目次

赤ちゃんにとって離乳食は、母乳やミルクから幼児食へ移行するための大切なステップです。

「いつから始めればいい?」
「どのくらいの固さがいい?」
「歯がまだ生えていなくても大丈夫?」
「なかなか噛んでくれない」

このような疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

離乳食は栄養をとるだけでなく、唇・舌・顎を使って「食べる力」を身につけていく時期でもあります。

一般的な月齢を目安にしながら、歯の生え方や舌・唇の動き、実際の食べ方など、赤ちゃん一人ひとりの発達に合わせて進めることが大切です。

この記事では、小児歯科の視点から、離乳食の始め方、月齢ごとの食材の固さや食べさせ方、歯の生え方との関係についてわかりやすく解説します。

離乳食とは、母乳やミルクを飲んで育ってきた赤ちゃんが、少しずつ食べ物から栄養をとれるようになるための食事です。

離乳食には、大きく次のような役割があります。

  • 母乳やミルクだけでは不足しやすくなる栄養を補う
  • 食べ物を口に取り込む練習をする
  • 舌や唇を使って食べ物を処理する
  • 噛む・飲み込む機能を発達させる
  • さまざまな味や食感を経験する
  • 食事のリズムを身につける

最初から「しっかり食べる」ことが目的ではありません。

まずはスプーンや食べ物の感触に慣れ、口を閉じて飲み込むことから少しずつ「食べる力」を育てていきます。

離乳食を始める一般的な目安は、生後5~6か月頃です。

ただし、「5か月になったから必ず始める」というものではありません。月齢とともに、赤ちゃんの発達を確認することが大切です。

離乳食を始めるサイン

次のような様子がみられるようになったら、離乳食を始める目安になります。

  • 首がしっかりすわっている
  • 支えると座ることができる
  • 食べ物に興味を示す
  • スプーンを口に入れても舌で強く押し出さなくなってきた

赤ちゃんの発達には個人差があります。開始時期だけにこだわらず、体調や発達を見ながら無理なく始めましょう。

離乳食は一般的に、次の4段階に分けて進めます。

時期月齢の目安食べ方食材の目安
離乳初期5~6か月頃ゴックンなめらかにすりつぶした状態
離乳中期7~8か月頃モグモグ舌でつぶせる固さ
離乳後期9~11か月頃カミカミ歯ぐきでつぶせる固さ
離乳完了期12~18か月頃パクパク歯ぐきで噛める固さ

