- 1. 【動画 45秒】虫歯予防に効果抜群!シーラントの仕組みと適用できる年齢とは?
- 2. シーラントの基本情報
- 2.1. シーラントとは何か?
- 2.1.1. 予防歯科としての役割
- 2.1.2. どのように歯を守るのか?
- 2.2. シーラントの細菌学的・組織学的有効性
- 2.3. シーラントの種類
- 2.3.1. レジン系シーラント
- 2.3.2. グラスアイオノマー系シーラント
- 2.3.3. 各シーラントの特徴と違い
- 2.4. まとめ
- 3. シーラントの適応
- 3.1. どんな人がシーラントを受けるべき?
- 3.1.1. 乳歯・永久歯の生え変わり時期
- 3.1.2. 虫歯リスクの高い人
- 3.2. シーラントは何歳から何歳まで?
- 3.3. 6歳臼歯へのシーラントの重要性
- 3.3.1. 6歳臼歯とは?
- 3.3.2. シーラントの効果的なタイミング
- 3.4. まとめ
- 4. シーラントの処置方法
- 4.1. シーラントの施術の流れ
- 4.2. 施術時間
- 4.2.1. 施術にかかる時間の目安
- 4.3. まとめ
- 5. シーラントの費用
- 5.1. 保険治療
- 5.2. 江戸川区の子ども医療費助成制度
- 5.2.1. 年齢制限はあるか?
- 5.2.2. 保険適用の条件
- 5.2.3. 自費診療の場合の費用相場
- 6. シーラントの効果と持続期間
- 6.1. シーラントの虫歯予防効果
- 6.1.1. どの程度虫歯を防げるのか?
- 6.1.2. 研究データによるエビデンス
- 6.2. シーラントの耐久性と持続期間
- 6.2.1. 何年持つのか?
- 6.2.2. 剥がれた場合の再処置は必要か?
- 6.3. まとめ
- 7. シーラントのメリット・デメリット
- 7.1. シーラントのメリット
- 7.1.1. 1. 虫歯予防の効果
- 7.1.2. 2. 痛みのない処置
- 7.1.3. 3. 歯を削らない安全な方法
- 7.2. シーラントのデメリット
- 7.2.1. 1. シーラントが剥がれるリスク
- 7.2.2. 2. 完全な虫歯予防ではない
- 7.2.3. 3. 適用範囲が限定される(奥歯の溝に限る)
- 7.2.4. 4. 詰めすぎると逆に虫歯が発生するリスク
- 7.3. まとめ
- 8. シーラントを受ける際の注意点
- 8.1. シーラントの副作用やリスク
- 8.1.1. 1. アレルギーの可能性
- 8.1.2. 2. シーラントが取れた場合の対処法
- 8.1.3. シーラントに含まれるビスフェノールAは危険?最新の安全性評価
- 8.2. シーラントをした後の歯磨き方法
- 8.2.1. 1. フッ素入り歯磨き粉との併用
- 8.2.2. 2. 定期的なチェックの必要性
- 8.3. まとめ
- 9. シーラントをしない方がいいケース
- 9.1. 大人の歯にシーラントは適応できる?
- 9.1.1. 大人がシーラントを受ける場合の注意点
- 9.2. 大人の歯にシーラントは効果的?
- 9.2.1. 他の虫歯予防方法との比較
- 9.3. シーラントより適した予防法があるケース
- 9.3.1. フッ素塗布との比較
- 9.3.2. 食生活の改善と虫歯予防
- 9.4. まとめ
- 10. シーラントの最新情報と研究
- 10.1. 近年のシーラントの進化
- 10.1.1. より長持ちするシーラントの登場
- 10.2. 海外のシーラント活用事例
- 10.2.1. 世界的なシーラントの使用率
- 10.2.2. 日本と海外の違い
- 10.3. まとめ
- 11. シーラントを受ける歯科医院の選び方
- 11.1. シーラント処置が得意な歯科医院の特徴
- 11.1.1. 1. 予防歯科に力を入れている
- 11.1.2. 2. 小児歯科専門または子どもに慣れた歯科医院
- 11.1.3. 3. 定期検診を重視している
- 11.1.4. 4. 最新のシーラント素材を導入している
- 11.1.5. 5. 痛みのない処置を心掛けている
- 11.2. 歯科医院でのカウンセリングのポイント
- 11.2.1. 事前に確認するべき質問事項
- 11.3. まとめ
- 12. シーラントに関するよくある質問
- 12.1. Q1. シーラントは痛いの?
- 12.1.1. 痛みを感じる可能性があるケース
- 12.1.2. 痛みを軽減するためのポイント
- 12.2. Q2. シーラントが取れたらどうすればいい?
- 12.2.1. シーラントが取れた場合の対応
- 12.2.2. シーラントを長持ちさせるコツ
- 12.3. Q3. 何歳までシーラントをするべき?
- 12.3.1. 推奨される年齢
- 12.3.2. 大人でもシーラントはできる?
- 12.4. Q4. シーラントの効果はいつまで続くの?
