目次

「指しゃぶりは自然にやめるものと聞くけれど、本当に様子を見ていて大丈夫?」

「このまま続けると、出っ歯や歯並びが悪くなる?」

「無理にやめさせるとストレスになると聞いたけれど、どう対応すればいい?」

このようなお悩みを抱えている保護者の方は少なくありません。

赤ちゃんの指しゃぶりは、成長過程で見られるごく自然な行動です。しかし、年齢が上がっても長期間続く場合は、歯並びや噛み合わせ、口の機能に影響を及ぼすことがあります。

とはいえ、すべての指しゃぶりが問題になるわけではありません。

重要なのは、

「何歳で」「どのくらいの頻度で」「どのようなしゃぶり方をしているか」

を正しく判断することです。

この記事では、

  • 指しゃぶりはいつまで様子を見てよいのか
  • 歯並びへの影響
  • 年齢別の対応方法
  • 家庭でできるやめさせ方
  • 歯科医院で行うサポート

について、小児歯科の視点から詳しく解説します。

まず結論からお伝えします。

年齢基本的な考え方
0〜3歳発達の一部なので心配不要
4歳卒業を意識し始める時期
5歳以降歯科医院への相談を検討
6歳以降歯並びへの影響が残る可能性が高まる

多くのお子さんは3歳頃までに自然と指しゃぶりを卒業します。

しかし4歳を過ぎても毎日のように続く場合は、歯並びや噛み合わせへの影響が出始めることがあるため、少しずつ卒業を促すことが大切です。

指しゃぶりは、生まれつき備わっている「吸啜(きゅうてつ)反射」が基礎となった自然な行動です。

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいる胎児の時期から指をしゃぶっていることがあり、超音波検査でその様子が確認されることもあります。

