頭痛や歯痛、生理痛などで市販の痛み止めを使う機会は多いですが、薬によって特徴や注意点は異なります。誤った使い方は副作用や健康被害につながることもあるため、自分の症状や体質に合った薬を選ぶことが大切です。

この記事では、市販の痛み止めの種類や選び方、副作用、安全な使い方についてわかりやすく解説します。

市販の痛み止めの種類と選び方
市販の痛み止めの種類と選び方

市販の痛み止め(鎮痛薬)は、頭痛・歯痛・生理痛・発熱・関節痛など、日常的な痛みや不快症状を一時的に和らげるための薬です。医療機関を受診しなくてもドラッグストアや薬局で購入できるため、身近なセルフケアとして広く利用されています。

ただし、痛み止めは「原因を治す薬」ではなく、あくまで症状を抑えるための対症療法です。特に歯痛や強い頭痛、繰り返す痛みがある場合は、根本原因の診断と治療が重要になります。

市販の痛み止めの選び方

ドラッグストアで購入できる主な鎮痛薬

市販の痛み止めには、主に次のような成分があります。

  • アセトアミノフェン
    発熱や軽度の痛みに穏やかに作用し、胃への負担が比較的少ない成分です。
  • イブプロフェン
    炎症を伴う痛みに効果があり、頭痛・生理痛・歯痛などに広く使用されます。
  • ロキソプロフェン
    即効性があり、強い歯痛や頭痛、関節痛などに用いられることが多い成分です。

症状や体質によって適した薬は異なるため、購入時は薬剤師や登録販売者へ相談するのが安心です。

処方薬との違い

病院で処方される鎮痛薬は、医師の診断に基づいて処方されるため、症状に応じてより強い作用や専門的な治療が可能です。

一方、市販薬は安全性を重視して成分量が調整されており、誰でも購入しやすい反面、症状によっては十分な効果が得られないこともあります。

「何度も痛みを繰り返す」「薬が効かない」という場合は、市販薬だけで対処せず医療機関を受診しましょう。

OTC医薬品の分類

市販薬は「OTC医薬品(一般用医薬品)」と呼ばれ、リスクに応じて分類されています。

第1類医薬品

副作用リスクに注意が必要で、薬剤師による説明が義務付けられています。
代表例:ロキソニンS

第2類医薬品

比較的使用頻度が高い薬で、薬剤師または登録販売者からの情報提供が推奨されます。

第3類医薬品

副作用リスクが比較的低く、安全性が高いとされる薬です。

分類を理解しておくことで、自分に合った薬を選びやすくなります。

アセトアミノフェン系

アセトアミノフェンは、発熱や軽い痛みに広く使用される解熱鎮痛成分です。

特徴

  • 胃への刺激が少ない
  • 小児や高齢者にも使用されることが多い
  • 妊娠中でも比較的使用しやすいとされる

風邪やインフルエンザ時の解熱にもよく使用されます。

注意点

大量服用すると肝機能障害を引き起こす可能性があります。用法・用量を必ず守りましょう。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

イブプロフェンやロキソプロフェンなどが代表的です。

特徴

  • 炎症を伴う痛みに強い
  • 即効性がある
  • 歯痛・頭痛・生理痛・関節痛に使用される

注意点

胃粘膜を刺激しやすく、胃痛・胃潰瘍・出血の原因になることがあります。また、腎機能へ負担をかける場合もあるため、高齢者や持病のある方は注意が必要です。

配合薬

鎮痛成分に加え、カフェインや風邪薬成分などを組み合わせたタイプです。

特徴

  • カフェインで鎮痛効果を補助
  • 風邪症状をまとめて緩和できる

注意点

複数の成分が含まれるため、他の薬との重複服用に注意が必要です。

子ども用・高齢者向け製剤

子ども向けには、シロップや坐薬など年齢・体重に合わせた製剤があります。

高齢者では胃腸への負担を考慮し、アセトアミノフェン系が選ばれることも多くあります。

自己判断ではなく、医師や薬剤師に相談しながら選びましょう。

頭痛・生理痛

イブプロフェンは炎症性の痛みに効果があり、生理痛や頭痛に使用されることが多い成分です。

ただし、頻繁に服用すると「薬物乱用頭痛」を引き起こす場合があります。

歯痛・炎症による痛み

ロキソプロフェンは歯痛や炎症性疼痛に対して比較的高い効果があります。

しかし、虫歯や歯周病などの原因が改善されるわけではありません。歯痛が続く場合は歯科受診が必要です。

発熱・風邪症状

アセトアミノフェンは解熱作用に優れ、比較的体への負担が少ない成分です。

総合感冒薬には複数の成分が含まれるため、他の鎮痛薬との重複に注意しましょう。

妊娠中・胃が弱い方

NSAIDsは胃への負担が強く、妊娠中には使用制限がある場合があります。

妊娠中や授乳中は自己判断で服用せず、必ず医師・薬剤師へ相談してください。

胃腸障害・肝機能障害

NSAIDsは胃痛・胃潰瘍・出血などのリスクがあります。

一方、アセトアミノフェンは胃には比較的やさしい反面、過量服用で肝障害を起こす危険があります。

飲み合わせに注意

抗凝固薬(ワルファリンなど)との併用では出血リスクが高まります。

また、風邪薬にも鎮痛成分が含まれている場合があり、知らずに重複服用するケースも少なくありません。

薬物乱用頭痛(MOH)

鎮痛薬を長期間・高頻度で使用すると、逆に頭痛が悪化する「薬物乱用頭痛」を起こすことがあります。

「効きにくい」と感じても自己判断で増量せず、医療機関へ相談しましょう。

用法・用量を守る

服用回数や間隔は必ず守りましょう。一般的には4〜6時間以上空ける必要があります。

長期間連用せず、症状が続く場合は受診が必要です。

アルコールとの併用は避ける

アルコールと鎮痛薬を併用すると、胃出血や肝障害のリスクが高まります。

飲酒時の服用は避けるのが安全です。

痛み止めが効かない場合

  • 強い歯痛
  • 長引く発熱
  • 繰り返す頭痛
  • 原因不明の痛み

このような症状がある場合は、早めの受診が必要です。

「ロキソニンS」と「イブ」の違いは?

ロキソニンS

ロキソプロフェン配合で、歯痛や強い炎症性疼痛に効果が期待されます。

イブ

イブプロフェン配合で、頭痛・生理痛・発熱など幅広い症状に使用されます。

どちらもNSAIDsですが、体質や症状によって合う薬が異なります。

子どもに市販薬は使える?

小児には年齢・体重に応じた専用製剤が必要です。

大人用を自己判断で減量して使用するのは危険なため避けましょう。

市販薬と処方薬は同じ?

同じ有効成分を含む場合もありますが、処方薬の方が成分量や種類の選択肢が広いことがあります。

症状が強い場合や繰り返す場合は、医師の診断を受けることが大切です。

江戸川区篠崎で歯の痛みにお悩みの方へ

市販の痛み止めは、一時的に症状を和らげるためには有効ですが、虫歯や歯周病、噛み合わせの問題など根本原因を治すことはできません。

特に歯痛は、放置するほど症状が悪化し、治療が大掛かりになることがあります。

当院では、レントゲンや口腔内検査を通して痛みの原因を詳しく診断し、原因に合わせた適切な治療を行っています。

江戸川区篠崎駅南口から徒歩1分の通いやすい立地です。
「市販薬を飲んでも痛みが改善しない」「繰り返し痛む」という方は、お早めにご相談ください。

【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

Follow me!