でできるケア方法をわかりやすくご紹介します。
❗ グラグラしているのに抜けない
乳歯が明らかにグラグラしているのに、なかなか抜けない場合、無理に引っ張るのはNGです。
✅ 家庭でできる判断の目安:
- グラグラしても痛みがあるならまだ根が残っている可能性あり
- 食事の際に自然に抜けそうなら様子見でOK
- 半年以上グラグラが続く場合は、歯科受診を検討
👉 どうしても気になる場合は、ガーゼを使ってやさしく左右に揺らすのがおすすめ。決して前後に力を入れたり、出血させるような抜き方は避けましょう。
💥 途中で折れた・出血が止まらない
乳歯が途中で折れた場合や、抜けた後に出血が続く場合には注意が必要です。
✅ 応急処置の方法:
- 清潔なガーゼやティッシュを5〜10分間しっかり噛ませて止血
- うがいは最小限に(かさぶたが流れて出血が長引く原因に)
❗ 以下のような症状がある場合は、早めに歯科医院へ:
- 歯の根が歯ぐきに残っているように見える
- 30分以上出血が止まらない
- 歯ぐきが腫れてズキズキ痛む
特にケガなどで折れた場合は、神経損傷のリスクもあるため、速やかな受診が必要です。
🍴 食事・歯磨き・感染予防のコツ
抜けた後の歯ぐきは一時的にとてもデリケートな状態です。次のポイントに注意しましょう。
🍽 食事のコツ:
- 刺激の少ない食事(柔らかくてぬるめのものがおすすめ)
- 炭酸飲料・辛いもの・熱いものは避ける
- 抜けた側で噛まないように注意
🪥 歯磨きのコツ:
- 軟らかい歯ブラシで、抜けた箇所はそっと避けて磨く
- 傷口に直接当てないよう注意
- フッ素入り歯みがき粉の使用で永久歯の虫歯予防も
🙌 感染予防のために:
- 指で抜けた部分を触らない
- 食後は軽く口をすすぐ習慣を
🦷 抜けた歯はどうする?保管 or 捨てる?
乳歯が抜けたあとは、「記念にとっておく?」「捨てていいの?」と迷う方も多いです。
✅ 選択肢は3つ:
- 記念に保管
→ 乳歯ケースに入れて思い出として保管する家庭が増えています。乾燥させてカビ防止を。 - 伝統に従って処分
→ 「上の歯は縁の下へ、下の歯は屋根の上へ」という日本の習慣に沿って処分する家庭も。 - 再生医療に活用(歯髄バンク)
→ 歯の中の歯髄幹細胞を将来の医療に使う目的で保存する「ティースバンク」の利用も可能。
👪 ご家庭の価値観や将来の選択肢に合わせて、**「捨てる」「保管する」「活用する」**を選ぶのがよいでしょう。
🌱 抜けた後の永久歯が生えるまでの注意点
乳歯が抜けた後、すぐに永久歯が生えてこないと「このままで大丈夫?」と不安になる保護者の方も多いでしょう。実際には、生えるまでに時間がかかるのが普通。ここでは、経過観察のポイントや、生活の中で気をつけたいことを詳しく解説します。
⏳ 2週間~半年は“待ちの時間”
乳歯が抜けた後、永久歯が生えてくるまでには、平均で2週間〜6か月程度かかります。
🦷 永久歯の種類や生える位置によって差があり:
- 前歯(中切歯):比較的早く生える(2〜8週間ほど)
- 奥歯(乳臼歯の後):3〜6か月かかることも
- 犬歯や第二小臼歯:さらに時間がかかる場合あり
💡 抜けた後にしばらく“ぽっかり”していても、**すぐに焦る必要はありません。**ただし、半年以上経っても変化がない場合は、一度歯科医院でチェックを受けましょう。
🧬 なかなか生えてこない原因と対処法
永久歯がなかなか生えてこない原因には、以下のようなものがあります:
- 永久歯の位置異常(斜め・奥に向かって生えている)
- 埋伏歯(骨や歯ぐきに埋まっている)
- 過剰歯が邪魔している
- あごのスペース不足
- 歯ぐきが硬くて突き破れない
✅ 対処法の流れ:
- 半年以上生えてこない → 小児歯科でレントゲン検査
- 永久歯が確認できない or 位置異常あり → 矯正・外科的処置を検討
- 問題がなければ、定期的に経過観察でOK
📝 見えないからといって必ずしも異常とは限りませんが、早期に把握することが将来の矯正治療の負担軽減にもつながります。
👄 かみ合わせ・歯並びトラブルを防ぐ生活習慣とは?