つまり、指しゃぶりは「悪い癖」ではなく、生まれる前から備わっている発達の一部なのです。

指しゃぶりには大切な役割があります

保護者の方の中には、

「指しゃぶりは歯並びが悪くなるから早くやめさせたい」

と思われる方も多いでしょう。

しかし乳幼児期の指しゃぶりには、心と体の成長を支える重要な役割があります。

① 安心感を得るため

赤ちゃんは、不安や眠気を感じると指しゃぶりをして自分自身を落ち着かせます。

これは大人でいう

  • 深呼吸をする
  • 好きな音楽を聴く
  • コーヒーを飲む

といったリラックス行動に近いものです。

特に、

  • 寝る前
  • お昼寝前
  • 人見知りしたとき
  • 環境が変わったとき

によく見られます。

② 感覚を育てる

赤ちゃんは口を使って世界を学びます。

口は手以上に敏感な感覚器官であり、

  • おもちゃ
  • タオル

などを口に入れることで、

  • 硬さ
  • 温度
  • 感触

を学習しています。

この経験は脳の発達にも大きく関わっています。

③ 手と口の協調運動を育てる

手を見ながら口へ運ぶ動きは、

  • 手先の発達
  • 目と手の協調
  • 運動機能

を育てる大切なトレーニングでもあります。

また、舌や唇、頬の筋肉を使うことで、食べる機能や話す機能の発達にもつながります。

生後0〜6か月

この時期は吸啜反射が中心です。

授乳以外でも口を動かすことで安心感を得ています。

この段階で無理に指しゃぶりを止める必要はありません。

生後6か月〜1歳

自分の手を認識し始める時期です。

指しゃぶりが最も盛んになります。

これは正常な発達過程です。

1〜2歳

歩いたり遊んだりする時間が増え、

興味が広がることで指しゃぶりの回数は徐々に減っていきます。

眠い時だけというお子さんも多く見られます。

3歳

多くのお子さんは自然に卒業する時期です。

ただし、

  • 寝る前だけ
  • 疲れたときだけ

という程度なら、あまり心配する必要はありません。

保護者が「やめなさい」と強く注意すると、かえって安心感を失い、逆効果になることもあります。

4歳

ここが大きな分岐点です。

4歳を過ぎても、

  • 日中もしょっちゅうしゃぶる
  • テレビを見ながらしゃぶる
  • 常に指が口に入っている

という状態なら、少しずつ卒業を目指す時期です。

5歳以降

永久歯が生える準備が始まる時期です。

この頃まで続く場合は、

  • 出っ歯
  • 開咬
  • 舌突出癖
  • 口呼吸

などにつながる可能性が高くなります。

そのため、小児歯科で一度相談することをおすすめします。

自然にやめる子と続く子の違い

ほとんどのお子さんは、遊びや友達との関わりが増えるにつれて自然に指しゃぶりを卒業します。

一方で、4歳以降も続く場合には、単なる癖ではなく、安心感を求める気持ちや環境の変化、ストレスなどが背景にあることがあります。大切なのは、「また指しゃぶりをしている」と叱るのではなく、お子さんの気持ちに寄り添い、その理由を一緒に考えることです。

歯は見た目以上に動きやすい組織です。

矯正治療でも弱い力を長期間加えることで歯を動かしますが、指しゃぶりも同じように、毎日同じ方向から力が加わることで歯並びに影響を与えます。

特に親指を吸う場合は、

  • 親指が上の前歯を前方へ押す
  • 下の前歯を内側へ押す
  • 上あごの幅を狭くする
  • 舌の位置が低くなる

といった力が加わり、歯並びや噛み合わせが変化していきます。

さらに、口を閉じる機会が減ることで口呼吸が習慣化し、舌や口の周囲の筋肉のバランスも崩れやすくなります。

①開咬(オープンバイト)

開咬(オープンバイト)
開咬(オープンバイト)

前歯が噛み合わなくなる状態です

開咬(オープンバイト)は、指しゃぶりで最も多く見られる噛み合わせの異常です。

上下の奥歯は噛んでいるのに、前歯だけが開いたままになり、食べ物を前歯で噛み切れなくなります。

このような症状が見られます
  • 前歯にすき間ができる
  • 麺類を噛み切りにくい
  • サンドイッチやリンゴが前歯で噛めない
  • 発音が不明瞭になる

親指が前歯の間に入ることで、上下の前歯が徐々に離れてしまうことが原因です。

早期なら自然に改善することも

4〜5歳頃までに指しゃぶりを卒業できれば、顎の成長とともに自然に改善する場合があります。

しかし、永久歯が生え始めても続いている場合は、自然には改善しにくくなることがあります。

②出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前へ出てしまう状態です

指しゃぶりでは、親指が上の前歯を毎日押し続けます。

そのため、上の前歯が少しずつ前方へ傾き、「出っ歯(上顎前突)」になることがあります。

出っ歯になると…
  • 転倒時に前歯をぶつけやすい
  • 唇が閉じにくい
  • 口呼吸になりやすい
  • 見た目が気になる

といった問題が起こることがあります。

特に活発に遊ぶ年齢では、前歯が前に出ていることで転倒時の外傷リスクも高くなります。

開咬と出っ歯は同時に起こることが多い

実際には、

  • 前歯が閉じない
  • 上の歯が前へ出る

この2つが同時に見られるケースが少なくありません。

これは指しゃぶりだけでなく、後から説明する「舌突出癖」が加わることでさらに悪化するためです。

舌突出癖
舌突出癖

飲み込むたびに舌が前へ出る癖です

本来、食べ物や飲み物を飲み込むとき、舌は上あごに軽く触れた状態になります。

しかし開咬になると前歯が閉じないため、

そのすき間を舌で埋めるような飲み込み方が身についてしまいます。

これを

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)