- 12.4.1. シーラントの持続期間
- 12.4.2. シーラントの効果を維持するために
- 12.5. まとめ
- 13. 江戸川区篠崎でシーラントによる虫歯予防!お子さまの歯を守りましょう
- 14. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 15. 筆者・院長

乳歯や6歳臼歯の奥歯が生えたばかりの時期は、エナメル質の石灰化が十分に進んでおらず、さらに噛む面の溝が深い状態で萌出 します。そのため、非常に虫歯になりやすいのです。
本記事では、奥歯の深い溝を埋め、徐々にフッ素を放出して虫歯予防に効果を発揮する シーラント について、デメリットも含めて解説します。また、大人になってからのシーラントの効果についても詳しく言及します。
【動画 45秒】虫歯予防に効果抜群!シーラントの仕組みと適用できる年齢とは?
シーラントの基本情報
シーラントとは何か?
シーラントとは、奥歯の溝に樹脂を埋めて物理的に封鎖し、虫歯の原因となる細菌や食べかすの侵入を防ぐ予防歯科処置です。正式には「フィッシャーシーラント」といい、特に奥歯の噛み合わせ部分(咬合面)は溝が深く、歯ブラシが届きにくいため、虫歯のリスクが高いことから、この方法が有効とされています。対象となるのは乳歯の奥歯や、第1大臼歯(六歳臼歯)、場合によっては第2大臼歯などで、虫歯になりやすい溝を接着力のあるプラスチック(レジン)で埋めることで、虫歯の発生を大幅に抑えることができます。
このレジンは、虫歯の治療で使用される詰め物と同じ素材で、シーラントの中にはフッ素が含まれているものまあり、歯に徐々に浸透することで化学的な虫歯予防効果を発揮します。また、シーラントは食事などにより自然に摩耗・脱落するように作られており、奥歯の溝が石灰化するまでの期間だけ保護すればよいため、十分に石灰化が進んだ中学生以上の大人の歯には適用の必要はありません。
特に、生えたばかりの幼若永久歯(六歳臼歯)は虫歯になりやすいため、定期的なチェックを行い、取れた部分に再度シーラントを施すことで、より効果的に虫歯を予防できます。
予防歯科としての役割
- 虫歯の発生リスクが高い奥歯の溝を物理的に保護
- 歯を削らずに予防処置が可能(痛みを伴わない)
- フッ素成分を含むシーラントもあり、歯の再石灰化を促進
- 小児歯科で推奨される虫歯予防方法の一つ
どのように歯を守るのか?
シーラントは、歯の溝に流し込み硬化させることで、以下のような働きをします。


- バリア機能: 食べかすや細菌の侵入を防ぐ。
- 虫歯予防: 汚れが溜まりにくくなり、虫歯のリスクを軽減。
- 強化効果: 一部のシーラントにはフッ素が含まれており、歯の表面を強化する効果がある。
シーラントの細菌学的・組織学的有効性
シーラント下の細菌数
大臼歯の小窩裂溝に発生したC1の虫歯にシーラントを填入した場合の細菌のコロニー数を2年に渡って追跡した結果、シーラントを填入してから半月の間に一気に細菌数が減少し、その後、僅かに上昇を認めるものの、6ヶ月でほぼ0になることが実験で確かめられています。
シーラントは小窩裂溝を緊密に埋める
電子顕微鏡写真によりシーラントを小窩裂溝(大臼歯の溝)に填入すると緊密に小窩裂溝を埋めている事が分ります。これにより、細菌の繁殖が起こらないことが示唆されます。電子顕微鏡写真は東北大学福本敏先生によるものです。
シーラントの種類
シーラントには主に レジン系シーラント と グラスアイオノマー系シーラント の2種類があります。それぞれの特徴と違いを解説します。
レジン系シーラント
- 特徴
- 歯科用レジン(プラスチック)を使用
- 光照射により硬化させる
- 耐久性が高く、長期間の効果が期待できる
- メリット
- 剥がれにくく、持続期間が長い(3~5年程度)
- 見た目が自然で目立ちにくい
- デメリット
- 施術中の乾燥状態を維持する必要がある(唾液の影響を受けやすい)
- シーラントが取れた場合、部分的に再処置が必要
グラスアイオノマー系シーラント
- 特徴
- グラスアイオノマーセメント(GIC)を使用
- フッ素を徐放することで歯の再石灰化を促進
- 自然硬化(化学反応による硬化)
- メリット
- フッ素放出効果により虫歯予防に優れている
- 唾液の影響を受けにくく、処置が簡単
- デメリット
- レジン系に比べ耐久性が低く、剥がれやすい(1~2年程度)
- 色が白濁しており、やや目立ちやすい
各シーラントの特徴と違い
種類 | 耐久性 | フッ素放出 | 処置のしやすさ | 適用ケース |
---|---|---|---|---|
レジン系シーラント | 高い(3~5年) | なし(または微量) | 唾液の影響を受けやすい | しっかりした虫歯予防をしたい場合 |
グラスアイオノマー系シーラント | 低い(1~2年) | あり | 唾液の影響を受けにくい | フッ素効果を活かしたい場合 |
一般的には 耐久性が高いレジン系シーラント が使用されることが多いですが、フッ素放出効果を重視する場合はグラスアイオノマー系 が選ばれることもあります。
まとめ
シーラントは、虫歯予防において非常に有効な方法であり、特に奥歯の虫歯リスクを軽減する重要な役割を持ちます。レジン系とグラスアイオノマー系、それぞれの特徴を理解し、適切な方法を選ぶことが大切です。
シーラントの適応
どんな人がシーラントを受けるべき?