月齢はあくまで目安です。

歯の本数だけで判断せず、唇・舌・顎の動きや、実際にどのように食べているかを確認しながら進めましょう。

離乳食を始めたばかりの時期は、まだ歯が生えていない赤ちゃんも多くいます。

この時期の目的は「噛むこと」ではなく、食べ物を口に取り込み、唇を閉じて飲み込むことを覚えることです。

食材の固さ

最初は、なめらかにすりつぶしたポタージュ状から始めます。

慣れてきたら、

  • おかゆ
  • 柔らかく加熱した野菜
  • 豆腐
  • 白身魚

など、食べられる食品を少しずつ増やしていきます。

食べさせ方

スプーンを下唇に軽く触れさせ、赤ちゃんが自分で口を閉じて食べ物を取り込むのを待ちます。

スプーンを口の奥まで入れたり、上顎に食べ物をこすりつけたりする必要はありません。

赤ちゃん自身が唇を使って取り込む経験が大切です。

1日1回からスタート

最初は1日1回、少量から始めます。

食べる量を増やすことよりも、食べ物やスプーンに慣れることを優先しましょう。

7~8か月頃になると、舌を上下に動かし、舌と上顎を使って食べ物をつぶせるようになってきます。

下の前歯が生え始める赤ちゃんもいますが、歯がまだ生えていなくても問題ありません。

食材の固さ

目安は舌でつぶせる豆腐くらいの固さです。

ペースト状だけでなく、少し粒を残した状態へ徐々に移行します。

例えば、

  • 豆腐
  • 柔らかく煮た野菜
  • おかゆ
  • 白身魚
  • しらす
  • 鶏ささみ

などを、赤ちゃんが処理できる大きさに調整します。

1日2回食へ

1回食に慣れてきたら、1日2回へ増やしていきます。

母乳やミルクは引き続き大切な栄養源です。離乳食を始めたからといって、急に授乳量を減らす必要はありません。

食べる姿勢も大切です

離乳食では、食材だけでなく食べる姿勢にも注目しましょう。

体が不安定な状態では、唇や舌、顎を動かしにくくなります。

成長に合わせて椅子を使用する場合は、

  • 体が安定している
  • 頭がぐらつかない
  • 足が床や足台につく

など、食べやすい姿勢をつくります。

特に足が安定すると、体幹が安定し、口を動かしやすくなります。

9~11か月頃になると、舌を左右にも動かせるようになり、食べ物を口の中で移動させる動きが発達します。

前歯が増えてくる時期ですが、奥歯はまだ生えていないことが一般的です。

そのため、食べ物は前歯でかじり取り、舌で奥へ運び、歯ぐきでつぶして食べるようになります。

食材の固さ

目安は、歯ぐきでつぶせるバナナ程度の固さです。

例えば、

  • 柔らかく煮た野菜
  • 鶏ひき肉
  • うどん
  • 軟飯
  • 柔らかいおやき

などが取り入れやすくなります。

硬すぎる食材を与える必要はありません。

赤ちゃんの口の動きを観察し、丸飲みしている場合や頻繁に吐き出す場合は、食材の固さ・大きさが発達段階に合っているか確認しましょう。

1日3回食へ

離乳後期になると、1日3回の食事へ移行していきます。

朝・昼・夕と家族の食事時間に近づけていくことで、少しずつ生活リズムも整ってきます。

母乳やミルクについては、離乳食の進み具合や赤ちゃんの発育に合わせて調整します。

9か月頃からは、食べ物に手を伸ばして自分で食べようとする姿がみられるようになります。

手づかみ食べは単に「自分で食べる練習」ではありません。

食べ物を手で触ることで、

  • 固さ
  • 温度
  • 大きさ
  • どのくらいの力で持てばよいか

などを学びます。

さらに、自分の手を口まで運び、一口量を調整する経験にもつながります。

汚れることを過度に気にせず、安全を確認しながら積極的に経験させてあげましょう。

1歳を過ぎると前歯が増え、第一乳臼歯が生え始める子もいます。

食べ物を前歯でかじり取り、奥の歯ぐきや生え始めた乳臼歯を使って処理する能力が発達していきます。

ただし、まだ大人と同じように何でも噛めるわけではありません。

食材の固さ

目安は歯ぐきで噛める肉団子程度の固さです。

柔らかく煮た野菜や肉、魚などを、前歯で一口量をかじり取れる大きさに調整します。

弾力の強いもの、繊維の多いもの、硬すぎるものなどは食べにくいため、赤ちゃんの食べ方を確認しながら与えましょう。

家族の食事から取り分けてもOK

離乳完了期になると、大人の食事から取り分けられるメニューも増えてきます。

ただし、大人と同じ濃さの味付けにするのではなく、

味付けをする前に取り分ける → 子ども用の大きさ・固さに調整する

という方法がおすすめです。

だしや食材そのものの味を生かし、薄味を基本にしましょう。

2~3歳頃になると、第二乳臼歯まで生えて、20本の乳歯がそろってくる時期です。

奥歯で噛む力が発達し、前歯でかじる→舌で奥へ運ぶ→奥歯で噛む→飲み込むという一連の食べ方が上手になっていきます。

ただし、乳歯がそろっても大人と同じ咀嚼能力が完成したわけではありません。

食材の固さ・大きさ

ご飯、野菜、肉、魚、卵料理、豆腐、パン、麺類など、幼児食としてさまざまな食品を取り入れていきます。

硬すぎるものや弾力が強いものは避け、無理なく奥歯で噛める固さ・大きさに調整しましょう。

「噛む力をつけるため」と、急に硬いものを与える必要はありません。

「前歯でかじる→奥歯で噛む」を練習

一口サイズに切ったものだけでなく、前歯で適量をかじり取る経験も大切です。

また、一度にたくさん口へ入れると丸飲みにつながるため、一口食べる→噛む→飲み込む→次を食べるというリズムを身につけていきましょう。

スプーンやフォークも積極的に使い、自分で食べる経験を増やします。

飲み物で流し込まない

水分を制限する必要はありませんが、食べ物を水やお茶で流し込む習慣には注意しましょう。

まず食べ物を噛んで飲み込み、必要に応じて水分をとる習慣を身につけます。

この時期に確認したいこと

  • 前歯でかじり取れる
  • 奥歯で噛める
  • 唇を閉じて食べられる
  • 一口量を調整できる
  • スプーンやフォークを使おうとする

丸飲みが多い、頻繁にむせる、食べ物を長時間ため込む、特定の食感を強く嫌がるなどが続く場合は、小児科や小児歯科などへ相談しましょう。定の食感を強く嫌がるなどが続く場合は、小児科や小児歯科などへ相談しましょう。

