患者さんからのご相談

前歯4本の歯槽膿漏がかなり進んでいます。現在、受け口の矯正治療中で、あと2~3か月で終了予定です。

矯正の先生から「前歯4本は将来的に抜歯して、まとめてインプラントにした方がよい」と言われました。

しかし、できれば自分の歯を残したいと思っています。抜歯以外に治す方法はありますか?

歯槽膿漏で前歯4本を抜いてインプラントと言われた…本当に抜歯しかないのでしょうか?

まず結論から

重度の歯周病(歯槽膿漏)であっても、すぐに抜歯が必要とは限りません。

ただし、歯を支える骨が大きく失われている場合は、残念ながら保存が難しいケースもあります。

最も大切なのは、

「本当に保存不可能なのか、それとも歯周病治療によって延命できるのか」

を正確に診断することです。

次のような状態では抜歯が検討されます。

  • 歯を支える骨がほとんど残っていない
  • 歯が大きくグラグラしている
  • 噛むと強い痛みがある
  • 歯ぐきから頻繁に膿が出る
  • 歯根が露出している
  • 歯周病治療を行っても改善が期待できない

特に前歯は見た目の問題も大きいため、保存できる可能性があるなら慎重に判断するべきです。

受け口の矯正治療中は歯に力が加わります。

健康な歯周組織であれば問題ありませんが、重度歯周病がある場合には、

  • 歯の動揺が強くなる
  • 骨吸収が進む
  • 前歯がさらに開いてくる

ことがあります。

そのため矯正医が将来的な抜歯やインプラントを提案した可能性があります。

歯を残せる可能性はある?

重度歯周病でも次のような治療によって保存できる場合があります。

歯周基本治療

  • 歯石除去
  • ルートプレーニング
  • ブラッシング指導

まずは歯周病の原因菌を徹底的に減らします。

歯周外科治療

歯周ポケットが深い場合には、

などを行います。

歯周組織再生療法

近年では、

  • リグロス
  • エムドゲイン

などを使用して失われた歯周組織の再生を目指す治療もあります。

骨の失われ方によっては予想以上に改善することがあります。

もし保存不可能と診断された場合、インプラントは有力な選択肢です。

ただし前歯部インプラントは、

  • 審美性
  • 歯肉の形態
  • 骨の厚み

が非常に重要になります。

特に歯周病で骨が失われているケースでは、骨造成や歯肉移植が必要になることもあります。

また、歯周病の原因菌が残った状態でインプラントを行うと、

インプラント周囲炎

を起こすリスクも高くなります。

そのため、まず歯周病を十分にコントロールすることが大切です。

現在の情報だけでは、

  • 保存可能なのか
  • 保存不可能なのか

を判断することはできません。

レントゲンやCT、歯周ポケット検査、歯の動揺度などを総合的に評価する必要があります。

もし「できれば抜歯したくない」というお気持ちがあるなら、歯周病治療や再生療法を積極的に行っている歯科医院でセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

前歯4本の重度歯周病でインプラントを勧められた場合でも、必ずしもすぐ抜歯とは限りません。

  • 骨の残存量
  • 歯の動揺度
  • 歯周病の進行度
  • 矯正治療の状況

によって判断は大きく変わります。

まずは歯周病専門的な診査を受け、「本当に保存不可能なのか」を確認することが重要です。自分の歯を残せる可能性が少しでもあるなら、その可能性を十分検討したうえで治療方針を決めることをおすすめします。

江戸川区篠崎で重度の歯周病にお悩みの方へ|「前歯4本を抜いてインプラント」と言われても、まずは歯を残せる可能性を確認しましょう

「歯槽膿漏が進行しているので前歯4本を抜いてインプラントにしましょう」と診断され、不安を感じていませんか?

重度の歯周病であっても、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。歯を支える骨の残り方や歯の動揺の程度によっては、歯周病治療や歯周組織再生療法によって歯を残せる可能性があります。

江戸川区篠崎の当院では、歯周ポケット検査やレントゲン検査をもとに、まずは「本当に保存が難しいのか」を丁寧に診断します。患者さまの大切な歯をできる限り残すことを第一に考え、一人ひとりに適した治療方法をご提案いたします。

「抜歯しかないと言われたけれど諦めたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。セカンドオピニオンにも対応しております。

【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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