シーラントはすべての人に必要な処置ではありませんが、特定の年齢層や虫歯リスクが高い人にとって非常に有効です。
乳歯・永久歯の生え変わり時期

- 乳歯の奥歯(臼歯)が生えそろう3~4歳頃
- 乳歯はエナメル質が薄く、虫歯になりやすい
- 小さな子どもは歯磨きが十分にできないため、シーラントで保護
- 6歳臼歯(第一大臼歯)が生える5~7歳頃
- 永久歯の中でも最も虫歯になりやすい
- 生えたての歯は未成熟で、虫歯リスクが高い
- 第二大臼歯が生える12歳頃
- 生えたばかりの永久歯は表面が未成熟で、虫歯になりやすいためシーラントが有効
虫歯リスクの高い人
以下のような人は、特にシーラントを受けることが推奨されます。
- 虫歯になりやすい歯の溝が深い人
- 溝が深いと歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりやすい
- 食生活や生活習慣の影響で虫歯リスクが高い人
- 甘いお菓子やジュースをよく摂る
- 間食の回数が多い
- 歯磨きが十分にできていない
- 家族に虫歯が多い人
- 虫歯菌の感染リスクが高い
- 矯正治療中の人
- 矯正装置があると歯磨きが難しく、シーラントで予防効果を高める
シーラントは何歳から何歳まで?
対象となる歯は「第一乳臼歯」「第二乳臼歯」「6歳臼歯」であるため、理想的には第二乳臼歯が生える2歳頃に開始するのが望ましいですが、治療に協力的になりやすい3歳頃から行うのが妥当でしょう。また、6歳臼歯が十分に石灰化する12歳前後や、第2大臼歯が萌出する13歳頃まで継続すると良いでしょう。
6歳臼歯へのシーラントの重要性
シーラントは、特に 6歳臼歯(第一大臼歯) に対して非常に有効です。
6歳臼歯とは?
- 6歳頃に生え始める 第一大臼歯 のこと
- 乳歯の奥から1本奥に生えてくる最初の永久歯
- 永久歯の中で 最も虫歯になりやすい歯 とされている
- しっかり噛むための重要な役割を持つため、虫歯で失うと咬合(かみ合わせ)に悪影響
シーラントの効果的なタイミング
- 6歳臼歯が完全に生えきる前(歯が半分以上出てきたタイミング)
- シーラントを施すことで、虫歯の原因菌が入り込むのを防ぐ
- 生えてから2~3年以内
- 生えたての歯は未成熟で虫歯になりやすいため、シーラントで保護すると効果が高い
- 定期的なチェックを受ける
- シーラントは時間とともに剥がれることがあるため、歯科医院で定期的に確認し、必要に応じて再処置を行う
まとめ
シーラントは、特に 乳歯から永久歯への生え変わり時期や、虫歯リスクが高い人 に適しています。特に 6歳臼歯へのシーラントは、永久歯の虫歯予防において非常に重要 であり、適切なタイミングで施術を受けることで効果を最大化できます。
シーラントの処置方法
シーラントの施術の流れ
シーラントの処置は 痛みを伴わず、比較的短時間で完了するため、小さなお子さんでも安心して受けられる予防処置です。以下の手順で行われます。
step
六歳臼歯にシーラント
- 六歳臼歯(第一大臼歯)にシーラントを施する。
- 六歳臼歯は生えたばかりで、咬合面の溝がかなり深いことが分かる。奥歯の溝は磨き残しが起こりやすく、虫歯が発生しやすい場所。
- また、第二乳臼歯の咬合面の溝も深いため、シーラントの適用対象となる。
- シーラントは、歯科衛生士が行う簡単な処置であり、一度に複数の歯に施すことが可能。ただし、唾液の分泌が多く、長時間口を開けているのが難しい子どもの場合、1回の処置で1本ずつ施すこともある。

step
歯の清掃
- 回転するブラシを使用し、溝の汚れを丁寧に清掃する。しっかりと清掃しないと、シーラントが外れやすくなるため。
乾燥・接着剤の塗布
- 歯の表面を十分に乾燥させる。
- 唾液や水分がついてしまうと、シーラントがうまく接着しないため、ラバーダムやコットンロール を使って唾液の侵入を防ぐ。
- 必要に応じて、エッチング剤(酸処理剤) を塗り、歯の表面を少し荒らしてシーラントの接着力を高める。

step
シーラントの塗布
- シーラント材を 歯の溝 に流し込む。
- 適切な量を調整しながら、溝全体をしっかり覆うように塗布。

step
光照射・硬化
- レジン系シーラント の場合、特殊な光(光重合器)を当てて硬化させる。
- グラスアイオノマー系シーラント の場合は、化学反応によって自然に硬化。

step
噛み合わせの確認
- シーラントが適切に定着しているかを確認し、高すぎる場合は微調整 を行う。
- 特に、噛み合わせが合わないと違和感や歯の負担につながるため、慎重に確認。

施術時間
施術にかかる時間の目安
- 1本あたり 5~10分程度
- 複数の歯に処置を行う場合でも、30分以内 で完了することが多い。
- 小さな子どもの場合、じっとしていられる時間を考慮しながら行うため、場合によっては数回に分けて施術することもある。
まとめ
シーラントは 短時間で痛みなく行える虫歯予防処置 であり、特に 6歳臼歯 に施すことで高い効果を発揮します。
シーラントの費用
保険治療
保険適用です。
種類 | 金額 ※単位:保険点数 |
---|---|
シーラント | 乳歯又幼若永久歯:145点 (複合レジン系) |
江戸川区の子ども医療費助成制度
高校3年生相当まで(18歳到達後の最初の3月31日まで)のお子さんが医療機関等で健康保険証を使用して診療を受けたとき、保険診療の自己負担分を江戸川区が助成する制度です。保護者の所得制限はありません。
シーラントの治療費は江戸川区にお住まいの方は無料です。
年齢制限はあるか?
