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歯の治療で麻酔を受けた後、「歯茎が痛む」「唇を噛んで腫れてしまった」「気分が悪くなった」など、不安な症状が出ることがあります。この記事では、麻酔後に起こりやすいトラブルとその対処法をわかりやすくご紹介します。安心して歯科治療を受けたい方は、ぜひ参考にしてください。

🔍 なぜ麻酔後に歯茎が痛くなるのか?

💉注射針による歯茎の損傷

  • 麻酔注射を打った場所が痛むのは、針によって歯茎が一時的に損傷を受けるためです。
  • この痛みは時間とともに軽減し、通常は翌日にはほとんど気にならなくなります。
麻酔後に歯茎が痛くなる
麻酔後に歯茎が痛くなる

🕒 痛みが続く期間と自然治癒

⏳通常の経過

  • 歯茎の痛みは長くても3~4日で自然に治癒します。
  • 数日たっても改善しない場合は、別の原因が隠れている可能性があります。

🦠 歯や歯周組織が原因の可能性も

🦷麻酔以外の痛みの原因

  • 歯そのものや歯周組織に炎症や感染がある場合、麻酔とは関係なく痛みが続くことがあります。
  • このような場合には、歯科での追加治療が必要です。

💊 自宅でできる対処法

🧴痛みが続く場合の対応

  • 麻酔後2〜3日たっても痛みがある場合は、口内炎用の塗り薬を使うと症状が和らぎます。
  • 無理に触らず、清潔に保つことも大切です。

🧊唇を噛んでしまう原因とは?

🧠麻酔による無感覚が原因

  • 麻酔の影響で唇の感覚が一時的に麻痺するため、気づかずに噛んでしまうことがあります。
  • 特に小さなお子さんに多く見られるケースです。

この画像は、下顎の浸潤麻酔(局所麻酔)後に、誤って下唇を咬んでしまった翌日の状態を示しています。

麻酔後に唇を噛んでしまった

🩹 所見の解説

  • 下唇中央部が明らかに腫脹しており、軽度の紅斑(赤み)を伴っています。

💉 発生のメカニズム

浸潤麻酔後は、数時間にわたり感覚が麻痺します。
特に子どもや咬合力の強い人では、違和感を確かめようとして唇を咬んでしまうことがあります。
その結果、唇が腫れて炎症や潰瘍を起こすことがあります。

🩺 対応と注意点

  • 冷却(保冷剤をタオルで包む):最初の24時間は腫れを抑えるために有効です。
  • 温めない・刺激しない:患部を触らず、辛い食べ物や酸味を避けましょう。
  • 必要に応じて軟膏塗布:痛みや腫れが強い場合はステロイド含有軟膏などを使用(歯科医師の指示下で)。
  • 数日で自然治癒することが多いですが、2〜3日経っても悪化する場合は受診が必要です。

👶 子どもの場合の予防

  • 麻酔が切れるまでは食事を控えるか、柔らかい食べ物を少量に
  • 親が見守り、**「唇や頬を噛まないように」**と注意を促す。
  • 麻酔が効いている間は保冷剤を当てて感覚を意識させるのも有効です。

⚠️麻酔後に起こる不快な症状とは?

🫀よくある症状の例

  • 動悸(ドキドキする)
  • 手の震え
  • 吐き気・気持ち悪さ
  • めまい・ふらつき

💡なぜ麻酔でこのような症状が出るのか?

💉局所麻酔薬の成分による影響

  • 歯科で使用される麻酔には、血管収縮剤(アドレナリンなど)が含まれていることがあります。
  • これが血管内に誤って入ると、全身に一時的な反応が出ることがあります。

🧬個人の体質や緊張も影響

  • 体質によって薬の反応が強く出る方もいます。
  • また、不安や緊張が強いと、症状が増幅される場合もあります。

🛟不快な症状が出たときの対応

🧘落ち着いて深呼吸を

  • 動悸や手の震えを感じたら、ゆっくりと深呼吸をして安静に。
  • 多くの場合、数分〜十数分で自然におさまります。

🗣️歯科医師にすぐ伝える

  • 気になる症状があれば、すぐに歯科医師やスタッフに相談してください。
  • 今後の治療では麻酔薬の種類や量を調整してもらえることがあります。

💉浸潤麻酔とは?

📍歯の周囲に注射する麻酔

  • 浸潤麻酔は、歯の周囲の粘膜に麻酔薬を注入する方法です。
  • 一般的な虫歯治療や軽度の処置に多く用いられます。

🕒麻酔が切れるまでの時間

  • 通常、治療後1~3時間で麻酔が切れてきます。
  • 麻酔薬は血流に乗って徐々に肝臓で分解され、体外へ排出されます。

🦷下顎孔伝達麻酔とは?

📌下顎奥歯の麻酔が効きにくいときに使用

  • 下顎の大臼歯など、通常の浸潤麻酔では効きにくい場合に用いられる高度な麻酔法です。

🕕麻酔が切れるまでの時間

  • 麻酔が切れるまでに3~6時間程度かかります。
  • 効果が長いため、麻酔後の食事や注意が必要です。

⚠️麻酔中の食事が危険な理由

💥粘膜を傷つけるリスク

  • 麻酔中は感覚が鈍くなっているため、唇や舌を誤って噛んでしまうことがあります。
  • 感覚がないまま食べ物を口にすると、やけどや怪我の原因になります。

🤤食べこぼしやうまく飲み込めないことも

  • 唇や舌が自分の意識通りに動かず、食べ物をこぼす・噛みにくい・飲み込みにくいといったトラブルが起こります。

🕒食事を再開する目安の時間

⏱浸潤麻酔の場合

  • 3時間後を目安に、麻酔がしっかり切れてから食事を始めましょう。

⏱下顎孔伝達麻酔の場合

  • 6時間後が安全なタイミングです。
  • 麻酔の効果が長く残るため、早めの食事は避けてください。
江戸川区篠崎で歯科治療を受けるなら、麻酔後の不安にも丁寧に対応する当院へ

「麻酔後に歯茎が痛む」「唇を噛んで腫れた」「気持ち悪くなった」などのご相談は少なくありません。

当院では、浸潤麻酔・伝達麻酔それぞれの特性をふまえた説明や、食事のタイミング・自宅でのケア方法までしっかりお伝えしています。
特にお子さまの場合は、麻酔中に唇を噛まないよう保護者の方へのご説明も徹底していますので、初めての治療でも安心です。

些細な体調の変化や不安も、江戸川区篠崎の地域密着型歯科医院として親身に対応いたします。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

【動画】表面麻酔と針なし注射器シリジェット

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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