といいます。

舌突出癖が続くと…

舌は1日に600〜1,000回ほど飲み込むといわれています。

毎回前歯を押すことで、

  • 出っ歯
  • 開咬
  • 歯並びの乱れ

がさらに悪化してしまいます。

つまり、

指しゃぶりをやめても舌突出癖だけが残ると、歯並びが改善しないことがあります。

この場合は、舌の正しい使い方を身につけるトレーニング(MFT)が必要になることがあります。

口が閉じにくくなることで口呼吸が習慣になることも

指しゃぶりによって出っ歯や開咬になると、

自然に口を閉じることが難しくなる場合があります。

すると、

  • いつも口が開いている
  • 鼻で呼吸せず口で呼吸する
  • 唇に力が入らない

といった状態になりやすくなります。

口呼吸による影響

口呼吸は歯並びだけでなく、

  • むし歯
  • 歯肉炎
  • 口臭
  • のどの感染
  • 睡眠の質の低下

など、さまざまなトラブルの原因になります。

また、舌の位置が低くなることで、さらに歯並びが悪化する悪循環に陥ることもあります。

顔つきにまで影響することがあります

口呼吸が長期間続くと、

顔の筋肉の使い方や顎の成長にも影響することがあります。

その結果、

  • 顔が縦に長く見える
  • 下あごが後退する
  • 口元が前へ出る
  • 常に口が開いている

といった特徴が現れることがあります。

これをアデノイド顔貌と呼びます。

ただし、アデノイド顔貌は指しゃぶりだけで起こるものではありません。

鼻づまりや口呼吸、舌の位置、遺伝など複数の要因が関係しているため、気になる場合は歯科だけでなく耳鼻咽喉科での評価が必要になることもあります。

年齢に合わせた対応で、お子さんの気持ちに寄り添いながら卒業を目指しましょう

「早くやめさせないと歯並びが悪くなるかも…」

そう思うあまり、何度も注意したり、無理にやめさせようとした経験はありませんか?

しかし、指しゃぶりはお子さんにとって安心感を得るための行動です。

そのため、無理に取り上げようとすると、不安やストレスが強くなり、かえって指しゃぶりが増えてしまうこともあります。

大切なのは、

「やめさせること」ではなく、「自然に卒業できる環境をつくること」です。

ここでは、年齢別におすすめの対応をご紹介します。

0〜3歳

基本は見守りましょう

3歳頃までは、指しゃぶりは心身の発達に必要な行動です。

この時期に無理にやめさせる必要はありません。

むしろ、

  • 安心感を得る
  • 感覚を育てる
  • 手と口の協調運動を学ぶ

という大切な役割があります。

保護者が心掛けたいこと

✔ 「やめなさい」と言わない

✔ 無理に指を口から外さない

✔ スキンシップを増やす

✔ 一緒に遊ぶ時間を増やす

✔ 安心できる生活リズムをつくる

眠いときや不安なときだけ指しゃぶりをする場合は、無理に止める必要はありません。

まずは、お子さんが安心して過ごせる環境づくりを大切にしましょう。

4歳頃

少しずつ「卒業」を意識する時期です

4歳になると、多くのお子さんは「もうお兄さん・お姉さん」という意識が芽生え始めます。

この時期は、「やめなさい」と命令するのではなく、

「一緒に頑張ろうね」

という姿勢が大切です。

この時期のポイント

  • 自分でやめたい気持ちを育てる
  • 成功体験を積み重ねる
  • たくさん褒める

保護者の励ましが、お子さんの大きな力になります。

5歳以降

歯並びへの影響を考えて積極的にサポート

5歳を過ぎても毎日続く場合は、

歯並びへの影響が出始める可能性があります。

そのため、

家庭での取り組みだけでなく、小児歯科で相談しながら進めることもおすすめです。

① まずはたくさん褒める

子どもは「注意されること」より、「認められること」で成長します。

例えば、

「今日はテレビを見ていても指をしゃぶらなかったね!」

「すごいね!」

「頑張っているね!」

このように、小さな成功でもたくさん褒めてあげましょう。

NGな声掛け

×

またしゃぶってる!

×

恥ずかしいよ!

×

赤ちゃんみたい!