永久歯がきれいに生えるかどうかは、日常の生活習慣が大きく影響します。抜けた後の時期は、次のようなポイントに気をつけましょう。
👶 避けたい習慣:
- 指しゃぶり → 前歯が前方に押し出されて出っ歯に
- 舌で歯を押す癖 → 前歯が開いて「すきっ歯」や開咬に
- 口呼吸 → 上あごの発育に悪影響、歯並びが狭くなる原因に
- 片側ばかりで噛む → 顎のバランスが崩れ、かみ合わせ不良に
🌟 予防のためにできること:
- 硬さのある食べ物(煮干し、れんこんなど)を取り入れて噛む力を育てる
- 姿勢・睡眠環境・口の閉じ方に気を配る
- 気になる癖がある場合は、MFT(口腔筋機能療法)を取り入れる
永久歯が生える土台を整えるのは、生活の中での小さな積み重ねです。正しい習慣を身につけることで、歯並びトラブルの予防につながります。
🛠 歯並びトラブルの予防と早期発見
乳歯が抜け、永久歯が生えそろっていく過程では、歯並びの乱れやかみ合わせのズレが起こりやすくなります。将来的な矯正治療を避けるためにも、この時期は早期発見と正しい予防ケアが重要です。
🧒 指しゃぶり・舌癖・口呼吸が及ぼす影響
歯並びやかみ合わせに影響を与える3大悪習慣がこちらです:
- 指しゃぶり
→ 上の前歯が前に押されて「出っ歯」になる
→ 下の前歯が引っ込んで、かみ合わせが深くなる - 舌で歯を押す癖(舌癖)
→ 前歯の隙間が広がり「開咬(上下の歯が閉じない)」の原因に - 口呼吸
→ 常に口が開いていることで、上あごの発達が妨げられ、歯列が狭くなる
🔍これらの習慣は、歯だけでなく顔貌のバランスや発音にも影響することがあります。3歳頃から意識し、遅くとも小学校低学年のうちに改善するのが理想です。
🦷 スペースメンテナーの必要性とは?
乳歯が虫歯や外傷で早く抜けてしまった場合、そのまま放置すると隣の歯が倒れ込み、永久歯が生えるスペースが足りなくなることがあります。
そんなときに活躍するのが、**スペースメンテナー(隙間保持装置)**です。
🛡 スペースメンテナーの役割:
- 抜けた乳歯の“代わり”に隣の歯が倒れ込まないように支える
- 永久歯が生えるべきスペースをきちんと確保する
- 歯並びの乱れや矯正の必要性を未然に防ぐ
🔧 取り外し式と固定式があり、乳歯が早期脱落した場合はできるだけ早めに歯科で相談しましょう。
🩻 矯正治療のタイミングと種類(プレート・マウスピース)
歯並びの乱れが見つかった場合でも、早めに対応することで治療が簡単かつ短期間で済むことがあります。
🕒 矯正治療のタイミング:
- 第1期治療(6〜12歳ごろ)
→ 顎の成長をコントロールしながら、将来の歯並びを整える
→ 永久歯の生え始め〜生えそろうまでが最適時期
🧰 主な矯正装置の種類:
- プレート型矯正装置(取り外し式)
→ 軽度な歯列や顎の幅の拡大に有効。自宅での装着時間がカギ - マウスピース矯正(インビザライン・ファーストなど)
→ 見た目が気になりにくく、成長期の子どもでも使える新しい選択肢 - ワイヤー矯正
→ 複雑な歯並びの調整に適しており、永久歯が生えそろってから開始することが多い
👨⚕️ **どの矯正方法が適しているかは、歯科医師の診断と子どもの発育状況によって異なります。**まずは6〜8歳頃に一度、小児矯正の相談を受けるのがおすすめです。
📆 乳歯の抜ける時期におすすめの歯科チェック
乳歯が抜け始める5〜7歳頃から12歳頃までの「生え変わり期」は、歯の健康だけでなく、歯並び・かみ合わせ・顎の成長に大きく関わる大切な時期です。このタイミングで定期的な歯科チェックを行うことで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。
🧑⚕️ 定期検診で確認すべき4つのポイント
1️⃣ 永久歯の位置と方向の確認(レントゲン)
→ 永久歯が正しい位置にあるか、埋伏やズレがないかをチェック。
2️⃣ 乳歯の抜ける順番・時期の確認
→ 一般的な生え変わり順と大きくズレていないかを確認。
3️⃣ スペースの有無と歯並びの予測
→ 将来的に矯正が必要かどうかの初期判断ができます。
4️⃣ 悪習癖(指しゃぶり・舌癖・口呼吸など)のチェック
→ 歯並びや顎の成長に悪影響を与える癖を早期に発見し、改善指導が可能。
📌 半年〜1年に1回の定期検診を続けることで、問題の早期発見・早期対処ができます。
👀 保護者が気づきたいサインと相談のタイミング
乳歯の生え変わり期には、保護者の気づきもとても大切です。以下のようなサインが見られたら、迷わず小児歯科に相談しましょう。
🔍 こんなときは受診を!