幼若永久歯の萌出状況は、個人により差異があり、歯科医学的に判断されるため、一概に年齢制限は規定されていません。
保険適用の条件
- 原則として幼若永久歯または乳歯の小窩裂溝の初期う蝕に行う。従って対象となる歯は、原則として乳歯(第一乳臼歯、第二乳臼歯)永久歯(第一大臼歯、第二大臼歯)
- ただし、必要があると歯科医が判断した場合には前歯も保険適用となる
自費診療の場合の費用相場
- 自費診療の相場
- 1歯あたり 2,000~5,000円
- 歯科医院によって費用が異なるため、事前に確認が必要
- 自費診療のメリット
- 保険適用外の歯にも処置が可能
- 自費診療のデメリット
- 費用が高くなるため、全ての歯に施術するとコストがかかる
シーラントの効果と持続期間
シーラントの虫歯予防効果
どの程度虫歯を防げるのか?
シーラントは 奥歯の溝を封鎖し、虫歯の原因となる細菌や食べかすの侵入を防ぐ ことで、非常に高い虫歯予防効果を発揮します。特に 生えたばかりの永久歯(6歳臼歯)に処置を行うことで、虫歯のリスクを大幅に軽減 できます。
- シーラントを適用した場合の虫歯予防率
- シーラントを施した歯は、虫歯の発生率が60~80%低減
- 特に 処置後2~3年以内 は最も効果が高い
- 定期的なメンテナンスを行えば、長期的な虫歯予防 が可能
研究データによるエビデンス
複数の研究により、シーラントの虫歯予防効果が科学的に証明されています。
- 米国疾病予防管理センター(CDC)の研究
- シーラントを施した子どもは、未処置の子どもと比べて 虫歯のリスクが3倍低い
- 6歳臼歯のシーラント処置により、虫歯の発生率が 最大80%減少
- 日本小児歯科学会の調査
- シーラントを施した歯は 5年間で70%以上が虫歯を防げた
- 10年後の調査では、一部剥がれたケースもあるが、定期的な補修により予防効果が維持される ことが判明
シーラントは 正しく処置し、定期的なメンテナンスを行うことで長期間にわたり虫歯予防効果を発揮 することが分かっています。
シーラントの耐久性と持続期間
何年持つのか?
シーラントの持続期間は 使用する材料や日々のケアによって異なります。
- レジン系シーラント
- 一般的に 3~5年程度 持続
- 適切に管理すれば 5年以上 の耐久性も可能
- 硬度が高く、噛み合わせの影響を受けにくい
- グラスアイオノマー系シーラント
- 1~2年程度 で摩耗することが多い
- ただし、フッ素を放出し続ける ため、シーラントが剥がれても一定の虫歯予防効果が期待できる
剥がれた場合の再処置は必要か?