これらは自己肯定感を下げる原因になります。

② スキンシップを増やす

指しゃぶりは安心したい気持ちの表れでもあります。

特に、

  • 抱っこ
  • 絵本
  • 手をつなぐ
  • 一緒に遊ぶ

時間を増やすことで、自然と減っていくお子さんも少なくありません。

③ ご褒美シール法

これは小児歯科でもよく取り入れられている方法です。

やり方

① カレンダーを用意する

② 指しゃぶりをしなかった日にシールを貼る

③ 10枚集まったら小さなご褒美

ポイント

ご褒美は高価なものではありません。

例えば

  • 好きな公園へ行く
  • 一緒にアイスを食べる
  • 絵本を読む時間を増やす

など、お子さんが喜ぶ体験がおすすめです。

④ 絵本を活用する

指しゃぶりやめられるかな
指しゃぶりやめられるかな

小さなお子さんは、お父さんやお母さんに言われるよりも、

絵本の主人公に共感することで行動が変わることがあります。

おすすめなのが

『指しゃぶりやめられるかな?』

など、卒業をテーマにした絵本です。

毎晩寝る前に読むことで、

「ぼくも頑張ってみようかな」

という気持ちが芽生えることがあります。

⑤ 歯磨きを楽しい時間にする

歯磨きは、

「指しゃぶりをやめる時間」

ではなく、

「お口を大切にする時間」

として取り入れましょう。

例えば、

  • 一緒に鏡を見る
  • 歯磨きごっこをする
  • 保護者の歯も磨いてもらう

など、遊び感覚で取り組むと効果的です。

保護者が良かれと思って行っている方法でも、

逆効果になることがあります。

NG① 強く叱る

「またしゃぶってる!」

「何回言ったら分かるの!」

と叱ることで、

安心感を失い、

逆に指しゃぶりが増えることがあります。

NG② 人前で注意する

保育園

祖父母の前

兄弟の前

などで注意すると、

お子さんは恥ずかしさやストレスを感じます。

自己肯定感を傷つけないよう配慮しましょう。

NG③ 無理やり指を外す

眠る前に何度も外されると、

不安になり、

夜泣きにつながることもあります。

NG④ 指を縛る・手袋を付ける

一時的に止まっても、

安心感が得られず、

別の癖

  • 爪噛み
  • 唇を噛む
  • 髪を触る

などへ移行することがあります。

NG⑤ 苦いマニキュアを最初から使う

最近では、

指しゃぶり防止用マニキュアも販売されています。

しかし、

心理的な安心行動を無理に止める方法であるため、

4歳以下のお子さんには積極的にはおすすめできません。

使用する場合も、

お子さん自身が

「やめたい」

と思っていることが前提です。

保護者からよくいただく質問です。

結論からいうと、

どちらも長期間続けば歯並びへ影響する可能性があります。

ただし、大きな違いがあります。

指しゃぶりおしゃぶり
自分ではやめにくい保護者が管理できる
24時間できる使用時間を制限できる
歯並びへ影響することがある長期間では同様に影響することがある

おしゃぶりのメリット

  • 衛生的に管理しやすい
  • 卒業時期を決めやすい
  • 寝かしつけに役立つ

おしゃぶりのデメリット

  • 長期間使用すると開咬や出っ歯の原因になることがある
  • 依存しやすいお子さんもいる

卒業の目安

一般的には

2〜3歳頃まで

を目安に卒業することが推奨されています。

指しゃぶりは、お子さんが安心して成長するための大切な行動です。

そのため、

「やめさせる」

ことばかりを考える必要はありません。

年齢や歯並びの状態を見ながら、

お子さんの気持ちに寄り添い、一緒に卒業を目指すことが何より大切です。

焦らず、お子さんのペースを尊重しながら、少しずつ成功体験を積み重ねていきましょう。

指しゃぶりは「叱ってやめさせる」のではなく、お口の成長をサポートすることが大切です

4〜5歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合や、すでに歯並びや噛み合わせに変化が見られる場合は、小児歯科で専門的なサポートを受けることをおすすめします。

