ボーングラフト(骨移植)とは

  • 歯が抜けて数年が経過すると、顎の骨がやせて、インプラントを入れるスペースが不足し、インプラントを固定することができないことがあります。
  • 特に下顎奥歯や上下前歯に、骨がやせてインプラント埋入に適さない症例が多々あります。
  • 骨が不足した所にボーングラフト(骨移植)することでインプラントが可能になります。
  • 移植する骨は、下顎親知らず近くの骨や下顎前歯下のオトガイ部から取って来ます。 自家骨以外にも人工骨(骨補填材)が使用され、自家骨と併用して使用することもあリます。
  • 臨床的には自家骨を移植しただけでは十分な骨が出来ません。そこで、人工メンブレンで移植部位を覆うGBRを併用します。

ボーングラフト(骨移植)でインプラント

インプラント周囲の骨を作る術式

ボーングラフトが必要になる理由

歯を失うと骨の厚みが不足
歯を失うと骨の厚みが不足

歯を失うと骨の厚みが不足

イラストは上顎前歯が抜歯されるとほっぺた側の骨が溶けて薄くなります。

このままではインプラントはできません。そこで、自分の骨を採取し、ボーングラフトとGBRを併用して骨を作ります。

自家骨を採取する部位

  • オトガイ部(下顎の前歯の下の部分)
  • 下顎枝(下顎骨の親知らずの奥の部分)
  • 腸骨(おへその斜め下にある出っ張った腰骨の部分):大量に骨が必要な場合には全身麻酔下において行います。
  • 脛骨(足の骨) 

ボーングラフト術式

人工メンブレン

バリヤー用の膜(ゴアテックスなどの膜)を適当な形に切ります。
人工メンブレン(専用の膜)を使う事を狭義の意味でGBRと言います。

人工メンブレン
STEP
1

自家骨+骨補填剤+CGF

前歯の唇側に骨の吸収が起こっている所に、自家骨のブロックを移植し、周囲の隙間に事前に用意した粉砕した骨補填剤+CGFを混ぜたものを詰め、人工メンブレンで覆います。骨移植のブロックは、動かないようチタン製のスクリューで固定します。

STEP
2

インプラント埋入

骨の移植をして約6ヶ月後位で骨移植した骨と前歯の骨とが一体化します。自家骨を固定したスクリューを除去し、インプラントを埋入します。

インプラント埋入
STEP
3

ボーングラフトのリスク

自家骨の方が人工骨よりも成功率が高いですが、骨の採取が必要なのでその分リスクが高まります。そのため人工骨を使うこともあります。

ボーングラフトの費用

自費治療

保険適用外です。

内容金額(税抜き・税込み) ※単位:円
CGF+人工骨+GBR10万円(税別)11万円(税込み)
CGF+自家骨+GBR(骨移植)15万円(税別)16.5万円(税込み)※口の中の骨から移植片を採取します。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように患者様に出来るだけリスクの少ないインプラント治療をご提供するため、日本口腔インプラント学会指導医が治療を担当し、オペ環境や設備、術後のアフターケアやメンテナンス等にも力を入れております。江戸川区篠崎でボーングラフト(骨移植)でインプラント治療をご希望の方はぜひ、当院までお気軽にご相談下さい。

【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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