歯の生え方は、赤ちゃんによって大きく異なります。

同じ月齢でも、前歯が何本も生えている子もいれば、まだほとんど生えていない子もいます。

そのため、「歯が○本生えたらこの食事」というように、乳歯の本数だけで離乳食の段階を決める必要はありません。

歯が生える前から、赤ちゃんは舌や歯ぐきを使って食べ物を処理しています。

離乳食を進める際には、

  • 月齢
  • 体の発達
  • 歯の萌出状況
  • 唇の動き
  • 舌の動き
  • 噛む動き
  • 飲み込み方

などを総合的に確認することが大切です。

無理に食べさせない

赤ちゃんにも食欲のある日とない日があります。

口を閉じる、顔を背ける、泣くなど嫌がる様子があるときは、無理に食べさせないようにしましょう。

食材を急に硬くしない

「噛む力をつけたいから」と急に硬い食材へ変更するのはおすすめできません。

食材が硬すぎると、うまく処理できず、吐き出したり丸飲みしたりすることがあります。

現在の食べ方より少しだけステップアップするイメージで進めましょう。

窒息しやすい食品に注意する

離乳食から幼児食の時期は、窒息事故にも注意が必要です。

硬い豆やナッツ類、丸くて弾力のある食品、噛み切りにくい食品などは、年齢や発達に応じた注意が必要です。

食事中は子どもから目を離さず、歩いたり遊んだりしながら食べさせないようにしましょう。

離乳食は、「生後○か月になったから次の段階へ」と月齢だけで進めるのではなく、口や舌の動き、食べ方、歯の生え方なども確認しながら進めることが大切です。

乳歯の本数だけで食事の形態を決める必要はありません。歯がまだ少ない時期でも、赤ちゃんは舌や歯ぐきを使って食べ物をつぶしています。

次のような点を観察してみましょう。

  • 唇を閉じて飲み込めているか
  • 舌で食べ物をつぶせているか
  • 舌を左右に動かせているか
  • 丸飲みや吐き出しが続いていないか
  • 前歯で食べ物をかじり取れているか

食べにくそうな場合は、無理に硬さや大きさをステップアップせず、一段階前の形状に戻して様子を見ることも大切です。

離乳食を始めると、

「口から出してしまう」
「ほとんど食べてくれない」
「同じものしか食べない」

と悩むことがあります。

しかし、離乳食を食べない時期は珍しくありません。すぐに「好き嫌いが多い」「発達が遅れている」と判断する必要はありません。

まずは、次の点を確認してみましょう。

お腹が空いているか

授乳直後では、お腹がいっぱいで離乳食を食べたがらないことがあります。授乳と食事のタイミングを調整してみましょう。

食材の固さ・大きさが合っているか

硬すぎる、柔らかすぎる、粒が大きすぎるなど、現在の口腔機能と食事の形態が合っていない場合があります。

姿勢が安定しているか

頭や体が不安定だと、唇や舌、顎を動かしにくくなります。

椅子に座る場合は、体が安定し、できれば足が床や足台につくように調整しましょう。

一口量が多すぎないか

スプーンいっぱいに盛るのではなく、赤ちゃんが唇を使って取り込みやすい量にします。

眠い、体調が悪い、初めての味や食感に戸惑っているなど、一時的な理由で食べないこともあります。

嫌がっているのに無理に口へ入れず、食事の時間・姿勢・食材の形状・一口量を見直しながら、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。