小児歯科では単に「指しゃぶりをやめましょう」と指導するだけではありません。

お子さん一人ひとりの

  • 年齢
  • 性格
  • 歯並び
  • 顎の成長
  • 舌の使い方
  • 呼吸の状態

などを総合的に評価し、成長に合わせたサポートを行います。

MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFT

お口の筋肉を正しく使うためのトレーニングです

MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)は、舌・唇・頬など、お口の周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。

指しゃぶりが長く続くと、

  • 舌が前に出る(舌突出癖)
  • 口が閉じにくい
  • 飲み込み方が悪い
  • 口呼吸になる

といった癖が身についてしまうことがあります。

これらの癖は、指しゃぶりをやめても自然には改善しないことがあるため、MFTで正しい口腔機能を身につけることが重要です。

MFTで期待できる効果

  • 舌の正しい位置を覚える
  • 正しい飲み込み方(嚥下)を習得する
  • 鼻呼吸を促す
  • 唇を閉じる力を高める
  • 歯並びが悪化しにくい口腔環境をつくる
  • 発音を改善する

MFTは遊び感覚で取り組めるメニューも多く、小さなお子さんでも楽しく続けやすいことが特徴です。

プレオルソとは?

プレオルソ
プレオルソ

成長期を利用したやさしい小児矯正装置

プレオルソは、柔らかい素材でできたマウスピース型の矯正装置です。

歯を無理に動かすことが目的ではなく、

の筋肉のバランスを整えながら、顎の正常な発育を促します。

特徴

  • 柔らかく痛みが少ない
  • 主に就寝時と日中1時間程度の装着
  • 成長を利用した治療
  • MFTと組み合わせることで効果が高まる

特に、

  • 出っ歯
  • 開咬
  • 口呼吸
  • 舌突出癖

があるお子さんに用いられることがあります。

T4K(Trainer for Kids)とは?

T4K
T4K

T4Kは、プレオルソと同様に口腔機能を改善するためのトレーナー型装置です。

歯並びだけでなく、

  • 舌の位置
  • 唇の閉じ方
  • 鼻呼吸

などを総合的に改善することを目的としています。

歯並びは「歯」だけで決まるのではなく、筋肉や呼吸のバランスも大きく関係しています。

そのため、こうした機能改善型の治療は将来の歯並びの安定にも役立ちます。

小児矯正を始めるタイミング

保護者の方から最も多い質問の一つが、

「何歳から矯正を始めればいいですか?」

というものです。

実際には、年齢だけでは判断できません。

重要なのは、

  • 顎の成長
  • 永久歯への生え替わり
  • 指しゃぶりの有無
  • 舌の癖
  • 口呼吸

などを総合的に診断することです。

年齢ごとの目安

年齢対応
0〜3歳経過観察
4〜5歳癖の改善・MFTを検討
5〜7歳必要に応じてプレオルソ・T4Kなどを検討
7歳以降本格的な小児矯正を検討

早めの相談がおすすめな理由

顎は成長とともに大きく変化します。

そのため、小児期は

「歯を動かす」

というより、

「顎の成長を正しい方向へ導く」

ことができます。

成長期を活かすことで、

将来的な抜歯矯正や大掛かりな矯正治療を避けられる可能性があります。

次のような症状がある場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。

  • 4〜5歳を過ぎても毎日指しゃぶりをしている
  • 寝ている間も指しゃぶりをしている
  • 前歯にすき間がある
  • 出っ歯になってきた
  • 前歯で食べ物が噛み切れない
  • サ行やタ行の発音が気になる
  • 口呼吸が続いている
  • 口がいつも開いている
  • 舌を前に出して飲み込んでいる
  • 保護者だけでは改善が難しい

早めに相談することで、お子さんに合ったサポート方法をご提案できます。

Q1. 指しゃぶりは愛情不足が原因ですか?