- シーラントは 噛み合わせの影響や日常的な摩耗 により、徐々に剥がれることがあります。
- 部分的に剥がれた場合
- 剥がれた部分だけ再度シーラントを塗り直すことが可能
- 小さな剥がれなら、そのままでも一定の予防効果が維持される
- 完全に剥がれた場合
- 予防効果が大幅に低下するため、再処置が推奨
- 定期検診でシーラントの状態をチェックし、必要に応じて再塗布を行う
まとめ
シーラントは 最大80%の虫歯予防効果があり、3~5年程度持続 します。特に 6歳臼歯へのシーラントは高い予防効果を発揮 するため、適切なタイミングで施術を受けることが重要です。また、 定期検診を受け、剥がれた場合は早めに再処置 を行うことで、長期的に虫歯予防の効果を維持できます。
シーラントのメリット・デメリット
シーラントのメリット
シーラントは虫歯予防において非常に有効な処置であり、特に 小児歯科 で広く推奨されています。以下のような 3つの大きなメリット があります。
1. 虫歯予防の効果
- 奥歯の溝を封鎖 することで、食べかすや細菌の侵入を防ぐ。
- シーラントを施した歯は、 虫歯の発生率が60~80%低減 する。
- フッ素放出型のシーラント を使用することで、歯の再石灰化を促し、より強い歯質を維持できる。
- 6歳臼歯や生えたばかりの永久歯の虫歯予防に特に有効。
2. 痛みのない処置
- 麻酔が不要 で、歯を削ることもないため 痛みを感じない。
- 小さな子どもでも 安心して受けられる 予防処置の一つ。
- 歯医者が苦手な人でも気軽に受けられる。
3. 歯を削らない安全な方法
- 初期の虫歯や予防の段階で行える ため、歯を削らずに済む。
- 健康な歯質を維持できる ため、将来的に詰め物や被せ物のリスクが減る。
- 虫歯治療と違い、 天然の歯をできるだけ長く残せる 方法の一つ。
シーラントのデメリット
シーラントは 優れた虫歯予防処置 ですが、 万能ではない ため、いくつかのデメリットも理解しておく必要があります。
1. シーラントが剥がれるリスク
- シーラントは 噛む力や歯の摩耗 によって 剥がれることがある。
- 特に 硬い食べ物(ナッツ・氷・キャンディーなど)を噛むことで、欠ける可能性がある。
- 完全に剥がれた場合 は、シーラントの虫歯予防効果が低下 するため、定期的なチェックが必要。
2. 完全な虫歯予防ではない
- シーラントをしても、他の部分の歯は虫歯になる可能性がある。
- 歯の溝以外の部分には効果がない ため、適切な歯磨きやフッ素塗布と併用することが大切。
- 歯ブラシが届かない部分(歯と歯の間)には適用できない ため、デンタルフロスなどの併用が必要。
3. 適用範囲が限定される(奥歯の溝に限る)
- シーラントは、主に奥歯の噛み合わせ部分(溝)にしか適用できない。
- 前歯や歯の側面には シーラントを適用できない(例外はある) ため、別の虫歯予防対策(フッ素塗布、食生活の改善など)が必要。
- すでに虫歯が進行している歯には使用できない(虫歯が進行している場合は通常の治療が必要)。
4. 詰めすぎると逆に虫歯が発生するリスク
- シーラントは、奥歯の溝に適切な量を充填することが重要です。詰めすぎると、歯とシーラントの間に段差が生じ、虫歯が発生するリスクが高まります。
まとめ
シーラントは 痛みがなく、歯を削らずに済む 安全な予防歯科処置で、 最大80%の虫歯予防効果 があります。一方で、 完全な虫歯予防ではなく、剥がれるリスクや適用範囲の制限がある ため、定期的なチェックと適切なケアが必要です。 シーラントと日常的な歯磨き・フッ素ケアを組み合わせることで、より効果的な虫歯予防が可能 になります。
シーラントを受ける際の注意点
シーラントの副作用やリスク
シーラントは 安全性が高い 予防処置ですが、いくつかの注意点やリスクもあります。事前に理解しておくことで、より安心して処置を受けられます。
1. アレルギーの可能性
- シーラントにはレジン(樹脂)やグラスアイオノマー(セメント)が含まれており、まれにアレルギー反応を起こす可能性があります。
- アクリル樹脂やBPA(ビスフェノールA)に過敏な体質の人 は、使用前に歯科医に相談することが推奨されます。
- 症状としては、口腔内の違和感・腫れ・かゆみなどが挙げられます。
- アレルギーの疑いがある場合は 低刺激のシーラント を使用することも可能。
2. シーラントが取れた場合の対処法
- シーラントは 長期間持続するものの、時間の経過や噛み合わせによって剥がれる ことがあります。
- 特に 硬いもの(キャンディー・氷・ナッツ)を噛むと、シーラントが部分的に取れる可能性 があります。
- 剥がれた部分に虫歯ができる可能性があるため、定期的なチェックが必要。
- もしシーラントが取れた場合
- すぐに虫歯になるわけではないが、早めに歯科医院で確認 してもらうのがベスト。
- 剥がれた部分だけ 再処置(追加塗布)が可能。
シーラントに含まれるビスフェノールAは危険?最新の安全性評価
以前、一部のレジン系シーラント材にはビスフェノールAが含まれていました。ビスフェノールAは、私たちの本来のホルモン作用をかく乱する「環境ホルモン」に似た作用があるとされ、1996年に米国の科学雑誌でシーラントの危険性が指摘されました。
現在、多くのシーラント材にはビスフェノールAを原料としてビス-GMAが含まれています。ビス-GMAは、強アルカリ性・酸性・高温下でなければ分解されず、ビスフェノールAを生成することはありません。このように高い安定性があるため、ビスフェノールAが口腔内に流出する危険性はないと考えられています。
したがって、現在使用されているシーラントは、人体に影響を与える心配はないと言えるでしょう。
シーラントをした後の歯磨き方法
シーラントを施した後も、日常の歯磨きをしっかり行うことが重要 です。シーラントをしているからといって油断せず、適切なケアを継続しましょう。

1. フッ素入り歯磨き粉との併用
- シーラントが施されている歯でも 歯磨きは必須。
- フッ素配合の歯磨き粉を使用すると、シーラントがない部分の歯質も強化 できる。
- 特に シーラントが施されていない歯の側面や歯間 には、虫歯予防のためのフッ素が有効。
2. 定期的なチェックの必要性
- シーラントは 永久的なものではなく、時間とともに劣化や摩耗 するため、歯科医院での定期検診 が重要。
- 推奨される定期検診の頻度:
- 3~6ヶ月ごとに歯科でチェック してもらう。
- 必要に応じて再塗布 することで、虫歯予防効果を持続できる。
まとめ
シーラントは 安全で痛みのない虫歯予防処置 ですが、 アレルギーの可能性や剥がれるリスク について知っておくことが重要です。 フッ素入り歯磨き粉の併用や定期的な歯科検診を受けることで、シーラントの効果を最大限に活かすことができます。
シーラントをしない方がいいケース
大人の歯にシーラントは適応できる?