離乳食をほとんど噛まずに飲み込んでいるように見える場合は、まず食材の形状を確認します。

柔らかすぎる食事では、舌や歯ぐきを使ってつぶす必要が少なくなることがあります。

一方で、硬すぎたり大きすぎたりすると、うまく処理できず、そのまま飲み込もうとすることもあります。

赤ちゃんの口元を観察し、

  • 唇を閉じているか
  • 舌が動いているか
  • 左右の口角に動きがあるか
  • 飲み込むまでに口を動かしているか

などを確認してみましょう。

「硬いものを食べさせれば噛む力がつく」というわけではありません。

現在の食べ方に合わせて、舌や歯ぐきで無理なく処理できる硬さから、少しずつ段階を上げていくことが大切です。

丸飲みが続く、頻繁にむせる、食べ物を口にため込む、固形物を強く嫌がる場合は、小児科や小児歯科などへ相談しましょう。

離乳食が進んできたら、コップから飲む経験も少しずつ取り入れていきましょう。

最初から一人で上手に飲む必要はありません。

大人がコップを支え、少量の水分が唇に触れるところから始めます。赤ちゃん自身が上唇・下唇を使って水分を取り込み、飲み込む経験を重ねていきます。

一度にたくさん飲ませるとむせやすいため、少量ずつゆっくり練習することがポイントです。

水分は無理にたくさん飲ませなくても大丈夫

離乳食が始まったばかりの時期は、母乳やミルクからも多くの水分をとっています。

そのため、白湯や麦茶を無理にたくさん飲ませる必要はありません。

離乳食が進んできたら、

  • 食事のとき
  • お風呂上がり
  • 汗をかいたとき
  • 外出後

などに、必要に応じて水や麦茶を取り入れていきましょう。

赤ちゃんは大人に比べて消化機能や免疫機能が未熟です。離乳食では、栄養だけでなく衛生管理にも注意しましょう。

調理の基本

調理前には手をよく洗い、包丁・まな板・食器などを清潔にします。

肉・魚・卵などは中心まで十分に加熱し、魚の骨や果物の種などは丁寧に取り除きましょう。

食材は発達段階に合わせて、

なめらかなペースト状

舌でつぶせる硬さ

歯ぐきでつぶせる硬さ

前歯でかじり取れる形

へと少しずつ変えていきます。

冷凍保存を上手に活用

おかゆや加熱した野菜などは、1回分ずつ小分けして冷凍しておくと便利です。

冷凍した離乳食は十分に再加熱し、食べる分だけ解凍します。

一度解凍したものや、食べ残したものを再冷凍するのは避けましょう。

市販のベビーフードも、忙しいときや外出時には便利です。手作りだけにこだわらず、安全性や栄養バランスを確認しながら上手に活用しましょう。

離乳食では、卵・乳・小麦など、食物アレルギーの原因となる食品をいつから始めればよいのか心配される方も少なくありません。

しかし、アレルギーが心配だからという理由だけで、自己判断で特定の食品の開始を遅らせる必要はありません。

初めての食品は、

  • 赤ちゃんの体調がよい日に
  • 十分に加熱して
  • 少量から

始めましょう。

食後に、

  • じんましん、皮膚の赤み
  • 唇やまぶたの腫れ
  • 繰り返す嘔吐
  • 咳、ゼーゼーする呼吸
  • ぐったりする

などの症状がみられた場合は、その食品の摂取を中止し、医療機関へ相談してください。

呼吸が苦しそう、意識がおかしいなどの強い症状がある場合は、速やかな救急対応が必要です。

湿疹が強い場合や、すでに食物アレルギーを指摘されている場合は、自己判断で進めず、小児科などに相談しながら離乳食を進めましょう。る」程度の硬さや大きさへ段階的に進めることがポイントです。

