
インプラント治療では、骨の「高さ」だけでなく「横幅」も重要です。
特に下顎の奥歯では、骨の高さは十分でも横幅が不足しているケースが少なくありません。
そのような場合に行われるのが「リッジエキスパンジョン」です。
専用器具を使って骨を少しずつ広げ、インプラントを埋入できるスペースを確保する治療法で、骨移植やGBRに比べて低侵襲で行える場合があります。
この記事では、リッジエキスパンジョンの仕組みや適応症、治療の流れ、注意点についてわかりやすく解説します。
骨幅が足りないときの選択肢「リッジエキスパンジョン」とは?
インプラント治療では、骨の「高さ」だけでなく「横幅」も重要です。
特に下顎の奥歯では、骨の高さは十分でも横幅が不足しているケースが少なくありません。
そのような場合に行われるのが「リッジエキスパンジョン」です。
これは、細い骨を専用器具で慎重に広げ、インプラントを埋入できる幅を確保する治療法です。
リッジエキスパンジョンとは?
リッジエキスパンジョンとは、骨の横幅が不足している部位に対して行う「骨幅拡大術」の一つです。

インプラント治療では、十分な骨幅がないとインプラントを安全・安定的に埋入できません。
そこで、骨を少しずつ拡大しながらスペースを作り、インプラント埋入を可能にします。
骨の高さは十分ある
骨幅のみ不足している
比較的柔らかい骨質である
このような症例で有効な方法です。
また、骨移植やGBR(骨造成)と比較して、
- 外科的侵襲が少ない
- 治療期間を短縮しやすい
- 腫れや痛みを抑えやすい
といったメリットがあります。
ボーンスプレッダーによる骨の拡大方法
リッジエキスパンジョンでは、「ボーンスプレッダー」という専用器具を使用します。
治療の流れ
1️⃣ 細い器具で骨にアプローチ
2️⃣ 徐々に太いサイズへ変更
3️⃣ 骨を段階的に押し広げる
4️⃣ 必要な幅を確保後にインプラントを埋入
骨を削り取るのではなく、“押し広げる”ように形成するのが特徴です。
術者は手の感覚を頼りに、慎重に圧力をコントロールしながら操作を行います。
ボーンスプレッダーの種類

ボーンスプレッダーには複数のサイズがあり、一般的には細いものから順番に使用します。
主なサイズ例
- 2.0mm
- 2.5mm
- 3.0mm
- 3.5mm
- 4.0mm
- 4.8mm
段階的に骨を拡大することで、骨へのダメージを最小限に抑えながら、安全にインプラント埋入スペースを確保します。
注意点と適応条件
リッジエキスパンジョンは有効な方法ですが、すべての症例に適応できるわけではありません。
以下のようなケースでは適応が難しいことがあります。
- 骨幅が極端に薄い
- 骨が非常に硬い
- 骨に亀裂が入りやすい状態
また、過度な力を加えると骨折(骨の破折)のリスクがあるため、術者には高度な技術と経験が求められます。
事前のCT診断による骨幅・骨質の評価が非常に重要です。
リッジエキスパンジョンの費用
多くの歯科医院では、リッジエキスパンジョンの費用はインプラント埋入費用に含まれています。
そのため、追加費用が発生しないケースも少なくありません。
ただし、医院によって料金体系は異なるため、事前のカウンセリングで確認することをおすすめします。
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骨幅が不足していても、治療できる可能性があります

インプラント治療では、骨幅が不足している場合でもリッジエキスパンジョンなどの治療法が選択できることがあります。まずはCT検査で現在のお口の状態を確認し、ご自身に適した治療方法を一緒に考えていきましょう。
【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
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私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。