シーラントは 小児の虫歯予防 に広く用いられていますが、大人でも適用できるケースがあります。ただし、効果が限定的なため注意が必要です。
大人がシーラントを受ける場合の注意点
- すでに虫歯がある歯には適用できない
- シーラントはあくまで 予防処置 であり、虫歯が進行している場合は通常の治療(詰め物・クラウンなど)が必要。
- 奥歯の溝が浅い場合、シーラントの効果が薄い
- 大人の歯は 子どもに比べて咬合面が摩耗 しており、そもそも溝が浅いことが多い。
- 溝が浅いと、シーラントの定着が難しく、すぐに剥がれてしまう可能性がある。
- 大人は他の虫歯予防法のほうが効果的な場合が多い
- フッ素塗布やデンタルフロスの使用など、シーラント以外の方法で十分に虫歯予防が可能。
大人の歯にシーラントは効果的?
6歳頃に第1大臼歯が萌出し、中学生頃になると第2大臼歯が萌出します。萌出したばかりの歯は「幼弱永久歯」と呼ばれ、十分に石灰化されない状態で生えてきます。このような歯にシーラントを施すことは虫歯予防に効果的ですが、20歳を超えた大人では石灰化が完了しているため、シーラントを施す必要はありません。
また、保険適用となるのは永久歯では幼弱永久歯のみです。
他の虫歯予防方法との比較
予防方法 | 対象年齢 | 効果 | 適用範囲 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
シーラント | 小児中心(一部大人も適用可) | 溝の虫歯予防(最大80%) | 奥歯の噛み合わせ面 | 痛みなく歯を削らずに済む | 歯間や側面の虫歯は防げない |
フッ素塗布 | 子ども~大人まで | 虫歯の進行抑制・再石灰化促進 | 歯全体 | 虫歯予防効果が広範囲に及ぶ | 定期的な塗布が必要 |
デンタルフロス | 大人に特に有効 | 歯間の清掃 | 歯間 | 歯間虫歯の予防に最適 | 毎日の習慣が必要 |
食生活の改善 | すべての年齢 | 虫歯リスク低減 | 口腔内全体 | 砂糖の摂取を抑えることで根本的に予防 | 効果が出るまで時間がかかる |
シーラントより適した予防法があるケース
シーラントは 奥歯の溝の虫歯予防には非常に有効 ですが、すべてのケースで最適な選択とは限りません。以下のような場合、他の予防方法の方が効果的なことがあります。
フッ素塗布との比較
- フッ素塗布は歯全体に作用する
- シーラントは 奥歯の溝に限定 されるが、フッ素塗布は すべての歯に効果 がある。
- 初期虫歯の進行を抑える
- フッ素は エナメル質を強化 し、初期虫歯(CO)の進行を抑える働きがある。
- 歯科医院でのフッ素塗布と自宅でのフッ素入り歯磨き粉の併用で効果アップ
- シーラントをせずとも、フッ素を継続的に使うことで十分な虫歯予防が可能。
食生活の改善と虫歯予防
シーラントを施しても、 食生活が悪いと虫歯になるリスクは依然として高い ため、食習慣の見直しも重要。
- 砂糖の摂取を抑える
- 甘いお菓子・ジュース・炭酸飲料を控えることで、虫歯菌の活動を抑制。
- 間食の頻度を減らす
- 1日に何度も食事をすると、口の中が酸性状態になりやすく、虫歯リスクが上がる。
- キシリトールガムを活用
- 唾液の分泌を促し、口腔内のpHを中性に保つことで、自然な再石灰化を助ける。
まとめ
シーラントは 小児の奥歯の虫歯予防に適した処置 ですが、 大人には適用が難しく、代わりにフッ素塗布や食生活の改善が効果的な場合が多い です。 歯の状態や年齢に応じて最適な虫歯予防方法を選ぶことが重要 です。
シーラントの最新情報と研究
近年のシーラントの進化
シーラントは 従来のレジン系・グラスアイオノマー系の2種類 が主流でしたが、近年では より長持ちし、虫歯予防効果が高い新しいシーラント素材 の開発が進んでいます。
より長持ちするシーラントの登場
- 従来のレジン系シーラント(3~5年持続)よりも耐久性が向上した製品が登場。
- フッ素の徐放期間が長い シーラントでは、10年以上持続するものも開発されている。
- 最新の研究では、バイオアクティブシーラント(歯質と化学的に結合するタイプ)が登場し、より強固な保護が可能に。
海外のシーラント活用事例
シーラントの使用率や適用基準は 国によって大きく異なります。海外では 日本よりもシーラントの普及率が高い ことが特徴です。