いいえ。愛情不足が直接の原因ではありません。安心したい気持ちや発達の一環として見られる自然な行動です。

Q2. 寝るときだけなら問題ありませんか?

3歳頃までは心配ないことがほとんどです。4〜5歳を過ぎても毎晩続く場合は、一度歯並びを確認することをおすすめします。

Q3. 指しゃぶりは自然に治りますか?

多くのお子さんは3歳頃までに自然と卒業します。

Q4. 無理にやめさせてもいいですか?

おすすめできません。叱ることでストレスが増え、逆効果になることがあります。

Q5. 苦いマニキュアは効果がありますか?

本人が「やめたい」と思っている場合には補助的に役立つことがありますが、小さなお子さんには慎重な使用が必要です。

Q6. おしゃぶりの方が歯並びに悪いですか?

長期間使用すると、指しゃぶりと同様に歯並びへ影響する可能性があります。

Q7. 指しゃぶりで永久歯まで悪くなりますか?

永久歯が生える時期まで続くと、影響が残る可能性があります。

Q8. 指しゃぶりをやめれば歯並びは治りますか?

4〜5歳頃までであれば自然に改善することもありますが、改善しない場合は矯正治療が必要になることがあります。

Q9. MFTだけで治りますか?

症状によります。MFTだけで改善する場合もあれば、矯正装置を併用することもあります。

Q10. 何歳で受診するのがおすすめですか?

4〜5歳を過ぎても毎日続いている場合は、一度小児歯科へ相談すると安心です。

Q11. 保育園ではしないのに家ではします。問題ありますか?

安心できる家庭でだけ見られることも珍しくありません。頻度や年齢を踏まえて判断しましょう。

Q12. 左右どちらの指でも影響は同じですか?

どちらの指でも長期間続けば歯並びに影響する可能性があります。

Q13. 指しゃぶりは遺伝しますか?

遺伝するものではありませんが、性格や発達の個人差によって続きやすさは異なります。

Q14. 爪噛みへ変わることがありますか?

指しゃぶりを無理にやめさせると、爪噛みなど別の癖へ移行することがあります。

Q15. 指しゃぶりと口呼吸は関係がありますか?

はい。歯並びの変化によって口が閉じにくくなり、口呼吸が習慣化することがあります。

Q16. 指しゃぶりは発音にも影響しますか?

開咬や舌突出癖がある場合は、発音に影響することがあります。

Q17. プレオルソは痛いですか?

柔らかい素材でできているため、お子さんへの負担が少ない装置です。

Q18. 矯正は永久歯が生えてからでよいですか?

症状によっては、乳歯列期や混合歯列期から始めた方がよい場合があります。

Q19. 指しゃぶりは何歳まで様子を見てよいですか?

一般的には3歳頃までは見守り、4歳以降も続く場合は卒業を意識しましょう。

Q20. 歯並びが気になるときはどうすればいいですか?

自己判断せず、小児歯科で歯並びや口腔機能を確認してもらうことをおすすめします。

指しゃぶりは、赤ちゃんや小さなお子さんにとって安心感を得るための大切な行動であり、多くの場合は成長とともに自然に卒業していきます。

しかし、4〜5歳を過ぎても続く場合は、歯並びや噛み合わせだけでなく、舌の使い方や口呼吸など、お口の機能にも影響を及ぼす可能性があります。

大切なのは、「叱ってやめさせる」のではなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら、年齢や成長に応じたサポートを行うことです。

「そのうちやめるだろう」と様子を見ている間に、歯並びや噛み合わせに変化が現れることもあります。

当院では、お子さん一人ひとりの成長に合わせて、

  • 指しゃぶりの影響のチェック
  • 歯並び・噛み合わせの診査
  • 口呼吸や舌の癖の確認
  • MFT(口腔筋機能療法)
  • 必要に応じた小児矯正のご提案

を行っています。

「まだ相談するほどではないかも…」という段階でも構いません。

お子さんのお口の健やかな成長をサポートするために、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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