9か月頃からは、食べ物に手を伸ばしたり、自分で口へ運ぼうとしたりする姿が増えてきます。

手づかみ食べでは、赤ちゃん自身が食べ物を触り、

「どのくらいの硬さなのか」「どのくらいの力で持てばよいのか」「どのくらい口へ入れればよいのか」

といったことを経験していきます。

最初は握りつぶしたり、落としたり、顔や洋服を汚したりしますが、それも発達の一部です。

誤嚥・窒息に注意しながら、前歯でかじり取りやすく、手で持ちやすい形に調理して、自分で食べる経験を増やしてあげましょう。

12~18か月頃になると、1日3回の食事を中心とした生活へ移行していきます。

ただし、「1歳になったから大人と同じものを食べられる」という意味ではありません。

乳歯が生えそろう前は、噛む機能もまだ発達途中です。特に、弾力の強い肉、繊維の多い野菜、硬い食品などは処理しにくいことがあります。

家族の食事から取り分ける場合は、味付けをする前に取り分け、柔らかさや大きさを子どもに合わせて調整するとよいでしょう。

食事は薄味を基本とし、素材そのものの味や、だしの風味を生かします。

2歳半~3歳頃になると、一般的には第二乳臼歯まで生え、20本の乳歯列が完成していきます。

奥歯が生えることで、食べ物を噛みつぶす機能は大きく発達しますが、大人と同じ咀嚼能力が完成しているわけではありません。

この時期には、

  • 唇を閉じて食べる
  • 奥歯で噛む
  • 一口量を多くしすぎない
  • よく噛んでから飲み込む
  • 食べ物を飲み物で流し込まない

といった食べ方を少しずつ身につけていきましょう。

離乳食は栄養をとるだけの時間ではありません。

家族が一緒に食卓を囲むことで、赤ちゃんは周囲の人の食べ方を見ながら、食事のリズムや食べる楽しさを学んでいきます。

「上手に食べさせる」ことだけを目標にせず、家族と一緒に食事を楽しむ経験も大切にしましょう。

大人の食事を取り分ける場合は、味付け前の煮物やスープ、柔らかく煮た野菜や豆腐などを利用すると、離乳食作りの負担も軽減できます。

離乳食の時期は、唇・舌・顎を使った「食べる機能」が大きく発達する時期でもあります。

ペースト状の食事を飲み込むことから始まり、舌でつぶす、歯ぐきでつぶす、前歯でかじり取る、奥歯で噛むというように、食べ方は段階的に発達していきます。

そのため、小児歯科では乳歯が虫歯になっていないかだけでなく、

  • 唇を閉じて食べられているか
  • 舌の動きに問題がないか
  • 丸飲みが多くないか
  • 噛む動きがみられるか
  • 乳歯が適切に生えているか
  • 歯並びや噛み合わせに問題がないか

といった口腔機能の発達も確認します。

ただし、離乳食の進め方だけで将来の歯並びが決まるわけではありません。歯並びや顎の成長には、遺伝的要因を含め、さまざまな要因が関係します。

発達には個人差がありますが、次のような状態が続く場合は、自己判断で食材を硬くしたり食べる量を増やしたりせず、専門家へ相談しましょう。

  • 離乳食をほとんど受け付けない
  • 頻繁にむせる、咳き込む
  • いつも丸飲みしているように見える
  • 食べ物を口にため込む
  • 固形物になると強く嫌がる
  • いつも口が開いている
  • 舌を前へ突き出す動きが強い
  • 体重増加や発育が気になる
  • 歯の生え方や噛み合わせが気になる

食事量や栄養、アレルギー、発育については小児科、歯の生え方や噛み合わせ、口腔機能については小児歯科が主な相談先になります。

離乳食は、母乳やミルクから幼児食へ移行するためだけのものではありません。

唇や舌、顎を使いながら、食べ物を口に取り込む・つぶす・噛む・飲み込む・自分で食べるという口腔機能を身につけていく大切な時期です。

一般的には生後5~6か月頃から始め、月齢を一つの目安としながら、赤ちゃん一人ひとりの発達や食べ方に合わせて進めていきましょう。

大切なのは、周囲の赤ちゃんと比べて「早い・遅い」と考えることではありません。

今のお口の発達に合った硬さ・大きさ・食べさせ方を選び、無理なく一段階ずつ進めることがポイントです。

食べない、丸飲みする、むせる、歯の生え方が気になるなど、離乳食やお口の発達で心配なことがあれば、小児科や小児歯科へ相談しましょう。

お薦めの本

「歯と体の発達に合わせた赤ちゃんと0~3歳幼児のごはん」

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歯科医師・外木 徳子著 悪い歯並びにさせない離乳食

赤ちゃんの発達に合わせた離乳食の作り方や食べさせ方などを詳細に解説しています。ポイントは月齢ではなく歯の生え方に合わせて離乳食を作り、食べさせることです。

上手く出来なかった場合には、段階を一つ戻ってやることが重要だと書かれています。

口唇食べ期、舌食べ期、はぐき食べ期、手づかみ食べ期、歯食べ期の各成長段階で適切に咀嚼嚥下が出来ているか判断するには、舌や唇の動きを参考にすればよいと書かれています。

指導:婦人之友社 乳幼児グループ
外木(とのぎ)徳子(小児歯科医)
若江恵利子(小児科医)
榎田二三子(保育学)
丸井浩美(管理栄養士)ほか

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「丸飲みが多い」「うまく噛めない」「いつも口が開いている」「歯の生え方が気になる」など、離乳食の時期はお口の発達について気になることが増えてきます。

小児歯科では、虫歯だけでなく、乳歯の生え方や噛み合わせ、舌・唇の使い方なども確認できます。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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