世界的なシーラントの使用率
- アメリカ(米国疾病予防管理センター: CDC)
- 6歳~11歳の子どもの約50% がシーラントを適用済み。
- 低所得世帯の子どもにもシーラント処置を推奨するプログラムが実施されている。
- シーラントの普及により、子どもの虫歯率が大幅に低下(約60%の予防効果)。
- ヨーロッパ(EU加盟国)
- フッ素塗布と並行して シーラントの活用が一般的。
- 一部の国では 公的保険適用で無料提供される場合もある(スウェーデン・ドイツなど)。
- 歯科健診時に自動的にシーラント処置が行われる国もある。
- アジア(韓国・中国)
- 韓国では学校歯科検診で積極的にシーラントが施されており、日本より普及率が高い。
- 中国では都市部を中心にシーラントの普及が進んでいるが、地方ではまだ低い。
日本と海外の違い
項目 | 日本 | アメリカ | ヨーロッパ |
---|---|---|---|
シーラントの普及率 | 20~30%程度(一部の歯科医院で推奨) | 50%以上(推奨ガイドラインあり) | 40~60%(国によって異なる) |
保険適用 | 乳歯又幼若永久歯(前歯も可能な場合あり) | 小児全体で普及(公的支援あり) | 一部の国で無料提供 |
学校歯科検診でのシーラント適用 | 一部自治体で実施 | 全米規模で導入 | 学校歯科プログラムで普及 |
虫歯予防との組み合わせ | フッ素塗布が主流 | シーラント+フッ素併用 | シーラント+定期歯科検診 |
- 日本では「シーラント=小児歯科のオプションの一つ」という認識が強い ため、アメリカやヨーロッパに比べると普及率が低い。
- 一方で、アメリカではシーラントが虫歯予防の標準治療の一部として推奨されている。
まとめ
シーラントは 近年の研究により、より耐久性が高く、長期間虫歯予防ができる素材へと進化 しています。海外では シーラントの普及率が高く、公的支援のもとで虫歯予防のスタンダードな方法として活用 されています。一方で、日本では シーラントの認知度がまだ低くいです。今後の普及と技術革新により、日本でもより効果的なシーラント活用が期待されます。
シーラントを受ける歯科医院の選び方
シーラント処置が得意な歯科医院の特徴
シーラントは 予防歯科の一環として行われる処置 ですが、適切な施術を受けるためには、シーラント処置に慣れている歯科医院を選ぶことが重要です。以下のような特徴を持つ歯科医院が、シーラント処置に適しています。
1. 予防歯科に力を入れている
- 「予防歯科」「小児歯科」「定期検診」に力を入れている医院を選ぶ。
- シーラントだけでなく、フッ素塗布・歯磨き指導などを総合的に提供 している医院が望ましい。
2. 小児歯科専門または子どもに慣れた歯科医院
- シーラントは 小児向けの処置が多いため、小児歯科の経験が豊富な医院が安心。
- 子どもが怖がらない対応(キッズルーム・優しい説明など)が整っているか もチェック。
3. 定期検診を重視している
- シーラントは剥がれる可能性があるため、定期的なフォローが必須。
- 3~6ヶ月ごとに定期検診を行い、シーラントの状態をチェックしてくれる医院 を選ぶ。
4. 最新のシーラント素材を導入している
- フッ素放出型シーラントや、耐久性の高いシーラント を使用しているか確認。
5. 痛みのない処置を心掛けている
- シーラントは基本的に 痛みを伴わない処置 だが、子どもが怖がらないように 丁寧な説明とスムーズな施術 を行う医院が理想。
歯科医院でのカウンセリングのポイント
シーラントを受ける際には、事前に 歯科医院で十分な説明を受けることが重要 です。以下の 質問事項 を確認し、納得した上で処置を受けましょう。
事前に確認するべき質問事項
- どの歯にシーラントを施すべきか?
- 6歳臼歯(第一大臼歯)だけでなく、他の奥歯にも適用可能か。
- 第二大臼歯や乳歯への適用についても相談。
- 使用するシーラントの種類は?
- レジン系シーラント or グラスアイオノマー系シーラントのどちらを使用するか。
- フッ素放出型シーラントを選べるかどうか。
- シーラントの耐久性とメンテナンスの必要性
- どのくらいの期間持続するか?