- 抜ける順番がバラバラ(奥歯が先に抜けるなど)
- 抜けて半年以上経つのに永久歯が生えてこない
- 永久歯が乳歯の後ろから生えてきた(いわゆる“二枚歯”)
- 歯が重なって生えてきた、斜めになっている
- 歯ぐきの腫れや出血、痛みが続いている
👩⚕️ 小児歯科では、歯の状態に合わせた経過観察や、矯正相談、スペースメンテナーの装着などの個別対応が可能です。
💡「何かおかしいかも」と感じたときが、受診のベストタイミングです!
💬 よくある質問Q&A(保護者の不安に答える)
乳歯が抜け始める時期は、保護者にとっても不安や疑問がつきもの。ここでは、特によくある4つの質問についてわかりやすく解説します。
❓ Q. グラグラしていても自然に抜けるのを待つべき?
✅ A. 基本的には自然に抜けるのを待つのがベストです。
乳歯は永久歯の成長に伴って根が吸収され、最終的に自然に抜けるようになっています。無理に引っ張って抜くと、根が残ったり、歯ぐきが傷つくこともあるため注意が必要です。
ただし、以下のような場合は歯科で相談を:
- 半年以上グラグラしているのに抜けない
- 永久歯がすでに生えてきている(二枚歯)
- 食事の邪魔になったり、本人が強く気にしている
❓ Q. 抜けた乳歯は保存すべき?再生医療って本当に使えるの?
✅ A. 記念・医療のどちらの目的でも保存は可能です。
家庭用乳歯ケースを使えば、成長の記録として大切に保管できます。また最近では、「ティースバンク」などの歯髄幹細胞保存サービスを利用し、将来の再生医療に役立てる動きも広がっています。
🔸 保存のポイント:
- 水で軽く洗い、しっかり乾燥させる
- カビや変色を防ぐために密閉容器で保管
- 歯髄保存は抜けてから48時間以内の処理が推奨されるため、事前に確認を
❓ Q. 兄弟姉妹で時期が違っても問題ない?
✅ A. まったく問題ありません。個人差は非常に大きいです。
乳歯の生え変わり時期は、遺伝・性別・噛む力・栄養状態・生活習慣など多くの要因によって左右されます。兄弟姉妹でも1〜2年差があって当然です。
ただし、12歳を過ぎても乳歯が残っている、順番が明らかにおかしいといった場合は歯科でレントゲンを撮ってもらいましょう。
❓ Q. 親知らずと乳歯の関係ってあるの?
✅ A. 直接的な関係はありませんが、間接的な影響はあります。
親知らず(第三大臼歯)は、永久歯の生えそろいが終わった後の18〜25歳ごろに生えてくる歯です。乳歯とは直接のつながりはありませんが、乳歯時代の歯並び・顎の発育状態によって、親知らずが正常に生えるかどうかに影響を与えることがあります。
🔍 乳歯の生え変わりを適切に終えることで、顎のスペースが整い、親知らずのトラブル(埋伏・横向き)も起こりにくくなります。
🌟 まとめ|乳歯の抜ける過程は“未来の歯”への第一歩!
乳歯の生え変わりは、「ただ抜ける」だけの現象ではなく、永久歯が正しい位置に生えそろうための重要なステップです。抜ける時期や順番には個人差がありますが、そのひとつひとつが、お子さまの成長の証でもあります。
✅ 早すぎ・遅すぎの見極めは小児歯科と一緒に
「ちょっと早すぎる?」「なかなか抜けないけど大丈夫?」そんな時は、一人で悩まず小児歯科でチェックを受けましょう。レントゲンによる確認や、必要に応じたスペースメンテナー・抜歯・経過観察など、専門的な判断が安心につながります。
✅ 永久歯へのスムーズなバトンタッチが健康な歯並びにつながる
乳歯が正しい順番で、無理なく抜けることは、永久歯が整った位置に生えるためのカギ。抜ける時期のチェックや生活習慣の見直し、歯科での定期検診は、将来的な歯列矯正の負担を減らすことにもなります。
✅ 正しい知識とケアで、笑顔あふれる成長をサポート!
家庭での食事・歯磨き・癖の改善など、日常の小さな工夫が美しい歯並びと健康な口元をつくります。大切なのは、「抜けるからどうでもいい」ではなく、「抜けるからこそ丁寧に見守る」という意識です。
🌱 お子さまの歯が抜けるその瞬間を、ただの通過点ではなく、未来につながるスタートラインとして大切にしていきましょう。
👪江戸川区篠崎で乳歯の生え変わりでお悩みの方へ

お子様の乳歯が抜けるや時期に不安はありませんか?
✅乳歯が抜けるのが早すぎる・遅すぎる場合の対応
✅グラグラしているのに抜けない乳歯のご相談
✅歯が永久に終わるまでの歯並び管理と予防処置
お子様の健康な歯を守るために、ぜひ一度ご相談ください!
江戸川区篠崎で小児歯科に対応する歯科医院なら、どうぞお任せください!
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。