歯を失ったまま長期間放置すると、顎の骨は徐々に吸収され、インプラントを支えるための骨が不足してしまうことがあります。

しかし、骨が不足しているからといって、インプラント治療を諦める必要はありません。

ボーングラフト(骨移植)は、不足した骨を補い、インプラントをしっかり支えられる土台を作る治療です。骨の状態に応じて自家骨や人工骨を使用し、インプラント治療が可能な環境を整えます。

ボーングラフト(骨移植)
ボーングラフト(骨移植)

ボーングラフトとは、骨が不足している部分へ骨を補う治療です。

歯を支えていた顎の骨は、歯を失うと少しずつ痩せていきます。骨の厚みや高さが不足すると、インプラントを十分に固定できなくなるため、骨を増やして土台を再建します。

骨移植には患者さんご自身の骨(自家骨)や人工骨を使用し、症例によっては両者を組み合わせることで、より安定した骨の再生を目指します。

骨が足りなくなる原因

顎の骨が不足する原因には、次のようなものがあります。

  • 歯を抜いたまま長期間放置している
  • 重度の歯周病で骨が溶けている
  • 長年入れ歯を使用している
  • 外傷や事故による骨の欠損
  • 生まれつき骨が薄い

特に抜歯後は数か月から数年かけて骨の吸収が進行するため、早めの治療が大切です。

骨が少ないとインプラントはできない?

骨の量が不足すると、インプラントを十分な強さで固定できません。

しかし、ボーングラフトによって骨を再建できれば、多くの症例でインプラント治療が可能になります。

骨の状態は見た目だけでは判断できないため、CT検査で骨の厚みや高さを立体的に評価し、最適な治療方法を決定します。

「骨が足りない=インプラントができない」とは限りません。まずは正確な診断を受けることが大切です。

このような方はボーングラフトが必要になることがあります

  • 抜歯から半年以上経過している
  • 他院で「骨が足りない」と言われた
  • 歯周病で歯を失った
  • 前歯の歯ぐきが大きくへこんでいる
  • 長期間入れ歯を使用している

このような場合でも、骨造成によって治療できる可能性があります。

ボーングラフトが必要になる症例

ボーングラフトは次のようなケースで行われます。

  • 前歯の骨幅が不足している
  • 奥歯の骨が吸収している
  • インプラントを支える骨の厚みが不足している
  • 骨の高さが十分にない

CT画像による診断をもとに、骨造成が必要かどうかを判断します。

STEP1 CT検査・治療計画

骨の厚みや高さ、神経・血管の位置を詳しく確認します。

STEP2 骨移植(ボーングラフト)

不足した部分へ自家骨や人工骨を移植し、必要に応じてGBR(骨再生誘導法)を併用します。

STEP3 骨の成熟期間

移植した骨が周囲の骨と結合するまで約4〜6か月待ちます。

STEP4 インプラント埋入

十分な骨が形成されたことを確認し、インプラントを埋入します。

STEP5 人工歯の装着

骨とインプラントがしっかり結合した後、最終的な被せ物を装着します。

自家骨

患者さん自身の骨を使用します。

メリット

  • 骨との結合性が高い
  • 骨になりやすい

デメリット

  • 骨を採取する手術が必要

人工骨

人工的に作られた骨補填材を使用します。

メリット

  • 骨採取が不要
  • 身体への負担が少ない

デメリット

  • 症例によっては自家骨との併用が望ましい

CGF(濃縮成長因子)

患者さん自身の血液から作製する再生療法です。

成長因子を多く含み、骨や歯ぐきの治癒促進が期待できます。

GBR(骨再生誘導法)

人工メンブレン(バリア膜)で骨補填材を覆い、骨の再生スペースを確保する方法です。

軟組織の侵入を防ぎ、骨が形成されやすい環境を整えます。

手術中は局所麻酔を使用するため、ほとんど痛みはありません。

術後は2〜3日程度腫れや違和感が出ることがありますが、多くは1週間ほどで落ち着きます。

痛み止めや抗生物質を服用することで、術後の症状を軽減できます。

  • 骨が不足していてもインプラント治療を目指せる
  • 長期的に安定したインプラント治療につながる
  • 前歯の見た目を改善しやすい
  • 骨量不足による治療の選択肢を広げられる

すべての外科処置には一定のリスクがあります。

  • 腫れや痛み
  • 出血
  • 感染
  • 骨が十分に再生しない
  • 神経損傷(まれ)

喫煙や糖尿病などは骨の治癒に影響することがあるため、事前に全身状態を確認したうえで治療を行います。

症例によっては、次の方法を選択することもあります。

骨の不足部位や程度に応じて、適切な治療法をご提案します。

Q. 骨移植は必ず必要ですか?

いいえ。CT検査で骨量を確認し、必要な場合のみ行います。

Q. 入院は必要ですか?

ほとんどの症例で日帰り手術が可能です。

Q. 高齢でも受けられますか?

全身状態に問題がなければ、高齢の方でも治療できる場合があります。

Q. 喫煙していますが治療できますか?

可能な場合もありますが、喫煙は骨の治癒を妨げ、成功率を低下させるため、禁煙をおすすめします。

Q. 治療期間はどれくらいですか?

骨造成からインプラント埋入まで約4〜6か月、その後インプラントと骨が結合する期間を経て最終的な被せ物を装着します。

内容費用(税込)
CGF+人工骨+GBR110,000円
CGF+自家骨+GBR(骨移植)165,000円

※自家骨移植では、お口の中から骨を採取します。

※インプラント治療費は別途必要です。

骨が不足していても、ボーングラフトによってインプラント治療が可能になるケースは少なくありません。

まずはCT検査で現在の骨の状態を正確に把握し、ご自身に適した治療方法を選択することが大切です。骨の量や質、全身状態を総合的に評価したうえで、無理のない治療計画をご提案します。

「インプラントを勧められたけれど、骨が足りないと言われた…」そんなお悩みはありませんか?

江戸川区篠崎にある当院では、骨がやせてインプラントが難しいと診断された方でも対応可能な「骨移植(ボーングラフト)」を行っています。

患者さまごとの骨量や状態を丁寧に確認し、自家骨や人工骨、最新の再生療法(CGF・GBR)を組み合わせた最適な治療プランをご提案いたします。

治療前のカウンセリングや費用のご相談も承っております。
インプラントをあきらめる前に、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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