- 剥がれた場合はどう対処するのか?
- 定期検診でどのようにチェックするのか。
- シーラントのリスクや副作用について
- アレルギー反応の可能性はあるか?
- シーラントが剥がれた場合に虫歯リスクが上がるか?
- 他の虫歯予防方法と組み合わせるべきか?
- フッ素塗布や歯磨き指導と併用すべきか。
- 食生活のアドバイスを受けられるか。
まとめ
シーラントを受ける際には、予防歯科に力を入れている医院や、小児歯科の経験が豊富な医院を選ぶことが重要 です。事前に 使用するシーラントの種類や耐久性、メンテナンスの方法を確認し、納得した上で処置を受ける ことが、長期的な虫歯予防につながります。
シーラントに関するよくある質問
Q1. シーラントは痛いの?
シーラントは 歯を削ることなく、麻酔も不要な処置 であるため、基本的に 痛みを伴わない 予防処置です。
痛みを感じる可能性があるケース
- 歯の溝に汚れが溜まっている場合
- 事前に清掃する際、わずかに違和感を感じることがある。
- 口を長時間開けているのが苦手な場合
- 5~10分ほどの処置だが、小さな子どもは疲れることがある。
痛みを軽減するためのポイント
- リラックスして受けられるよう、歯科医院で処置前に説明を受ける
- 口を大きく開けすぎず、リラックスした姿勢で処置を受ける
- 怖がる子どもには、シーラントの練習をする歯科医院もあるので相談する
Q2. シーラントが取れたらどうすればいい?
シーラントは、 噛み合わせの影響や摩耗によって剥がれることがある ため、定期的なチェックが重要です。
シーラントが取れた場合の対応
- 取れた部分が一部なら、すぐに虫歯になるわけではない
- ただし、放置すると汚れが溜まりやすくなるため、早めに歯科医院で確認するのがベスト。
- 完全に取れた場合は、再処置が必要
- シーラントが剥がれた部分の溝に汚れが溜まりやすくなり、虫歯リスクが高まるため、早めに歯科医院でチェック。
- 定期検診で状態を確認
- 3~6ヶ月ごと の歯科検診でシーラントの状態をチェックしてもらうと安心。
シーラントを長持ちさせるコツ
- 硬い食べ物(氷・飴・ナッツなど)を噛むのを避ける
- 歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードの使用を検討
- 定期検診でシーラントの状態をチェックし、必要に応じて補修
Q3. 何歳までシーラントをするべき?
シーラントは 年齢制限があるわけではありません が、特に 子どもの時期に行うことが推奨 されています。
推奨される年齢
年齢 | 対象となる歯 | シーラントの必要性 |
---|---|---|
3~6歳 | 乳歯の奥歯 | 乳歯の虫歯予防に有効(特に虫歯リスクが高い場合) |
6~7歳 | 第一大臼歯(6歳臼歯) | 生えたばかりの永久歯に適用することで、虫歯予防効果が最大化 |
12歳前後 | 第二大臼歯(12歳臼歯) | 永久歯の奥歯が生え揃う時期。適用すると虫歯リスクを低減 |
15歳以上 | 成人の永久歯 | 適用できるが、歯の摩耗が進んでいるため、他の予防法(フッ素塗布など)も検討 |
大人でもシーラントはできる?
- 基本的にシーラントは小児向けの処置 だが、大人でも 虫歯リスクが高い場合や、奥歯の溝が深い場合 には適用可能。
- ただし、 すでに溝が摩耗している場合は効果が薄い ため、他の予防策(フッ素塗布やデンタルシーラント)が推奨される。
Q4. シーラントの効果はいつまで続くの?
シーラントの効果は、 使用する材料や噛み合わせ、歯磨き習慣によって異なります。
シーラントの持続期間
シーラントの種類 | 持続期間 | 特徴 |
---|---|---|
レジン系シーラント | 約3~5年 | 最も一般的で耐久性が高い。摩耗すると剥がれることもある。 |
グラスアイオノマー系シーラント | 約1~2年 | フッ素を放出し続けるが、耐久性が低め。 |
シーラントの効果を維持するために
- 3~6ヶ月ごとの定期検診でシーラントの状態をチェック
- シーラントが摩耗・剥がれたら早めに再処置
- フッ素入り歯磨き粉やフッ素塗布を併用することで、さらに効果を持続できる
まとめ
シーラントは 痛みのない予防処置 であり、 剥がれた場合もすぐに歯科医院で対応すれば虫歯リスクを抑えられる ため、定期検診が大切です。また、 シーラントの推奨年齢は3~12歳頃が中心 ですが、大人でも適用できるケースがあります。 効果の持続期間は平均3~5年程度 なので、 長期的な虫歯予防のためには定期的なメンテナンスが重要 です。
江戸川区篠崎でシーラントによる虫歯予防!お子さまの歯を守りましょう

江戸川区篠崎でお子さまの虫歯予防をお考えの方へ。
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【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。